生きていくってこと: 2009年11月 Archives

このところの不況はほんと、想像を絶する。特に我々ソフトウェア業界はすごいことになってる。業界全体が30〜40%、市場が縮小してる感じ。

ヴィアデア  V
そんな不況に負けないよう、今夜は縁起のいいワインを開けた。開けたのは、僕の大好きなヴィアデアの”V”。

この”V、とっても珍しいワイン。ヴィアデアオーパスワンインシグニアなど、ナパのプレミアムワインの代表格だけど、その中で”V”というシリーズは、ボルドーでは補助品種として少しだけ使われるプティ・ヴェルドをメインにして造り上げたワイン。

我が家にはこの”V”が1998〜2001年まで数本ずつある。そもそもプティ・ヴェルドをメインにしたワインはかなり珍しい。スペインでアラヤンというワインがプティ・ヴェルド 100%のワインを出してるけど、これなどかなりレア物。このアラヤンはとっても美味しかった

ヴィアデア  V
昨日お会いした先輩経営者の方にもお互いのビジネスの勝利を期してこのヴィアデアの”V”を1本差し上げた。2年前、僕の会社の子会社の社長に就任した人にも勝利を祈願してこの”V”を贈ってる。

今夜のヴィアデアの”V”、10年の時を経てとってもスムーズだけど、ちょっとだけチョイ悪オヤジ系のスモーキーさ、葉巻のような香りもあり、そしてミントなどのハーブ香もあり、カリフォルニア的なバニラフレーバーはなく、本当に正統派のボルドー系ワイン。静けさをたたえながら隠れた凄みがある。最高です!

明日からまた険しいビジネスが続く。ヴィアデアの”V”を飲んで絶対に勝ち残るぞ! ファイト!!

PS. 久々に楽天でヴィアデアを調べてみたら、なんとほとんど出回らなくなってる。”V”は1件しか出てこない。輸入元だったはずの中川ワイン販売のページにも2003年までのしか出てない。もしかして輸入打ち切りか.... 僕はヴィアデアの熱狂的なファンで、いろいろなシリーズ合わせ、1995年〜2003年までで合計40本くらい持ってる。確かに最近のヴィンテージは見かけないとは思ってたけど、入ってきてないなら本当に寂しいことです。
J.ラサール  ヴーヴレイ
今夜は福岡からいらした先輩経営者ご夫婦との会食。場所はとっておきの『びのむ』。この経済環境ゆえ、お互いに厳しい状況を抱えているけど、でも今夜はゆっくりと食事をし、明日への英気を養い、おしてお互いの信頼関係をさらに深める夜。

まずは珍しいJ.ラサールのロゼのシャンパンで乾杯! 香り高く旨味たっぷりの逸品。続いてはヴーヴレイのまっとりとした白を一杯。少しシェリーのようなトースト香がする。温度が上がって来るととってもふくよかに昇華した。

ドメーヌ・ラルロ  クロ・ド・ラルロ
そして次ぎが凄い! ニュイ・サン・ジョルジュのレアな白ワイン、ドメーヌ・ラルロのモノポール畑『クロ・ド・ラルロ 1992』。ハーフボトルをデキャンタージュして3人でグラス一杯ずついただく。フランス・ジュラで作る珍しい黄色いワイン、ヴァン・ジョーヌに近いような熟成香がする。そもそもニュイ・サン・ジョルジュで白ワインがあるとは知らなかった。初体験! 素晴らしい白ワインです。

そしてメインの赤ワインが凄い! 今は無きポムロールの『シャトー・セルタン・ジロー 1975』。ネットで見て初めて知りましたが、1998年にペトリュスムエックス社に買収され、このシャトー名は消えちゃってるんだって!

シャトー・セルタン・ジロー
34年の時を経て、静かに静かに熟成されてきたワイン。土とカビ、草木の香りがする、とっても静かな静寂のワイン。今夜の客人は、なんと139年前のシャトー・ラフィットを飲んだことのある方。印象としては、そっちの世界に凄く近いそうです。

いや〜、深いワインです。びのむの料理自体、上品で静の料理。肉食系の動の料理とは世界が違うので、この静のワインとは素晴らしくよく合う。時間とともに少し若返ってふくらみを持ってきたけど、それでもほんと、静寂という言葉がピッタリくるワイン。

ドメーヌ・デ・シェゾー  グリオット・シャンベルタン
最後に一杯、ドメーヌ・デ・シェゾーの特級畑『グリオット・シャンベルタン 1994』をいただく。ギュッと旨味が凝縮された実に美味しいワイン。先程のシャトー・セルタン・ジローの静のワインに対し、こちらは躍動感がある。うまい対比で持ってきたな〜、ソムリエの山川玲子さん!

