ワインのある生活: 2010年2月 Archives

アルボアの街並み
今夜は出だしからつまずいた。さ、ビールって思ったら、何と冷蔵庫にビールがないじゃん! 僕の愛するサッポロラガーがまだ2ケースもあるんだけど、冷蔵庫に冷えたのがないよ〜

さ、困った。いま運悪く、シェリーも切れてる。迷ったあげくに選んだ食前酒は、スイスのレマン湖近郊のフランス側、ジュラで造る珍しい黄色いワイン、ヴァン・ジョーヌ。そのヴァン・ジョーヌとは、まさに”黄色いワイン”の意。

アンリ・メール ヴァン・ジョーヌ アルボア
ヴァン・ジョーヌは100年は持つという。クラヴランと呼ばれる620ml入りの瓶に入ってて、シェリー同様、酸化熟成したワイン。常温で飲むのが普通だけど、僕は少し冷えた方が好きかな。

今夜開けたのはアルボアの町で17世紀から続く名門アンリ・メールが造る『ヴァン・ジョーヌ アルボア 1989』。まさに驚くほどの黄色です。酸化熟成してるのでシェリーのようだと言えば言えるのですが、もっと素直にワインな味わいがする。このちょっとエキゾチックな魅惑的な香りは凄みさえ感じさせる。

レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ  ルメアージュ
素敵な食前酒ヴァン・ジョーヌに続き、今夜のメインは南仏の若き革命家チームとも言うべきレ・ヴァン・ド・ヴィエンヌの『ルメアージュレ・ヴァン・ド・ヴィエンヌは3人の著名な若手ワインメーカが1996年に立ち上げたワイナリーで、南仏コート・ロティのローヌ河の対岸、ヴィエンヌを中心に活躍してる。

ヴィエンヌはローマ時代からブドウ栽培やワイン造りが盛んだったと言われる地。この地で伝統にチャレンジした3人には頭の下がる想いです。

今夜のルメアージュ、なぜかちょっとだけ抜栓当初、微発砲だった。これは超不思議です。昨年飲んだ時にはそんな事はなかったんだけどね。

でも大ぶりのブルゴーニュ・グランクリュのグラスでゆっくり飲むと、徐々に本領発揮。実に南仏らしい太陽の恵みを感じるワインに昇華した。

歴史と伝統。良い意味でも悪い意味でも、ビジネスをしていると常にその葛藤に苛まされること。歴史と伝統がなければ今の立ち位置はない。でも歴史と伝統に縛られていては先へ進めない。

これらのバランスが難しいんだよね〜 でも今夜のヴァン・ジョーヌルメアージュ、どちらもそんな面倒な理屈を忘れさせてくれ、ただひたすら心地良く酔えるような素敵なワインでした。

ヴァン・ジョーヌとルメアージュな夜です!
土曜日も忙しく仕事した。ほんと、休めないな〜

生ハム 有機野菜のアンショイヤード フォアグラ
夜は久々にアバスクに行った。いや〜、ちょっと来ない間にメニューも変わり、ほんと食べたいものだらけ。

まずはオリーブと生ハム。ここのオリーブはとっても美味しい。生ハムも脂が乗った旨味たっぷりのもの。

続いて生野菜なんだけど、バーニャカウダのようなソースを付けて食べる。これまた旨味がたっぷりと詰まったソースで最高! 正式名(!?)はアバスクのWEBによれば「有機野菜のアンショイヤード」。

ドメーヌ・ディレル
そしてこれまた名物のフォアグラ。塩茹でしただけのシンプルで最高の逸品。ここでフォアグラに合わせて1杯、アルザスのワインをいただいた。

ドメーヌ・ディレルゲヴュルツトラミネールのグラン・クリュ。この金木犀のような甘い誘惑香がフォアグラと最高の組み合せ! 素晴らしいです。

そしてバスク豚のスープで煮込んだ野菜ポトフ。とっても体に優しい逸品。

バスク豚のスープで煮込んだ野菜ポトフ バスク豚の頬肉の白ワイン煮込み 魚介のパエリア
そしてメインはバスク豚の頬肉の白ワイン煮込み。牛の頬肉はよくレストランにあるけど、豚の頬肉を食べるのは初めてかも。ほろほろっと柔らかく、とっても美味しい。

最後のシメは魚介のパエリア。合わせたワインは南仏の不思議な謎のワイン。La Cauviniereというワインがそれ。Gardという場所って言うほか、ほんとに謎。

このGardという地名やLa Cauviniereという名前でグーグルマップを見てみると、マルセイユの北西近郊の地「ガールGard)」というところのような感じ。でも詳細は不明。

この辺りの地域だと普通ならシラーとグルナッシュを使うんだろうけど、どうやらカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローが入ってるらしい。

