ワインのある生活: 2011年6月 Archives
ギリシャのワイン、話には聞いてるけど、生まれて初めて飲みました! ブランデーはメタクサが有名で昔はよく飲んだけどね。

さて、今夜開けたのは、「アヴァンティス」というロゼワイン。少し濃いめの色をしてる。シラーとグルナッシュから出来てるロゼ。
とても美味い! これほどしっかりとしたロゼは珍しい。かなり赤ワインに近い味わい。それも南仏のワイン。
最初セラーから出し立てはやや温度が高くまっとり。続いて少し冷えてきてからはロゼらしさが全開。そしてそこから再度温度が少し上がってきたら、実に旨味が詰まったしっかりとしたワインに昇華した。
味わいも色もエチケットも、実に素敵なロゼです。これから暑くなる中、こういうロゼは心地よいね〜

合わせるジャズは、少し秋風が吹くような季節外れ感があるんだけど、ヨーロピアン・ジャズ・トリオがベテラントランぺッター、アート・ファーマーをゲストに迎えた「風のささやき
」。巨匠アート・ファーマーの晩年の作。
お洒落なユーロジャズが展開する。アート・ファーマーはフリューゲルホルンを大半の曲で吹いてる。トランペットと違い丸みを帯び哀愁も漂うフリューゲルホルンの響きは神秘的でさえある。
初めて飲むギリシャのワインとお洒落なユーロジャズで心地よい夜です。

本家ナイショのバーはいつも素敵な料理と素敵なジャズと素敵なワイン&ウイスキー&カクテルで僕を癒してくれるサンクチュアリ。
まさに地上の楽園!
今夜入った時に流れていたのは、聴いた事のない女性ボーカル。激しいバップ系のトランペットも入ってる。なんだこりゃ??

聞けば若手の女性ベーシストで歌も歌うエスペランサ・スポルディング(Esperanza Spalding)という人のアルバム「Esperanza
」とのこと。
ちょっと女性とは思えない太く沈み込むような弾けるベースのトーンが凄い! 大柄の黒人男性のベースとしか思えない。
このエスぺランサ、オバマ大統領がファンらしく、これまで2回もホワイトハウスでプライベートライブを開催してるそうだ。
そして、いまネットで見てみたら、本年2月、第53回グラミー賞にて見事“最優秀新人賞”を受賞してる!
う〜ん、こんな新しい人のアルバムを持ってるとは、本当にナイショのバー、恐るべし。

エスぺランサに合わせるスタートアップは、ブレンデッド・スコッチ、ザ・フェイマス・グラウス(The Famous Grouse)でハイボール。古き良きスコッチな世界。
穀物の香り豊かで美味しい〜
エスぺランサのベースも若手とは思えないレガシーな感じのトラディショナルなベース。このトラディショナルなスコッチとは素敵な組み合せ。
お料理もまたまた素敵。

まずはブロッコリーを茹でてタプナードソースで食べる。いつ食べても美味い! トラディショナルなスコッチと良く合う。
続いて万願寺唐辛子とプロシュートのソテー。これまた野菜としての旨味が幸せを感じるプレート。
ここでもう1杯、ハイボール。

イタリアンなお洒落なボトルを森浦君に選んでもらった。出て来たのはスペイサイドのモートラック。
詳細不明なれど、どうやらイタリアでボトリングされたレアな「MENSES 星座シリーズ」というものらしい。エチケットが実に素敵。これまた自然な旨味が詰まった骨があるけど香りがよく、そして舌触りも優しい素敵なウイスキー。

さてさて、次なるお料理は初物、山えのきとルッコラのバターソテー。美味い!! これはバターっぽいシャルドネに行くしかないね!
ってことで選んだワインは、カレドニア・オーストラリスのシャルドネ。ムルソーのような素敵なシャルドネです。山えのきとルッコラのバターソテーに実にピッタリ!
ここでジャズはポリー・ギボンズ(Polly Gibbons)の「バン・バン」に変わった。パワフルなボーカル。詳細は上記リンクにて!

ここで今夜のメインディッシュ、大和芋のローストの登場! 毎度、厚切りのパンチェッタに頬が落ちそう。
ワインは何とスペイン南西部、バレンシアでゲヴュルツトラミネールを使ったという素敵でかつ不思議なワイン「カサ・ベナサル(CASA BENASAL)」。
ゲヴュルツトラミネールはアルザスなど、冷涼な地域で栽培されるのが普通。

カリフォルニアでも北端のアンダーソンヴァレーとかでは造ってるけどね、まさか温暖なバレンシアで育てているとは。
柑橘系の穏やかな酸味とミネラル感が心地よい。ゲヴュルツトラミネールらしいライチや金木犀のような香りは控えめ。言われないとゲヴュルツトラミネールとは思わないかもね。
ここで次の3枚目のジャズ! って、一体何時間ここに居るんだろう!?

