生きていくってこと: 2013年3月 Archives

出掛けた先は、カロスキル(新沙洞;街路樹通り)の裏路地にひっそりと佇む大好きなイタリアン『La Cantinetta Amano』。
イタリアに料理の修業に行っていた若い女性が一人で切り盛りしてる素敵なレストラン。
相変わらず各テーブルごとに違うお花を生けるなど、このセンスと繊細さは本当に素晴らしい!
まずはモエ・シャンドンのシャンパンで乾杯!


この1年、彼とは本当に寝食忘れて1つのビジネスの立ち上げにどっぷりと携わった。気配りも繊細だし、実にイケテるパートナー。
まずはカプレーゼからスタート。
旨味の詰まったトマトとシャンパンがたまらない!
続いては、これまたこのLa Cantinetta Amanoで大好物なお料理、鴨のコンフィ。サラダ仕立てになってるのが粋。


鴨のコンフィに合わせるワインは、ポール・ジャブレのクロース・エルミタージュ。大好きな南仏ローヌ地方のワイン。
ぎゅっと目の詰まったような果実の凝縮感、でも濃過ぎるのではなく深い凝縮感がたまらない!
このポール・ジャブレのクロース・エルミタージュに合わせ、シェフからのサービスで一口サイズのラザニアが出て来た! まさしくこのワインにピッタリ! さすがシェフ!
そしてシーフードのパスタ。
海の香りが素敵なオイル系のさっぱりとしたパスタ。
鴨のコンフィ、ラザニアと濃い目の味のお料理が続いたので、まさにここでチェンジ・オブ・ペース。

そしてメインなステーキ。もちろん、美味い!!

柔らかくって口の中でトロけてしまいそうなステーキ。このステーキとポール・ジャブレのクロース・エルミタージュもいいね〜〜
実に素敵なお料理の連発、そしてそれにピッタリ寄り添うかのようなポール・ジャブレのクロース・エルミタージュ。最高です!

そしてLa Cantinetta Amanoな夜は最高潮の時を迎える。
照明が突然暗くなったかと思ったら、彼のバースデーに合わせ、お店に用意してもらったスペシャルなデザートが登場!!
ちゃんと「BIRTHDAY!」って素敵な色とりどりのロウソクが灯されてる!!
彼も大喜び。
最後にシェフも交え、楽しい今宵の写真を撮りました。
仕事の上でもパートナーだけど、それだけじゃない国境を越えた友情がある。
それがまた仕事を次のステップへと進める原動力になる。
国を越えた友情って素晴らしいな〜
感動的な夜です。
この夜を演出してくれたLa Cantinetta Amano、ありがとう!!



ある仕事が一つの達成感を得た。この1年、韓国に通い詰めた成果。
昨年、2012年は何と、25回の渡韓。何度も頓挫しそうになりながら懸命にここまで進めて来た。
今年はまだ3月中旬だけどもう8回の渡韓。
ほぼ月に2回のペース。最初の頃は足の大ケガで空港内は車椅子で、そして松葉杖を突きながら通った。
そんなプロジェクトが1つの形を迎えた。
頑張った自分を褒めてあげるワインを開けるぞ〜〜

開けたワインは大好きなパルメイヤーの2000年。2000年はヘレン・ターリーの後を請けてヘレン・ターリーのアシスタントだったエレン・グリーンが造った最初の年のワイン。
とてもスケールの大きな、そして大いなる威厳と静寂をたたえたワイン。
パルメイヤーとか飲んじゃうと、もうオーパスワンなどあの値段で買う気がしない。ダリオッシュほど強くなく、ボルドーテイストも残している。若いうちは少しバニラ香がするけど、13年を経た今、何ともエレガントで高貴なワインに昇華してる。コルクには酒石酸が黒ダイヤのように集積しており、時の流れを感じさせる。
このパルメイヤー、玄人の間ではデビュー当初から評価が高かったし、僕が2001年〜2002年に携わっていてカリフォルニアワインとお料理の店『cure』では既にイチオシのお店の看板ワインだった。ボトルのネックに巻かれたマークも素敵で高級感を醸し出す。


マニアックな方々に一躍有名になったのは、1994年の映画『ディスクロージャー (Disclosure)
』。マイケル・ダグラス、デミ・ムーアという豪華キャストな映画。
デミ・ムーア演ずる女性上司メレディスがマイケル・ダグラス演ずるかつての恋人で今は部下のトムを逆セクハラする産業スパイを描いたスリリングな映画。
この逆セクハラの証拠となるシーンが1991年のパルメイヤーのシャルドネ。

深夜のオフィスに呼び出し、ワインで乾杯する二人。そのワインが入手難な銘酒、パルメイヤーの1991年のシャルドネ。
段々と怪しげな空気が漂いはじめ、そして迫るメレディス。逃げ腰なトム。
このセクシーでかつスリリングなシチュエーションをパルメイヤーのシャルドネが演出する。
そして最後にはそれが証拠となる。
そんな事を想いながら飲むパルメイヤーは最高! このメリタージュの2000年、何とも高貴で素晴らしい出来映え。最高です!