La Cauviniere
実に深みがありスムーズなワイン。パエリアに自然な感じで合ったし、野菜のポトフでも大丈夫。重いと言えば重いんだけど、でも野菜やお魚でも合わせられるとってもナチュラルなワインです。南仏ワインらしいボリューム感もある。

太陽の陽射しを燦々と浴びたブドウから造ったであろうこのワイン、とっても素敵です。そして疲れた体調に優しい。

素敵な料理と素敵なワインでヘロッた1週間を癒す夜。アバスク最高!
今週は1泊2日の香港行きもあったって言うのに、金曜日までそのまま激務。金曜の夜は会社を出たのは僕が最後。ふう〜

ワインを開ける僕
疲れて向かった先は、栄養補給を兼ね、久々にワインと焼き肉の店『三幸苑。遅い時間ってこともあり、ソムリエは出掛けちゃってたので、ソムリエがいない日の定番(!?)で、ワインは自分で開けた


リベラ・デル・デュエロ バルバス
開けたのはスペインの名醸地リベラ・デル・デュエロの『バルバス』。200年以上も続く名門らしい。

テンプラニーリョらしく、深く重いけれどシルキーな舌触り。滑らかで艶気のある上品で素敵なワイン。まさに焼き肉にピッタリ。塩もいいし、そしてタレで食べてもよく合う。こんな素敵なワインをよく見つけて来るね〜


有機野菜のサラダ 牛トロ握り 掌サイズの超ジャンボな椎茸 塩焼き盛り合わせ 野菜たっぷりのクッパ
有機野菜のサラダ、牛トロ握り、掌サイズの超ジャンボな椎茸、塩焼き盛り合わせ、野菜たっぷりのクッパなど、料理も素晴らしい。

ちなみに三幸苑の入り口のウィンドウはいつも素敵なんだけど、今回は写真の通り、雛祭りだった。マイケル・ジャクソンな時もあったし、指揮者の時もあった。ほんと、ここの親子は芸達者。

三幸苑のショーウィンドウ 雛祭り
超久しぶりに焼き肉とワインをたっぷりと楽しみ、そして明日への英気を養った夜です。三幸苑、最高!!
木曜は超激務な1日になる予定だった。午前中は都内で仕事をし、昼の飛行機で福岡に飛び、そして夜はまた都内に戻って会食の予定。前日の夜遅くに香港から戻るも成田から会社に呼び戻されてるし、何ともシンドイ。

ところがなんとも珍しいことに、羽田空港が濃霧で飛行機がまったく飛ばない! 115便も欠航になったらしい。ということで、福岡行きはなくなった。

そんな夜、お取引先の若手経営者の方と久々に恵比寿の小粋で小洒落た和の逸材『かのふへ行った。で、なんとビックリしたことに、いつの間にやらワインの用意が凄いことになってる! ほんと、凄い!

まずは食前酒。シャンパンで乾杯と思ったら、店主の香山さんが不思議なものを持ってきた。ロワールはヴーヴレイのスパークリング! ヴーヴレイと言えばシュナン・ブランを使ったまっとりとした白ワインの地。まさかスパークリングがあるとは! 写真を撮ればよかったな〜

Chateau BELLEVUE UGAGNAC シャトー・レ・カルム・オー・ブリオン
続いて白ワイン。これが超謎です。写真の左側『Chateau BELLEVUE UGAGNAC』、これどこをどう検索しても出てこない。なんだろうな〜、この白ワイン。単なる辛口じゃなく旨味が詰まった素敵な白ワイン。

そしてもう1本、赤ワインを開けたんだけど、これが凄いよ! ペサック・レオニャンの銘酒オー・ブリオンの隣地のワイン、『シャトー・レ・カルム・オー・ブリオン 2001』。これはもう最高の逸品!

このシャトー・レ・カルム・オー・ブリオン、飲んだ時はオー・ブリオンのセカンドワインと思ったんだけど、後でネットで見てみるとセカンドというわけじゃなく、隣地で造るワインらしい。元々はオー・ブリオンの畑だったんだけど、そこをいつの時代か(16世紀っぽい)、レ・カルムという修道院に寄進したらしい。それが今のシャトー・レ・カルム・オー・ブリオンの原点のよう。こんな位置関係を解説してるサイトがあった。

シャトー・レ・カルム・オー・ブリオン

メルロ 50%、カベルネフラン 40%、 カベルネソービニヨン 10%というセパージュ。これからも解る通り、とっても柔らかく上品なワイン。伝統的で素敵なワインという言葉がピッタリかな。

とっても奥深いワインです。静寂さをたたえた森の奥に潜む神聖なるワインという感じ。最高!