グレッチェン・パーラト(Gretchrn Parlato)の「In a Dream
」というこのアルバム、ミステリアスな歌声、そして骨太いニューヨーカーたちの演奏でかなり引き締まった作品。
アメリカの人材の底の広さを痛感するね〜 まだまだ知らなくても凄いミュージシャンがたくさんいるんだな〜
来週、久々にニューヨークに行きます!

過密スケジュールゆえジャズクラブに行く時間は難しそうだけど、本場のジャズを聴きたいな〜
ニューヨークならどこに行っても、誰が演奏していても、それが例え日本では無名な人だったとしても、きっと感動する演奏に違いない。
そしてワインはセレシンへ。
パンチェッタの脂をセレシンのきれいな酸で流す感じが心地よい。
シメはフルーツとカクテル。

マスターの増田さんが厨房から出て来たので、久しぶりにギムレットを創ってもらった。このギムレット、いつ飲んでも変わらずに美味い!
ギムレットに浸っていたら、またまたジャズが次へ進んだ。
ウルフ・ワケニウス(Ulf Wakenius)というギタリストの「Notes From the Heart: Music of Keith Jarrett
」というアルバム。

そう、このアルバムはキース・ジャレットの作品をギターを中心に演奏してる。
ギター、ベース、ドラムスのトリオ、ギターソロ、ピアノとのデュオと多彩。どこまでも美しく、そして透明感のあるサウンドに心酔う。
今夜は素敵なウイスキー、ワイン、お料理、シメのギムレットと、そして4枚のジャズのアルバムで実に長時間に渡りゆったりと、そしてまったりとした時を過ごしました。
そしてもちろん、こんだけ飲めば酔っぱらいました〜 でも幸せな酔いです。
ナイショのバー、最高!
ナイショのバー No.2にて初めてニュートンのシャルドネを飲んだ!

色は少し黄色く、そして実にまったりとしてる。ブルゴーニュ本家のムルソーなどと対抗出来るようなシャルドネ。バターの感じが実に素敵。温度が少し上がって来た時の方が艶があるな。
エチケットの下部に書いてあるけど、ソノマが58%、ナパが42%という、両地域のブドウが混ざってる。
ニュートンはこれで赤、白を一通り飲んだんだけど、どれも実に素晴らしい。シャルドネは今夜のワインの上位に"アンフィルタード"があるようで、これも飲んだみたいな〜

最高の伴侶たるベーシスト、スコット・ラファロを25歳にして交通事故で失い、目標が萎えかけてた頃、1962年の作品。
ちょうど僕の生まれ年である1962年のこの「ハウ・マイ・ハート・シングス」は大好きな作品。スウィンギーなタイトル曲から始まるこのアルバムはジャズの楽しさ、心地よさを伝えてくれる。
1962年5月17日、29日、そして6月5日の録音。3月生まれの僕が生まれてから2〜3ヶ月目に録音されたもの。だからかはわからないけど、ともかく僕はこのアルバムが好きです。LPレコード盤も持ってる。わざわざアメリカに行った際に探しまわって買ったもの。

続いてはもう1枚、ビル・エヴァンスが流れる。最晩年のスタジオ録音版のアルバム「ウィ・ウィル・ミート・アゲイン
」。自殺した兄、ハリー・エヴァンスに捧げたアルバムです。
ビル・エヴァンスには珍しく、ピアノトリオじゃなく、サックスにラリー・シュナイダー、トランペットにトム・ハレルを加えたクインテット。
最晩年の自作の新曲、ビルズ・ヒット・チューンが泣かせる演奏。
本人もインタビューの中で「フランス映画のシーンのようでしょ!」と語ってるほど、実にフレンチな世界。ヌーヴェルヴァーグな時代を彷彿させる。

ピアノに絡み、サックスとトランペットが2声でハモるハーモニーが哀愁を誘い感動の淵へ聴く者を引き寄せる。
そしてジェケットの何と美しいことか、岩の間から見える海の美しさ。感動物のアルバムです。
そして1980年、このアルバムを発表してビル・エヴァンスは世を去るんだけど、このアルバムがビル・エヴァンスの最後のグラミー賞受賞作品となった。
このビルズ・ヒット・チューンを主題曲に使ってリリカルな映画を創ってみたいものです。上記リンクのアマゾンで試聴出来ます。
今夜はニュートンの素晴らしいシャルドネに感動し、そしてビル・エヴァンスの素敵なジャズに酔うエヴァンチックな夜です。
今週のナイショのバー No.2はミステリアスなワインで幕を開けた。

その名は、畑も醸造施設も持たずヴァーチャル・ワイナリーと呼ばれる『キャッスル・ロック (Castel Rock)』。
いわば企画・マーケティングの会社??
でもファブレスな分、自由度は高く、調達する畑もカリフォルニアではナパ、ソノマ、メンドシーノ、モンタレーなど、オレゴンはウィラメットヴァレー、ワシントンはコロンビアヴァレーなどでも調達し、それぞれの地名を付けてリリースしている。
そのキャッスル・ロック、世界のカジュアルワインのトップ100を選ぶイベントで選ばれてるとのことなんだけど、とてもカジュアルワインとは思えない出来映え。

