ワインのある生活: 2008年4月 Archives

このところ、どうもスペインが若干のマイブームって感じ。先週の金曜日に仙台のワインバーでスペイン・プリオラートのワインを飲み、昨日(月曜日)グレープチョイスルエダの白ワインを飲み、何か気になるんだよね~

パゴ・デ・ロス・カペジャーネスで、今夜はリオハに対抗する銘醸地として世界中に話題を馳せているリベラ・デル・ドゥエロのワイン『パゴ・デ・ロス・カペジャーネス 2002』。超高価なカルトワイン『ヴェガ・シシリア』などを産む銘醸地。今夜のこのワインは裏面のラベルによればティント・フィノ(テンプラニーリョ)が 90%、カベルネ・ソービニョンが 10%。

さてこのワイン、もっとテンプラニーリョのスパイシーさや凝縮感が出るかと思ったけど、予想に反してかなりスムースなワイン。渋味も少なくやや酸が強め。老成したシラー系の雰囲気すらある。

グラスに対してかなり敏感だった。最初、リーデル社のヴィノムエクストリームの カベルネ/メルロで飲んでたんだけど、どうも酸が立った感じで気になる。そこで、「どんなワインでも香り立たせる!」とか雑誌で書かれて最近話題の同社のオレゴンピノのグラスを使ってみた。そしたら摩訶不思議~~ 酸が落ち着いてブドウらしい果実味も表に出てきた。

スペインは元々、地場の土着ブドウであるテンプラニーリョ(ティント・フィノ)やガルナッチャ(南仏で言うグルナッシュ)を使ったワインが主体なんだけど、このリベラ・デル・ドゥエロではカベルネ・ソービニョンなどのボルドー品種の栽培も盛んで、これらをティント・フィノに混ぜて複雑味を出しているワインが多い。

世界各地、ほんとにいろいろなブドウがあり、いろいろな個性がある。これがワインで世界一周する醍醐味! ”ワイン気狂い道”は止まらない~~~(困ったにゃあ・・)

マルティン・サンチョ
月曜日は経営の師匠とも言うべき方と会食。場所はお気に入りワインバー&レストラングレープチョイス

スタートはスペイン中部・カスティーリャ地方、ルエダの白ワイン『マルティン・サンチョ』。ルエダは白ワインの銘醸地。ベルデホ種という土着のブドウを使った白ワインが有名。今夜はまさにそのベルデホ(ヴェルデホ)を使ったワイン。このマルティン・サンチョというのは17世紀から続く由緒ある畑の名前らしい。

食前酒にグラスで1杯のつもりが2杯になった。白桃や蜜の香りがしてとってもフルーティー。ヴィオニエに近い感じだけど、こっちの方がもっとさっぱりとしていて爽やかかな。風薫る空気感、爽やかさ、フルーティーさ、どれをとっても素晴らしいの一言。食前酒~前菜にかけ、最高の組合わせとなった。

ドメーヌ・デュ・オー・テール・ブランシュ シャトー・ヌフ・デュ・パプ
続いて南仏の銘酒、『シャトーヌフ・デュ・パプ』のなんと1973年! 僕が小学校6年生の時に造られたワイン。すごいな~ 造り手はこの地で数世紀も続いている名門、ドメーヌ・デュ・オー・テール・ブランシュ。まさに古酒って感じのワイン。

エンジ掛かったレンガのような色合い、ブルゴーニュを思わせるような深い酸。どれをとっても南仏の古酒そのもの。僕はこれまでにそれほど多く南仏の古酒を飲んだことはないけど、名手 ポール・ジャブレエルミタージュで造る『ラ・シャペル』の70年代を飲んだことがある。このラ・シャペルもまさにこんな感じの熟成をしていた。南仏の品種は長期熟成を経るとブルゴーニュのピノ・ノワールのような酸味とシルキーさを持つのかな。ほんと、輪郭も崩れてなく素晴らしい古酒。まだしばらくは熟成しそうな感じ。

そしてディナーは最後の一品で大いに盛り上がった。なんと、その料理の名前は『懐かしのナポリタン』! ソーセージが入ってトマトケチャップを絡めた学生時代によく食べたあの味。これをフレンチの名手・森シェフが作る。このギャップがすご~い! 超美味しい~~! これ、かなりハマりそう。うちの会社でこのお店はよく使うんだけど、みんなに流行らそう~っと!

最後にチーズを切ってもらい食後酒。客人はオーストラリアのレイトハーベスト(遅摘み貴腐ワイン)、僕は南仏の甘口ワイン『リヴザルト』を飲んだ。ウォッシュタイプのチーズとリブザルトはいい感じ~

今夜もいろいろと経営の議論をしながら素晴らしいワインと森シェフの美味しい料理を楽しんだ。美味しいワインと料理は会話を深く豊かにする。有意義で素敵な夜だ・・・

今日は久々に地元で頑張るワインショップ『エスポア かまたや』に立ち寄った。店主及びその奥様は僕の小学校、中学校の後輩。地元で地道にワインスクールなどをやってワインの啓蒙活動をしている。毎月ニュースレターを郵送でいただいてるんだけど、このところ南仏やロワール流域のものが多く紹介されている。何でもかんでもボルドー、ブルゴーニュといった高価なところに誘導しがちな昨今、隠れた銘醸地を紹介してくれる彼らの活動は貴重!

で、今日は久々だったのでまとめ買い(こういうのを”大人買い”って言うらしい...)した。南仏ではシャトーヌフ・デュ・パプコート・ロティのほか、ラングドック地方のものを2点。そのほか、珍しい南西部・カオールのワインなどを買い求めた。

シャトー・マンスノーブル・リゼルバ
今夜はしゃぶしゃぶをしたので、それに合わせ南仏・ラングドックの『シャトー・マンスノーブル・リゼルバ 2002』を開けた。今日買ってきたばっかりで、本当は1週間くらいセラーで寝かせた方が落ち着くんだろうけどそれが待てない! ま、かまたやさんの店頭でしばらくの時間、落ち着かせてたんだろうから大丈夫!

ブドウは南仏らしく地場のブドウ、グルナッシュ、シラー、カリニャン、ムールヴェードルのブレンデッドらしい。スパイシーで力強くこれぞグルナッシュやシラーといった南仏の香りがする。グラスから立ち上がる香りを遠巻きに嗅ぐとオーストラリアのシラーズのような感じもするんだけど、実際に手元でグラスから立ち上る香りはもっと引き締まっていて糖度も抑えられていて、優しさはあるけど結構ハードボイルドな男っぽい南仏のワイン。でもどこか楽天的な南の男的な感覚も感じる。そして、かなり凝縮感がある。ディープで美味しい~~!

