ワインのある生活: 2008年3月 Archives

20080330.jpg今夜は南仏のレア物を飲んだ。南仏の3人の著名なワインメーカが1996年に立ち上げたワイナリーで、オリジナルワインを造るほか、ネゴシアンとしても各種南仏のワインをプロデュースしている『レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ』。今夜飲んだ『ソタナム』は、彼らが自身で造るワインとしてのフラッグシップ。銘醸地コート・ロティのローヌ河を挟んだ対岸、ヴィエンヌ村にローマ時代から存在する歴史あるぶどう畑を買い取って造り出している逸品。シラー 100%。

植樹は1996年、ワインは2005年産。ということは樹齢9年。でもヴィエーユ・ヴィーユ(古樹から造ったワイン)のごとく深く沈み込むような強さと重みがある。若い樹から造った若いワインとは思えない深み。シラーらしさ、南仏らしさを存分に発揮している。南仏のシラー特有のスパイシーさもあるし、裏にかすかなきれいな酸もある。ブラインドテイスティングでは、僕はたぶんコート・ロティと答えてしまうと思う。素晴らしいワイン。5~10年、寝かせてみたい気がする。

ボルドーやブルゴーニュ以外でも素晴らしいワインがたくさんあること、これを僕は伝えていきたい。ほんと、世界のいろいろな土地でいろいろな素晴らしいワインが生まれている。前にも書いたけど、ワインを飲むことで世界を巡った気になれる。こんな素晴らしい世界は中々ないよね!

今週は家族が旅行に行っていて不在。よって土曜日は自宅ではなくいつものバーに行き、グラスワインで世界を一周した。このバーはほんと、グラスワインが充実している。専門のワインバーでもこうは中々揃ってない。そしてお料理もとびきり美味しい。

さて、ディナースタート! 最初の一杯は爽やかにニュージーランドはマウント・ネルソンのソーヴィニヨンブラン。確かイタリアの銘酒『オルネライア』がプロデュースしているはず。軽やかな酸と果実味が食前酒としてとっても食欲をそそる。オリーブをつまみながら料理を待つ間、つかの間の幸せ。

20080329-w1.jpg次いで、サラダに合わせ白ワインをもう一杯。フランスはロワール地方のシュナン・ブランを使った『Vouvray』。蜂蜜の香り、パイナップルのようなトロピカルな感じ、でもソーヴィニヨンブランとは違いまっとりとした重みと強さもある。素晴らしいワイン。ルッコラやクレソンにパルミジャーノをかけたサラダと合わせた。これだけ誘惑系の白ワインは久々に飲んだ。サラダとベストマッチング!

20080329-w2.jpgさ、続いてブロッコリーのタプナード(アンチョビと黒オリーブのソース)添え、山えのきのグリル、筍のバジルソースのグリルの小皿3点盛りに合わせ、イタリアはプ-リア州の銘酒、ネグロアマーロ種を使った『サーリチェ・サレンティーノ』。造り手はコンティ・ゼッカ(CONTI ZECCA)。濃いルピー色でシルキーな舌触り。軽い酸が裏側にあり、果実味もたっぷり。ネグロアマーロ種の良さをみごとに引き出している。バジルやタプナードとよく合った。ここもベストマッチング!

 

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さてさて、まだ続きます。次いで野菜のグリルに合わせニュージーランドは北島、ホークス・ベイの『MORTON ESTATE ピノ・ノワール』。ブルゴーニュのようなきれいな酸と果実味があり、ニューワールドにありがちなジャミーな感じや熟し過ぎた重たい感じはまったくなく、素直にキレイで美味しいワイン。これまた野菜のグリルとよく合った。

20080329-w4.jpg最後に黒トリュフとパンチェッタの手打ちパスタを食べた。ここはしっかりとしたカベルネ系がいいと思っていたら、リストには出てなかったけど先週もネダったオーストラリアの珍しいワイン『タービルク』を開けてくれた! ビシッと芯が一本通った深みのあるカベルネ・ソーヴィニヨン。黒トリュフとパンチェッタにこれまた素晴らしいマッチング。