最後に洋梨のデザートに合わせ、食後酒に1999年のヴィンテージ・ポートをいただいて素敵なびのむな夜は更けました。

ハートノート  細野義彦  成重幸紀
帰路、東京にいらっしゃるのが初めてという奥様に少し東京っぽい夜をと思い、我がジャズレーベル「ハートノート」のメンバーが出演している都ホテルのラウンジにお連れして軽く一杯飲んだ。ギター・細野義彦、ベース・成重幸紀というまさにハートノートを支えてくれたメンバーが出演してた。

景気も最悪で殺伐とした悩ましい問題を抱える経営者どうし、奥様も含め、今夜だけは仕事を忘れ、ゆったりつくつろいだ夜です。

さ、また明日から戦いが始まるな〜
この1週間、展示会で社を3日も空けたこともあって、仕事が溜まりに溜まってる。日曜日は終日、仕事してた。ふう〜

で、夜はちょっと気晴らし。珍しいワインを開けちゃいました! ソノマの銘醸地ルシアン・リヴァーにあるカルトなブドウ園「ダットン・ランチ」。ここはキスラーをはじめ名だたるワイナリーに最高のブドウを供給してる。

ダットン・エステート
そのダットン・ランチの持ち主自身が立ち上げてるワイナリーが『ダットン・エステート』。2003年のピノ・ノワールを1本持ってたので、今夜は思い切ってストレス解消にそれを開けてみた。

う〜ん、何とも言えない妖艶な香り。恐ろしいほどの誘惑香です。コッポラジラソーレのような小悪魔的な感じじゃなく、のめり込んだら本当に地の底まで落ちていって身を滅ぼしてしまいそうな世界。TBSのドラマ『ブラッディ・マンデイ』の怪しげで艶っぽいテロリストを演じる折原マヤ役の吉瀬美智子のような感じかな〜 皆さん、このドラマ、見ましたか?

ブルゴーニュ的な酸と血の香りを立たせつつ、ほんのわずかな渋みを裏に隠し持ち、そしてベリー系の甘い誘惑香が時間とともに立ち上がって来る。何か麻薬のようなワイン。ワインと言うより極上のトロけるようなアペリティフという感じかな。

このダットン・エステート、もしかしたら日本には入ってきてないかも。ボトルを何度眺めても輸入元のシールがない! 2001年〜2007年、僕は毎年のようにシリコンバレーに行ってた。行けばかならずサンフランシスコの街中のワインショップで珍しいワインを買い付けてきてた。たぶんその時の1本。今となっては懐かしいシリコンバレーの青い空を想いながら飲みました。

カルヴァドス
最後に洋梨(ラ・フランス)があったので、それと合わせてカルヴァドスを1杯! 本物のリンゴが入った素敵なお酒。リンゴの果実味と洋梨のケーキのようなふんわりとした甘さが相まって最高のデザートとなった。

今夜はダットン・エステートの素晴らしいピノ・ノワールに酔う夜です。さ、明日は祝日なれど仕事です。ダットン・エステートのパワーで頑張ろう〜っと!
木曜日、展示会の会場で18年来の仕事仲間と話をした。彼も今は1つの事業を任されてる事業部長。閉会後、久しぶりに飲みに出た。

彼とはほんと、深い縁。1991年、100m走など短距離走の着順を画像処理で判定する装置をいっしょに開発し、盛岡で行われたインターハイだか国体だかの会場に持ち込んだ日のことが懐かしい。買い替えたばかりの車をディーラーで引き取り、その足で東京から盛岡へ機材を満載して車を飛ばした。

買ったばかりの車って、最初は少しならし運転が必要。でもそんな事は言ってられず、そのまま東北自動車道を目指した。

午後出発したこともあり、渋滞もあり、夜8時過ぎてもまだ仙台手前。やむなくその日は仙台に宿泊した。翌朝早くに出発し、盛岡の県立競技場を目指した。翌日、帰路は一気に盛岡から東京に車を飛ばして帰った。そんな激しいならし運転をしたもんだから、車はいきなり不調に陥り、ドック入りした(^_^)