今夜のお相手は将来が超有望な大物若手経営者。最高のお料理と最高のワインでビジネスの会話も楽しく進みました。

素敵な料理と素敵なワインで素敵な会話を楽しんだ夜です。

かのふ、最高!
ザ・フェイマス・グラウス The Famous Grouse
月曜日、翌日から香港と言うのに(とは言え、1泊2日ですが...)、遅くまで仕事。ふう〜と一息ついて出掛けた先は、いつものナイショのバー。No.2じゃなく本家ナイショのバーですよ〜

ここは疲れを癒す最高の空間です。まずは渋めにオールドスタイルなスコッチでハイボールで。森浦君に選んでもらったのは、ザ・フェイマス・グラウス(The Famous Grouse)というもの。Grouseとは雷鳥の意味。まさにエチケットに雷鳥が描かれてる。柔らかく暖かみのある素敵なハイボールに仕上がった。

エヴァン・ウィリアムス
もう1杯、ハイボールな気分。こんどは真逆に行って、コテコテなバーボン『エヴァン・ウィリアムス。う〜ん、ワイルド!


そして今夜はワインもワイルド。メインの東京X豚のハンバーグに合わせ、スパニッシュで決めてみた。まずは名醸地リベラ・デル・ドゥエロの『アタラヤス』。大好きなブドウ、テンプラニーリョ 100%。

アタラヤス P.F
とっても深く奥行きのある素敵なワイン。ムレた果実、熟した果実から造られたであろう深みです。力強く、そして口の中で弾けるようなスパイス香、でもそれはキツいんじゃなく、深いんです。うまく言葉では言い表せないな〜

続いてもう1杯スペイン。『P.F』というこのワイン、とっても謎めいたワインです。まずはブドウの品種。ボバルという聞いた事のない地ブドウを使ってる。ボバル 100%らしい。なんじゃこれ〜

そして造ってる地域もD.O.Manchuelaという聞いたことのないところ。ネットで見る限り、ラ・マンチャ近郊っぽい。また名前の「P.F」とは、どうやらピエ・フランコという畑の名前みたい。

コーヒー、カカオなどの黒い色と香りのするとっても素敵なワインです。妖艶なワイン。吉瀬美智子系か!?

もちろん今夜も増田さんの創る料理は超充実!

チコリ・トレビス・パンチェッタのサラダ ポーチド・エッグを添えたアスパラのグリル 東京X豚のハンバーグ リレ・ブラン
チコリ・トレビス・パンチェッタのサラダ、ポーチド・エッグを添えたアスパラのグリル、そして大好物の東京X豚のハンバーグ。どれも最高の逸品!

シメのリレ・ブランをいただき自分自身を解放する夜は更けました。さ、明日は5時起きで成田に向かい、いざ香港!
前にも書いた通り、僕は人より恵まれてるのか、3回も青春があった。1回目は高校2年でプロのミュージシャンになった時。2回目は、25歳で会社を興した後にアルペンスキー(大回転)の草レースにハマって年間50日以上も雪の上を駆け回っていた頃。そして3回目はジャズレーベル『ハートノートHeartNote)』を立ち上げたりワインバー『cure』を手伝ったりしていた2001年~2003年頃。

そんな僕たちのワインバー『cure』でも人気だったワイン『サン・シュペリ』。メリタージュだけが細々と輸入はされてきたけど、他はほとんど日本には入ってきてない。

サン・シュペリ
年末の渡米時に街のスーパーでカベルネ・ソーヴィニヨンを見つけて買ったんだけど、テロ直後ということもあり、空港で没収されちゃった。今回の渡米では液体物は諦めてたんだけど、なんとロサンゼルスの空港内のセキュリティ・ゲートの内側のショップで売ってた!

喜び勇んで2003年のカベルネ・ソーヴィニョンとメルローを1本ずつ買った。自宅のストックは1997年のメリタージュが1本のみ。

その貴重なサン・シュペリのメルローを今夜、開けた! 実にスムーズで舌触りのいいワイン。開けた瞬間から”旨い!”って叫ぶワイン。

メルローということもあり、ボルドースタイルの中でも右岸系のサンテミリオンやポムロールに近いと言えば近いけど、でもどちらかと言うとマルゴーに近いイメージかな〜

サン・シュペリ
とってもお洒落で高貴なワインです。現地では3,000円程度。ぜひ誰か輸入して欲しいな〜 どうやら本国ではカベルネ・フランやプティ・ヴェルドなども発売されてるらしい。これらもぜひぜひ飲んでみたいな〜

ちなみにサン・シュペリは、南仏ラングドックの名家、スカリー家がナパに進出して立ち上げたワイナリー。フランスの伝統とナパのチャレンジャーな精神が相まって生まれたんであろうこの素晴らしさ。実に洒落たワインです。

