ワインのある生活: 2014年6月 Archives
Facebookで仲間内でアルカディアンの話題が盛り上がってて、僕が先日の『ルエ ヴェル ロール』で飲んだと書いた辺りからまたまた関係者で盛り上がり、何とついに大好きな和の巨匠『くずし割烹かのふ』の香山中宣シェフがアルカディアンを入れたとさ〜〜
そう聞けば早々駆け付けるよね〜〜 大好きなワインを大好きなかのふのお料理で楽しめるなんて、盆と正月が一緒に来たようなもの。
まずはアルカディアンのシャルドネから。ヴィンテージも先日同様、2007年、畑も同様に最高級なスリーピー・ホロー・ヴィニャード。7年熟成です。素晴らしい香り。香ばしさ、ミネラル感、奥ゆかしい果実味など、どこを取っても最高のシャルドネ。

お料理はもう見ての通りで解説は不要、ただただ美味しいばかり。


もう鱧やジュンサイが出て来た。初夏ですね〜


巨大な2.2Kgもある太刀魚が届いたとFacebookで見たけど、まさにその太刀魚が焼き物として出て来た。美味い!


アルカディアンのピノも同じくスリーピー・ホロー・ヴィニャードの2007年。こちらも土の香りがして、鉄分、ミネラル感などもたっぷりとしていて、とっても上品なピノ。

今日はスペシャルに熟成肉のザブトンが入ったとの情報をFacebookで見てて、それをねだりました〜〜

最高級の熟成ザブトンにアルカディアンのピノ。これはもう地上の楽園です!

シメに手打ち蕎麦をいただき、そしてデザート。


ここでスペシャルなデザートワインが登場!
出て来たのは、ハンガリーの名デザート酒、トカイのスペシャル物「Tokaji Aszú 2003」。とっても上品な貴腐ワイン。和なテイストのデザートともよく合う。

いやはや、アルカディアンと香山シェフのお料理に心からヤラれた夜です!
ホテルニューオータニの庭園の中に由緒ある鉄板焼き『石心亭』がある。最後に行ったのは2011年の冬かな。今や鉄板がすべて電化になっているとか。

その石心亭に久しぶりに行ってみました。

まずは庭園の中を歩いてお店まで進むだけで、もうワクワクが止まらない! この庭、元々は桜田門外の変で有名な井伊直弼の井伊家のお屋敷。400年を超す歴史を持った庭園です。

着席しコース『匠』をオーダーすると、まずは名物・野菜プレートが目の前に並ぶ。この中から4種類を選ぶ。


飲み物はシャンパンからスタート。そしてお料理は、コンソメ系のスープが出て来た。旨味たっぷりで素敵な逸品。

続いては、石心亭の名物、半熟地卵にキャビアを載せた超ゴージャスな逸品が登場! 美味過ぎて倒れちゃいます!


●半熟地卵をお好みのテイストで
『トリュフソース 又は キャビア』


次はフォアグラ! 見るからに美味そうなおソース!
●フォアグラソテーとセミドライフルーツの饗宴
デミタスビーフコンソメ添え


ここで赤ワインを開ける。開けたのは、ボルドーの名門、マルゴー地区のシャトー・カントナック・ブラウン(Château Cantenac Brown)の2004年物。10年物がかなりリーズナブルなプライスで出ていて驚きです。

この「シャトー・カントナック・ブラウン 2004」、色艶も美しく、香り高い素敵なワインです。この年のセパージュは、ネットによればカベルネ・ソーヴィニョン 65%、メルロー 30%、カベルネ・フラン 5%。

円熟した旨味が時間と共に立ち上がり、シャトーの建物同様、実に素敵なワインです。

さて次は、鮑です! それも岩塩焼き!
●活鮑の岩塩包み焼き 海の恵みソース

めっちゃ大きな鮑ですね〜 相手(鮑)が活き活きとしていて動いてケーパーやレモンを乗っけても回転して落としたりしてくれたりするもんだから、中々シェフも大変そう。鮑君がレモンを振り飛ばすシーンを3コマ漫画風に(笑)



昆布と岩塩で包まれ香り高く焼き上げられて行くその様は実に荘厳な世界。

初夏にぴったりな爽やかなソースでキモまで含め旨味たっぷり! とっても高尚な逸品です。

次は見た事のない不思議なお口直し。
●野菜のお口直し
アロエのような食感のものを蜂蜜に付けて食べる。青々として美味しい! 名前を聞いたんだけど想い出せないな〜 ネットで調べる限り、「グラパラリーフ」って多肉植物(サボテンのような物)かな〜

そして素敵な焼き野菜がお肉と共に鉄板に並べられる。
●こだわりの焼き野菜

しかし分厚い凄いお肉だね〜〜〜
●特撰和牛シャトーブリアン 150g



お肉は醤油、他2つの付けダレに加え、生山葵が添えられている。山葵の擦りおろしでは定番の長次郎でおろして食べるシャトーブリアンは最高!! そして塩は岩塩プレートが出て来た。セルリアンタワーのバー『ベロビスト』で出て来た岩塩プレート&生山葵&長次郎を想い出すな〜


シメは鉄板焼き定番のガーリック炒飯とお味噌汁。目玉焼きを造ってから、その目玉焼きをご飯の上に乗せ、それを混ぜて造るこのスタイルが珍しいな〜 香り高く実に美味い!




