ワインのある生活: 2009年1月 Archives

土曜の夜、久々に自宅で食事。今夜は年末に素晴らしい霜降りの牛肉をいただいていたので、それを解凍してしゃぶしゃぶにした。前夜の鶏の水炊き同様、ポン酢がメインなので赤ワインを合わせるのはちょっときついかなと思い、白ワインを開けた。

ジェファーズ ヴィオニエ最初の1本、これは素晴らしい! カリフォルニアはサンタバーバラで造られる『ジェファーズ ヴィオニエ 2005』。何が素晴らしいって、いろいろ素晴らしいんだけど、まずは値段! なんと、地元の酒屋で498円。エチケットが傷んでるワインの特別放出というコーナーにあった。本来は4,000円くらいはするワイン。

そして、ヴィオニエってところが素晴らしい! ヴィオニエは南仏ローヌ地区の特産。コンドリュー地区のヴィオニエはほんと、最高。

最近、カリフォルニアでは赤・白含め、南仏ローヌの特産品種のブドウを育ててワインにするのが流行ってる。これらの挑戦者をローヌレンジャーと呼ぶんだけど、本家ローヌのワインに負けず劣らずの素晴らしいワインがたくさん出てきてる。僕がこの1年で飲んだ中でもナパの『キャンバスバック』、シエラフットヒルズの『ドメーヌ・ド・ラ・テレ・ルージュ』、パソ・ロブレスの『ラヴェンチュア』、そして『面影』と別名のつくカリフォルニアのシラー『ザ・シャドー(THE SHADOW)など、素晴らしいローヌレンジャーのワインがたくさんある。

今夜のジェファーズヴィオニエもほんと、本家と見間違うかのような素晴らしいワイン。ヴィオニエらしい金木犀やライチのような香り、そしてしっかりと樽を利かせたであろう黄金色に輝く色艶など、南仏・コンドリューのワインそのままのよう。ポン酢で食べる霜降りの牛肉とよく合う。

ラ・プール・ブランシュもう1種類、白ワインを飲んだ。南仏・ラングドック地方のテーブルワインなんだけど、こちらも実に素晴らしい! このワイン、『ラ・プール・ブランシュ』というワインなんだけど、まずエチケットがお洒落! 鶏が卵を産んでいる粋なデザイン。そして値段がなんとなんと、先程のジェファーズヴィオニエ同様、498円!! 同じくその地元の酒屋でエチケットが破れたり傷んでいるワイン特売コーナーにあった。

造り手は、ボルドーの名門シャトー、「シャトー・プリューレ・リシーヌ」のオーナーだったアレックス・リシーヌのご子息。さすが血筋なのか、素晴らしい造り手。とってもクリーミーな味わいで、シャルドネの良さをうまく引き出してる。テーブルワインだけどあえて大ぶりのリーデルのグラスで飲んでみた。香り高いしリルキーな口当たりだし、しゃぶしゃぶして食べるお野菜にとってもよく合う。

と、2種類の498円ワインでルンルン♪ 気付けば夜も更けクルクルと酔っぱらった夜でした~

金曜の夜、二日続けて遅くにナイショのバー No.2。この時期は寒いから、昨夜のおでんなど、鍋物がいろいろ出る。今夜は福岡風(!?)な鶏の水炊きが出た。

皆さん、本場・福岡の鶏の水炊きを食べたことありますか? これは得も言われぬ至福の食べ物です。よく行くのは、フランスのシラク前大統領も来日時にはよく顔を出したという名門「鳥善」。それも、このリンクのページの「店舗のご案内」から出てくる大名店。ここは木戸を潜り抜けるレトロな感じがたまらない、ものすごく素敵な店。シラクさんもこの大名店に来てた。他の店舗はちょっと大型で味気ない。コラーゲンたっぷりのスープで食べる福岡の鶏の水炊きは最高!

ピュイ・フュメ ラドゥセット
で、今夜の鶏の水炊き、そこそこそれっぽい。これに合わせるワインは白にした。ポン酢がどうしても赤ワインには合いにくいからね。フランスはロワール地方、ピュイ・フュメのワイン。造り手はピュイ・フュメの名門『ラドゥセット』。
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ピュイ・フュメはソーヴィニヨン・ブランを使う白ワインが有名。それも、造り方というより土壌の性質と言われるけど、少しスモーキーな感じがするのが特徴。今夜のラドゥセットのピュイ・フュメもまさにそんな感じで、柔らかい上品な酸と軽いスモーキーな香りが鍋物に心地よい。樽の内側を焦がしたトースト香とは明らかに違うピュイ・フュメ独特のスモーキーさがある。

寒さに凍てつく体に鶏の水炊きとラドゥセットピュイ・フュメが暖かい。

昨年末に大先輩経営者の方々に神楽坂にある素敵な京都風おでんの割烹『松』に連れてっていただいた。カウンター+テーブル1つだけの小さな店だけど、入口の戸を開けた途端、ダシのいい香りがする。そして、関東地方ではおでんに入れないであろう青菜系もあったりして、実にヘルシーで旨い。僕はすっかりこの味にハマってしまい、年が明けてから既に2回も行ってしまった~