素敵なサン・シュペリに魅惑され第3の青春を想う夜です。
金曜日、まだ体調復活途上。でも週の半ばからちゃんと食事を出来るようになって以来、かなり回復中。

今夜もナイショのバー No.2でディナー。カジュアルフレンチにロゼなワインで決めてみた。

サラダ カレイのムニエル 魚介のスープ ラム肉のトマトとローズマリーのソース
まずは香草たっぷりな健康的なサラダ。ルッコラ、チコリ、トレビス、ベビーリーフ、クレソン、それに小さな赤かぶにパンチェッタが入ったとっても栄養のありそうなもの。

それからゴルゴンゾーラソースを添えたカレイのムニエル。魚介のスープも出てきた。シメは骨付きラム肉のトマトとローズマリーのソース。

カレイはとってもクリーミーなソースに引き立てられ、何とも柔らかくも深い味わい。かなりゴルゴンゾーラを入れたようだけど、青カビ臭くなく、実にまろやか。

ラムはとっても柔らかい。ローズマリーとワインで漬け込んでるからか、まったく臭みもなく、ほろほろっと肉が溶け落ちるかのような口当たり。

Chateau D'ARVEYRES
合わせたワインはこんな真冬には珍しく、ボルドーのロゼ。Chateau D'ARVEYRESという初めて飲むワイン。ネットで見ても国内では引っ掛からないな〜 詳細不明なれど、たぶんボルドーのドロドーニュ川沿いの街VEYRESで造られるロゼと思われる。

エチケット裏面を見たら、メルロー 70%、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランがそれぞれ15%ずつと書いてあった。こんなしっかりとしたボルドーブレンドで赤ワインじゃなくロゼっていうのがかなり珍しい。

期待を込めて飲むロゼ、とっても柔らかく酸味も穏やか。果実味も豊かで香りもクリーンな感じだけど艶がある。そしてとっても清楚な感じでスパイシーさはなく、大人な気分にひたれるワイン。昼間の天海祐希みたいなイメージか!?(夜の顔はまた違ってクールで艶な世界

写真じゃきれいなルビー色が中々撮れないけど、ほんと、素敵な色合い。こんな色の口紅の美女に言い寄られたら倒れてしまいそう。

天海祐希主演の映画『アマルフィ』の最後にアマルフィの海岸で織田裕二と語る場面。あの場面でイタリアの輝くばかりの陽射しの下、天海祐希がこのChateau D'ARVEYRESを飲んでたら実に絵になるな〜 天海祐希を起用してこのChateau D'ARVEYRESのCMを創りたい気分。

素敵な料理と素敵なワインで1週間の超激務を癒す夜。

さ、来週は1泊二日の香港行きがある。この週末で体調を戻すぞ!
強行軍の渡米以来、どうにも体調が悪い。でも連日アポイントがあり医者にも行けない。先週の土曜の夜、福岡から戻ってきてどうしても体調が悪いので夜間救急の病院に行くも、異常なしだって! え〜〜

う〜ん、でもどうしても辛いので、ようやく水曜日の昼に医者に行けた。薬をもらって少しは楽になったかな。

渡米以来の体調不良にて、このところバーライフもすっかりお休み。帰国後1週間はまったく酒も飲まなかった。というか、飲みたい気にもならなかった。こんな体調不良は久しぶりだし、何より1週間も酒を飲まないなんて、もしかしたら社会人になって初めてかも。

スモークサーモン カプレーゼ サラダ ホワイトアスパラシャンピニオンソース サーロインステーキ
で、薬でちょっと楽になった僕は、超久しぶりにナイショのバー No.2で夕飯。スモークサーモン、フレッシュなモッツアレラを使ったカプレーゼ、チコリやトレビスなど香草をたっぷり使いパンチェッタを入れたボリューム満点なサラダ、シンプルに茹でただけのホワイトアスパラ、そして玉葱たっぷりのシャンピニオンソースをふるったサーロインステーキ。

豪華なディナーで久々に栄養を摂る夜。帰国後、ほんと、食事もあまり食べられなかったからね。ここで一気に体力増強! おまけにナイショのバー NO.2ならこれだけ食べても超安い。

シャトー・デ・ベル・グラーヴ
開けたワインはメドックの歴史あるワイン『シャトー・デ・ベル・グラーヴ 2000』。由緒正しいトラディショナルなボルドースタイルなワイン。古き良き時代を彷彿させる。

静けさをたたえた湖のごとく、バーの中に静寂な空気が足下から広がる感じ。実はこのワイン、とっても安いらしい。ネットで見ると2,000円前後。こんな値段でいいのか!?(ポムロールで有名なシャトー・ベル・グラーヴとは違うものらしい)

素敵なワインと素敵なディナーで体調復活を期す夜です。早く治らないかな〜
先週の日曜日、素敵なワインを飲んだ。

ジャン・ルイ・シャーヴ コート・デュ・ローヌ モン・クール
南仏ローヌ、エルミタージュの名門ジャン・ルイ・シャーヴ。1481年創設で、フランスで最も古い歴史を誇るドメーヌ。そこのハートのマークのワインが『コート・デュ・ローヌ モン・クール』。

このドメーヌのトップキュヴェ『エルミタージュ キュヴェ・カトラン』はとっても高価で、何と15万円以上もするけど、このモン・クールは激安で、驚くことに2,000円以下で買える! トップキュヴェの1/100近い安さ!

