生きていくってこと: 2012年6月 Archives

今夜は何か深いな〜

ボーフ・レール Beaux Frère ロバート・パーカー ウィラメット・ヴァレー Muirfield Vineyard
ワインはロバート・パーカーの義弟の造るワイン、ボーフ・レールの2000年。

ボーフ・レールBeaux Frère)とはフランス語で義理の弟を意味する”Beau-frère”から来てる。

オレゴンから実に深いピノを造り世に送り出してる。

ブドウはウィラメット・ヴァレーMuirfield Vineyardから調達。このMuirfield Vineyardはピノの名門で、シドゥーリのオレゴンもここのブドウを使ってるって。

このボーフ・レールのピノ、ブルゴーニュと比べること自体がナンセンスなほどの素敵なピノ。

もうこれはどこどこのピノじゃなく、ボーフ・レールのピノ。ロバート・パーカーの義弟とかそういう事は関係なく、本当に素晴らしき世界を自身で展開している。

果実味、血や獣臭、土埃、土から来るミネラル感など、すべてにおいて研ぎ澄まされた新世代の、でも伝統を継承したピノ。

1997年を1本持ってるけど、これはまだまだ保存だな〜

ブラックニッカ 誕生40周年記念 ニッカウヰスキー 竹鶴政孝
そして、先日のニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝の留学ウイスキー「ロングモーンですっかり気になったニッカウヰスキー、今夜も食後酒はこれだな〜

今夜の食後酒は、秘蔵のブラックニッカ誕生40周年記念の12年物。

カフェ式グレーンにこだわった竹鶴政孝の意を汲んだ12年熟成のグレーンをブレンドしたこのブラックニッカ、味わい深いし、何より穀物の甘さを美しく表現している。

ほんと、これは芸術だ。

そして流れるジャズも芸術的!

今夜のジャズは、先日、我がブログの読者からの教えていただいたResonance Big Bandで紹介したビッグバンドのリーダーのピアニスト、ルーマニア出身のマリアン・ペトレスクMarian Petrescu)のライブ盤『Thrivin' Live at the Jazz Standard』。

マリアン・ペトレスク Marian Petrescu Thrivin' Live at the Jazz Standard Resonance Big Band Andreas Öberg David Finck Mark McLean
ニューヨークのジャズクラブ「Jazz Standard」で2009年6月16日に行われたライブ盤。ピアノトリオ+ギターという素敵な構成。

メンバーはギターにAndreas Öberg、ベースはDavid Finck、ドラムスはMark McLeanという面々。

2曲目の「My Romance」でのギターソロとそれにかぶせるAndreas Öbergのスキャットは素敵でお洒落な世界へ僕らを誘ってくれる!

マリアン・ペトレスク Marian Petrescu
ストライド奏法を駆使した本当にオスカー・ピーターソンを継承するかのようなマリアン・ペトレスクのジャズ。

軽やかだけど燃える音が紡ぎ出される。試聴はiTunesで!

そのマリアン・ペトレスクのジャズと竹鶴政孝の面影を感じるニッカウヰスキーブラックニッカ

実はブラックニッカは、子供の頃より女手一つで僕ら兄弟を育ててくれた今は亡き母親が大好きで飲んでいたウイスキーでもある。

そんな事を想いながら飲むと、そして特にこの誕生40周年というのもあってか、実に深い味わいだな〜

まだまだグレーン・ウイスキーの重要さが理解されていなかったあの頃、カフェ式蒸留に取り組み味わい深いブレンデッドウイスキーを生み出したニッカウヰスキーの心意気に拍手を贈りたい。

皆さん、馬鹿にせず、ぜひブラックニッカをロックやトワイスアップで飲んでみて下さい。古き良き時代の甘苦いホロ苦い味わいが心を溶かします。TVのCMのような軽薄短小な感じでレモン入りのハイボールにしちゃダメですよ〜

今夜はボーフ・レールのピノとマリアン・ペトレスクのテンションの高い素敵な演奏と、そして奥行きの深いニッカウヰスキーブラックニッカに酔う夜です。

素敵だな〜
ロングモーンLONGMORN ニッカウヰスキー 竹鶴政孝
今夜は珍しくウイスキーなナイショのバーな夜です。

って、そんな珍しくないか。

このところ、ウイスキーの深さにハマってます。

今夜のトップバッターは、大好きなニッカウヰスキー、その創業者、竹鶴政孝が若い時に修行をした蒸留所として知られるロングモーンLONGMORN)。

1919年の事のようです。

竹鶴政孝はエルギン駅前のステーションホテル、現在のLaichmoray Hotelの3階の部屋に泊まってロングモーンへ通い、そしてウイスキーの神髄を学んだ。

Laichmoray Hotel エルギン 竹鶴政孝 ニッカウヰスキー

ロングモーンLONGMORN ニッカウヰスキー 竹鶴政孝
今から何と、93年の前の事です。

そんな深い想いの詰まったロングモーンを飲む。


ハイボールの泡に抱かれるように立ち上がる軽やかで華やかな香り。


かすかに柑橘系の香りもする。


ロングモーンとはゲール語で「聖人の場所」という意味のようで、蒸留所が建てられる前にはこの場所にチャペルがあったとか。


何とも深いウイスキーです。

ストラスアイラ STRATHISLA シーバスリーガル
続いては、シーバスリーガルの原酒として知られる大好きなストラスアイラSTRATHISLA)。


1786年創設のスペイサイド最古の蒸留所。


とっても大人のウイスキー。穀物の甘みと微かなシェリー系の甘みが相まって、何とも美しい独特の世界を創っている。


エチケットに描かれた通り、水車が現存する素敵な蒸留所。



ストラスアイラ STRATHISLA シーバスリーガル

モートラック MORTLACH ジョニー・ウォーカー
3杯目は、ジョニー・ウォーカーのキーとなる原酒、モートラックMORTLACH)。

「ローマは7つの丘から成り、ダフタウンは7つの蒸溜所から成る」という言葉がある7つの蒸留所のあるダフタウンの街、その街の中で一番古い老舗の蒸留所。

モートラックとはゲール語で「椀状の窪地」という意味。

この地は、1010年、スコットランド王マルコム2世が北方から侵入してきたデーン人と戦った有名な古戦場でもあるらしい。

力強く、香り高く、そして渋みが走るようなウイスキー。それでいて、ハイボールの泡で華やかさも表現していて、何とも艶がある。ワインじゃないけどハーブ香がする。

モートラック MORTLACH ジョニー・ウォーカー

素敵な3つのウイスキーでスペイサイド・ウェイを歩くがごとくスペイサイドを巡った後は、さて、もちろんワインです!
スパイヴァレー ロゼ シエラ・ムーン
とても暑苦しい一日だったので、そして濃いウイスキーからリセットする意味でも、ロゼです!

ニュージーランドはスパイヴァレーロゼ。ピノから造られる艶と華やかさのある素敵なロゼ。気分はもう夏の避暑地!

そしてシメはシエラ・ムーンです。

今夜はニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝が修行したロングモーンから巡るスペイサイドな夜です。