ベイシュヴェル
さて、木曜の夜は福岡出張から戻ってきて、遅くにいつものナイショのバー No.2。今夜は僕のリクエストでこの京都風のおでんを再現! まあさすがに専門店と同じじゃないけど、昆布ダシのいい香りがする。最初一口シェリーを飲んだあと、それに合わせるワインはあえて白やブルゴーニュのピノじゃなく、ボルドーの赤ワインにしてみた。

ボルドーはサンジュリアン地区の名門『シャトー・ベイシュヴェル』のセカンドワイン『アミラル・ド・ベイシュヴェル 1998』。サンジュリアンらしい柔らかな女性的なワイン。白ワインやブルゴーニュのピノと比べ酸味が少なく、かつ渋味が柔らかいので薄味のダシによく合う。実はこの選択肢、『松』で盗んだ。この神楽坂の「松」はワインの種類は少ないんだけど、でも気の効いたものがいくつかある。その1つがボルドーの銘酒「シャトー・ランシュバージュ」。それを見て、この手のダシ味にボルドーという一見難しそうな組合わせもあり得ると思い、挑戦してみた。

結果は中々良好! 柔らかい薄味のダシに柔らかいシルキーで女性的なワイン。いい組合わせ。より柔らかいマルゴーなんかのものでもいいかも。ただし、当夜は出張帰りで疲れていたのと超腹ぺこだったもんで、食べる方へ脳味噌が行ってしまい、ワインの感動が実はちょっと薄い(^J^)

シャトー・ベイシュヴェル
ちなみにこのシャトー・ベイシュヴェル、ボルドーの中で最も素晴らしい庭園とシャトーを持つワイナリーとして知られる。ボルドーのベルサイユなどと言う人もいるくらい。そしてこのシャトーのすぐ脇はジロンド河。今から遡ること数百年前、時の権力者の公爵がここに住んでいた。船でこのシャトーの脇を通る人はみな、公爵に敬意を表し、帆を下げて航行しなければならず、この「帆を下げよ」という意味の「ベス・ヴォワル」が訛ってベイシュヴェルと呼ばれるようになったという逸話が有名。

ベイシュヴェル

そんな逸話から、ボトルには帆船が描かれてる。上の写真にも写ってるけど、エチケットだけじゃなくキャップシールにも帆船が描かれてるよ! 裏面には地図も付いてる。

『シャトー・ベイシュヴェル』。味わいも見た目にもお洒落な僕の大好きな素敵なシャトーです。

水曜日、福岡に行った。地場名門企業の経営層の方と会食。

場所はホテル日航福岡の中の和食『弁慶』。懐石料理の店なんだけど、すぐ隣にある福岡の名門の鮨屋『河庄』とジョイントしているようで、河庄のお鮨をコースの中に組み入れた鮨懐石があった。このコースは最高!

クリストム
そしてホテルはいろいろと融通が利く。客人はワインが大好きなので、メインダイニングのフレンチからワインリストを用意しておいてもらった。

生ビールで乾杯した後、最初に開けたのはオレゴンのピノ・ノワールの銘酒『クリストム』。これは素晴らしい出来栄え! 国籍を越えてピノ・ノワールの素晴らしさを素敵に表現してる。ブルゴーニュの名門との区別は難しいくらい。ヴォーヌ・ロマネなどと似た感じの味わい。鉄分や血の臭い、軽い獣臭などもして、ダシのきいた煮こごりや醤油を使った和食にピッタリ。ほんと、誰が飲んでも素直に「旨い!」と言えるワイン。

ソタナム レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ続いて2本目。客人は普段からいろいろワインは飲まれているので、通常のボルドーやブルゴーニュ物ではつまらないだろうと思い、選択には苦心した。そもそも客人と会話をしながらワインリストを眺めるのって、これは中々難しい。会話しながらちらちらとワインリストを見てたら、そのリストの中にテーブルワインコーナーがあり、なんとそこに僕の大好きな南仏の銘酒『ソタナム』があった! 高級・高名なワインじゃないけど、知る人ぞ知る銘酒。こんなレアなワインを置いてるとは、メインダイニングのソムリエはかなり変態的(!?)。

さっそくソタナムを開けた。とてもカチッとした力強いワイン。カリフォルニアとかの濃いシラーとはちょっと違い、うまく日本語で表現出来ないんだけど、しっかりとした芯の強いシラー。南仏・ローヌ地区の銘醸地「コート・ロティ」の川の対岸に、ローマ時代のワインの銘醸地だったと言われる場所が古文書から発見され、ローヌ地区の若手醸造家3人がジョイントベンチャーでその地で立ち上げたワイナリー「レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ」の作。

名門・河庄のお鮨も交えた懐石料理と素晴らしいワインと楽しい会話で過ごす夜。来年度に向けたビジネスの話もゆっくりと語ることが出来た。素晴らしい大人の夜だな~

PS.
今日のブログのタイトルは「オレゴンと南仏のワインで語らう夜 in 福岡」。僕が高校時代にプロのミュージシャンになって某マイナー演歌歌手のバックバンドをやらされてた時のその人の数少ないヒット曲が「ブルーナイト in 札幌」。
って、関係ないか(^J^)