とても艶っぽく、でも嫌らしくはない清楚な艶を持つワイン。赤系果実の香り、少しグラマラスなボディー、深いルビー色、どれを取っても最高のレディーな印象。
合わせる料理は、赤・黄・オレンジの3色プチトマトのサラダ、スモークサーモン、生ハムにチーズを練り込んだ素敵なパンにスープという、まさにパリのビストロ風。素敵ですね〜

そしてもちろんナイショのバー No.2はジャズも素敵。
最初に流れていたのはビル・エヴァンスがギターのジム・ホールとディオで録音した「アンダーカレント
」。美女が水に沈んでいる神秘的ジャケットが素敵なアルバム。
僕は昔から、一人物思いに耽る時によくこのアルバムを聴く。心が休まり、そして頭の中のもやもやが消えて行く。

そしてもう1枚流れたのは、デイブ・ブルーベックの楽しいディズニー作品集「デイヴ・ディグズ・ディズニー
」。お馴染みのディズニーの名曲が軽やかなジャズになってる。心弾む陽気なジャズです。
仕事に疲れた頭と心を癒す素敵な夜だな〜
今夜はモンタレーの風を感じ、キャッスル・ロックに酔い、ビストロ料理とビル・エヴァンス、デイブ・ブルーベックのジャズに酔う夜です。
緊急で上海に飛んだ。

火曜の夜遅くに決まり、すぐに飛行機の手配をかけ、水曜の昼にホテルを取り、そして木曜の夜の便で飛んだ。
現地に着いたらもう夜中。いやはや、今回もヘビーな旅です。
金曜日は終日、相手先と打合せ。かなりヘビーな1日だった。
珍しく(?)、相手先は上海の外資系企業。って、意味解るかな?

アメリカ人が上海で経営している会社。なので社内には白人がたくさんいる。中国人の方々はみな英語が堪能で、社内は英語が飛び交ってる。日本の外資じゃここまで英語で仕事してないような気がするな。
土曜日はもう帰国。何も遊ぶ時間がなかったので、そして金、土とずっと大雨で身動き出来なかったので、せめてもの休息に、ランチだけは豪華にした。
出掛けた場所は、100年を超える歴史を持つフェアモント・ピース・ホテル(和平飯店)。世界の名だたる著名人が泊まったという。

ここの9階に素敵なヨーロッピアン・レストラン「ザ・キャセイ・ルーム」がある。そこへ言ってみた。
入って早々、入り口に大きなワインセラー。これは期待出来る! スタッフの対応も素晴らしい。前日の某国際ブランドの大手ホテルのよそよそしい扱いとは桁違いのヒューマニズム。
そして川沿いの素敵なロケーション。窓から見える情景は映画の中の一幕のよう。
雨の中、川を行き交う船が目の前を通り過ぎる。時間が止まったかのような空間。
さて、ワインリストを眺めると、お!!!、何と、アジアにはもう入って来ていないと思われてた大好きなホワイトホール・レーンがある! 感動!


迷わずホワイトホール・レーンをオーダーした。
前菜はこのホワイトホール・レーンに合わせ、牛のカルパッチョ。極薄の牛肉にこれまた極薄にスライスされたパルミジャーノが素晴らしい。
トロケてしまうような牛のカルパッチョ、そしてこのカルパッチョにはこれしかないのではないかと思わせるホワイトホール・レーン。
久々のホワイトホール・レーン、2006年とやや若いものの、若さを感じさせず、既に丸く円熟味を帯びている。
どこにも角は無く、物腰の柔らかい大人のシルキーなワイン。動と静で言えば、静のワイン。ユーカリ香も素敵。最高です!

続いてお料理は、牛テールのコンソメ。ちょっとだけ上海さしらを演出していて、何らかの中国系の香草が入ってる。美味い! 2月の香港でのフレンチでは、鉄観音茶を混ぜて中国らしさをアピールしたコンソメに出逢った。それを想い出すな〜
そしてパスタはカルボナーラ。日本では珍しい細麺(カッペリーニ)を使ったカルボナーラ。ベーコンの香り豊かで素敵な逸品。
このレストラン、自らフレンチと言わず「古き良きヨーロッピアン料理」と呼ぶ辺りが心憎い。フレンチじゃパスタは出ないからね。

シメはステーキ。ソースが凄い! ミモレットか何かのチーズを溶かして白ワインと混ぜたような感じの素敵な黄色いソース。これに付けて食べるステーキは最高! まさにチーズ・ステーキとも呼ぶべき逸品。
あ、ソースの写真を撮り忘れた...
このステーキもホワイトホール・レーンとは最高の組み合せでした。
超強行軍で仕事漬けだった上海ですが、最後の最後にランチでちょっとだけ幸せな気分に浸れました。
フェアモント・ピース・ホテル、最高! そしてザ・キャセイ・ルーム、最高!
で、ここまでは良かったのですが、その後の帰路が大変でした。