と、気付けば5杯もワインを飲んで世界を周った~~ いつもこのバーに入ると幸せな時間を過ごす事が出来る。今夜もワイン、料理ともに最高の夜だった。そしていつもこのバーに来ると飲んだ事のない新しい素晴らしいワインとの出会いがある。人との出会いもそうだけど、会った瞬間にバチッと来る何かがある出会いって素晴らしい。今夜も素晴らしいワイン達と出会った。特にロワールの『Vouvray』は忘れえぬワインだな~ そしてワインを飲み始めた頃、イタリアワインにハマってイタリア全州のワインを制覇しようとしていた時期、大好きでよく飲んでいたサーリチェ・サレンティーノにも久々に出会った。う~ん、何とも幸せな夜~ あ、でも皆さん、このバーだけはナイショです。ゴメンなさい。誰にも邪魔されない僕だけの至福の空間なので・・・

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明日は長女の小学校の卒業式。経営する会社がブッ潰れそうなドン底にあった時期に生まれた娘。よくぞここまで育ったな~ その後に這い上がって上場を果たした我が会社と考え併せ、ほんと感慨深い。今夜は卒業を祝ってボルドーの名門『シャトー・ピション=ロングビル・バロン』の1998年。長女がまだ3歳の時に造られたワイン。

17世紀後半から永きに渡って続くこのワイナリー、一時、1960~1970年代に凋落した事もあったけど、大手資本の参加を得て今やボルドー・ポイヤック地区で名門としての地位を復活させた。

長熟、かつ開くまでに時間を必要とするワインゆえ、10年経過の今飲む事自体がどうかという事もあるけど、まだまだ余力がありそうな感じがする。セラーから出して抜栓した直後、まだやや温度が低い状態では、森の草木の香り、ミントやユーカリなどのようなハーブ的な香りもしてまさに正統派のボルドーという感じがした。温度が低かった事もありデキャンタージュしたんだけど、その後、温度が上がるにつれ、次第に酸が表に出てきはじめて、ハーブ香や皮の渋味からくる奥深いタンニンとのバランスがちょっとだけ崩れた気がする。グラスはリーデル社の最上級のボルドーグラス、860cc を使った。まだまだ熟成するのかな~ 1998年はあと数本あるから当分保存。

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ちなみにこのシャトー、環境マネジメントに関する国際規格「ISO14001」をボルドーで最初に取得したワイナリー。外観も写真の通り、自然を活かしたおとぎ話の世界のような景観。僕の経営する会社の工場でも ISO14001 は取得してるけど、これはほんと、大変。定期的に監査が来るし、本気で環境問題に取り組まないと維持は出来ない。それを維持しながら世界のトップを走るこのワイナリーはすごい。

でもちょっとだけ思った事がある。この伝統はすごい。抜栓した瞬間から独自の世界が広がるワイン。こんなワインは中々ない。でもセラーから出してだんだん常温に向かっていき時間も経過する。飲み終える頃の最後の状態を比較すると、カリフォルニアの新興勢力、VIADERPAHLMEYER、あるいはペトリュスのムエックス家がナパで造る Dominus など、ボルドーブレンドを造るカルト系なワイナリーには同じ熟成年数で比べると負けている気がする。今や新世界のエース級の出来栄えは想像を絶するくらいにすごい。世界は変化しているんだって事がわかる。ワインを飲むことで世界一周をするような幸せ。こんな幸せな酔っぱらい方って中々他のアルコールじゃないよね~

PS. このバロンを飲んだ後の最後の締めはボンド・マティーニ。それも2006年の『カジノ・ロワイヤル』で公開されたレシピ『ヴェスパー』に準じて ウォッカ 3、ジン 1、ベルモット 0.5 でバリバリにシェークして造った。残念ながらレモンがなく原作通りにレモンの皮の油分を絞る事は出来なかったけど、でもそれなりに造った。ま、美味しかったけど、どうも自分で造ると艶っぽさが欠けるんだよね.... 福岡・ヴェスパのキクちゃんの造るヴェスパーをもう一度飲みたいな~~

20080322.jpg今夜はピエール・サラディンの作る『コルトン・グラン・クリュ 1997年』を飲んだ。地域的にはブルゴーニュの銘醸地であるコルトン。でもこのワイン、そもそも買った値段が安過ぎた。