そして最高のワインには最高のジャズを! それも今夜はCDじゃなくLPレコードで!
流したジャズは、ハード・バップの原点とでも言うべきマイルス・デイビス/ミルト・ジャクソンの『バグス・グルーヴ
』。マイルスのミュートしたトランペットの艶、ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンのクリスタルな響き、もうこの夜の妖艶なる世界はたまらない。

続いては、チック・コリアの『マイ・スパニッシュ・ハート
』。大好きなアルバム。
この中の曲「Night Streets」はその昔、僕の通っていて高校のすぐそばの田園コロシアムで行われた1979年のジャズライブ「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」でチッコ・コリアとギターのアル・ディ・メオラが共演してFMが流した演奏が忘れられない想い出の曲。僕が高3の時。
そして何と、ネットで探してみたら、その時のライブの写真が存在した! 感動!! 涙チョチョ切れる感じです。チックとディメオラの二人が交互にソロを炸裂させた掛け合いが頭に蘇る。

そして後々まで名曲としていろいろなミュージシャンに演奏されることになる「Armando's Rhumba」も素晴らしい演奏!

パルメイヤーとジャズな世界はまだまだ続く。
最後のLPは、デイブ・グルーシンの『アウト・オブ・ザ・シャドウズ
』。「Hokkaido」ってピアノ・ソロは実に印象的な作品。後年、オーケストラで奏ってたと思う。
ジャズLPの3連発、こりゃいいな〜
今夜は素敵なジャズをバックにパルメイヤーとディスクロージャーに乾杯!
最後に、英会話のレッスン用(!?)に原文の脚本と映画の字幕の対比を以下に!
実にカッコいい和訳です。
映画『ディスクロージャー』より
M / Meredith : メレディス(デミ・ムーア)
T / Tom : トム(マイケル・ダグラス)
T :
Ninety-one pahlmeyer!
How'd you know about that?
I've been looking all over for it.
”91年パルメイヤー”か。豪勢だな
M :
Well, you know, I like all the boys under me to be happy.
部下の男を喜ばせたくて
T :
Congratulations, meredith.
おめでとう
M :
Thank you.
T :
I brought the files up for arcamax if you want to go over them.
”アーカマックス”の資料だ
M :
Let me see your pictures.
写真ある?
T :
The diagrams?
見本の?
M :
Your family.
Don't you have pictures?
あなたの家族よ
T :
Oh, yeah, sure.
.. well here.
That's matthew.
That's eliza at halloween.
これはハロウィーンのマニューとイライザだ
T :
And here's susan with the kids.
妻のスーザンと子供
M :
Ah, she looks like she always has food in the refrigerator.
冷蔵庫を一杯にする人ね
T :
Well, she never really lost all the weight after the first baby.
妊娠して体重が・・・
M :
I didn't say she looks like a refrigerator.
I mean, obviously she's made a home for you.
体重じゃなくて、家族思いの女性ってことよ
M :
You know, in my fridge back home I've got a couple bottles of champagne and an orange.
うちはシャンパンとオレンジだけ
T :
Doesn't eliza look beautiful?
可愛い娘だろ
M :
Yeah, she looks like susan.
母親似ね
M :
I guess it can be a bit inhibiting.
禁欲的ね
T :
What's that?
何が?
M :
Domesticity.
家庭生活
T :
You'd be surprised.
まあね

M :
Well, I don't imagine you can jump up just because all of a sudden you get excited by the way she bends down to pick up the soap.
後ろから抱きついてー
奥さんをバックから犯せないでしょ
M :
You remember that, don't you?
覚えてる?
T :
eah, I remember that.
覚えてるよ
M :
And you miss it.
懐かしい
T :
I have my compensations.
家庭がある
M :
Of course, you do.
Isn't that what you tell yourself?
Well, I wouldn't trade what I have.
そうね 人生は妥協の産物
T :
If that's what your saying.
僕は家庭を守る
M :
I wouldn't want you to.
That's exactly why I can trust you.
ご立派ね
さすが信頼できる人ね
M :
You have a lot more to lose than I do.
父親も大変ね
T :
I'll bring you up to speed on the problems we're having with the drives.
ディスクドライブの話を聞いてくれ

M :
You kept in good shape, tom.
Nice and hard.
あなたのおしり
引き締まってステキ
T :
Thank you
Meredith, it's different now.
メレディス 昔とは違うんだ
T :
Okay, you're my boss.
It's different.
君は上司で僕は部下だ
M :
Okay.
Rub my shoulders and I'll listen to your problems.
いいわ 肩をもんで
問題を説明して
ここら辺りから怪しくなります。3分後にはまさに上の写真の逆セクハラな強烈なシーンに突入です!
ちなみにマイケル・クライトン著の原作を買っちゃいましたが、原作の描写はさらに過激です。

M :
おぼえてる、ベットを壊しちゃったときのこと?
T :
壊したというのはいいすぎだろう
M :
なにいってるの、ほんとうに壊したじゃない。わたしにベッドのフットボードのまえで膝をつかせて、ベッドにもたれかからせてー
T :
そういうこともー
M :
まずフットボードが割れて、その拍子にベッドの底板が抜けてーーそれでもあなたがやめたくないというから、ベッドの頭のほうにまわりこんで、私がヘッドボードをつかんだとたん、とうとう全部が、
いや〜、エロく、かつスリリングな映画です。もう一度観ちゃおうかな〜