日曜日、パンとチーズとハムを並べて開けるのはこのワイン、『エラーズ カベルネソーヴィニヨン 1886 セントヘレナ』。エラーズはこのワインの名前の通り、1886年創業。その後、幾多の歴史を越え、現在はオーナーは違えど、伝統あるエラーズのワイン造りは脈々と続いている。現オーナーがその歴史に敬意を表して造ったエラーズの

エラーズフラッグシップワインを開けた。

見ての通り、通常のエチケットではなく、写真に撮りにくいエッチングボトル。何と形容したらいいのか、この深い世界。まず、国籍はブラインドテイスティングだったらフランス・ボルドーと言うだろう。深く沈み込むように広がる森の香りと静寂の世界。その物音一つしない静寂の世界に突然ポチャっと何かが水に弾む音。夜明け直前の白んだ湖に紺碧色の万年筆のインキが一滴落ちてそしてそれが波紋状に広がるような深遠な世界。

うまく言葉に出来ない。座禅を組んで心を真っ白にして瞑想に入っているかのような世というか... ま、僕は座禅組んだことないですが(^J^) 何とも凄味と旨味と静けさの3つを併せ持つ崇高なワイン。

エラーズパンとチーズとハムとワイン。なんとベーシックな組合わせ。でもこのベーシックな世界こそ、極めても極めきれないワインと食文化の原点かも。シンプルであるからこそ、それぞれのクオリティが求められるし組合わせが重要。今夜はフランス産の小麦粉と塩で焼き上げる地元の『モンレーブ・キャトル』のフランスパン、ウォッシュ系チーズの定番ピエダングロア、ハムはプロシュートにコッパとサラミ(3点盛り合わせのおつまみセットでした~)、そしてこのワイン。すべてが素材そのまま脚色しようのない世界。こんな真っ裸の中で勝負できるこのワインは凄い。

モンレーブ・キャトルの究極のフランスパン、ピエダングロア、ハム、そしてこのエラートのワインに酔い心癒した夜。

ワインのエチケット(ラベル)って、不思議なくらいそのワインの印象と相関関係がある。って~か、造り手がそのワインの味わいに合うようにエチケットをデザインして用意するんだろうから、当たり前と言えば当たり前なんだろうけどね。

アンセム ウッドワード・キャニオン木曜の夜に若くて元気のいい客人と飲んだワインは2本とも見ての通り、とっても素敵なエチケットでした。左側はニュージーランド南島、世界最南端の銘醸地セントラルオタゴのピノ・ノワール『アンセム』。アンセムとは、教会音楽、聖歌などの意味らしい。余談だけど、僕の好きなジャズバイオリニスト、寺井尚子さんが『アンセム』っていうアルバムを出してるよん♪♪

世界最南端で造られるピノはとっても素敵なブルゴーニュのようなワイン。エチケットのイメージ同様、美しく華麗でこの絵そのもののような”神に捧げるワイン”という感じ。

もう1本、右側のワインは米国ワシントンの歴史あるワインリー、ウッドワード・キャニオンの『カベルネ・ソーヴィニョン アーティスト・シリーズ 2005』。アーティスト・シリーズって言うくらいだから、毎年お洒落なエチケットをアーティストに描いてもらってリリースしてるのかな? 詳細は不明。

毎年アーティストにエチケットを描かせてるワインと言えば、ボルドーのシャトー・ムートン・ロートシルトが思い浮かぶよね。確かこれまでに2回、日本人画家の作品も採用されてたと思う。このウッドワード・キャニオンのエチケットは誰が描いたのかな~ 客人との会食だったゆえ、詳しく見ることは出来なかった。

熟したチェリー、黒すぐりなどのギュッとしたベリー系の香りやカカオ、チョコレートなどの甘い誘惑香もして素敵なワイン。この誘惑香が幻想的なエチケットの絵とよく合う。

素敵な若者との会話と素敵なエチケットのワインに魅了された夜でした。

連休明けの火曜日、お客様と新年会があった。その後、ちょっとだけ自分を取り戻すワイン♪ いつものナイショのバーで仲間と合流。軽く2杯だけ飲んだ。でもこの2杯が凄かった~

ティエリー・ピュズラこのナイショのバーは毎度の通り、グラスワインが充実してる。最初に飲んだのはフランスはロワール地方のピノ・ノワール。ロワールと言えば赤ならカベルネ・フラン、白ならソーヴィニヨン・ブランかシュナン・ブランが有名。ピノで美味しいものを造ってるとは知らなかった。

このピノはティエリー・ピュズラ氏が造るピノ・ノワール『PN』。何とも安直なというか、ストレートな名前「PN」。スイカやメロンのような柔らかい甘みを想像させる香りがあり(実際に甘いわけじゃない)、そしてちょっとだけタバコやココアのようなスパイシーさもある素敵なワイン。

ロワールにこんなワイン、あるんだね~ ネットで見てみると、科学薬品や肥料を一切使わないビオディナミ農法でブドウを育て、発酵に使う酵母も天然物を使い、出荷前に酵母などを除去するフィルタリングも行わず、本当に自然の力だけを使ってワインを造ってる。

