生きていくってこと: 2012年12月 Archives

この歳になるまでクリスマスイブは誰かと過ごしてたと思う。親兄弟だったり、彼女だったり、友人たちだったり、家族・家庭だったり。

でも今年は故あってクリスマスイブもクリスマス当日も、一人で過ごしました。

鴨のコンフィ クリスマスイブ ラ・フェーヴ la feve
そんな寂しんぼの僕にクリスマスチキンならぬそれっぽい形のクリスマスな鴨のコンフィを焼いて励ましてくれた人がいる。ありがたいことです。

今年はこの大きなクリスマスチキンのような鴨のコンフィクリスマスイブな夜を過ごしました。

2012年は年初の足の大ケガからスタートし、車椅子で海外出張したり、人生初の松葉杖をついたり、外国企業に騙されたり、でもそこから逆転満塁ホームランの如くビジネスをリカバーしたり、でも最後の最後にプライベートでは撃沈な出来事も発生したし、ほんと、激動の大変な1年でした。

2013年はどういう年になるのかな〜

そんな事を振り返りながら素敵なクリスマスバージョンの鴨のコンフィを一人食する夜です。
ソジュ
今年20回目の韓国・ソウルで感動的な体験をした。

韓国側のCEOとは今年1年、お互いに本当にいろいろ苦労しながら仕事を進めてきた。お互いに会社を背負う身として、譲れないこともあるし、でもいっしょに進めないとならない事もたくさんある。

心から腹を割って議論を尽くし、ここまで来た。成果が出るまであと一歩。

そんな僕らの関係の中で、僕の今年の渡韓20回を記念し、宴会をしてもらった。その席上での出来事です。

山ブドウのワイン
最初は韓国の焼酎、いわゆるソジュを飲んでた。

少し甘みのある韓国の伝統的な焼酎。

メーカ名が読めないけど、1924年から続いている老舗らしい。

エチケットに1924年と書かれてる。

そして途中で、2005年のAPEC(Asia-Pacific Economic Cooperation アジア太平洋経済協力)の韓国開催時の晩餐会に興じられたという山ブドウのワインが出された。

少し甘みがあるけど、味わい深く美味しい。

これらを飲んでいたら、相手のCEOが突然ビールをオーダーした。

Sweet after bitters
ソジュと山ブドウのワインは小さなオチョコのようなグラスで飲んでたんだけど、ビールグラスにまずはワインを入れた小さなグラスを沈め、続いてソジュを入れたグラスを沈め、その上からビールを流し込んだ。

何をし出すのか、ドキドキしながら見守ってた。

出来上がったのは、下が赤く上がビール色した素敵なカクテル。

飲むと最初はビールの苦味があり、次第に下の方から甘い艶っぽい香りと味わいが出て来る。

Sweet after bitters
これを表し、そのCEOはこの飲み物を「Sweet after bitters」と命名する!、と言った。

お互いに今年は大変な苦労をし、どんでもない苦汁をなめ、そんな中でここまで来たという気持ちを素直に表したカクテル。

「苦い事の後には必ず甘く素敵な事が来るんだよ!」と何度も語る彼は素敵だ。

彼が飲んだ後、僕にも同じ物を作ってくれ、これを飲んだ。

Sweet after bitters
何とも感動的で涙が出そうになるほどのシーン。

まるで映画の中のワンシーンかのよう。

思えば1月初頭、最初に行った時にー8度の気温にやられ、その後、足を大ケガし松葉杖な生活になり、広過ぎる空港では車椅子を押しながら通った韓国


Sweet after bitters
年明けから数え20回の渡韓の中で、ようやく仕事が1つの形になってきた。

彼の感動、僕の感動、それぞれに深い想いがある。

二人して本当に素敵な酒を酌み交わした夜です。
今日は珍しくワインでもジャズでもない話題です。

創業の地 サンパレス目黒
僕は1988年4月、東京は下目黒で起業した。酒屋の2階です。

今日は偶然にもその建物の前を通った。1階が酒屋と不動産屋(今は酒屋と床屋)、2階が貸しオフィス、3階から上が賃貸のマンションになってる『サンパレス目黒』というビル。大家さんは1階の酒屋さん。そのビルの202号室で当社はスタートした。

目黒駅前 立喰そば『田舎』 アジ天そば
何とも懐かしいね〜 僕が弱冠25歳の時の出来事です。

そう考えるとずいぶん歳取っちゃったな〜

そして目黒の駅前には超レトロな立喰そば『田舎』がある。

創業当時、本当にお金がなかったから、よくここでランチをした。

今でもほとんどのメニューが300円台というとても信じられない価格。

目黒駅前 立喰そば『田舎』 アジ天そば
ここの名物は『アジ天そば』。

そう、大判なアジの天婦羅が乗ってるお蕎麦。丼からはみ出そうな大きさがいいね〜

店でもこのアジ天そばが売りとは認識してるらしく、外にはこんな宣伝も。

で、店構えとこの宣伝を見ちゃったら、そりゃ食べるしかないよね〜

目黒駅前 立喰そば『田舎』 アジ天そば
アジ天そば、食べました。懐かしい味です。旨かった〜〜


創業の地『サンパレス目黒』を眺め、創業時によく食べてた立喰そば『田舎』で名物アジ天そばを食べ、ともすれば萎えそうな気持ちをリフレッシュし、そして今一度、創業の頃の想いを振り返り、気持ちを新たに明日への戦いに視線を向ける夕暮れ時です。
マイケル・ブレッカー 聖地への旅 遺作
今夜は大好きなテナー・サックス奏者、マイケル・ブレッカーの遺作をディープに聴く夜です。

マイケル・ブレッカーは僕の制作したアルバム湊孝夫I'm Glad There Is Youにも出てくれた敬愛するランディー・ブレッカーブレッカー・ブラザーズで一世を風靡した後、ソロとしても大成功した人。通算13回のグラミー賞受賞は凄いよね! でもその最後の1回は死後に発表になったという実は哀しい受賞。

マイケル・ブレッカー 聖地への旅 遺作
最後のアルバムは『聖地への旅』と言う意味深なタイトル。

2006年8月、抗がん剤の治療で大変な中、全曲マイケル・ブレッカーのオリジナル曲で吹き込まれてる。

2007年1月13日、死去。亡くなる2週間前(=2006年の年末)までこの最後のアルバムのレコーディングや編集を続けており、ようやく完成したところで力尽きたという、本当に本当の最後の力を振り絞った遺作。

涙無くして聴けない。

マイケル・ブレッカー 聖地への旅 遺作
メンバーもマイケル・ブレッカーと所縁のある面々が参画。


パット・メセニー(g)、ハービー・ハンコック(p)、ブラッド・メルドー(p)、ジョン・パティトゥッチ(b)、ジャック・ディジョネット(ds)という豪華なメンバー。


この深い遺作を聴くお供はワインじゃなく、もっともっと深い飲み物が必要。

マイケル・ブレッカー 聖地への旅 遺作

カルバドス ジ・ヴァン・ジン
まずはリンゴのブランデー、カルバドス




そしてシメのシメは、この両者を混ぜたハーフ&ハーフ。


カルバドス
どこまでも深いリンゴの実が詰まってるカルバドス、どこまでも深く深淵なる香りがするジ・ヴァン・ジン

その両者が相まって素敵で妖艶な香りを創り出す。

マイケル・ブレッカー、安らかに。この遺作は最高の芸術品です!