生きていくってこと: 2012年5月 Archives

ネイティブ・サン サバンナ・ホットライン
今夜は70年代後半〜80年代前半、マクセルカセットテープのCMでジャズ好きじゃなくとも知られる事になったフュージョンバンド、ネイティブ・サンの『サバンナ・ホットライン』に熱く燃えてスタートした夜です。

僕が高校生の時にネイティブ・サンが結成され、これが僕がジャズにハマるきっかけの一つとなった。

ちなみに僕の通う高校のすぐそばに今は無きテニス競技場、田園コロシアムというのがあり、そこで毎年、ジャズライブ「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」があった。

V.S.O.P.ザ・クインテット ハービー・ハンコック 田園コロシアム ライブ・アンダー・ザ・スカイ
ハービー・ハンコック率いるV.S.O.P.ザ・クインテットの伝説の演奏『ライヴ・アンダー・ザ・スカイ伝説』があった1979年、僕が高校3年生だったあの時のライブです! アンコール曲の一瞬だけ、それも田園調布だけ瞬間豪雨が降り、その中で行われたV.S.O.P.ザ・クインテットのライブは今もCDで鮮やかに蘇る。現場には行けなかったけど、近くで音は聴こえた。もちろん僕はLP盤とCD、両方持ってる。

なので、我が高校(都立田園調布高校)に通ってる生徒の中でジャズにハマる人が多かったのも環境からすれば当然。

さて、今夜のサバンナ・ホットライン、熱い演奏です。マクセルのCMにもなったタイトル曲「サバンナ・ホットライン」で大出元信の熱いギターソロがいいね〜

ハイランズ ジンファンデル Paul夫妻
そんなネイティブ・サンで熱くなった体をワインでクールダウン!

開けたのは、ハイランズジンファンデル。昨年11月にオーナーのPaul夫妻にお会いしてサイン入りでワインをゲット!

その後、グレープチョイスで一度このジンファンデルを飲んだんだけど、今夜は少し甘めに感じるかな〜 もしかしてサバンナ・ホットラインのせいか?

でも後半にはそれも落ち着き、森の奥深くの森林浴的味わいが出て来た。美味い!

シメは大好きな日本のウイスキーメーカ、ニッカ宮城峡蒸留所限定の20年物のシングルモルトと12年物のカフェグレーンのミニボトル。

ニッカ 宮城峡

それぞれをストレートで味わった後、最後は自分なりの比率でブレンデッドウイスキーを創る。これはたまらない楽しみ!

ニッカ 宮城峡 宮野弘紀 LAISSE REVER
ニッカ・宮城峡を楽しむためのジャズは天才ギタリスト、宮野弘紀のソロアルバム『LAISSE REVER』。ライブの時にサインをもらったお宝物。Amazonとかで扱ってないのが残念だな〜

まっとりしたアコースティックギターのソロとまっとりとしたニッカの宮城峡。

今夜はネイティブ・サンのサバンナ・ホットラインでハイテンションにスタートし、それをハイランズのジンファンデルでクールダウンし、最後はニッカの宮城峡宮野弘紀のギターソロでまっとりとした夜です。

ネイティブ・サンも既に本田竹曠本田竹広)、大出元信と二人が鬼籍に入ってしまい、もはやオリジナルメンバーでの再結成は不可能だけど、でもオリジナルメンバーでの演奏が聴きたい! そんなことをまっとりと想う夜です。
久しぶりのナイショのバー No.2。今夜は80年代のフュージョンで古き良き時代を想う夜です。

コノスル ゲヴュルツトラミネール グローヴァー・ワイントン Jr. ワインライト ビル・ウィザース Just The Two Of Us クリスタルな恋人たち
暑くなってきたので、ワインはゲヴュルツトラミネールを所望! でも本家アルザスやカリフォルニア物はなかったので、チリのコノスルを。

少しだけでベタ付き感があるけど、中々爽快なゲヴュルツトラミネール。そんなにキンキンに冷やさないでも旨味が味わえて中々の出来映え。

以前、本家ナイショのバーで飲んだスペイン南西部、バレンシアのゲヴュルツトラミネール、「カサ・ベナサルCASA BENASAL)」の華やかさに似てるな〜

グローヴァー・ワイントン Jr. ワインライト ビル・ウィザース Just The Two Of Us クリスタルな恋人たち
そしてバーの空間に初夏を呼ぶゲヴュルツトラミネールの香りが浜風のように漂う中、流れるジャズは1980年の大ヒット、グローヴァー・ワイントン Jr.の『ワインライト』。

ビル・ウィザースのボーカルをフューチャーした「Just The Two Of Us(邦題:クリスタルな恋人たち)」で大ブレークしたアルバム。この頃、スキー場に行くといつもこの曲が流れてた記憶がある。

でも甘いトーンに対し、演奏しているミュージシャンはバリバリ系!