ドメーヌ・ド・クルビサック ミネルヴォワ ラ・リヴィニエールそしてもう1杯、今度はフランスを南下し、南仏はラングドック地方の『ドメーヌ・ド・クルビサック ミネルヴォワ ラ・リヴィニエール 2003』。こちらは先程の柔らかいピノとは対極で、南仏のシラー系のワイン。こちらもさっきのPN同様、完全な自然派ワイン。フィルタリングも濾過もせずに自然に育てたブドウを使いそのまま醸造して瓶詰めしたものらしい。ボリュームがありパワフルって言えばパワフルなんだけど、でも舌触りはかなりシルキーな感じでシメの1杯にはとってもいい。南の風がする。

シンドかッた客人との新年会の余韻を素敵な自然派ワイン2杯と仲間との気のおけない会話でリセットしてホッとした夜でした。

自然派ワインって、気分的なものかもしれないけど、なんか癒される気がするんだよね~(^J^)

昨日、地元の仲のよいワインショップ「エスポア かまたや」さんに予約したワインを受け取りに立ち寄ったら、僕のCSW(米国のワインの資格)合格祝いにワインを1本いただいてしまいました(^J^) わ~い!

ヴィエイユ・ジュリアンヌ南仏ローヌ地方の今を時めくドメーヌ「ヴィエイユ・ジュリアンヌ」が造る超珍しい白ワイン。2005年、暑い夏でブドウの糖度が上がり過ぎ、この出来上がったワインは検定所で却下になり Vin de Table(テーブルワイン)となったらしい。コート・デュ・ローヌとしてのエチケットは既に印刷したあったので、それを裏返しにして文字だけ印刷し、それを貼り付けた。ボトルの裏側から覗くと元々のエチケットが見えるし、表からもよ~く見ると透けて見えてる(一番下の写真の上部)。

ヴィエイユ・ジュリアンヌ

写真じゃ解らないかもしれないけど、色がビックリするほど黄金色! フランス・ジュラ地方の酸化熟成型の黄色のワインと言われるヴァン・ジョーヌのような色合い。もちろんヴァン・ジョーヌのようなシェリーっぽい味わいじゃなく、あくまで色の話だけど。

そしてごく僅かにピンクっぽさもあるかな。かまたやさんからは「冷やさず常温で飲んで!」と言われてたので、セラーから出したままの温度で飲み始めた。蜂蜜やトーストの香りがする。味わい的にはピノ・グリっぽい感じかな。旨み成分がすごくある。

途中で温度が上がり過ぎたらちょっと旨味がなくなってきたので、ちょっと冷やしてみた。でも確かに冷やし過ぎるとせっかくの蜂蜜香やトースト香はなくなりすっきりし過ぎてしまう。白ワインには珍しく、赤ワインのように14~16度くらいに保つのがいいような感じ。

ヴィエイユ・ジュリアンヌいや~、それにしても濃厚なブドウの旨味成分がたっぷりと詰まったすごく深みがあってリッチなワイン。かまたやさんから「オリと結晶がかなり出てるよ~」と聞かされてたにもかかわらず、酔っぱらって最後にドボっと残りをグラスに入れたら、ビックリするほどオリが出てきた。コルクにも結晶がかなりついてた。

こんな南仏の白ワインは初めて。素敵なワインに乾杯! そしてこれを贈って下さったかまたやさんに感謝です!

日曜の夜はシリコンバレーを想い出すワイン。2002年~2006年、ビジネスでシリコンバレーに行く機会が多かった。ベンチャー企業にも行ったし、そしてアップル本社などにも何度か出掛けた。

僕の会社もいろいろな事があった。シリコンバレーに刺激され前に突き進んだ時期もあった。でも2007年3月末、ほぼすべてのシリコンバレー関連のビジネスをクローズした。今は日本の日々のビジネスに集中してる。

僕はカリフォルニアの底抜けに明るい青い空が大好きだ。サンフランシスコの空港に降り立ったその瞬間から、この青い空が目の前に広がる。彼らの自由さがビジネス面ではアダとなる事も多かったけど、その自由が素敵だったし、そんな思い切ったビジネススタイルになれない僕らからすると憧れだった。

ヴェリテ ラ・ジョワ2005年4月、シリコンバレーへの帰りにサンフランシスコの空港で超レアなワインを買った。今夜はそれを開けた。ソノマのカルトワイナリー、ヴェリテが造る『ヴェリテ ラ・ジョワ 1998』。1997年に立ち上げたワイナリーなので、実質この1998年がたぶんファースト・ヴィンテージ。

スーパーボルドーを目指し3つのラインナップを持ってる。ボルドーのトラディショナルなポイヤック・スタイルを追求した今夜の『ラ・ジョワ』、ボルドー右岸系ポムロールを意識した『ラ・ミュゼ』、同じくボルドー右岸系サンテミリオンを意識した『ル・デザイア』の3つだ。今や北米でも入手困難なレアワインとなってる。

僕もこのヴェリテを飲むのは初めて。10年以上経過してから飲もうと思ってずっと大事にセラーで保存しておいた。他の2種類も飲んでみたいけど、日本では入手困難。

今夜のラ・ジョア、開けたその瞬間から深い森の香りが周囲に立ちこめる。森林浴、ユーカリやミントなどの香り、そしてしっかりとした樽香、かすかなタバコのような煙さなどなど、ブラインドテイスティングだったらボルドーの特上のワインと言いそうな出来栄え。素晴らしい!