でもアルコール度数が高過ぎる最近の評論家ウケする系統の味ではなく、ブドウの果実味を大事にした上での凝縮感。時間が経つにつれ優しさも見えてくる。突っ張った口数の少ない男の、でも実は優しい背中、それを見つめているって感じかな!? う~ん、うまく言葉では伝えられない。ま、ぜひ飲んでみて下さい。ボルドーやブルゴーニュなどのブランド物とは違う世界があることが解るはず。僕はこの頃、なぜか南仏のワインに心魅かれてる~

いや~、そしてこれが思いのほか醤油とよく合う。しゃぶしゃぶの食材の1つにタコが用意されてたんだけど、これをしゃぶしゃぶせずにそのまま醤油に付けて刺し身で食べるとことのほかこのワインとよく合った。

いろいろな人が雑誌や書籍で書いてるけど、南仏のワインはボルドーやブルゴーニュに比べて日本の食卓の味には合わせ易い。今夜のラングドック地方のこのワインもまさにその通りで、日本の食卓に華を添える。ほんと、これは美味しいワインだな~~ そして、こういった隠れた銘酒を紹介し続けるかまたやさんの努力に感謝!

土曜日は仙台から戻り、夜はナイショのナイショの”いつものバー”で疲れを癒す。何度も書いてるけど、このバーでは世界各地のワインが白、赤ともに多数グラスワインで楽しめる。ワイン専門のバーでもこうはレパートリー豊富にグラスでは用意されてない。今夜もグラスワインで世界を回ろう~っと!

ヴーヴレイ

喉の渇きはまずはゴードンジンリッキーでググッと一気に癒す。次いで野菜系の前菜に合わせ、まずはフランス・ロワール地方のまっとりした白ワイン、シュナン・ブランを使った『Vouvray(ヴーヴレイ)』で今宵のワインナイトはスタート! 茹でたブロッコリーにタプナードソース、筍のバジルソースのグリル、ローズマリー風味のポテトのローストの3種盛りの前菜に合わせた。蜂蜜を思わせるトロみや味わい、トロピカルな香りもするけどソービニヨンブランとは違ってもう少し芯があり甘さも控え目で強さもあるワイン。料理と素晴らしい組合わせとなった。

最近、このワインは僕の超お気に入り! この前菜だとシャープなシャルドネ系というパターンもあるだろうけど、僕はこのヴーヴレイのまっとり感が野菜の旨味やハーブとの組合わせを引き立てる気がする。このバーでの今月のグラスワインでのお気に入りはこのヴーヴレイとオレゴンは「A to Z」のリースリング。タイプは違うけど、いずれも心に残る素晴らしい白ワイン。

ポッジョ・カンポローネ

次いでイタリアはトスカーナのワイン『ポッジョ・カンポローネ( Poggio Camporone)』。無農薬有機栽培のサンジェベーゼ 100%のワイン。まさにイタリアさしさ全開! 15種類の野菜を煮込んだスープにパン、ウォッシュタイプのチーズ(たぶんエポワス)という、こうやって文字で書くだけでもイタリアンな気分になれるような料理と合せて飲んだ。サンジョベーゼの酸がとってもきれいで柔らかい。ほんとに爽やかなイタリアン。地中海の風を感じる。イタリアは食材の宝庫。新鮮な魚介に様々な色とりどりの野菜。こういった素材を活かした料理には土着品種のブドウを使ったイタリアワインがとってもよく合う。

 

THE SHADOW

3杯目は、このバー自家製のソーセージを絡めた手打ちパスタに合わせ、面影と別名のつくカリフォルニアのシラー『THE SHADOW』。南仏を彷彿させる乾いた南国の香りと深く柔らかいスパイシーさ。シラーの良さをパーフェクトに表現してる。心に染み渡るワイン。

2月に社員を亡くして仙台から葬儀を終えてダークな気分で戻ってきてこのバーに潜り込んだ際に、何とも偶然に出されたワイン。以来、このワインにもハマッてる。家にも数本買ったけど、この葬儀の日の話を聞いた会社の管理部長が欲しがったので1本あげたりしたもんで、残りはあと1本。昨今、カリフォルニアでは「ローヌレンジャー」と呼ばれる南仏・ローヌ地方のワインを目指して活動しているワイナリーがある。このザ・シャドウも素晴らしきローヌレンジャーの作品。心に残るワインだ。

 

ディーン・ボトリテス・セミヨン最後の締めは、メロンといちごをデザートにして、デザートワインを飲んだ。オーストラリアはニューサウスウェールズ州の貴腐ワインディーン・ボトリテス・セミヨン』。デザートワインの王様と言われるボルドーのソーテルヌと同じくセミヨン種から造られる。トロっとした柔らかい甘みが今夜は飲んじゃえ~~、って誘惑する! う~ん、メロンといっしょに口に入れると心まで溶けてしまいそう・・・

という事で、今夜も”いつものバー”で心を解放し、疲れを癒した。

2008年4月26日、お気に入りの隠れ家にて by K. Katayama

金曜日は久々に仙台の事業所に行った。事業所の新年度の総決起集会的なイベントがあり、その後、60名くらいの大人数での宴会があった。その際、ちょっとした事があり、2軒目に素敵なワインバーに行く事になった~ 異郷でのワインバーとの出会い、素晴らしい!

僕の経営する会社の社員で一人、2006年に地場の第3セクター企業に1年間出向してお手伝いをした社員がいる。なんとなんと、その社員の隣に座っていた女性が、僕の高校の後輩だった! いや~、ビックリ! 僕らの高校は東京。都立田園調布高校といって、地名の田園調布は高級住宅街で有名だけど、実際の高校はそこから電車で2駅離れたウラぶれた駅にある。お正月に彼女からもらった年賀状で上記の事実を知った。

大宴会が終わり、仙台事業所の社員のみんなと二次会に行こうとしたら、酔っぱらったこの社員が上記の女性の携帯に電話を入れた。そしたら彼女もちょうどワインを飲んでるところとのことで、急遽そっちの宴会に彼といっしょに参戦する事になった。

カレラ ミルズ行ったワインバーは仙台最大の繁華街、国分町にある『ル・バル・ア・ヴァン(Le Bar a Vin』という席数7~8席の小さなワインバー。バックヤードにスペインの生ハムが太股ごと置いてあり、入った瞬間からいい感じ~~ そしてそこで後輩の彼女と再会した。たぶん5年以上会ってないかな。久々に会った彼女は、昔と変わらずカッコイイ女だった。バリバリ仕事をしてるみたいだけど、ほんと、カッチョいいキャリアウーマンって感じ。出向してたうちの社員が大ファンだって言うのも解る。