そんな古くからのこの業界の同士と飲む酒は旨い! 彼の奥さんもよく知っていて、今年の正月明けに3人で飲んだかな。

ベントン・レーン
幕張からの帰りなので東京駅近辺でということで、汐留の大好きな店『オレゴン・バー&グリルへ行った。開けたワインは『ベントン・レーン』。このワインには、出来の良い年にだけ造るファースト・クラスというのがある。これは自宅でも飲んだんだけど、通常のベントン・レーンを飲むのは初めて。

2006年と若いこともあるんだろうけど、若々しく可愛らしいチャーミングなピノ。でもそのチャーミングさはコッポラジラソーレのような小悪魔的な石原さとみ系とはちょっと違う。もっとピュアなチャーミングさ。

素敵なピノと素敵な夜景をバックにお互いのビジネスを語る夜。うちの会社も超苦しいけど、彼のところも同様。お互いを励まし合い、そして何かいっしょにビジネスをしようと固めの杯を交わす夜。
明日はまたまた超ヘビーな一日になる予定。なので今夜は飛びっきりのワインでストレス解消!

ベルジュラック  シャトー・スービル
まずは今夜はビールじゃなく、空きかけの白ワインからスタート。フランスはボルドーから南下したスペイン沿いの地域、南西地方ベルジュラックシャトー・スービルの白。この辺りの地域の白ワインが日本に入ってるってかなり珍しい。近所の酒屋の500円均一ワインで買ったエチケット不良品。色はかなり黄色くって、味わいは独特のトゲのない酸味が果実味と相まって心地よい。ブドウの品種は不明。輸入元のWEBにも出ていない。でも中々美味しいよ〜 温度が少し上がった方が旨味を感じた。

さ、そしてメインは、数年前にサンフランシスコで直接買い付けて持ち帰ってきたナパのレイモンドのスペシャルキュヴェ『GENERATIONS』。素敵なエッチング・ボトルが印象的。

レイモンド  GENERATIONS
レイモンド名門ベリンジャーの創業家の孫娘と結婚したロイ・レイモンド氏が立ち上げたワイナリー。日本では、レギュラークラスのワインはメルシャンが輸入してるけど、このGENERATIONSは入ってきてない。何やら本家のWEBサイトによれば、5世代に渡り携わってきたワイン造りに敬意を表してGENERATIONSという命名らしい。

今夜のGENERATIONSは1999年。もう11年目。まろやかに熟成してる。懐かしいトラディショナルなカベルネ・ソーヴィニヨン。ナパというより、もうちょっと素朴なソノマっぽい感じかな。

深いハーブ香がする。ユーカリ、ミントなどなど、まさに森林浴。目の前に深く静かな森が広がる。素敵なワインです。

5世代に渡るワインと言えば、ベリンジャー3世紀に渡るワイン『サード・センチュリーを想い出すな〜

伝統の力って凄いよね。僕も自分で会社を経営してるけど、僕ら新興勢力に足らないのって、伝統的な力。これだけは後から補えないからね。そんな事を想いながら飲みました。

素敵なワインで明日への英気を養う夜です。
クローズ・エルミタージュ  ドメーヌ・デ・リゼ  エキノックス
月曜日、会社の幹部連中と鮨屋でディープな議論をした。鮨と竹鶴で語る夜。

昨年苦境を乗り切ったもの、その話を参考に今年乗り切ろうとするもの、旨い鮨と竹鶴で語る夜は深い。

帰り道、ついつい方向がいっしょの某参謀君と、”たまたま”道沿いにいつものワインバー『エシェゾー』があるもんで、つい立ち寄っちゃった。ほんと、毎度のたまたまです(^_^)

ラス・コリナス・デル・エブロ
僕は南仏クローズ・エルミタージュのギュッと果実の凝集感の高いワイン、ドメーヌ・デ・リゼの『エキノックス』、相棒はスペインは南カタルーニャのシラーズとガルナッチャから造られたワイン『ラス・コリナス・デル・エブロ』。このラス・コリナス・デル・エブロ、かなり香ります! 隣に居てもフルーティーさとスパイシーさ、タバコなどの煙のニュアンスが届く複雑な佇まい。ちょっとテイスティングさせてもらうと、ほんとこりゃ、奥深いグッとくるワイン。

この2種類のワインは、いずれもあまり街には出回ってない素敵な逸品。こんなワインをグラスで興じてるとは、さすがエシェゾー

で、もう十分に鮨屋で竹鶴も飲んできてるってのに、ノンベーな我々は、あ、違った、議論が尽きない我々は、さらにグラスを進める。

ミッシェル・マニャン  ブルゴーニュ・グラン・オルディネール  シャトー・ド・フォンベル
相棒はミッシェル・マニャンの『ブルゴーニュ・グラン・オルディネール』、そして僕はボルドーはサン・テミリオンの隠れた銘酒『シャトー・ド・フォンベル』。