その頃はシリコンバレーに行くと常宿(市内のヒルトン)の近くにあるワイン専門店や空港で珍しいワインを買い込んだもんだ。特にヒルトン近くの専門店はレア物を多数持っていたし、そして何よりヤマト運輸と提携してたので日本へ輸送もしてくれた。

ラ・ジョワを飲みながら、シリコンバレーの青い空を想い出した夜。

レイ・ルイス・フェリペあの地に赴任すると帰りたくなくなって居付いちゃう連中が多いと言う。解る気がする。何かを生み出すには最高の地。いまは身動き出来ないけど、いつかはまたシリコンバレーと接点を持つ仕事がしたいな~

新しい事にチャレンジし放題だったイケイケの2000年代前半。そして仕事だけじゃなくプライベートでもジャズレーベル『ハートノートHeartNote)』を始めたり友人たちとカリフォルニアワインのレストランを手掛けたりとイケイケだったあの頃。そんな古き良き時代を思い起こしながら、最後の締めにスペインはシェリーの産地ヘレスのブランデー『レイ・ルイス・フェリペを開けて夜は更けた....

テンタシオン
土曜日、仕事をした後に深夜、いつものナイショのバー No.2で食事。開けたワインはテンタシオンというスペインのワイン。テンタシオンとはスペイン語で“誘惑”だってさ~

この『テンタシオン』、南の地であることがすぐに解る凝縮感の高いパワフルなワイン。でもただ強いだけじゃなく、繊細な舌触りで、ボリュームはあるんだけど、印象としては剛腕的というより逆にちょっとチャーミングな感じがする。スペイン南部でよく使われるモナストレル(フランスで言うムールヴェードル)とシラーを使ったワイン。

レバンテ地方
造ってる場所はスペイン南東部の地中海沿い、レバンテ地方アリカンテ。エチケットにも「ALICANTE」の文字がある。まさにモナストレスはこの地方の特産のブドウ。モナストレルを使ってブルゴーニュの銘酒「ラ・ターシュ」に挑戦した『レイシス1などからして、このモナストレルというブドウの潜在力はかなりのもの。ちなみにレバンテとは、「太陽が昇る」すなわち「東側にある地域」の意味だそうだ。

ギュッとした南のワインを飲みながら、健康的に野菜たっぷりのポトフを食べ、最後はその汁にご飯を入れてもらって南国風リゾットにした。土曜まで働いた疲れを南国のワインと健康的な料理で癒した夜でした!

金曜日、当社を支えてくださっているビジネスパートナーの会社の幹部の方々と新年会をした。会社近くの鉄板焼きの店でワインを飲み、楽しく語らった。

そして、宴会が開き、みなバラバラになった。23時過ぎ、駅は宴会帰りの人でごった返してる。5分くらい待たされて山手線が来た。乗り込んでふと目をあげると、なんと先程まで飲んでいたビジネスパートナーの会社の方が一人、私のすぐ真ん前にいた! こんなラッシュ並に混み合った電車の方で、それもちょっと前に宴会場の前で別れてバラバラに移動していたのに、何でバッタリと目の前にいるのか!!

シャプティエ ジゴンダスその方は僕より7~8歳若いファイト溢れるビジネスマン。ワインとジャズが好きとのことだったので、何となくこの偶然の遭遇を大事にしたくって、既にもうたっぷりとお酒は飲んではいたんだけど、そして終電の時間も気になるけど、五反田で電車を降り、行き付けのワインバー『エシェゾー(Echezeaux)』に二人で入った。

開けたのは南仏・ローヌ地方の大好きなドメーヌ、シャプティエの造るジゴンダス。ローヌ地方でも南の方に位置するジゴンダスでは、コート・ロティなどがシラー中心なのに対し、グルナッシュを主体に造ってる。ベリー系の可愛らしい香りがして素敵なワイン。僕はこのエシェゾーに来るとよくこのワインを開ける。なんか、ハーブ系のアロマのような感じで気持ちを落ち着かせる効果のあるワインでさ、前回もイライラした夜にここにきて、このシャプティエジゴンダスを開け、イライラを落ち着かせた。

二人でこの香り高いワインをゆっくりと味わいながら、気付けばとうに電車のない26時くらいまで、2時間半も語り合った。美味しいワインは会話を豊かにする。

シャプティエジゴンダスでこれからの我々のビジネスの成功を期して固めの盃を交わした夜。素晴らしい夜だ。

シャブリ ジャン・デュリュップ
木曜の夜、上場企業を経営する大先輩経営者の方と新年会をした。場所は大好きな銀座の京都懐石『美登里』。ほんと、ここはいつ来ても京野菜を中心にした健康料理そのもの。

まずは喉を潤すために、クリスマスイブにも飲んだ僕の創業年、1988年のシャブリのハーフを開けた。シャブリとは思えない黄金色でまっとりとしている。冷た過ぎないのがいい。こんなシャブリはほんと、生まれて初めて飲む。クリスマスイブの感動はやはり本物だった。