さて、そんな彼女やその会社の方、そしてうちの社員と飲むワイン。まず1本目は、僕のブログでも何回か紹介したロマネ・コンティを1/100の価格で破るとテレビで話題になったカリフォルニアのスーパーカルトワイン『カレラ』。テレビ「世界バリバリ☆バリュー」でそうやって紹介されてしまってから妙に入手難になった。畑が4つある。ジェンセン、ミルズ、リーズ、セレック。中でもジェンセンがトップキュベ。今夜飲んだのはミルズの1998年。僕も家に1998年の4つの畑をそれぞれ数本ずつストックしてる。ほんと、シルキーで美味しいワイン。会社の大宴会ではビールしか飲んでなかったので、本能の渇きを癒すように心と胃袋にしみわたる美味しさ。

次いで2本目。集まったメンバー全員が2軒目でそこそこのヨッパライ。1本目の繊細なカレラに次いで同じような系統のワインを開けてもたぶんみんな違いが解らないに違いない。お店のワインリストはボルドー、ブルゴーニュともに割と繊細でエレガントなワインが中心で、ヨッパライがカレラと対比するにはちょっと厳しい気がして、マスターに無理を言って南仏やオーストラリアのシラーなど、スパイシーでパンチのある系をお願いした。

マニェテス
わざわざ階下のワインショップへ行って調達してくれたのが、スペインはプリオラートのワイン『マニェテス(MANYTES)』。たぶんプリオラートの地場のブドウであるガルナッチャとカリニェナを中心としたブレンデッド。ネットで探したんだけど、クロス・マニェテスってワインは多数出て来るけど、ただマニェテスと名乗るワインは探せなかった。欧米のサイトで探したら、写真のように出てきた。たぶんこれだと思う。スパイシーで凝縮感が強く、押し出しの強いワイン。1本目のカレラとの対比としてはパーフェクト! これを選んだマスターはすごい!! スペインの生ハムを切ってもらってこのマニェテスを堪能した。

ちょっと前まではリオハだけがスペインワインのように言われてきたけど、最近ではボルドースタイルのワインを造るリベラ・デル・デュエロ、地場のブドウを活用して伸びてきたこのプリオラートのように、素晴らしい銘醸地のワインが続々と日本にも上陸してきている。先日は生まれて初めてドン・キホーテで有名なラ・マンチャのワインも飲んだけど、太陽をさんさんと浴びた南国のワインって感じでこれも美味しかった。

テヌータ・サン・グイド グイダルベルト大酔っぱらいの我々はさらにもう1本飲むことになった。繊細なブルゴーニュ系(カリフォルニアだけどね!)、スペインの太陽をさんさんと浴びた凝縮感のある系ときたので、この次に来るのは難しい。ここはマスターのお奨めで、イタリアでスーパートスカーナと言われるサッシカイヤのセカンドワインとなるテヌータ・サン・グイドの『グイダルベルト』を開けた。ボルドー系の品種にイタリアのブドウ、サンジョベーゼを混ぜてるので、普通のボルドーブレンド系の味わいにイタリアらしい酸味が加わり、先のカレラ、マニェテスの後としては最高にいい感じ~ マスターの素晴らしいセレクト!

と、気付くと深夜1時。なんとお互いに2軒目にして4名(途中まで5名)で3本の銘酒を開けた。ほろ酔い気分でホテルに戻ったけど、今夜は不思議な夜だ。夕方から会社の事業所の会議。次いで会社のハイテンションな大宴会。終ったら、なんと取引先の第3セクターにいる高校の後輩及びのその会社の人と合流。合流してみれば、その第3セクターの会社の方と僕の方でも仕事関係で共通の知人が多数いる事もわかった。懐かしくもあり、そして何とも不思議な人の縁も感じる夜。そう言えば、これまで何度も仙台には来てるけど、仙台でワインを飲んだのは初めてかもしれない。いろいろな意味で仙台の夜を堪能した。素晴らしい夜を演出したうちの社員、高校の後輩、ワインバー及びそこのマスター、みんなに感謝&乾杯!!

 

珍しいデュブッフのシャルドネ、続いて世界 No.1 ピノ『カレラ・ジェンセン』

ロマネ・コンティを超える『カレラ・ジェンセン』

水曜の夜は経営の大先輩に当る方とワインを飲んだ。場所は汐留のお気に入りのレストランオレゴン・バー&グリル

僕は前日、長丁場の役員会を終え、先輩は本日、役員会を終えてきたところ。お互い、一仕事終えた後の気分転換。天空の窓際から大都会を見下ろしながら飲むワイン。そして先輩経営者の一言一言の感じ入る言葉。この上ない幸せな時間、至福の時が過ぎていく・・・

食前酒はオレゴン・ウィラメットバレーのシャルドネ。しっかりとしたきれいな酸がありシャルドネらしい仕上がり。次いで、生ハムやサラミと合わせてオレゴンの『A to Z』のロゼ。そう、このブログにも何度か書いたけど、このレストランで飲んで以来、僕は今、このロゼにハマッてる。ちょっと翳りのある小悪魔のような女に優しくしてもらってホロってきてるみたいな感じ~ う~ん、これじゃ伝わらないか・・・ 何か違うな~ もうちょっと明るくて清潔なイメージかな? ま、何とも捕らえ処がなく形容し難いんだけど、ともかく美味しいよ! 高いワインじゃないので、皆さんもぜひ飲んでみて! 温度でかなり違う顔になるワイン。冷たくても美味しいし、少し温度高めでもまた別の顔を見せる。温度が高目になると上記のようなニュアンスになるかな・・・(ボキャブラリーが少なくってスンマセン!)

ベルグストロームさ、グラスワインを2杯飲んで、ここでメインのワインを開ける。先輩にお聞きしたところ、今夜は少ししっかりめのワインがいいとのこと。オレゴンと言えばピノ・ノワールだけど、その中でしっかりした強さがあるものと言えばこのワイン、『ベルグストローム』。このワイナリーはいろいろな畑のシングル・ヴィンヤード物をリリースしていて、僕もその昔、各畑のワインを苦労して買い集めた記憶がある。日本へ入ってくる本数が少ないから入手はかなり困難。僕のストックはいまは残念ながらゼロ。

今夜のベルグストローム、まさにベルグストロームらしい造り。シングル・ヴィンヤードではないけど、十分に個性が表現されている。ギュッと絞り込んだような熟した深く重みのある果実味、その裏側にある樽香とごくわずかな渋味やスパイシーさ、でも舌触りはシルキーで滑らか。こんなピノ・ノワールは中々ないよね~ 素晴らしい!