ジャン・ルイ・シャーヴは自分で畑を持って醸造し瓶詰めするドメーヌ業が本業だけど、ネゴシアンとして小規模醸造者から買い付けてブレンドして出荷する業務も近年はやってるらしい。このモン・クールはそのネゴシアン物。

ジェラール・シャーヴ ジャン・ルイ・シャーヴ
北部ローヌのシラー、南部ローヌのグルナッシュをブレンドしてる。重々しくも香り高いワイン。華やかで人を魅きつける魔力がある。巨匠と言われる父ジェラール・シャーヴと、その息子ジャン・ルイ・シャーヴの親子が創る力作です。素晴らしいワイン。

米国への2泊四日の強行軍の疲れからかこの1週間体調を崩しており、存分に楽しめず飲み残したのが残念。もっと体調のいい時に味わいたかったな〜

モン・クールとは”私のハート”との意味。よく見るとエチケットの真ん中にハートのマークがある。

何やら意味深いネーミングのワインにクラっとする夜です。
日曜の夜は久々に自宅。開けたワインは南仏コート・ロティの老舗、ジル・バージュ家の『キュヴェ・プレッシー 1997』。

ジル・バージュ コート・ロティ キュヴェ・プレッシー
ジル・バージュ家は19世紀から続く名門。畑もギガルシャプリィエの両雄のすぐ上らしい。自然派で農薬等を使わずノンフィルタにこだわってる。

このジル・バージュコート・ロティギガルなどとはかなり対局にあるワインだと思う。ギガルシャプティエは果実の凝縮感の高いしっかりとした骨太い造りだけど、このジル・バージュキュヴェ・プレッシーはとっても繊細でエレガントな造り。

13年の熟成を経て、かなり熟成香が出てる。色も若干エンジ色。エルミタージュのラ・シャペルなどの熟成に近く、上質なシラーが昇華した姿を見る想い。

1997年はスカパー開局2年目。僕はコンピュータ(サーバ)に入れたデジタル音楽と生の人間のディスクジョッキーを連動させるシステムの開発に取り組んでいた時期。スタート時点はいろいろトラブルもあり、DJが曲をテイクしても曲が始まらずシステムがハングアップしたり、いろいろ冷や汗をかいたもんです。でもルーシー・ケントさん、そんなトラブルがあってもどこ吹く風、いつも慌てずにこやかに喋ってくれてた。DJって心臓に毛が生えてるだな〜という想いが記憶に残る。

1997年の上品なワインでそんな時代を想い出す夜です。

そして金曜の夜に2泊四日の米国出張から戻ったまま休みのない体をワインで慰労する夜です。

あ、明日も福岡出張です。ふう〜
土曜日、演劇「THE 39 STEPS -秘密の暗号を追え!-」を観た。帰国翌日で疲れてはいたけど、せっかく劇団関係者からチケットをいただいていたので、3つの打合せを終えた後、日比谷に向かった。

ヒッチコックの名作『三十九夜』を元に作られたコメディータッチの素晴らしい作品。三谷幸喜の映画でお馴染みの浅野和之がいい味を出してる。高岡早紀もいい感じ。

最初から最後まで4人の役者だけで通す。一人何役もこなす舞台はスピード感に溢れ、そして笑いの渦が消える時がない。

まさに今日が幕開け日。これから1ヶ月の公演でどう変化するか、楽しみ。出来るなら千秋楽にもう一度観てみたいな。

エレメンタル・セラーズ メロン
その後、久々に汐留の大好きなレストラン『オレゴン・バー&グリル』へ出掛けた。ニシンのマリネに合わせ、珍しい白ワインを1杯飲んだ。ソムリエ&店長の石塚さんが出してくれたのは、オレゴンの不思議な白ワイン『エレメンタル・セラーズ メロン』というもの。メロンというのはムロン・ド・ブルゴーニュの事を指してるらしい。ロワールでいうところのミュスカデと同じ。

ミネラル感がしっかりとしていて酸味は穏やか。すっきり、キリッとした味わいのワイン。こんなオレゴンの白は初めて。素晴らしいです。

ケンゾー・エステート KENZO rindo 紫鈴
メインのワインもまたまた石塚さんの超お薦め、ケンゾー・エステートKENZO)の造る『rindo紫鈴』。最高級のボルドーブレンド。