そして食後のデザートは場所を隣りの招月亭でいただきます。季節のフルーツ、美味しかった〜〜

外に出るとすっかり夜も更けてます。今夜はとっても素敵な大庭園の中の鉄板焼きな夜です。大好きな青山牛彩とはまた一味スタイルが違う、何とも素敵な超一流な石心亭でした。

麻布十番・二の橋近くにフレンチレストラン『ルエ ヴェル ロール』がオープンした。ワイン仲間がFacebookで自慢していたのを見て行ってみたくなり、突撃してみました。
まずは一口シューがアミューズとして出てきた。バターの利いた香ばしい逸品。シャンパンと素敵な組み合せ。

今夜は最初にワインが決まり、そこからお料理を選択した。
選んだワインは、サンタルチア・ハイランズ(モントレー)の大好きなワイン、アルカディアン(ARCADIAN)の名醸畑、スリーピー・ホロー・ヴィニャードの白と赤!

ちょうど前日、Facebookで仲間内でアルカディアンの話題が盛り上がっていたので久しぶりに飲んでみることにした。アルカディアンを飲むのは、2011年のブルーノート東京以来。
そしてアルカディアン、ピノは何度か飲んでるけど、シャルドネは初めて!
今夜のアルカディアン、白・赤ともに2007年と7年熟成。いいね〜 期待感が高まる!
アルカディアンのシャルドネに合わせる前菜は2品。
●イチジクの赤ワインマリネ タルト仕立て ゴルゴンゾーラのソース


●イカのプランチャ グリーンのピューレ

2品ともに「幻想的な」という表現が一番適切なんじゃないかと思う素敵な逸品。
そしてアルカディアンのピノに合わせるメインのお料理は、以下の2品。
●鴨胸肉真空調理 アメリカンチェリーのコンポート ブラックチェリーソース

●牛サーロインのロースト ブールノワゼットの香る季節野菜

鴨にブラックチェリーのソースにアルカディアンのピノは最高の組み合せ。アルカディアンがソースの果実味を魅き立てる。
そしてサーロインステーキも付け合わせのお野菜の香ばしさを含め、カベルネ・ソーヴィニヨンじゃなくピノを選んで良かったな〜と思わせる実に柔らかな味わい。
とっても幸せにアルカディアンのシャルドネとピノをお料理と共に味わいました。

そしてここ『ルエ ヴェル ロール』はデザートワインまで素敵! デザートに合わせて出て来たのは、サンタバーバラワイナリーのリースリングを使ったレイトハーヴェスト。パフュームのような妖艶な世界が目の前に広がります。

そもそもリースリングは冷涼な地で造られることの多いブドウ。一年中温暖なサンタバーバラでリースリングを造ってる人がいるとは驚きです。
今夜の『ルエ ヴェル ロール』、とっても素敵でお洒落な時間を過ごしました。お料理も美味しかったし、そして何よりワインリストのプライシングがとってもリーズナブルです。

また来たいな〜 素敵な『ルエ ヴェル ロール』とアルカディアンに乾杯!
皆さん、もうフエルサブルータ(FUERZA BRUTA)を観ましたか? 空中から飛び出て来たり、頭上にプールが出来たり、もうこれは観た人にしか理解できない不思議な世界。
ほら、空から人が降って来る〜〜〜

壁を這い回る女性も!

男が壁を突き抜ける!

座布団サイズでパキッと頭に叩き付けると粉々に飛び散る不思議な板が至る所に登場!

そして頭上にプールが登場!

どんどん高さが下がってきて手が届きそう。



プールで泳ぐ女性!


空中に駆け上がり、その台から宙を飛び、そして壁を壊し宙に浮く男女!

そして派手なフィナーレ! さっきまで中空のプールで泳いでいた女性陣は髪も濡れたままガウンで登場。リアリティーが凄い!

とっても素敵な1時間でした。
夜はミシュランにリストされてる小さな小さなお鮨屋『鮨いまむら』へ!
昨年の9月に行って以来、とにかく予約が取れない。8ヶ月ぶりに入れました〜〜

まずはローラン・ペリエのハーフを開け、素敵な泡で喉を潤す。


お刺身、茶碗蒸し、カツオ、焼き物(確か太刀魚)など素敵なおつまみが続く。


開けたワインはニュージーランドの初物のピノ『ANTHILL FARMS』。

ソノマの名門ウィリアムズ・セリエム(Williams Selyem)で修行をした若者3人が立ち上げたワイナリー。こんな若者たちです。

今やニュージーランドだけじゃなく、カリフォルニアのメンドシーノ(アンダーソン・ヴァレー)やソノマでもワインを造ってるとか。
完璧なまでに伝統的ブルゴーニュな世界。酸のバランスもいいし、土の香り、ミネラル感もスケールが大きく、果実味も豊か。とても素敵なピノです。
そして相変わらずお鮨は美味い!