メインディッシュは羊とイベリコ豚のグリル料理だったんだけど、お肉があと数切れ残ったところでワインが尽きてしまった。でも心配はいらない。グラスワインでいいものがいろいろ空いている。今夜は強めのピノに続ける事を考えて、タナヒルのシラーをグラスでもらう事にした。ものすごく凝縮感の強いシラー。羊やイベリコ豚のグリルにピッタリ。

ふと気が付くと、ありゃ、二人で結構飲んだな~ 景色がキレイで食事も美味しいし、そして何より最高のワインが目の前に並んでるもんだから、あっという間に時間が過ぎ、会話もはずんだ。今回も先輩の言葉は人生においても仕事においても参考になる事だらけだった。そして何より、会社経営は大変だけど、大変なのは僕だけじゃなく、ちゃんとそれを乗り越えてきた先人たちがいる事を想い知り、自分への励ましとした夜。さ、明日からまた頑張ろ~っと! 長々遅い時間までお付き合いいただいた大先輩に感謝です!

リアス・バイシャス ルスコ・ド・ミニョ
火曜日は午後、長~い役員会があった。終ってヘトヘトに疲れた夜は、福岡のパートナー企業の社長さんとそのスタッフの方々と会食。僕の大好きなワインバーグレープチョイスへ行って5人で5本のワインを開け、世界一周を旅した!

スタートはスペイン北西部、リアス・バイシャスで造られる芳醇な白ワイン『ルスコ・ド・ミニョ』から。アルバリーニョ種から造られるこのワイン、スペインにしては冷涼な地のワインであることもあり、香り高く繊細でミネラル感もたっぷりとした実に心地よいワイン。素晴らしいスタート。

 

シチリア島 テッレ・ディ・ジネストラ
次いでもう1本白ワインを開けた。イタリアはシチリア島のシャルドネ『テッレ・ディ・ジネストラ』。エチケットに大きく『651』と書いてあるけど、ソムリエの河田さんの話によるとブドウ畑の標高らしい。まっとりした濃厚でクリーミーなシャルドネ。言われないとシチリアとは当らないな~ どちらかと言うとカリフォルニアはソノマのシャルドネって感じ。1本目の爽やかさと打って変わってディープな世界。2本、まったく違うタイプの白ワインを堪能した。美味しい~~

ニュージーランド ダニエル・シュースター

さあ3本目。スペイン→イタリアと来て、今度はニュージーランド。南島のワイパラにあるワイナリー『ダニエル・シュースター』のピノ・ノワール。う~ん、素晴らしいブルゴーニュスタイルのピノ! 香りが芳醇。何ともリッチな空気が周囲を包み込む。小さなワイナリーらしいけど、ダニエル・シュースターさんご本人はワイン造りのコンサルタントとしても活躍中で、カリフォルニア・ナパの名門、スタッグスリープのコンサルもしてるらしい。

ドメーヌ・セリーヌ ROCKBLOCK
4本目はアメリカ大陸に渡り、オレゴンのピノ・ノワールの名門、ドメーヌ・セリーヌの珍しいシラー『ROCKBLOCK』。さすが繊細なピノを造り出すドメーヌ・セリーヌ。シラーも驚くほどの繊細な造り。エレガントと形容するのが正しいのかな... リッチだけど熟し過ぎておらず濃過ぎずあくまでシルキーで繊細。こんなシラーは飲んだことがない。感動の一本。ドメーヌ・セリーヌ恐るべし!

ロング・シャドウ PEDESTALさあエンジン全開! 最後はアメリカはワシントン州の『ロング・シャドウ』のメルロー『PEDESTAL』。このロング・シャドウ、世界の著名のワインメーカ8人が集結し、それぞれが担当を決めてワインを造る。この PEDESTAL はフランスの名手、ミッシェル・ロランの作。ボルドーでまさにメルローの最高の造り手とも言われる彼が挑んだ作品は、メルローといいつつブレンデッドで、メルロー77%、カベルネ16%、フラン5%、プティ・ヴェルド2%との事。いや~、ぶったまげるほど芳醇で芯があり、その裏に果実味が隠されていて、何とも驚嘆するワイン! 2月にこのブログに「コンサルタントに物造りが出来るのか!? ~ミッシェル・ロランに臨む~」と題して書いたけど、ボルドーのシャトー・ダルザックが毎年ワインメーカを選んでそのワインメーカの作品をリリースしている。2005年からスタートしたこの企画のトップバッターとなったのがこのスーパーワインコンサルタント、ミッシェル・ロラン。彼はほんと、世界中からモテモテだね~ でも今夜のロング・シャドウはほんと、すごい! 上記のボルドーでの作品よりいいかな... 出来るなら並べて比較してみたい。このボルドーの方は昨今の評論家の趣味趣向に合わせるかのようにちょっとやり過ぎの感じがするくらい濃厚に仕上げていた。今夜のロング・シャドウの方が素直かつエレガントに思う。う~ん、ともかく素晴らしい!

と、気付けば男ども5人で5本のワインを飲んでスペイン→イタリア・シチリア→ニュージーランド南島→オレゴン→ワシントンと、遥か何万キロもの世界を旅した。

気のおけないメンバーでゆったりと語りながらワインを飲む。そしてワインを飲んで世界を回った気分に浸って眠る。素晴らしい事だ。そしてなにより、今夜のために世界5ヶ所の素晴らしいワインを選定してくれた河田さんに感謝!