ケンゾーはゲームメーカ、カプコンのオーナーの辻本憲三氏が立ち上げたワイナリー。このところ、もの凄く話題になってるワイナリー。

ケンゾーを飲むのは初めて。期待に胸を膨らませテイスティング。豊かな香りが周囲一面に立ち上がってる。とっても深淵なワイン。カリフォルニアとは当らない。そしてどこにも刺激性のない角のない艶やかで滑らかな舌触りが素晴らしい。

ケンゾー・エステート KENZO rindo 紫鈴
このところカリフォルニアでは、日本人のワイナリーの活躍が凄い! 中井章恵さんのナカイ・ヴィンヤード私市友宏(きさいちともひろ)さんの『まぼろし)』、市之瀬千代さんの『シエラ・ムーンなどなど。素晴らしいことです。

帰国早々で時差ぼけが抜けない頭を心の底から笑わせてくれた素晴らしい演劇「THE 39 STEPS -秘密の暗号を追え!-」に酔い、そして高層階の夜景を眺めながら飲むケンゾーrindoに素敵に酔った素敵な夜です。
金曜日、2泊四日の強行軍な渡米から成田に戻ったまま、タクシーを飛ばして大事なお客様との会食に向かった。場所は広尾のグレープチョイス

僕の会社が新しく立ち上げようとしている製品に関し、その領域でサービス事業を立ち上げてる社長との会食。大手企業の中にいながら、社内ベンチャー的に立ち上げたこの方、とっても熱い。

新規事業を立ち上げるのって、トップがそれくらいの熱い想いがないと立ち上がらない。ある種、狂人的とでも言えるほどの執着心を持って立ち向かわないと出来ない。

ニコルス ダリオッシュ
そんなことを想わせる強烈な社長と飲むワインは素晴らしい。REMYのシャンパンで乾杯し、まずはデリール・セラーズシャルール・エステートの白を開けた。完璧なまでのボルドースタイル。ペサック・レオニャンの銘酒と見間違えんばかり。

続いてはニコルスの1997年のピノ。素晴らしい熟成感で客人もご満足。そして次はギュッとしたカベルネ系ということで、ダリオッシュを開けた。繊細なニコルスのピノと対局にあるしっかりとした強いワイン。実に骨太いワイン。

4人のノンベーはまだ飲み足りない。ダリオッシュの後だと非常に選択は難しい。選んだワインはニコルスのカベルネ・フラン。これまたニコルスのピノともダリオッシュとも違う異次元空間。よくカベルネ・フランはピーマンなどの青い香りと言われるけど、ここまでうまく造って熟成したカベルネ・フランはそんな柔な青さじゃない。もっとずっと崇高な深い香り。静寂な紺碧の空が目の前に広がる。素敵なワインです。

デリール・セラーズ シャルール・エステート
ここで一旦会計したんだけど、ゲストが1名現れ、さらにもう1本。デリール・セラーズシャルール・エステートの赤を開けた。ロバート・パーカーをして「ワシントン州のラフィット・ロートシルト」と言わしめる素晴らしいボルドースタイルの正統派。

シメに食後酒をたんまり飲んで熱い想いを語る夜は更けました。

こういう熱い想いを持つ骨太い方とがっちりタッグを組んでビジネスを創っていけたら幸せです。

そして帰国直後で疲れた頭に強烈な刺激を受けた素敵な夜です。
オレンジ・カウンティー
水曜日は終日、交渉事。相手の事務所がオレンジ・カウンティーで9時から打合せなので、トーランスを8時に出た。ところがタクシーが大誤算。なんとナビを積んでない! こんなタクシー、アメリカで初めて。

オレンジ・カウンティーの市内で迷う事30分、先方に電話してもどうにも道が要領を得ない。最後は禁じ手、ローミンングで高額になるiPhoneを立ち上げ、GPSで誘導し行き着いた。この誘導でもしかしたら数万円になってたりするかも... iPhoneを海外で使うと本当に高い。

9時半から16時近くまで延々と打合せ。通訳がいるとは言え、一応は相手の英語も聞いてるし、英語漬けは本当に疲れる。

テラネア・リゾート近くの夕暮れ
夜は2泊四日のしんどい旅のストレス解消に美味しいワインを飲みに出た! リーマンショック後のこんな時期にオープンしたテラネア・リゾートTERRANEA RESORTという海沿いのリゾート地にある素敵なレストラン『mar'sel』へ。道すがらの夕暮れの空が美しい。

海が見えるロケーションが素晴らしい。そして料理は5つの料理とそれに合うワインを1杯ずつグラスで出してくれるというスペシャルなコース。

クリュグ
まずはアミューズに合わせてシャンパンはクリュグ。旨味がたっぷりと詰まった美味しいシャンパン。アミューズはマグロにオレンジの皮を煮詰めたものを乗せ、甘塩っぱいアイスを添えた素敵な逸品。パンには自家製のバターが出てきた。

サンタ・ルチア・ハイランド TALBOT
続いてクリームスープに合わせシャルドネはサンタ・ルチア・ハイランドTALBOT。スープにはポテトをカリッと揚げたものと鴨のコンフィ、そしてウズラの卵の小さな小さな目玉焼きが乗ってる。これが超可愛らしい。素敵な前菜にクリーミーで素敵なシャルドネ。素晴らしい!