悪天候で飛行機が飛ぶかどうか解らないまま、数時間も空港で待たされた。最後は何とか飛行機は飛んで帰ってこれましたが、成田に遅くに着くと成田エクスプレスももうないし、リムジンバスも城南方面はなく、東京駅行きのみ。東京駅まで出て、深夜にタクシーで帰宅しました。
そして悪事はまだまだ続き、深夜に帰ったと思ったら、今度はフランスの取引先から緊急連絡があり、明け方近くまで書類作成。
なんてこった〜 ま、でも上海で素敵なレストランとホワイトホール・レーンに出逢えたからいいか!
PS. 金、土と上海はバケツを引っくり返したかのような大雨で、まったく街を歩く事すら出来ませんでした。6月は雨期らしい。皆さん、この時期は避けた方がいいらしいですよ!
今週のナイショのバー、またまた素敵なジャズとワインとウイスキーです(^_^)

ドアを開けた時に流れていたのは、何とも謎のCD。
若手ジャズ・ギタリスト、小沼ようすけのCDらしく、ジャケットにはアルファベットで「Onuma Yosuke」と書いてある。でも彼のディスコグラフィーには出てこない。何だろうこれ?
誰かこのアルバム、ご存じですか?
この素敵なジャズギターに合わせ、そして1日仕事して喉も乾いてることもあり、スタートアップはジンリッキー。

そしてジンはちょっとだけ普段と変え、ビーフィーターのプレミアムなジン、クラウンジュエル。
艶やかで、そして柑橘系の香りと相まって、素敵な大人のジンリッキーです。
さてと、まずはブロッコリーのタプナードソースから行こう!
ブラックオリーブとアンチョビのこのソース、素晴らしい!
瓶詰めにして売ればいいのにな〜 絶対買い占めてやる〜〜

合わせるお相手は、素敵なハイボールです!
イタリアンモルトのカリスマ、ナディ・フィオリ氏のハイスピリッツ社がリリースしてるアイラ・ウイスキー「100% isla selection ISLAY HEAVY」。
実に旨味のあるウイスキー。エチケットも素敵。アイラ島の風景を描いてるらしい。
ラフロイグ、カリラ、ボウモア、アードベッグの各蒸留所からセレクトしたブレンデッド・モルト・ウイスキー。

続いてのプレートは万願寺唐辛子とプロシュートのグリル。
これがまた美味いのなんの! こんなに野菜の甘みを引き出したグリルも珍しい。
ここでジャズは韓国の女性ジャズボーカル、ウンサンの『Close Your Eyes』に変わった。
大人のディープな夜の闇に響くジャズ。そして心に響くジャズ。ISLAY HEAVYのハイボールにピッタリなジャズ。

さて、ワインだ!
選んだのは、ロワールはトゥーレーヌの自然派の代表格、ティエリー・ピュズラのソーヴィニヨン・ブラン。
柔らかな柑橘系の香り、温度が低いうちは少し青さを感じ、そして温度が上がると白桃のようなふくよかな香りが立ち上がる。次第にまっとり感が出てくる。
ロワール地方の雄大な大地を表しているかのようなスケールの大きなソーヴィニヨン・ブランです。

続いてズッキーニのグリル。チーズを乗せたこれまた素敵な逸品。
合わせるワインはカレドニア・オーストラリスのシャルドネ。
ミネラル感がたっぷりとした素敵なシャルドネがズッキーニの旨味を引き出す。素晴らしい組み合せだな。
そしてここでまたまたジャズが変わる。本日3つ目のアルバム。

流れるジャズは、ニューヨーク生まれでいまは大阪在住のテナー・サックス奏者、ポール・フライシャーの『ザット・ブリッジ
』。
このアルバムはポール・フライシャーの3枚目。最初の2枚は日本制作なんだけど、この3作目は故郷でありジャズの王道でもあるニューヨーク録音。

参加してるメンバーが凄い! ピアノは巨匠ケニー・バロン。ドラムスはこれまた巨匠と言うべきアル・フォスター。よくもこんなスター・プレイヤーを集めたレコーディングが出来たものです。
リードから漏れる息づかいすら聴こえるような太く、低く、そして夜の街を彷徨うかのようなテナー・サックス。
いいね〜 ナイショのバーにピッタリ。よくもまあこんなに店に合うCDばかり集めたもんだ。

シメはたっぷりの茸とパンチェッタのクリームパスタ。これは本当にいつ食べても美味い! 合わせるワインはハリーポッターの撮影監督が造るセレシンのピノ。
そういやこのところ、ハリーポッター絡みが多い? フランスでも賢者の石に遭遇した!
クリームの甘み、種類たくさんの茸の旨味、パンチェッタの脂の甘み、これらにこのピノはピッタリ。料理とワインの組み合せは本当に大事。ピッタリと合うと1+1は5にも10にもなる。
今夜もいい夜だな〜 明日の朝が早いので、今夜はシメのカクテルなしでこれで帰ろう。
今夜は小沼ようすけ、ウンサン、ポール・フライシャーの大人なジャズに酔い、ナディ・フィオリのIslay Heavy、ティエリー・ピュズラのソーヴィニヨン・ブラン、カレドニア・オーストラリスのシャルドネ、セレシンのピノに酔い、そして素晴らしい料理の連発に酔う幸せな夜です。
おやすみなさい〜〜