井筒ワイン ケルナー
今夜の食前酒は珍しく日本! 長野県塩尻市の銘醸地・桔梗ヶ原のワインナリー『井筒ワイン』のケルナーでスタート。まさか日本でケルナー種を造ってるとは... ケルナーはドイツではメジャーな白ワイン用のブドウで、リースリングと赤ワイン用のトロリンガー種を交配して出来たブドウ。

そして桔梗ヶ原と言えば、このところシャトー・メルシャンなどがメルローで国際品評会で賞を採ったりして話題も多い日本のワインの銘醸地。

ケルナーと桔梗ヶ原ってキーワードが引っ掛かり、おまけにエチケットに「添加物、防腐剤等は使用してありません。」って書いてあるのも引っ掛かった。酸化防止剤等を一切使用しないワインって、実は欧米でも超珍しい。普通は微量だけど亜硫酸塩などを酸化防止用に入れる。最近、いくつかのワイナリーで無添加を売りにしてるけど、普通は何もしないとかなり早い段階で酸化する。

そんなこんなでコンビニで売られていたこのケルナが妙に気になって買ってしまった。興味津々で開けたけど、味は極めてスタンダード。酸は控えめで甘みも抑えられていて、良く言うと優等生的、悪く言うとやや没個性的。シャルドネのようなシャープな酸や樽から来るバターっぽさはないし、ソービニヨンブランのようなトロピカルな香りもなく、ひたすら上品で大人しい感じの白ワイン。控えめだけどフルーティーな感じはある。食前酒的にはいい感じ。普段、ドイツワインをあまり飲まないので本家のケルナーと比較が出来ないな~

シュグ メルロー次いで開けたのはカリフォルニアはソノマの名門『シュグ』のメルロー。ドイツの移民、ウォルター・シュグ、彼はピノ・ノワールの名手として有名。造ったピノの大半がヨーロッパへ輸出される。日本にはごく少量しか入ってこない。僕もピノは2002年が残りあと1本のみ。そんなウォルター・シュグ、自身のワイナリーを興す前は、ナパのかの名門、パーカーポイントで100点をたたき出した『インシグニア』をリリースしているジョセフ・フェルプスの下でカベルネ・ソービニヨンやメルローを造っていた事があるらしい。その経歴に興味が魅かれ、シュグの造るカベルネとメルローを探し求めた時期があった。日本には本当に少量しか割当てがなかったのでかなり苦労したけど、1998年のカベルネが5本、2003年のメルローが6本、手に入った。以来それを大切にストックし、年に1本程度、何かの時に開けて飲んできた。

今夜、自宅で手巻き寿司をしたのに合わせ、シュグのメルローを開けた。前にこのブログでも書いたけど、醤油の味ってカリフォルニアのボルドースタイルのワインとかなりよく合う。このシュグのメルロー、重さも渋味もディープで、でも対極的な表現なんだけど実に超スムースでシルキーで、上質なボルドーの右岸、ポムロールのワインって感じ。いや、ボルドーを超えちゃって新世界のワインって言うのが正しいのかな!? ほんと、久々に劇的な”美味しさ爆発ワイン”を飲んだ~~! これは幸せだよ! シュグのワインの大半がヨーロッパに輸出されてしまって日本には入ってこないのがよく解る。ヨーロッパ人はほんと、このワインの美味しさ、すごさがよく解るはず。こんなワインが毎日飲めるならどんな辛い仕事だってするよ~~! ほんと、ピノ、カベルネも含め、シュグの造るワインはどれも飛びっきりに旨い。う~ん、ワインは人を幸せにする!

<醤油とナパのボルドー系ワインのメリタージュ>
『醤油味とカベルネ系ワインのメリタージュ!』
『『疲れた脳をクロ・デュ・ヴァルで癒す』

カルバドス
食後酒にリンゴから造ったブランデー、カルヴァドスを飲んだ。それもこの写真にある通り、ボトル内にリンゴそのものが入っている! これって不思議だよね~ 地下鉄の漫才を想い出すけど、リンゴが小さいうちに瓶に入れて育てたのか、はたまたマジックを使って大きなリンゴを瓶に入れ込んだのか、気になったら眠れない!

カルバドス
大ぶりのブルゴーニュグラスで飲んだけど、摺り降ろしたリンゴの香りが軽やかに香ってきて何とも幸せ感いっぱい! このカルヴァドス、実は1年前に買った。その時に開けて飲んだ感じでは、ちょっと舌に刺激がありまだまだ固い感じがした。1年ぶりに飲んでみると、ちゃんと1年、リンゴ君は瓶内で熟成し、まろやかさが出てきた。かなり柔らかくなってる。香りもより華やかになってるし、本当にリンゴという素材をうまく活かしているのがよく解る。幸せ~~

でもやっぱりこのリンゴ、どうやって中に入ったのか気になるよね~~~ 誰か教えて~~!

オーボンクリマ 『WHO SAYS?』昨夜のワッションな夜から一晩が明け、今夜はサーモンや野菜のカポナータ(トマト煮込み)に合わせ白ワインを飲む事にした。いろいろ考えたんだけど、ワッショイな気分の続きって感じなので、サンタバーバラの怪人、ジム・クレンデネンが造る珍しい白ワインを開けてみた。彼は毎年、変わった名前を付けたシャルドネを造る。2002年はこの『WHO SAYS?』。どう訳すのかな? 「誰か俺のワインに何か言うかい?」ってな感じの強気なメッセージかな~

かなり麦わら色というか黄金色で、バターやバニラの香りがあり、ブルゴーニュの銘酒ムルソーのような感じ。ブラインドテイスティングではカリフォルニアと言い当てるのはかなり難しい。素晴らしいマットリ感。最初、やや温度高めでスタートし、マットリとした幸せ感に包まれた。途中、ちょっと冷やし過ぎたら凡庸な感じになったので、もう一度、自然に任せて温度を上げてみた。う~ん、素晴らしい~~ ムルソーのような、モンラッシェのような、何とも極上のブルゴーニュのシャルドネの感じ。ジム・クレンデネンがこんな白ワインを造るとは知らなかった.。

オーボンクリマ、本当に素晴らしいワイナリーだ。娘の名前を付けた『イザベル』、息子の名前を付けた『ノックス』、それぞれピノ・ノワールの素晴らしいワイン。そして先日ブログにも書いた。オレゴンで造ったピノも素晴らしい。

それにしてもこの『WHO SAYS?』、どう訳するのか気になる。誰か訳せる人がいたらお知らせ下さいませ!