続いて赤ワインを開けるに際し、かなり大将は悩んだ。何せ今夜の客人、自宅の地下に専用のセラールームを持っており、ブルゴーニュを中心に1,000本もののワインをストックされている超弩級のワインフリーク。そういう方にお出しするワインを選ぶ。これは誰が担当しても難しいよね~

ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス シャトー・ヌフ・デュ・パプ
開けたのは南仏・ローヌ地方の『ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス シャトーヌフ・デュ・パプ』。それも「ヴィンテージは1959年かも...」とか。実はあまりに古過ぎてエチケットが破れており、ちょうど年号を示す部分が欠落してる。大将の記憶に頼るしかないが、その大将のコメントが上記。でもちょっとネットで見ると、このドメーヌが自身の名義でリリースし始めたのは1973年とか書いてあるな~ もしかしたらその頃のワインなのかも。

ちなみにドメーヌ・ド・ラ・ジャナスはワインを題材にした漫画「神の雫」にも登場したドメーヌで、ロバート・パーカーが100点満点を付けたこともある凄いドメーヌ。

ローヌ地方のワインは、20年、30年と経って古酒になると酸がきれいに出てきてブルゴーニュ的になるものが多い。エルミタージュの銘酒『ポール・ジャブレ ラ・シャペルなどがいい例。このドメーヌ・ド・ラ・ジャナスシャトーヌフ・デュ・パプもその展開。さらに凄くって、ラ・シャペルがブルゴーニュ的になるのと違い、こちらは本当にブルゴーニュと区別が付かない感じ。ブルゴーニュの蒐集家である今夜の客人もビックリのワイン。

僕がこれまでに飲んだ一番古いワインは1967年。物は忘れたけどたぶんブルゴーニュ。今夜の古酒は年代がやや不明なれど、ともかく感動物です。よほど保存状態もよかったんだと思う。まだこれから先もまだ熟成するかと思うくらい、素晴らしいワイン。色も赤茶けたエンジ色にはなっておらず、まだまだ瑞々しい色合いが残ってる。

大先輩の会社の創業は1970年。歴史ある会社の経営者と歴史あるワインを飲む夜。

素敵な料理とワインを肴に大先輩経営者の話を聞く。最高の夜だ!

あっという間にお正月休みが終る。明日は仕事始め。この世界一斉の大不況の中の仕事始めはさすがに憂鬱になる。

でもまさか社長の僕が憂鬱な顔で出社は出来ないし、皆に元気を与える側にならなきゃいけない。僕自身に元気を注入する意味で、そしてもう一度初心に帰って『良い仕事』をするために、初心に帰るワインを飲んだ。

パルメイヤー 前にも書いた通り、僕は1988年に会社を創業したんだけど、1992年、バブル崩壊に伴い、一旦大きな挫折を味わっている。それでもそれから7年、自分の技術を信じ一人でコツコツ頑張っていたら、1999年、急に視界が開けた

そして迎えた2000年のミレニアムイヤー。この年はいろいろあった。1月には幼少の頃より片親で僕ら兄弟を育ててくれた母親が親孝行する前にまさかの60代での逝去。5月には社員2名の会社に新たに2名社員が加わり、僕を含め総勢5名になった。夏には1990年代のバブル崩壊の負の遺産がすべて処理が終わり一息ついた。そしてそれ以降、仕事一筋に集中した。

この時代、本当に毎日、仕事が楽しかった。ワクワクしながら仕事をしてた。5名なら、どういう状況でも食べさせていけたし、時代は急速に映像のデジタル化を迎え、請ける仕事自体も内容がめちゃくちゃ斬新で面白かった。

この頃のワクワクしていた気持ち、会社に夢をかけた気持ち、社員と連帯感を共有していた時の気持ちを再度想い出すべく、その頃のワインを今夜、開けた。人間、沼地に足に盗られた時には初心に立ち返るのが一番!

パルメイヤー開けたのは大好きな大好きなパルメイヤー。空のボトルだけで数Kgある重量級のボトルに入った崇高なワイン。ボルドーとかカリフォルニアとか、そういう小さな議論が無意味になる究極のワイン。深い森の奥で静かにグラスを傾ける、そんな空気感。ユーカリやミントなどのカベルネ・ソーヴィニヨン特有の香りに加え、土からくるであろうミネラル感、うまく醸造したからこその程良い渋味。正月休み最後の夜に相応しい最高のワイン!

パルメイヤー コルクには驚くほどの酒石酸がガラス粉のように付いている。エチケットには、アメリカには印鑑の文化はないとは思うんだけど、朱肉で押したかのような年号スタンプ。そしてキャップシールの根元には自身の存在を示すかのような年号、アルコール度数を示すリング場のシール。本当に崇高なワインという表現がピッタリ。

高貴で崇高なパルメイヤーに背中を押されるような感じで明日から会社。さ、新年が始まる。頑張らないと! 世界の大不況、生き残るも消え去るも、自分たちの努力次第。初心に帰って日々丁寧に着実に、かつ大胆に仕事を推し進めて行くつもり。そして、必ずや勝ち残って来年の正月にはまたこのパルメイヤーを開けるんだ!