2001年11月5日(月)、グラミー賞受賞トランぺッター、ランディー・ブレッカーが僕のジャズレーベル「ハートノート(HeartNote)」の第1弾、「湊孝夫/I'm Glad There Is You」のレコーディングにゲストで出演し、2曲を吹いてくれた。
出会いはその数ヶ月前、赤坂のライブハウス「B flat」でのライブに彼が出演していて、そこで声をかけたところから始まる。
自分でレーベルを興したい、その録音に出て欲しい、と幕間に話しかけた。そしたら何とも気軽に「次の来日時に時間が合えばいいよ!」だって!

そんなこんなでトントン拍子に話は進み、彼の出演が決まった。
プレゼントにあげた着物の生地を使って造ったベストを着込んでの演奏は、そりゃ凄かった! 2曲とも2テイクでバッチリと仕上げた。
このアルバムは僕の忘れ得ぬ傑作。在庫が切れちゃって今や絶版なのが残念...

そして翌年にはランディー・ブレッカーの2度目の奥様で若きサックス奏者、アダ・ロバッティのアルバム「Under the Hat」をハートノートから日本市場に向け発売をした。これも忘れ得ぬ素敵な作品。今でもHMVオンラインで購入可能です!
その後、何度かランディー・ブレッカーが来日したライブに顔を出していたが、もうここ6〜7年は顔を見てなかった。
今回はマイク・スターン(g)のライブのメンバーとしての来日。ドラムのデニス・チェンバースと共に90年代のブレッカー・ブラザーズの再結成
のメンバー。
ワクワクとする気持ちを抑えられずに向かった久々のブルーノート東京、相変わらず何とも料理が凄いね!

前菜は、まずはキャビアを贅沢に使った「平貝と高知産ベルーガ・キャビアのガトー仕立て」。こんな贅沢にキャビアを使った料理、見た事ないよね。そもそも高知産のキャビアとは?
ネットで見てみると、高知県春野町でキャビア用にチョウザメの養殖をしており、そこで造られたキャビアは「よさこいキャビア」と命名されてるらしい。ふんだんに乗ってるキャビア、たぶんこの「よさこいキャビア」だね!

続いての前菜はファオ・グラのテリーヌ。目の前で大きな器から切り分けるパフォーマンスが凄い! 柔らかなフォア・グラの甘みとポートワインを使った甘めのソースがよくマッチしてる。
さて、フォア・グラとくればワインを選ばないと。

今夜のワインはダックホーンのメルローです。ダックホーンと言えば、オバマ大統領の就任のパーティーでピノとソーヴィニヨン・ブランが使われて話題になったナパの老舗。
今夜のメルローも落ち着いたトーンでカカオやモカ、タバコの香りなどを裏に隠し持ちながら、グッとくる果実の凝縮感もあり、そしてとても上品なワインです。
ダックホーンのメルローが出て来るとフォア・グラもさらに美味くなる! 最高の組み合せ。
ここでライブが始まってしまったので写真が撮れなかったけど、メインも素敵な品々。シャラン産鴨のグリル、そしてイサキのグリル。
鴨はミディアムレアっぽく焼かれていて、こんな素敵な鴨を食べるのは初めて。イサキは野菜をふんだんに使ったソースで春〜初夏の香り。
ライブは超盛り上がりました。途中からランディー・ブレッカーのバンドかと思うほどのランディー節と曲。アンコールの曲はまさにブレッカー・ブラザーズの最大のヒット曲「サム・スカンク・ファンク(Some Skunk Funk)」! 会場のテンションは最高潮へ!
(ブルーノート東京の公式レポートWEBより。隠し撮りじゃないです!)


ランディー・ブレッカーにマイク・スターンにデニス・チェンバース。まさに亡き弟のマイケル・ブレッカーを除いた再結成時のブレッカー・ブラザーズそのものじゃないか!
終演後、マイク・スターンにサインをもらって写真を撮り、そしてランディー・ブレッカーとも一瞬、一言だけど話す事が出来た。写真も撮れたし、もう幸せの極み。
敬愛するランディー・ブレッカーに再開した最高な夜です!

今週のナイショのバー、またもディープです。
ドアを開けて入ったとたん、深く響くピアノのトーンが...
今夜のジャズはビル・チャーラップ。ピアノトリオにトニー・ベネットやシャーリー・ホーン、ジム・ホール、フランク・ウェスという豪華ゲストを迎えてスタンダードを切々と紡いでいく『スターダスト
』という素敵なアルバム。

スターダスト、スカイラーク、ザ・ニアネス・オブ・ユーなど、素敵なスタンダード・ナンバーが続く。
実はこれら、いずれもホーギー・カーマイケルの作品。そう、このアルバムはホーギー・カーマイケルの作品集となってる!
ビル・チャーラップのスターダストを迎え撃つスタートアップは、穀物の旨味たっぷりで蜜のような味わいがする素敵なブレンデッド・スコッチ、シンジケートでハイボール。
シンジケートは1958年に6人で立ち上げ、18種類のモルトと2種類のグレーンを使い、そしてモルトとグレーンを65:35の黄金比率でブレンドした素敵なウイスキー。美味い!