ギターにエリック・ゲイル、エレピ(フェンダー・ローズ)にリチャード・ティーという当時流行に流行ったフュージョングループ「スタッフ」の両雄が参加。

クルーセイダーズ ラプソディー&ブルース ソウル・シャドウズ Soul Shadows
ベースもフュージョン界の大物マーカス・ミラー、ドラムスも大物スティーヴ・ガッドという何とも贅沢な布陣。

ちなみに同じ1980年、ビル・ウィザースクルーセイダーズの『ラプソディー&ブルース 』の中でも「ソウル・シャドウズ (Soul Shadows) 」のヴォーカルで大きな話題をさらった。


ナーリーヘッド デイブ・グルーシン ナイト・ラインズ セント・エルスホエア St. Elsewhere ボサ・バロック
そしてもう1枚、懐かしいフュージョンを!

1984年のヒット作、敬愛するデイブ・グルーシンの『ナイト・ラインズ』。

まだ日本では『24』のような米国ドラマが流行る前なので皆さん知らないと思うけど、ボストンの病院を舞台とした医師たちの繰り広げるヒューマンドラマ『セント・エルスホエアSt. Elsewhere』のテーマ曲が入ってる。

セント・エルスホエア St. Elsewhere
テレビ版の演奏はこのサイトで聴けます! 病院の名前がセイント・エリージャス病院。何でタイトルがSt. Elsewhereなのかは不明。

でも1982年から1988年まで6年続くヒットしたドラマで、その後のERなどの医療ドラマに大きな影響を与えたと英文のページに出てた。

また、80年代フュージョン最高の曲とも言われたボサ・バロックなど、もう落涙ものの至極の曲が詰まった作品です。このボサ・バロック、上記のリンクからぜひぜひ聴いてみて下さい。泣ける曲です。

ナポレオン ウィーン会議 会議は踊る
このデイブ・グルーシンナイト・ラインズに合わせるワインは、大好きなナーリーヘッドのピノ!

ナーリーヘッドはジンファンデルが有名だけど、このピノも素晴らしい。”華やかな社交界のダンス”というイメージ。ナポレオン失脚後の1814年のウィーン会議を舞台にした映画「会議は踊る」を想い出すのは僕だけか?

旨味が詰まったギュッとした深い味わい。それでいて濃過ぎない。妖艶でいてかわし方もこなれたお洒落なレディーな世界。

今夜はコノスルゲヴュルツトラミネールワインライトナーリーヘッドのピノとデイブ・グルーシンナイト・ラインズ古き良きバルブな時代だった80年代を想い起こす深い夜です...

僕にとっての80年代は1980年の大学入学から始まり半分プロのミュージシャンとして活動し、そしてミュージシャンを諦めて1985年の最初の会社の立ち上げ、そして1988年の今の会社の設立と、まさに怒濤のごとき流れの中、グローヴァー・ワイントン Jr.デイブ・グルーシンの音楽と共に駆け抜けた慌ただしく駆け抜けた時代です。懐かしくもあり辛くもあり、何とも深い80年代です。
チャーリー・ヘイデン マイケル・ブレッカー アメリカン・ドリームス ブラッド・メルドー Charlie Haden Michael Brecker
今夜のナイショのバーは泣けてくる。

何で泣けるかって、僕の敬愛するブレッカー・ブラザーズの弟、亡くなったマイケル・ブレッカーの魂の響きが流れてたからさ。

チャーリー・ヘイデンマイケル・ブレッカーがコラボしたバラード集『アメリカン・ドリームス』。これ、本当に素晴らしい作品。芸術と呼ぶのが相応しいかな。

チャーリー・ヘイデン マイケル・ブレッカー アメリカン・ドリームス ブラッド・メルドー Charlie Haden Michael Brecker
名義はCharlie Haden with Michael Breckerとなっているけど、実質的に二人の共作。

メンバーも素晴らしく、ピアノのブラッド・メルドーの優しげなトーンがこれまた泣ける。

チャーリー・ヘイデンのベースはいつもよりもう一段音程が下がったかのようなどっしりとした響きがある。マイケル・ブレッカーは本当に泣きのフレーズ。

曲によって34人編成の大規模なオーケストラが入ってるけど、この至極の艶と甘さはたまらない。

チャーリー・ヘイデン マイケル・ブレッカー アメリカン・ドリームス ブラッド・メルドー Charlie Haden Michael Brecker
そう言えば、ブラッド・メルドーも管弦楽団を入れたハイウェイ・ライダーという作品をリリースしてた。これも素敵な作品。