南仏・コルナス会社を経営していると、毎年、年度末は胃が痛くなる。それもここ数年、いろいろな意味でかなり苦戦してきた。この1年も苦戦の連続。でもどうやら今年は最低限のところは何とかクリアした感じ.... まだ集計中だけどね。自分なりに、ほんとよく頑張った1年だった。

ざっとラフな決算の集計が出たので、今夜は頑張った自分にご褒美! いつものナイショのバーで生ハムをつまみながらまずは南仏・コルナスのワイン。コルナスはローヌ川沿いの赤ワインの銘醸地。川を挟んでエルミタージュの対岸辺り。今夜のコルナスはエリックとジョエルのデュラン兄弟が造る逸品。シャトー・マルゴーが樽を2年しか使わないのを見て、その古い樽をもらって使ってるという変わったワイナリー。この地域の赤ワインとしてはコート・ロティが一級品と言われるが、コルナスのワインはコート・ロティと比べシルキーな柔らかさを持つ。実にスムース&シルキーで、かつ華麗な香りを周囲にまき散らす。幸せだな~ この1年、頑張った事を誉めてくれるような味わい。

ドミナス続いてはフランスの名門・ペトリュスのオーナーがカリフォルニアはナパで立ち上げたワイナリー、ドミナスの1999年。僕はこのドミナスが大好きで我が家にも1983年、1984年、1985年、1989年、1996年、1999年をそれぞれ数本ずつストックしてる。今夜は我が家にもある1999年。う~ん、豊潤な果実味とタンニンの渋味、そして時を経た時間の重みとでもいうような熟成感。幸せ感いっぱい! 9年の時を経て名門のボルドーワインを超えると思われる熟成ぶり。最高のワインだ。

2本の最高のワインを飲んで頑張ってきたこの1年の自分を癒した。いい夜だ.... その昔、今や売れっ子劇作家の 三谷幸喜さんが書いた『王様のレストラン』っていうドラマがあったのを覚えてるかな? この中で、レストランオーナーである筒井道隆が『3つのW』という話を従業員にする。1つ目が『ワッショイ』。2つ目が....、あ、これは途中で終ってる。他にも『5つのW』って話もしてる。パワー、パッション、プッシュ、プロフェッショナル、最後がなんと「ポパイ!」。なんじゃこれ、って感じだけど、でも何かこのドラマを思う時、異様に『ワッショイ!』って言葉が思い浮かぶ。僕はこのドラマが本当に大好きでDVDまで買った。良い事があった時はほんと、ワッショイなんだよ。今夜はワッショイな気分で大好きなワインを2種類飲んだ。幸せ~~ さ、明日からもワッショイな気分で行くよ!

PS. 僕にとっての『3つのW』は、ワッショイ、ワクワク、ワンダーランド! 仕事って、いつもワクワクしてワッショイな気分で頑張って、そしてその先には幸せなワンダーランドが待っているって信じて頑張らないとつまらないよね! 脚本を書いた 三谷幸喜さんに伝えたいな~

水曜日、僕が経営する会社の監査役とディナーをともにした。汐留の摩天楼、汐留シティセンタービル 42階のオレゴン・バー&グリルにて。

おおよそ年に一度、監査役に一年の報告を兼ねてこういう場を設けてる。真正面に東京タワーが見える絶好の夜景とともに飲むワイン。美味しいワインは議論を活発にし、そして意思疎通を潤滑にする。

今夜はエルクコーブのリースリングで乾杯し、次いで、ドメーヌ・ドルーアン・ロレーヌ 2003年が久々に入荷してたのでそれを開け、最後はタナヒルのシラーで締めた。

エルクコーブのリースリング、ドメーヌ・ドルーアン・ロレーヌ(ピノ・ノワール)、タナヒル(シラー)と、それぞれブドウが違うので個性もそれぞれなんだけど、この3つに共通するのはオレゴンの土地を活かしたんであろう土の香り、ミネラルの感じがある事、そしてそれぞれの味わいの裏に”果実から造られた”って事がわかる果実らしさを持っている事。

素晴らしい夜景と、素晴らしい料理と、個性を活かした素晴らしいワインの数々に囲まれ、あっという間に4時間近いディスカッション&ディナーとなった。ワインは人と人のコミュニケーションを円滑にし、心和んで議論出来る。こんな素晴らしいものは他にはない。ワインに出会えた事が人生を豊かにし、そして人生を面白くしてる。

PS. ディスカッションに熱が入り過ぎ、ワインや夜景の写真を撮り忘れました~

ギガル ジゴンダス昨日に続き、まだまだ体調イマイチの中、食前酒は前夜飲み残したオレゴンは『A to Z』のロゼ。翌日でも十分に美味しい。いちごやフランボワーズのような誘惑香がして幸せ~

続いて、さてどうするか! まだ鼻がやや詰まってることを考えると、あまり微妙な香りの識別は難しい。と考えると、シラーやグルナッシュのような果実味が強くしっかりとしたワインがいいかな。と考え、南仏も本当に南部、かなり地中海に近いところにあるジゴンダスのワインにした。南仏の帝王とでも呼ぶべきギガルが造るジゴンダス。ギガルのワインはコート・ロティエルミタージュクロース・エルミタージュジゴンダスと北から南までいろいろあるけど、今夜は一番南部のジゴンダスにした。

ブドウは南方系ならではのグルナッシュが主体。イタリア・サルディーニャ島ではカンノーナウ、スペインではガルナッチャと呼ばれるこのブドウ、まさに南の地域で太陽の恵みをさんさんと浴びた果実味たっぷりの豊潤なワイン。僕はイタリアの島国のワイン、シチリア島、サルディーニャ島のワインが大好きなんだけど、サルディーニャの銘酒『カンノーナウ・ディ・サルディーニャ』と同じ品種。まさに同じ太陽の香りがする。土っぽさもあり、熟した果実の豊潤な香りもある。グラマラスなボディ感がたまらない。タコを使ったトマトソースのパスタと合わせたんだけど、まさに南仏やイタリア南部って感じがしてワインとベストな組合わせ。

20080413-glass2.jpg
ちなみにグラスを工夫した。前に何度か書いたけど、ワイングラスのトップメーカ、リーデル社が『オレゴン・ピノ』というグラスをリリースした。早々入手したんだけど、これが豊潤なワインにはピノに限らずとってもよく合うという話を耳にしたもんで、今夜はこのオレゴン・ピノのグラスで飲んでみた。普段はグルナッシュは『ヴィノムエクストリーム』シリーズのカベルネ/メルログラスで飲むんだけど、今夜はあえて新しい『オレゴン・ピノ』で飲んでみた。途中、『ヴィノムエクストリーム・カベルネ/メルロ』と比べてみたりしたけど、やっぱり圧倒的に『オレゴン・ピノ』で飲んだ方が美味しい。このグラスの潜在力の高さを思い知った。

地中海の楽園『マルセーユ』から150km程度の南仏・ジゴンダスのワイン。この地を想像するだけで幸せな気持ちになる。ワインを飲んでまたまた世界を旅した幸せな気分になって眠る。これがワインの醍醐味。その昔、趣味が高じてワインレストランを2年間やってたことがあるけど、ほんと、採算がどうとかじゃなく、こういうワインの楽しみ、醍醐味を伝えるお店をやりたいな~ こういう楽しみを知ると人生はもっともっと楽しく豊かになる。僕はそう信じてる。