このシャトー・ド・フォンベルは、サン・テミリオンを代表するワイン『シャトー・オーゾンヌ』のオーナーが所有するワイナリー。いわば“プティ・オーゾンヌ”。静けさと奥深さを持ったまさに”静のワイン”。

気がついたら2時間経過! 民主党政権になり経済はさらに混迷の色を深くする中、我が参謀と生き残りを議論する夜です。こんな素敵な議場を演出するエシェゾーに感謝!!
明日はとってもツラい一日です。前日からそういうことが解ってるって、ほんと、ツラい。でも自分で経営してる会社なので、逃げても隠れても仕方ないので頑張ります。

そんなツラい日の前夜、想いの深いワインを飲んで自分に気合いを入れる夜です。

ジョセフ・フェルプス  インシグニア
今夜は1980年のインシグニアを開けた。今を時めくジョセフ・フェルプスの最高傑作『インシグニア』の本当に初期の頃の作品。

3本まとめて購入したんだけど、数年前、1本目は開けたとたん、嫌なコルク臭がして痛んでた。まさにブショネな感じ。それからしばらく開けることがなかったんだけど、明日へのストレス解消に、久々にこのインシグニアの1980年を開けてみた。

このボトルも若干、僅かだけどコルク臭がする。保存状態かな〜 エルミタージュかのような酸化熟成の入り口にあるであろう感じもある。

でもデキャンタージュしてゆっくりと大ぶりのグラスでまっとり飲むと、時間とともに実に広がりのある深いワインに昇華した。

1980年と言えば、僕が大学に入学した年。高校2年で一旦はプロのミュージシャンになり、でも演歌主体の騙された活動に嫌気がさして飛び出し、大学に入学したまさに1980年、自分たちで音楽事務所を立ち上げた。

そんな1980年のワインを飲みながら、自分のこの29年間という時間をトレースしてみた。まあこの29年間の通信簿としてはさ、かなり落第点だろうね〜 後半の21年の会社経営の中でも苦労をかけた社員の方が多く、またプライベートでもお付き合いをした女性とかにあまり幸せを与えてないからね〜

エヴァン・ウィリアムス  ブラック・ニッカ
そんなことを想いながら飲むインシグニアの1980年。実に深い! さ、明日は頑張るぞ〜〜

PS. 食後酒はケンタッキー州の老舗エヴァン・ウィリアムスのバーボンと日本を代表するブレンデッドウィスキー、ブラック・ニッカでシメました!
木曜日、会社の創業時からお世話になっている社長さんと久しぶりに飲んだ。この6月までは僕の会社の社外取締役も兼務していただいてた方。

ドメーヌ・ドルーアン ロレーヌ
場所は汐留の大好きなレストラン『オレゴン・バー&グリル。僕はこのレストランでオレゴンワインの素晴らしさを知った。

今夜はフランスはブルゴーニュの名門、ドルーアンがオレゴンで立ち上げてるワイナリーの最高の作品『ドメーヌ・ドルーアン ロレーヌ 2005』を開けた。

ロレーヌは2000年を木箱で買い付けたほど大好きなワイン。現在の当主の長女がブルゴーニュからオレゴンに渡って立ち上げたワイナリーで、そのヴェロニク・ドルーアンが自分の愛娘の名前を付けた最高のキュヴェ。

今夜の大先輩はIT系の会社を経営する傍ら、イタリアワインのインポーターの会社も経営されてる。ワインにはうるさい分、ご満足いただけると心配だったんだけど、とっても上品で、そしてふくよかで、華やいだ香りなんだけど嫌らしくなく、艶と美のバランスを最高のレベルで取り持ったかのようなこのワインに感激していただけた。

こんな大変な景況下だけど、先輩は軸がぶれてない。締めるところは締め、でも攻めるべきところは攻めろと叱咤激励された夜。

ラーメン 屋台
終わってから、僕のストレス解消にカラオケに連れて行っていただいた。優しい先輩です!