このアルバムは、2001年の9.11を経て、2002年に録音されてる。

強き良きアメリカを復活を祈って制作されたに違いないこのアメリカン・ドリームス、僕は今夜初めてナイショのバーで聴いたけど、素晴らしい作品です。途中、本当に涙が出そうになった。

モントレー・ジャズ・フェスティバル チャーリー・ヘイデン マイケル・ブレッカー アメリカン・ドリームス ブラッド・メルドー Charlie Haden Michael Brecker
このレコーディングに関連した貴重な写真が手に入りました!

そして、このCDの発売直後と思うけど、2002年9月のモントレー・ジャズ・フェスティバルでの二人の共演シーンの写真も小さいけどゲット!

2007年1月13日、57歳にて没したマイケル・ブレッカー。その魂の響きが聴けるアルバムです。

いや〜、もう今夜は最初から熱い夜だな〜

タムドゥー TAMDHU
そしてウイスキーも熱い!

ゴールデンウィークを働き詰めで疲れ果てた体を癒すハイボールと頼んだら、増田さんが出して来たのは、パッとみたら前回飲んだのと同じ、リキッド・サン


でもエチケットの下の方をよ〜く見ると、前回のはラフロイグ、今回のはタムドゥーTAMDHU)となってる。


知らないぞ〜、このタムドゥーTAMDHU)。

聞けばスペイサイドの古くからある蒸留所だって。


タムドゥー TAMDHU
気になって家に帰ってから土屋守さんの『シングルモルトウィスキー大全』を開いてみた。

スペイサイドスペイ川の支流にタムドゥー川というのがあるらしく、その畔にできた蒸留所がこのタムドゥーTAMDHU)。創業は1897年。

途中長い中断期間を経て、現在はマッカランなどと同じ系列で経営されてるらしい。

伝統的なフロアモルティングではなく、サラディン式モルティングというここにしかもう残っていない手法で麦芽を生成し、マッカランにも供給してるそうだ。小部屋に麦を敷き詰め、下から空気を吹き込んで撹拌する方式。

タムドゥー TAMDHU サラディン式モルティング

タムドゥー TAMDHU
すごく素敵な場所らしく、隣りには電車の線路跡がある。

1965年まで走ってたという記述をイギリスのサイトで見付けた。

また、この駅のプラットホームをしばらくタムドゥーのビジターセンターとして使っていたというようなメモも見掛けた。

現在のビジターセンターもこの駅舎に似せてるね。

ドイツのリキッド・サンがボトリングしたのは21年物のシェリー樽熟成。

色がかなり黒っぽくシェリー樽に長年浸されてきたことを物語ってる。

タムドゥー TAMDHU

タムドゥー TAMDHU
味わいは黒蜜のような艶のある甘みと舌を包み込むような優しさに溢れてる。ハイボールの泡が口の中で蜜を撹拌しさらに旨味を増す。

素敵な素敵なハイボールです。

さて、ここであまりにタムドゥーが気になったので、続いては本家タムドゥーのオフィシャルボトルを!

こちらは度数40%の極めて柔らかい穏やかなウイスキー。

飛び出せ!青春 村野武範 青い三角定規 太陽がくれた季節
軽やかで青春物のドラマって感じか? 甘いようでいてホロ苦い味、それが青春。穀物を噛んでる時のようなデンプンの甘さと、そしてウイスキーとしのほのかな苦み、それらが素敵に組み合わさって最高のハイボールとなった。

1972年、村野武範主演の「飛び出せ!青春」、あの青い三角定規が歌う「太陽がくれた季節」が主題歌のドラマで、まさに村野武範がグイッて飲んでそうなハイボール

って、今の若い人は意味解らないかな!?

青空の下、太陽が似合うハイボール

バーベキューなんかの時に屋外で飲んでもいいね。

素敵なウイスキー2連発、そしてマイケル・ブレッカーで泣いた後は、温野菜のオーブン焼きプロシュート添えとスペインのワイン、そして毎度のセレシンでまっとり。

最後は久しぶりの森浦君のボンド・マティーニでシメました。

セレシン ボンド・マティーニ ナイショのバー

今夜はマイケル・ブレッカーに涙するタムドゥーナイショのバーの一夜です。