ファイト~、オ~~!

1月3日、正月も3日目にもなると胃腸と肝臓が少し疲れてくる。今日は昼間、義母の家で親類が集い、酒を飲んだ。

ルイ・ジャド ドメーヌ・クレール・ダユ ロゼ・ド・マルサネ日中、散々飲んだんだけどビールばっかりだったので、夜、軽く一杯ワインを飲もうと思った。でもあまり重たいものは飲みたくないし、1本は飲まないので明日また飲めるものをセラーで探した。

開けたのは珍しいブルゴーニュのロゼ。通常、ブルゴーニュと言えばロマネ・コンティやシャンベルタンに代表されるようなピノ・ノワールの赤ワインか、ムルソーやモンラッシェのような白ワイン。でもわずかにロゼも造っている。

今夜開けたのは、名門ルイ・ジャドがリリースしている『ドメーヌ・クレール・ダユ ロゼ・ド・マルサネ 2006』。1919年から造り続けられてる伝統のあるロゼだそうで、ブドウはピノ・ノワール 100%。

ルイ・ジャド ドメーヌ・クレール・ダユ ロゼ・ド・マルサネで、味わいですが、これはもうビックリするほど素晴らしいです。このワイン、2,000円台で買えるんだけど、とてもそのクラスのワインとは思えない。とっても艶があって引き締まった果実味がある。僕の乏しいボキャブラリーではうまく表現出来ないんだけど、赤ワインと白ワインの中間の味わいというか何と言うか.... 今まで飲んだことのないようなものすごく心地よいワインです。色も写真ではうまく伝わらないとは思うけど、うっとりするほどきれいな色です。

フランスでロゼと言うとロワール地域か南仏が有名だけど、まさかブルゴーニュにこんな素敵なロゼがあるとは! ほんと、これは金額含め、久々に僕の中では大ヒットです。皆さんも手に入るならぜひ一度お試しあれ! ロゼのイメージが変わるよ!

レイシス

毎年、1月2日は弟一家が夕方に我が家にきて食事をして飲む。いつも弟がお年賀代わりにワインを1本持ってくるんだけど、今年はなんと、僕の大好きなレイシスを持ってきた! 弟はワインには詳しくなく、お店で薦められるままに買ったんだと思うけど、その薦められたワインがまさかレイシスとはビックリ! 

レイシスはこのブログにも何度も書いたけど、特にこのワイナリーが1998年に一度だけトライした特別なワイン、スペインの地からブルゴーニュの銘酒「ラ・ターシュ」に挑戦した『レイシス1』は格別で、まとめて買い込んでセラーに保管している。

レイシス今夜弟が持ってきたのは『レイシス テンプラニーリョ 2007』。大好きな焼肉とワインの店『三幸苑』でよく飲む。紫色のプラスチック製のコルクが印象的な果実味たっぷりの南の風薫るワイン。スペインの南東部、レバンテ地方のワイン。レバンテ地方って日本人にはあまりなじみがないと思うけど、WHOが世界最高の健康地と発表した地域。ワインも日本にはあまり入ってきてないけど旨い!

相変わらずレイシスは最高! ワインとは果実から造られたんだと再認識させてくれるワイン。南の地で太陽をさんさんと浴びて育ったブドウから造られたことがはっきりと出ているワイン。ギュッと口の中で広がり華やかな香りが薫る素敵なワイン。僕はレイシスが大好きです。

タンクレディ コンテッサ・エンテリーナ次いで、飲んでる時に弟がイタリアに出張した時の話になったので我が家には珍しく、イタリアワインを開けた。シチリア島のワインで「スーパー・シチリアン」と呼ばれる『タンクレディ コンテッサ・エンテリーナ 2003』。何でスーパーかと言うと、地元特産のネロ・ダヴォラに国際品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンを混ぜてるところ。

ちなみにタンクレディとは、ヴィスコンティ監督の映画『山猫の中の主人公の甥の名前だそうです。このタンクレディ役をアランドロンが演じてる。見てみたいな~ 日本で新撰組が暴れてた幕末~明治維新の頃、イタリアでも同様に政権が大混乱になっていて、その時のシチリア島の領主の話らしい。

いかにもシチリアらしい凝縮感の高い濃厚なワイン。でも強過ぎるわけではなく、自然の恵みって感じの香りがして、余韻も長く素敵なワイン。ドンナフガータ社が造るワインだけど、同社を訪問した日本人の方が写真入りで素敵な紀行を寄せてる。ぜひご参照あれ。コンテッサ・エンテリーナというのはこのワインを造っているシチリアの地名です。

  シチリアワイン、ドンナフガータのワイナリーへ、馬場平之助が行く

その後、僕と弟はとっておきのウィスキー『ニッカ・竹鶴35年』を飲み、気付けばすっかり遅くなった。弟の子供たちはまだ小さいのでそろそろお眠なのでここでお開き。2種類の南の地域の凝縮感の高いワインを楽しんだ夜でした。弟にレイシスを推した酒屋の店員さんに感謝(^J^)