リアス・バイシャス
次はタコのグリルに合わせ、スペイン北西部リアス・バイシャスのアルバリーニョを使った爽やかなワイン。ジンジャーソースのタコに青リンゴ系の青春味のワイン。何とも素敵な組み合せ。夏になるとリアス・バイシャスのアルバリーニョはよく飲むんだけど、この時期にこうやってタコと合わせるのも素敵だな〜

サンタ・ルチア・ハイランド モーガン
お肉が2品出た。まずはオレンジをふんだんに使った鶏肉のお料理。独特な甘みと酸味がワインを誘う。合わせるワインはサンタ・ルチア・ハイランドモーガンのピノ。ふくよかで艶のある素敵なピノ。実にお洒落な味わい。


CAIN CUVEE
最後は和牛。パプリカにご飯を詰めたものが添えられてる。合わせるワインはケインの「CAIN CUVEE」というもの。日本ではケイン・ファイブというプレミアムワインが有名だけど、そのケインのスペシャルキュヴェと思われるこのワイン、実にボルドー的な伝統的な味わい。カリフォルニアと当てるのはかなり難しい。

そして、これでコースは一通り出たんだけど、ワインをもう1杯だけもらった。ソムリエに声をかけると、こちらには選ばせず、「僕に任せて!」と。さ、何が出て来るか〜

ダリオッシュ キャラバン
出てきてビックリ! 大好きな大好きなダリオッシュのセカンドワイン『キャラバン』! これには驚き! こんなワインをグラスで開けちゃってるんだ〜 聞けばダリオッシュさんご本人がこのレストランの常連で、よくいらっしゃるとのことで、さらにビックリ!

思わず狭い店内を見回しちゃった。似たような風貌の高齢の男性が何人もいる。でも残念ながら今夜の店内にはいらっしゃらなかった。

スプマンテ NIVOLA
デザートに合わせ、食後酒はイタリア・ピエモンテ州のマスカットを使ったスプマンテ『NIVOLA』。甘過ぎずすっきりとしていてケーキの甘みを洗い流すかのような素敵なスプマンテ。

いや〜、最高のディナーです。2泊四日の強行軍の疲れを癒す素敵なお料理とワインの数々。アメリカでこんなに繊細な感じの味わいのレストランは初めてかな〜 景観が素晴らしいという意味ではサンフランシスコの高層階のレストラン『カーネリアンルーム』が最高だけど、料理とワインという意味では今夜のmar'selが最高かも!

今夜は5つの料理と5つのワインの組み合せというコースを選んだけど、ワインリストを見ると飲みたいレア物ばかり。こりゃたまらない。超レアなロバート・シンスキー、輸入がほとんど途絶えちゃったクインテッサロバート・クレイグアフィニティなどなど、気になるワインだらけ。いずれも数本ずつ持ってるけど、日本にはもう入ってないので開けられないでいる。次回はワインを選んでディナーしよう〜っと!

アメリカ人の結婚の風景
PS. タクシーを待つ間、外に出てみると結婚式の2次会の最中。全員が外に出て大騒ぎで写真撮影してた。アメリカ人の結婚の風景を初めて見た。楽しそう〜
火曜の18時半に成田を飛び立った。いよいよ2泊四日の強行軍な旅が始まる。

でも出立当日もバタバタ。連絡が付かず捕まえにいく相手先の社長が15時頃になって捕まった。それはそれでよかったんだけど、連絡を取ってるうちに成田エクスプレスに乗り損ねた〜 ひえ〜、、テロで手続きも厳しく時間もかかる昨今、国際線に乗るのに1時間半を切っての成田着は超慌ただしい。汗かきまくり。行く前から疲れるね〜

ロサンゼルスには現地の11時くらいに到着。トーランス市内のホテルには昼頃に着いた。メールを2時間ほど処理して、それから少しだけ仮眠。

鴨とアボガドのサラダ 刺身 鮨
夜は、明日の重要なミーティングに備え、通訳を頼んだ友人と下打ち合わせを兼ねて軽くディナー。先方が仕事で21時くらいからとなったので、行く先は限られる。アメリカは日本と違って無節操に夜中まで店は開いてない。たいていは22時くらいまでには閉まっちゃう。