オレゴン・『A to Z』 ロゼ
この数日、極度の風邪で死にそうだった。金曜日、福岡で会社を挙げての大イベントがあり、それに向けて経営者業の傍ら手伝ってたのが災いしたのか(!?)、高熱は出るし鼻と耳は詰まるし、最悪の数日。でもうちの会社が中軸となって展開した大イベント発表。ゆえに病をおして福岡に飛んだんだけど、これまた最悪。皆さんも経験あるかと思うけど、鼻詰まり状態で飛行機に乗ると離着陸時に耳が異常に痛くなる。数年前、それを無理して『航空性中耳炎』と診断されたほどひどい目になった事もあった。そんなわけで、飛行機に乗っただけで既に体力を消耗.... そして着いてみたら、なぜかこの時期の福岡には有り得ないくらいの寒さ。屋外のイベントゆえ、寒さが堪えた....

ってな金曜日を経て、今夜はどんなワインを飲むか、しばし悩んだ。まだ鼻も詰まってるし、体調もイマイチ。そんな中で食前酒に選らだのは、先日行き付けのオレゴン バー&グリル』で教えてもらったオレゴンの著名なワインメーカ、2夫婦/4名が集ったジョイントベンチャー、『A to Z』のロゼ。う~ん、艶っぽいというか何というか、もう体調不良を忘れるほどの誘惑! いちごやフランボワーズのような香り、甘い誘惑香、艶っぽい赤い色合い、でも味わいは甘くなくドライな舌触り、これらが相まって極上のロゼとなってる。素晴らしい~~ ロゼを見直したな~ この艶やかな色合いを写真に撮るのにとっても苦労した。この写真でもまだ本当の艶っぽさは伝わらないんだろうな~

シャトー・ヌフ・デュ・パプ クロ・ド・ロラトワール・デ・パプ
続いて、今夜はあまり重いワインを飲む体調でもない事から、南仏はシャトーヌフ・デュ・パプの白を開けることにした。このクロ・ド・ロラトワール・デ・パプは輸入元のページによると、なんと1859年から150年近くの永きにわたって続いている名門セラーらしい。まっとりとした金木犀というかなんともいい花の香りと蜜のような誘惑香がする。最初、温度がやや高めの時には特に誘惑香がした。少し温度を下げてくると南仏らしい太陽の恵みをぞんぶんに受けたような果実味が広がる。どうも最近、ほんとに南仏にハマってる。

新世界の冷涼地・オレゴンのロゼ、そして紀元前6世紀頃からワイン造りが行われてきた伝統ある温暖な南仏の白、対照的な2種類を飲んだけど、どちらにも共通しているのは素材が果実である事を明確に示す素材を活かした造り。土からくるミネラル感、ブドウらしさを表わす果実味、太陽の恵みを表わす香しい誘惑香と色合い、それらすべてが素材を活かした素晴らしい造りを示している。

ワインでも料理でも、そして仕事でも、”素材”を活かすも殺すもそれをさばく人(ワインメーカや料理人や上司や経営者)次第。今夜の2本はほんと、『素晴らしい造り手の作品』を飲んだって感じがする。造り手に経緯を表します!

年度初めって事もあり、そして来週末に大きなイベントを控えているって事もあり、今日は終日仕事をしてた。夜は何か気晴らしに物珍しいワインでも飲もうと思ってセラーを探索~

サンテミリオン ヴァンサン・サンクリそうだ、これがある! 地元、大田区は西馬込の駅裏に、不思議な酒屋がある。ある時、コッポラ-監督の銘酒『ルビコン 1989』を破格値で出してたり、たまにびっくりする値付けのお買い得なワインが出る酒屋。今夜のワインは先日立ち寄った際に破格値で出てたので買ったサンテミリオンの古酒『ヴァンサン・サンクリ(VINCENT SAINCRIT) 1983』。醸造後、24ヶ月の樽熟成を経て、その後、2006年初頭までステンレスタンクの中に保存して熟成してきたというもの。つまり、醸造後23年も経ってから瓶詰めされたワイン。そして1本ずつボトリングナンバーが付いている。メルロー 90%、カベルネフラン 10%。

これだけの古酒、そして年数からすると有り得ないような破格値で出ていたこのワイン、さてさてどんなワインか~~ 抜栓後、テイスティンググラスで確認した感じでは、ちょっと酸が立っていて固い。セラーで1ヶ月近くは寝かせてたんだけど、まずはパニエに斜めにして抜栓の衝撃から20分くらいは落ち着かせる。そしてその後デキャンタージュした。

グラスはリーデル社の最高峰、ボルドー・グランクリュ。860cc も入る大ぶりのグラス。飲み始めはやや強めの樽香と鋭い感じの切れ味、その裏にある酸味など、男性的かつ筋肉質な感じがした。でも飲み始めて小一時間が経過した頃から、実にスムーズになってきた。さすがに25年の時を経て、現世にすぐには馴染まないのか、最後になってすごく深い味わいになってきた。最後のメインディッシュ、お肉の感じがぷんぷんする自家製ハンバーグが出てくると、それまでの筋肉質な感じが逆に和らいで、周囲も香り立って心地よい空気に包まれた。

25年前、僕は何をしていたか・・・ そう、1983年は大学4年生。高校2年生でプロになったミュージシャン稼業を諦めてソフトウェアにチャレンジをし始めた頃。大好きだった音楽や映画やミュージカルの世界を諦め、それを契機にタバコもやめた。ちょうど僕の人生の転換期の年に造られたワイン。何とも深いな~

ちなみに、我が家のストックには1980年代のカリフォルニアの銘酒が多数ある。ベリンジャーパルメイヤインシグニアルビコンコッポラー)、オーパスワンなどなど。前にも書いたけど、パリスの審判という本でも紹介された通り、長期熟成後のフランスワイン vs. カリフォルニアワインのコンペティションにてカリフォルニアが1986年、1996年、2006年とフランスを破っている。今夜飲んでみて、その傾向を感じる気もする。今夜の『ヴァンサン・サンクリ 1983年』も十分に美味しいけど、本当に熟成したカリフォルニアの名門には負けてる気がする。

世界は動いている。10年後、20年後、どこの国がワインの主役になっているのか、とっても楽しみだ。ワシントン州には『ワシントンのラフィット』と形容されるワイン『デリールセラーズ』がある。カリフォルニアには昨夜も書いたロマネ・コンティを超えたと言われる『カレラ』もある。こういった新興勢力 vs. ボルドーやブルゴーニュの伝統勢力の競い合い、これが世界中のワインのレベルを向上させるんだと思う。またまたワインを飲んで世界観を新たにしたというか達観したというか・・・ ワインは深い・・・