1月1日。ついに2009年が幕を明けた。激動の2008年を経て2009年はさらに激動の年になりそうな気配。生き残るもの、去るものがはっきりと別れるであろう新年。

今年の僕のビジネスでのキーワードは『愛と調和と挑戦!』。特に先頭の「愛」。僕の会社も事業規模だけはデカくなってきたし社員数も増えてきた。いろいろな人と関り合いを持つ中で、一番大事なのはお客様や仲間やパートナーさんなどを愛すること、慈しむこと、尊敬すること、感謝することの4つだと思う。

昨年、あまりに激動の一年だったからか、僕は柄にもなくキリスト教とか仏教とか哲学とか、少しそういった思想系の書物を読んだりした。いろいろ読んだ僕の現時点での結論は、どの宗教も表現が違うだけで言っている事はいっしょで、人を愛すること、慈しむこと、尊敬すること、感謝することの大事さを解いている。

一人の人間に出来る事は、例えその人がスーパーマンであったとしてもせいぜい数人前の仕事まで。回りの協力をどれだけ得られるかが勝負。その回りの協力を獲得するには、単にお金や名誉だけでは誰も本心では動いてくれない。相手を愛すること、慈しむこと、尊敬すること、感謝することが出来なければ誰もついて来ない。

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元旦、地元の池上本門寺に初詣に出掛けたんだけど、素晴らしい言葉が垂れ幕にかかっていた。

いのちに合掌

心に響く言葉だ。みんな、生きるために働いてる。生きるために稼ぎ、ご飯を食べ、遊び、そして眠る。生きてることに合掌! 生きていくことに合掌! そうだよね~

そしてこの未曽有の不況を生き残るためには、顧客や仲間やパートナーを愛し慈しむ事ができた上で、それら周囲の人々と調和し、そして不況下でも守るだけじゃなく得意な領域では攻める勇気がなければ生き残れない。攻めることをやめた時に会社と人は退廃する。

ということで、今年の僕のテーマは『愛と調和と挑戦!』。頑張ります!

シャトー・クレール・ミロンと気合いを込めたお正月、今年の最初のワインは慈しみ深いワインを!、と考えて選んだ。珍しくボルドーです。選んだのは、ボルドーの格付け5級『シャトー・クレール・ミロン 2001』。

このワインはとっても慈しみ深いワイン。世界の金融界を牛耳るユダヤ系の財閥「ロスチャイルド家(最近では原語読みを尊重してロートシルト家)」。このロートシルト家が持っているボルドーの最高のワイナリーが、よく知られたシャトー・ムートン・ロートシルトシャトー・ラフィット・ロートシルト。そのロートシルト家の隠れたもう1つのシャトーが今夜のシャトー・クレール・ミロン

シャトー・クレール・ミロン このワインのエチケット、印象的でしょ! この絵は若い男女の結婚の儀式を描いてる。それは単なるイラストじゃなく、ロートシルト男爵と奥様の結婚を描いていると言われてる。

ロートシルト家はユダヤ人。第二次世界大戦のさなか、ナチス・ドイツのゲシュタポに追われ家族は離散する。男爵はフランスに生き延びるが奥様は獄中で壮絶な死を遂げる。戦後、ロートシルト男爵はナチスに追われたはずの娘と劇的に再会する。男爵とその娘が、今は亡き妻への愛を込めて荒れ果てたワイナリーを再建させたのがこのシャトー・クレール・ミロンロートシルト男爵の愛と諦めない強い心により立ち上がったワイナリー。

愛と慈しみと諦めない強い心を持つロートシルト男爵のワイナリー復活史を想いながら飲むワイン。ボルドーらしい深い森林香、ユーカリやミントなどの香り、そして人を瞑想に導くかのような静けさに包まれたワイン。

この素敵なワインを飲みながら、今年一年、『愛と調和と挑戦!』をキーワードに闘い抜こうと想った夜。

さ、年が明けた! 頑張るぞ~~~ 皆さんも不況に負けずに頑張って下さい!

 

PS. 正月に読んだ本の中であまりに良い言葉があったので、皆様の勇気につながればと思い、ここに転記します。

ダライ・ラマ『ゆるす言葉』より

「経済は大切です。しかし、人間性はもっと大切です。人権や環境問題など、経済より大切なことはたくさんあります。利益を求めてビジネスの世界で関係を築いていくときにも、大義を見失わないことが肝心です。」

「愛と慈しみこそ、まさに社会の礎(いしずえ)となるものです。こうした感情を失ってしまうと、社会に恐るべき苦難をもたらしてしまいます。人間の存続さえ危機にさらされるかもしれません。」

「非常につらい時期を経験すると、私たちは冷淡な態度をとったり絶望を感じてしまったりすることがあります。言うまでもなく、それは非常に悲しいことにほかなりません。しかし状況のとらえ方によっては、それは私たちが開眼し、真実を見きわめるチャンスでもあるのです。」

「自信を喪失してはいけません。人間は皆、同じ能力が備わっています。”私は価値のない人間だ”と考えるのは、間違っています。全くの誤りです。自己を欺いているのです。私たちは、誰でも考える力が備わっています。これ以上、何が欠けているというのでしょうか。意思の力があれば、何でもできるのです。しかし、自信を失い、”私のような者に一体何ができるのか”と思うなら、成功への道は閉ざされてしまいます。」