向かった先は開業したばかりの都ホテルの中の権八権八と言えば、西麻布店は小泉総理ブッシュ大統領が会食して話題になったよね。

遅い時間なので、軽くサラダとお刺身、鮨を並べ、明日向けたブリーフィング。メモを取りながらのディナー。

サラダはワインに合うよう、鴨とアボガドのサラダ。開けたワインは、前回の年末の緊急渡米の時には景気付けに極上のインシグニアを開けたら仕事がうまく進んだので、今回も縁起を担ぎ、それ級のワインを探す。

パルメイヤー
さすがカリフォルニアのレストラン、ワインは充実してる。選んだ景気付けのワインは、なんと大好きな大好きなパルメイヤー! やった〜〜 パルメイヤーがあるなんて、なんか幸先いいな〜

開けたのは2004年のメリタージュ。パルメイヤーは1999年までは名手ヘレン・ターリーが造っていて、メリタージュのエチケットは赤、メルローはグリーン。2000年からはヘレン・ターリーの助手だったエリン・グリーンが担当。ここからエチケットはブドウの品種にかかわらず白となった。

赤と白、これ明らかに何かが微妙に違うんだけど、どちらも最高に美味しい。ちゃんと自分の個性を出しつつ、でもパルメイヤーの伝統は守ってる。

味わいはもちろんスーパーボルドーな世界。ブラインドテイスティングではカリフォルニアとは当らない。深い森の奥に沈み込むかのような静寂感と心を洗うかのようなハーブ香。素敵という言葉では言い表せないほどの崇高なワイン。アルコール度数がなんと15%もあったんだけど、度数の高さを感じさせないまろやかな出来映えに感動!

素敵なワインで明日の交渉の成功を期す夜。素敵な夜です。

ワインバー Rain
PS. その後が行けなかった....

ホテルの戻ると、そこには素敵なワインバー「Rain」。年末、一人でこのカウンターでカウントダウンを迎えたんだけど、日本人が一人でカウントダウンは目立つ。僕の事を覚えてたのか、何となくバーテンダーと目が合う。フラッと入っちゃった。

ここは素敵なワインが超たくさんグラスで開いてる。写真の通り、背の高いワインセラーがお洒落。バーテンダーは移動式の階段でワインを取りに上がる。

飲んだのは、日本では見掛けないAmber Knolls Vineyardの『75セブンティ・ファイブ)』というワイン。カベルネです。しっかりとしたカリフォルニアらしいふくよかなワイン。

ロドニー・ストロング
バーテンダーと話してたら、もう閉店まじかで開けちゃったワインが余ってるから飲めともう1杯! ロドニー・ストロングをいただいた。ロドニー・ストロングは大好きなソノマのワイナリーで、メリタージュなボルドースタイルのシンメトリーというワインが超お気に入り。でも最近はなぜか日本にはあまり入ってこない。

と、2杯も飲んじゃってすっかり酔っぱらいました。明日の大事な交渉を控え、かつ明日は朝が早いってのに大失敗です。反省.....
スプリングバンク エチュード オーストリア リースリング月曜日は超ヘビー。午後3時過ぎになり、急遽、翌日からの渡米が決まった。中々連絡の取れない米国ベンチャー企業のトップを捕まえにいく旅。でも先方と連絡は取れておらず、押し掛けてみてダメだったら大空振り。そんな力尽きそうな旅。

しかし世の中、前日の夕方とかでも国際線の飛行機も取れるもんだね〜 こんな簡単に渡米できちゃっていいのか!? 外は夕方から雪になり寒々しい。ふう〜

あまりに疲れて飛び出した先は元祖ナイショのバー! 超久しぶり。まずはスプリングバンクのカスクNo.付きのを使ったハイボール。シェリー樽の甘くやさしい誘惑香が素敵。

生ハム、チコリ・トレビス・パンチェッタのサラダ、ブロッコリーとフルーツトマトのパスタ、東京X豚のハンバーグと定番メニューをいただく。合わせたワインは大好きなエチュードのピノ。素敵な誘惑香が広がる。フェロモン全開系。

それにしても疲れそうな旅だな〜 火曜の夕方に成田を飛び立ち火曜の昼にロサンゼルスに到着。水曜日丸一日打合せをし、木曜の昼にロサンゼルスを飛び立ち金曜の夕方に成田着。そしてその後が最悪で、大事なお客様との会食があり、成田からタクシーを飛ばして会場へという予定。ふう〜

そんな憂鬱な気分をシメのオーストリアのリースリングと洋梨で吹き飛ばした。気分を高揚させるかのような素敵なリースリング。これ、それこそ鬱病の人の薬として効きそうな感じのワイン。

雪だるま
さ、雪の中、そろそろ帰りますか〜

窓辺から雪を集め、オーナーの増田さんがミニミニ雪だるまを創った。可愛い〜〜

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