PS. 帰りに有楽町の駅前に出ると、なんと昔懐かしいラーメンの屋台が出てた。あまりに懐かしく、お腹はいっぱいだったんだけど、ついつい入っちゃった! とってもレトロで懐かしい味のする東京ラーメンでした。感動!!
この景況下、生きて行くのって、ほんと大変です。会社を経営してる身からすると、ほんと代々木ゼミナールの昔の標語じゃないけど、まさに『日々是決戦』ってな感じ。

ノール
僕の会社は今年が超厳しいんだけど、子会社は一足早く、昨年が超大変だった。それを乗り切った子会社の社長である我が参謀と久しぶりに飲んでディープに議論をした。彼も今年もいろいろと大変ではあるんだけど、ちょうど10月末で1つ、大きな仕事の区切りが付けられたこともあり、まあ軽く祝杯です。

シャンパンで乾杯した後、まずはソノマの銘酒、ルシアンリヴァーノールを開けた。とっても可愛らしく繊細なワイン。ラズベリーなどの果実香が心を浮き浮き、晴れ晴れとさせる。

ダリオッシュ
今夜の彼は肝臓が特大です。我が社のグループでもたぶん1番の強さ! 二人で飲むとワインは丸々2本は空く。

今夜の2本目、メインはダリオッシュ! 頑張る我が参謀へのプレゼント。

オーパスワインを超えたと僕は思ってるこの最高のワインで、これからの我々の未来に気合いを入れた夜です。

さ、頑張るぞ〜〜
ドラピエ  ヴーヴレイ月曜日、久々に『びのむに行った。びのむはなんと、9月丸々1ヶ月、夏休みしてた。超久しぶり。

今夜は経営の先人と出掛けた。秋の味覚と美味しいワインで脳を滑らかにし、本音で経営を語る夜。

シャンパンはすっきりとしたドラピエでスタートし、続いて白ワイン、ロワールのヴーヴレイを1杯。

シャトー・ブラーヌ・カントナック
フォアグラが入った特製茶碗蒸しを初め、秋の味覚を存分に使った優しい味わいの素敵な料理をいただき、まっとりする。メインのワインはシャトー・ブラーヌ・カントナックのなんと、1974年!

深い眠りから覚めたシャトー・ブラーヌ・カントナック、実に深く静かで奥行きのあるワイン。そして、まだまだ腰があり、しっかりしてる! このワイン、きっとあと10年、20年、まだまだ熟成するんだと思う。

シメの食後酒は2種類。イタリアは干しブドウから造った香り豊かな食後酒、パッシート。そしてもう1つが凄い!

パッシート  アンリ・ジロー  ラタフィア・ド・シャンパーニュ
シャンパーニュ地方の中でも、17世紀から続く名門『アンリ・ジロー』。そのアンリ・ジローの造る素敵な食後酒「ラタフィア・ド・シャンパーニュ」。濃厚で深い甘みが心地よい、何とも芸術的、幻想的な”作品”。こんな食後酒、初めて飲む。素晴らしい!

今夜は、リーマンショック後のこの景況下をどうやって生き残るか、経営の先人と議論した素敵な夜。旨い料理とワインは会話を活性化する。

この場を演出したびのむに感謝! 有意義で、かつ素敵な夜です。そして、ふと1974年の自分を思い出した夜です。
僕の会社の創業1988年。それから幾多の荒波を超えてきたけど、ほんと、今ほどの不況、苦境は初めて。いや〜、厳しい! 特に僕らソフトウェア産業は、超ドシャブリ。ま、車もハンバーガーも牛丼もさ、ソフトウェアやシステムを新しく更新しなくったって造り続けることは出来るからね。

IT業界がモテハヤされたのは、もはや今は昔。僕らはさ、産業界の脇役。産業界全体が元気になってくれないとね!

シャトー・パタッシュ・ドー  Chateau Patache d'Aux
そんな苦境を生きる今、ちょっと初心に返る意味でも創業当時のワインでも飲むかとセラーを探す。選んだのは、ボルドーの『シャトー・パタッシュ・ドーChateau Patache d'Aux) 1989』。

馬車のマークが有名な17世紀からの伝統を持つワイン。典型的、伝統的なボルドーワイン。昨今、ロバート・パーカーなどの評論家の影響を受け、ボルドーでも濃さ、重さが突出するようなワインが増えてきた中、実にエレガントで穏やかなワイン。穏やかな分、旨味がよく伝わってくる。

静けさをたたえた湖のごときワイン。

創業2年目のワインを飲み、幾多の苦難を乗り越えてきたこの21年を想う夜です。そして気持ちを新たに、心を引き締め、腹を据えてこの荒波を越えて行こうと自分に覚悟と檄を入れる夜です。