そして大和芋のローストと合わせて出て来た厚切りのパンチェッタに合わせ、もう1杯ハイボールを。
選んでもらったのはキングスバリーのスキャパ16年。バランタインの味を決める7つの原酒として知られてるらしい。
スキャパ蒸溜所は大ブリテン島の北、北海に浮かぶオークニー諸島の一番大きな島、メインランドにある。
蒸留所のそばにはリングロ・バーンという小川が流れ、醸造用にこの水を上流から引いて使ってると。

度数が58.9度もあるんだけど、強さはそれほど感じない。
穀物の自然の甘さが出ていて、ハイボールにするとどちらかと言えば柔らかい仕上がり。パンチェッタの脂の旨味とよく合う。
さてと、ワインです!
今夜の最初のワインは、超珍しいボジョレーのロゼ『ピンク・ラビット(Pink Rabbit)』。

造り手はニコラ・テスタールという若者。まだ29歳らしい。
もちろんボジョレーなのでブドウはガメイ。いや〜、まさかボジョレーでロゼが造られているとは! 初体験です。
可愛らしいチェリー、フランボワーズなどの香りがするけど、ボジョレー・ヌーボーほどの可愛らしさではなく、どちらかと言えばブルゴーニュのマルサネ辺りのピノで造ったロゼに近い感じがする。
素晴らしいロゼです。これから蒸し暑くなる初夏、こういう爽やかで可愛らしいロゼはいいよね!

ここでジャズが変わった。日本人女性ボーカルのakikoの『WORDS
』。
プロデューサー、ブッゲ・ヴェッセルトフトと二人でノルウェーで録音した作品。ブッゲ・ヴェッセルトフトのピアノや往年の輝かしき電子ピアノ「フェンダー・ローズ」とボーカルのデュオ。「ノルウェー森」など、ローズの上で包み込まれるかのような歌声にハッとする。試聴はiTunesで!

そして合わせるワインはこれまた驚きの作品とでも言うべきロワールの『ユー・アー・ソー・ナイス(You Are So Nice)』。なんじゃ、こりゃ??
調べればロワールのクリスチャン・ショサールという人がプロデュースしてる。ブドウは”コー”というブドウが70%、ガメイ30%。
コーってなんだ?? ネットで見たら、コーとはマルベックの別名でした。こんな呼び名があるんだね〜 ロワールでよく使われる別名らしい。

このユー・アー・ソー・ナイスは5種類でシリーズ化されてた。
ユー・アー・ソー・ハッピー:
シュナン・ブラン
ソーヴィニヨン・ブラン
ユー・アー・ソー・バブリー:
カベルネ・ソーヴィヨン、グルナッシュ
サンソー、コー(マルベック)の
スパークリング
ユー・アー・ソー・ファイン:
シュナン・ブラン
ユー・アー・ソー・クール:ソーヴィニヨン・ブラン
ユー・アー・ソー・ナイス:コー(マルベック)、ガメイ
合わせる料理はフレッシュトマトを使ったアマトリチャーナ。自然の旨味と甘みがワインとよく合う。
このアマトリチャーナに合わせ、続いてのワインはイタリアはウンブリア州のマロットというメルロー。ベルベットのような舌触りで大人の艶があるワイン。中南部のイタリアというともう少し太陽がギラギラするような味わいを想像するんだけど、このマロットは実に穏やかで上品なワイン。


そしてシメのカクテルは、タンカレーのウォッカで造るカティンカ!
ウォッカとアプリコット・ブランデーで造る大人な女性を想像させる素敵な寝酒。美味い!
でもこのカティンカですっかりと脳と体をやられ酔っぱらいました〜
今夜もたっぷりお酒とジャズと料理を満喫したナイショのバーな夜です。さて、帰るとしようか!

アメリカは広い。いろいろな意味で広い。そしてやる事がデカい。
ナパのゴルフ場、イーグル・ヴァインズ・ゴルフクラブが、なんと、ワインをリリースした!
友人がこのイーグル・ヴァインズのプロモーションを手伝っている関係で、サンプルを1本いただいた。2008年、これがファースト・ヴィンテージ。
3番、4番ホールの畑からはシャルドネを、17番ホール近辺の畑からはカベルネ・ソーヴィニヨンを、と同封されてた資料に書いてあるが、こりゃ本当かな?
深いユーカリ香と土の湿り気を感じさせる質感、少しカベルネ・フランに近い感じの青さなど、森の奥の静かな湖畔をイメージさせるワイン。静かな池のほとりとかのイメージかな。
ゴルフ場の木陰でチーズとハムとオリーブにこのワインでまったりとしてみたいものです。