ボジョレー ジョルジュ・デュブッフ旅行に行っていた家族が戻ってきた。お土産に珍しい白ワインを買ってきた。ボジョレーの巨匠ジョルジュ・デュブッフが造るシャルドネ。ボトルがまた超オシャレでまさにデュブッフの毎年の華やかなボジョレーヌーボーのよう。

生産地は記載がなく不明なれど、デュブッフの作品をいろいろネットで見る限り、たぶん南仏・ラングドックで造るものじゃないかと想像する。最初、ボジョレーのイメージが強かったのでキンキンに冷やして飲み始めた。色はものすごく黄色く、金色と言った方がいいくらい。かなりさっぱりしていてやや薄い感じの味わい。まあデュブッフの造るシャルドネだからね~、とか思いながら飲んでいた。ん、、15分くらいして温度が上がってきた。お、、何かバターっぽい感じ、トーストの香りなどもしてきた。確かにボトルの裏面のラベルに Toast & Vanilla Flavor って記載があった。しまった、これ、温度が低過ぎたんだ! ボジョレーの巨匠を馬鹿にしちゃいけなかった。だんだんとムルソーのようなバター感も出てきてすごくいい感じ。この鮮やかなボトルのイメージにように次第に華やかに昇華していった。バター香りとこの金色は、たぶん新樽 100% によるものかな。素晴らしい!

カレラ・ジェンセン続いて、今日(土曜日)は長女の中学の入学式だったので、入学を祝って今や世界 No.1 ピノとも言われるカレラ・ジェンセン 1998』を開けた。世界 No.1 ピノで、かつ世界で最も高価なワインと言われるブルゴーニュの銘酒『ロマネ・コンティ』で修行をし、苗木を持ち帰ってカリフォルニアで立ち上げたワイナリー。この『カレラ』のためだけにマウント・ハーランという地域指定が出来たくらい今やカリフォルニアの、そして世界の頂点に立つワイン。色、香り、舌触り、味わい、どれをとってもとびきりのピノ・ノワール。でも価格はロマネ・コンティの 1/100 程度。素晴らしい! 僕はこの『カレラ』のいろいろな畑の 1998年産をストックしてるけど、どれも本当に素晴らしい仕上がり。まだまだ熟成しそう。

人もワインも時間とともにいろいろな変化を遂げ、成長し熟成されていく。その子供、そのワインの未来を想像することは実に楽しい事だ。

PS. 入学式で在校中学生による臨時編成のオーケストラの演奏があった。吹奏楽部と弦楽部のメンバーの選抜隊らしいが、これがぶっ飛ぶくらい素晴らしかった。とても中学生が演奏しているとは思えない演奏。長女は名門・青山学院に受かったにもかかわらずそれを蹴って自らの判断でこの中堅の音楽・文化・教養を重視する学校(洗足学園)を選んだ。これも彼女の生き方。どんな”熟成”を遂げるのか、楽しみだ。

4月1日エイプリルフール。仕事関係者と汐留の天空にそびえる摩天楼、汐留シティセンタービルの42階にあるレストラン、The OREGON Bar & Grill(オレゴン バー&グリル)にて素晴らしいワインに出会った。

スタートアップはグラスワインをいくつか。オレゴン州政府後援の僕のお気に入りのこのレストラン、1ヶ月ぶりに来たらすごくグラスワインが充実していた。ソムリエの石塚さんが張り切ってるんだろうな~ 彼のお薦めに従い、最初はオレゴンのシャルドネ(確かエルクコーブ・ヴィンヤード)、『A to Z』の珍しいロゼ、そしてワイナリーは忘れたけどピノ・グリ。どれも素晴らしいワイン。特に『A to Z』は記憶に残る逸品。甘みは控えめで、温度が上がるとどこか赤茶けた土のような香りもあり、色気がある。思わずこの週末、インターナショナルマーケットで2本買ってしまった! 食前酒として、そしてお魚などと合せて食中酒としてもいい感じ。

オレゴン ウィットネス・ツリー
オレゴン ウィットネス・ツリー
そしてメインはこの『ウィットネス・ツリー』のピノ・ノワール。獣臭や鉄分を含んだ土の香りなど、まさにブルゴーニュ。ニューワールド的な熟し過ぎた果実味はなく、どちらかと言えば枯れた味わい。飲み進んでいくと途中、少し果実味、ボリューム感が出てきた。そして最後はまた枯れた感じのトーンになる。1時間程度の中でずいぶんと変化するなと思った。リーデル社の新作グラス『オレゴン・ピノ』で飲むウィットネス・ツリー、至福の時。オレゴンにはまだまだたくさんの美味しいワインがあるはず。もっといろいろなものが飲みたいな~

いろいろな国のワインを飲んでいろいろな行ったことのない国を想像しいろいろな土地の事を想う。忙しくプライベートもろくにないような経営者稼業をしている中で、世界各地の美味しいワインを飲むことは、僕にとって心を解放出来る貴重な時間・・・

ちなみにこのワイナリー、シンボルは150年前に植えられた古い樹らしい。詳しい解説はここにありました。深く記憶に残るワイン・・・

 『ウィットネス・ツリー』

東京一の夜景をバックにオレゴンワインが楽しめる店
『The OREGON Bar & Grill(オレゴン バー&グリル)』

20080331.jpg3月31日、年度末の最後の日。気晴らしに仲間と飲んだシラーがこれ。バーベキュー料理に合わせ楽しんだ。スパイシーさも穏やかで果実味がいっぱいあり、太陽がさんさんと照るカリフォルニアの地らしいワイン。初めて飲んだワインだけど、ネットでみるとどうやらシラー 100%ではなくムールヴェドルを少し混ぜてるらしい。カジュアルだけど嫌みがなくどんな時にも気軽に楽しめる心弾むようなワイン。米国の著名なワイン雑誌、スペクター誌で『Best Value Syrah』に選ばれた事があるらしい。

ちなみにネットで調べてたらこの CLINE というワイナリー、南仏系の品種『ムールヴェドル』 100%という珍しいワインをリリースしてた。南仏でも通常は他のグルナッシュとかに混ぜて使うように思う。どんなワインなのかとっても興味がある。ネットショップでは売り切れになってた。無いと解ると無性に欲しくなる。これが人間の性かな・・・

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