今では都内じゃ中々見掛けない赤酢を使ったシャリが最高! そしてネタの上に煮切り醤油をはけで塗り、シャリには醤油を付けずに食べるスタイルも独特。

わずか8席の空間なれど、さすがミシュランに選ばれただけのことはある。最高のものだけが持てるこの空気感はなんだろう〜

今日はフエルサブルータから始まり鮨いまむらの最高のお鮨でシメた素敵な一日です!
大好きなTWO ROOMSの姉妹店、『RUBY JACK'S Steakhouse & Bar/ルビージャックス ステーキハウス&バー』へ初めて行って来ました〜〜
場所はアークヒルズサウスタワー。

お店に入って早々、巨大なお肉の塊が宙吊りになっていてその弩迫力に目を見張る。

喉の乾いた僕たちは、まずはアメリカの”泡”として最高峰のシュラムズバーグのロゼを開ける。

奇麗なピンク色の向こうに見えるバーカウンターがお洒落〜

まずは何と言っても生ガキです!

素敵な器に盛られた生ガキの数々。

柚子ポン酢とイクラ、ベーコンを刻んて軽くオーブンに入れたキルパトリック、グレイグースウォッカで創ったブラディマリーにポトンと落として食べるもの、そしてもちろんフレッシュなままの生ガキも。


続いては、お魚の素敵なカルパッチョ! 色合いも美しく、実に素敵で美味しい! シュラムズバーグとピッタリ!

次は蛇がトグロを巻いたかのような自家製ソーセージ。お肉の旨味がたっぷりと詰まった感じで超美味しい!! ステーキに行かずこのソーセージをガッツリ食べるのもありかもね〜〜 ってなくらいの美味さです!

このソーセージの肉々しさに刺激された僕らは、ワインを赤へと進める。
開けたのは、カリフォルニアのピノの名門、シドゥーリが立ち上げたもう一つのブランド、大好きな『ノヴィ(Novy)』のシラー。正確には、どうやらシドゥーリの奥様の実家が造るワインっぽい。

以前、サンタルチア・ハイランズ(モンタレー)のノヴィのシラーを飲んだんだけど、今夜のノヴィはナパとなってるな〜 ちょっと不思議。
まさに南仏コート・ロティを思わせる素敵で上品なシラーです。
そしてガッツリなお肉が登場! まさにここルビージャックスの売り、ステーキです!

ヒレを分厚く焼いてもらう。付け合わせにはほうれん草のアンチョビソテー。

土と風を感じるノヴィのシラーのスケールの大きな自然な味わいで食すステーキは、もうこの世の物とは思えない素晴らしさ。
最高です!
で、こんな素敵なディナーをした僕ら、ノンベーなものでちょっとシメ酒が足らず、ナイショのバーに食後酒を飲みに来ちゃいました〜〜 GO! GO! あれ、つい先日も同じ光景を見たような!?

イチゴのシャンパンカクテルやアメール・ピコンをそのままロックで飲み、そして最後はもちろん真打ち登場! そう、ボンド・マティーニです!

増田さんの振る素敵なハードなシェークから生み出されるボンド・マティーニは、もうこの世の物とは思えない艶。ボンドガールが横に座ってる〜って世界!

何とも素敵な夜です!
武蔵小山の裏路地にひっそりと佇む大好きなカウンター4席のフレンチ「レトロワ」。いろいろ事情があって実は一昨年の8月を最後に行けてなかった。

そのレトロワに1年9ヶ月ぶりに行きました! もう感動!! マスターもマダムも変わりなく、本当に懐かしい。

シャンパン片手にまずは洋風漬物と昆布のマリネ、そしてプロシュートでスタート。

続いて大好物、野菜のエチュベ。身体に健康が染み渡る〜〜

開けたワインが超レア物。何と初物、スイスのピノ『ドメーヌ・デュ・ダレー(Domaine du Daley)』。モントルージャズフェスティバルで有名なレマン湖を真南に臨む急勾配に段々畑があるとか。

メゾンはこんなところだそうです。

まさにドメーヌから斜面のぶどう畑を通じレマン湖を見下ろす写真。レマン湖の湖畔に佇むこのドメーヌ・デュ・ダレーに行ってみたいです。

味わいはかなり伝統的なブルゴーニュスタイル。鉄分、ミネラル感もしっかりしていて、それでいてチャーミングな可愛らしさもある。とっても素敵なピノです。
鴨のローストにスイスのピノ、こりゃ幸せです。

シメには無理言って特製コンソメでリゾットを造ってもらいました。さらに出来立てのローストビーフを乗せてもらうという何とも贅沢三昧です!

久しぶりのレトロワ、とっても素敵な空間です!
P.S. ノンベーな僕らはナイショのバーへ寄り道しちゃいました。反省〜〜