お供するジャズはアラン・ブロードベントがお洒落に紡ぐピアノトリオなアルバム『ラウンド・ミッドナイト
』。夜の大人のワインとジャズな世界が紺碧の夜空の中に描かれてる。
ドラムスにはビル・エヴァンスの最後のトリオのドラマー、ジョー・ラバーバラが参画してる。深い演奏です。ジャケットの女性の艶っぽい足がまさにこのアルバムの艶を表現してる。
今夜はイーグル・ヴァインズ・ヴィンヤードとアラン・ブロードベント、ジョー・ラバーバラでまっとりと深く酔う素敵な夜です。

久しぶりに都ホテルのラウンジでのジャズライブに顔を出した。
今夜のミュージシャンはまさに僕のジャズレーベル「ハートノート(Heartnote)」を支えてくれた二人、ギターの細野義彦さん、ベースの成重幸紀さん。
細野義彦さんは僕のレーベルから最高傑作「SHOOT STRAIGHT」をリリースしており、このアルバムが僕のレーベルの作品で北米でも発売になったもの。
ベースの成重幸紀さんはハートノートの5枚の作品中、自社で録音・制作した3枚すべてに出演してくれた立役者。大好きなベーシストです。

そんな二人の大人のジャズを聴きながら開けるワインは、映画「サイドウェイズ」で話題になったニュートンのメルロー。
ニュートンは赤いエチケットのスタンダードなボルドーブレンド、そしてトップキュヴェのザ・パズルは飲んだ事があるけど、メルローを飲むのは初めて。
とてもまろやかで落ち着いた深みのあるメルロー。ボルドー右岸系に近い。微かな土の匂い、青いユーカリのような香りなど、トラディショナルで拡張高いメルロー。

渋みも穏やかだし、樽のバニラ香も軽くて人工的な面が一切なく、とても自然なワイン。
細野義彦、成重幸紀のハートノートな大人のジャズとニュートンのメルローで幸せに酔った夜です。
久しぶりのナイショのバーに続き、今夜はナイショのバー No.2。今夜もワインとジャズが凄い!

ワインは、100年以上の樹齢のブドウから造られるジンファンデル『クライン ジンファンデル "エインシェント・ヴァインズ"』。古樹からのワインと言っても、本当に100年物から造ってるところは少ない。
クライン自体はたぶんソノマのワイナリーなんだけど、このワインはナパでもソノマでもサンタバーバラ産でもない。サンフランシスコから東の内陸部へ少し向かった方面のコントラコスタ郡オークレーで造られてる。
日本ではほとんど知られていないこの地区、100年くらい前にイタリア人やポルトガル人の移民が住み着いてジンファンデルを植えたらしい。
味わいはわりとさっぱりとしていてベタつかない。深みはあるけど濃過ぎない。とっても上品なジンファンデル。少しプティ・シラーとかに近いかも。

この上品なジンファンデルに合わせるジャズは、僕の愛するトランぺッター、ランディー・ブレッカーの最初の奥さんでブルーノート・レーベルのトップジャズピアニスト、イリアーヌ・イリアスがビル・エヴァンスに捧げた『サムシング・フォー・ビル・エヴァンス
』。イリアーヌの素敵なボーカルも聴ける。
このランディー・ブレッカーとイリアーヌ・イリアスは僕ら凡人には解らない大人の関係があり、実の娘のアマンダ・ブレッカーのデビューの時には二人仲良くアルバムに参加してた! 日本人的にはかなり驚きだけど、でも素敵な関係。
大好きな曲「貴女と夜と音楽と(You and the Night and the Music)」から始まる艶気は最高!
そしてこのアルバム、ディープな事がたくさんある!
まずは、なんと、初めて知ったけど、ビル・エヴァンスの晩年最後のベーシスト、マーク・ジョンソンとどうやらイリアーヌは結婚したらしい! やるな〜イリアーヌ! ランディー・ブレッカーの後は若手売れっ子のマーク・ジョンソンか!
そしてもちろん、このアルバムでもベースを弾いている。

続いては、そのマーク・ジョンソン、ビル・エヴァンスの未発表曲の録音テープを持っていたらしい。それがこのアルバムでプレーされている「サムシング・フォー・ユー」と「エヴァネスク」。「サムシング・フォー・ユー」はビル・エヴァンスがどこかのライブで弾いたと思われる録音がアルバムの中でも流されている。貴重な歴史的音源です。
そして最後にもう1つ、ビル・エヴァンスが世に出た時の伴侶とも言うべきベーシスト、若くして交通事故で亡くなってしまったスコット・ラファロ本人のベースを持ち込んでそれをマーク・ジョンソンが弾いてるらしい。凄い!

そして、クラインとイリアーヌ・イリアスのジャズでまっとりした後、もっとビックリした事がある。
クラインはなんと、ソノマのワイナリー内でジャズフェスティバルをやるって!
期日は7月16日(土)、デキシーランドジャズに関するフェスティバルです。
Zinfandel Stompersってなバンド名が笑える。オーナーがジャズが好きなのかな?
今夜はクラインの上品で深いジンファンデルとイリアーヌ・イリアスとマーク・ジョンソンの深いジャズで幸せに酔う夜です。

この1ヶ月、本当にパツパツの忙しさで身動き出来なかった。ほぼ1ヶ月ぶりのナイショのバー。
このナイショのバーはいつ来ても素敵なジャズと料理とワインとウイスキーとカクテルで温かく僕を迎えてくれる。
今夜のスタートアップは、スペイサイドのクラガンモア蒸留所の20年熟成でハイボール。味わい深く、そして旨味がたっぷり詰まった広がりとふくよかなボリュームがある素敵なハイボール。

クラガンモアはオールドパーの主体として知られるところ。ジョニーウォーカーにも入ってる伝統的な蒸留所。
そして料理はまずは大好きなチコリ、トレビス、パンチェッタのサラダ。香草のシャキシャキ感とパンチェッタの旨味が相まって素晴らしい逸品。これはもうサラダというより立派なメインディッシュです!

流れてたジャズはまたまた僕の知らないアルバム。聞けば、Shima & Shikou DUOという日本人トランペッターの島裕介とピアニストの伊藤志宏のデュオアルバム『Road To The Deep North
』。
ピアノとトランペット、何とも不可思議な組み合せなれど、これがまったりとして素晴らしい。クラガンモアな感じとピッタリ。ダークブルーな夕暮れ時な気分に浸る。
1曲目のタイトル曲「Road To The Deep North」でまずは深い闇に魅き込まれる。そして2曲目の「男はBlack」は実にスパニッシュな風が吹く。アマゾンでは視聴出来なかったけど、TSUTAYA ONLINEで聴けます。ぜひ!

続いてもう1杯スコッチを! ハイランドのロッホローモンド蒸留所(lochlomond)のインチマリン(INCHMARRIN)というウイスキーでハイボール。
ロッホローモンド蒸留所ではピートの強弱が違う7つのブランド
クロフテンギア、インチモーン
クレイグロッジ、オールドロスデュー
グレンダグラス、インチマリン
ロッホローモンド
をリリースしており、インチマリンはその一つ。

ちなみにインチマリンとは、ネス湖とともにスコットランドを代表するローモンド湖の中で、昔から宗教的な島として知られていた最大の島の名。少しスパイシーな感じでワイルド。007でボンドが飲んでてもいい感じなウイスキー。
料理はこれまた大好きなゴルゴンゾーラを使った大和芋のローストに厚切りのパンチェッタを乗せたもの。これまた最高! 厚切りパンチェッタの旨味はこたえられない!
さて、厚切りパンチェッタも出て来たし、ワインへ行きましょう!
トップバッターは、ディープな白、カレドニア・オーストラリスのシャルドネ。実に黄色が濃い深みのある白ワイン。パンチェッタの脂分と合わさると素敵な甘みを感じる。


ここで流れるジャズが変わって女性ボーカルに。これまた知らないアルバムだな。
フルーリーン(Fleurine)というオランダ出身の若手ジャズ・シンガーの『Fire
』。最近は売れっ子ジャズピアニストのブラッド・メルドーとのディオで話題の人らしい。でも僕は聴くのは初めて。
まさに”夜の蝶”という感じ。ドラムスが入る曲は少なく、ギターとベースだけをバックにまっとり歌う曲が多い。そこに艶っぽくサックスが絡んだり、アコーデオンが入ったり、これぞ大人のジャズ。このアルバムは僕も買おうっと! 最高です。

ピアノはブラッド・メルドーが弾いてるようです。アマゾンじゃ視聴出来ませんが、HMVで聴けます! ぜひ聴いてみて! これは凄い! ワインが本当に美味くなる。
ワインは大好きなナパのナーリー・ヘッドのジンファンデルへと進む。
カリフォルニアでも少し内陸部、シエラフットヒルズに近いローダイ(LODI)で古樹から造られるディープなジンファンデル。

このナーリー・ヘッドを飲むとワインは葡萄から造られてることを再認識する。そんな葡萄らしさ満開の素敵なジンファンデル。
最後のシメは手打ちパスタの中でももっちりとしたウドンのような”ピチ”のラグーソース。これまた最高の逸品。
メニューにはなく、たまにオーナーの増田さんが気が向くと打つらしい。このラグーソースはワインにピッタリ!
合わせたワインはスペインのボデガス・イ・ヴィネドス・ポンスが造る『ラ・カシーラ(La Casilla)』。

マンチュエラ(Manchuela)という聞いた事もない地域で造るワイン。GoogleMap見る限り、バレンシア近くの内陸部。アリカンテやムルシア地方の少し上。
おまけにこのラ・カシーラ、ブドウが凄い! 絶滅品種とも言われる地場のボバルというブドウ。上品なシラー系の味わいで、カカオ、モカなどの黒っぽい香りが嫌らしくなく漂う。
さ、気付けばいい時間。今夜はシメのカクテルなしで帰ろうっと!
毎度、ナイショのバー、最高! いい夜です。