我が地元にワインの価値がよく解ってないのか、たまに有り得ないくらいの安値で銘酒を売り出す酒屋がある。その昔、コッポラ-監督の造る銘酒『ルビコン 1989年』を有り得ないくらいの値段で出していたことがある。その時には多いに買い込ませてもらって幸せな目にあった。久々に先日立ち寄った際、なんとブルゴーニュの銘醸地、コルトンのグラン・クリュ(特級)ワインが、それも1997年物が、わずか3,000円台で売ってた。ちょっと怪しい予感がしたのでまとめて買い込まず1本だけ買ってみた。

さて、セラーで寝かすこと数日、今夜これを開けてみた。値段的にちょっと怪しいよね~と思いつつ、抜栓。テイスティンググラスでのテイスティングはそこそこ。ちょっと酸が強いかな~ リーデルの一番大きな 1,050cc サイズのブルゴーニュ・グラン・クリュ用のグラスに注いでみる。まだちょっと酸がきつい。よってデキャンタージュする事にした。

結果、そこそこ楽しめるワインだった。でも酸とそれ以外の味わいのバランスが悪く、ちょっとエグ味もある。なめし革の香りもするんだけどあまり良い感じの香りじゃない。値段相応で楽しめたと言えば楽しめたけど、これでコルトンでグラン・クリュなのは理解出来ないな... ピエール・サラディンという造り手は初めて飲んだけど、大手ワイン商として著名なラブレ・ロワ社の傘下にある生産者らしい。

20080322-w2.jpgそれにしても安いけど、ちょっとね... ここ何回かブログで紹介した『THE SHADOW』とか『タービルク』とかシエラフットヒルズのワイン『ドメーヌ・ド・ラ・テレ・ルージュ』などなど、ニューワールドの市販価格 3,000円以下くらいのワインで素晴らしいものにたくさん出会ってるもんで、銘醸地物とは言え、いや逆に銘醸地物だからこそ、このクオリティーはどうかな~ 本当に著名なフランスのワインは高いけど確か美味しい。でも低価格帯に限って考えると、もはやフランスの出番じゃなく新世界の方に素晴らしいものがたくさんあるような気がする。今夜のワインを飲んで本当にそう思った。

ちなみに食前酒はオーストラリアの1,000円以下のテーブルワインのソービニヨン・ブラン『ジンダリー』を飲んだけど、安くてフルーティーで掛け値なしに美味しかった。隣国・ニュージーランドのソービニヨン・ブランとはまたちょっと違って、蜂蜜のような香りがする。これは樽からの香りかな~ 中々面白いし、ビール代りの最初の一杯に実にいい。

今夜はまたまたワインで世界を巡った気分に浸った。世界は広~い!

20080320.jpg今夜は超レアなワインを飲んだ。カリフォルニア南部、サンタバーバラの銘酒『オーボンクリマ』がなんとオレゴンはウィラメットバレーにあるモンティノアという地で挑戦したワイン。

オーボンクリマは怪人、ジム・クレンデネン率いるカルトワイナリー。ジムはその昔、ブルゴーニュの巨匠、アンリ・ジャイエの下で修行した経験があり、その後、サンタバーバラで自身のワイナリーを立ち上げている。ピノが得意な造り手で、長女の名前を冠した『イザベル』、長男の名を冠した『ノックス』など、種々のカルトなピノをリリースしている。

今夜のオレゴンのピノ、これはまた素晴らしい世界! カリフォルニア的な甘さ、完熟さはまったくなく、冷涼な地で造られた感じがする。酸の感じ、鉄分の感じ、獣的な香り、どれもとってもブルゴーニュそのもの。ヴォーヌ・ロマネのようなと言うと伝わるかな。赤褐色な色合いも艶っぽく、色、香り、味わい、喉ごし、すべてにおいて色気、艶っぽさを感じるワイン。ほんと、ピノとしては久々にぶっ飛ぶ感動! ジムの偉大さに乾杯! 薄ピンクのエチケットも艶っぽい。

僕のセラーにはまだ数本、『イザベル』や『ノックス』が眠ってる。しばらくは保存してじっくり熟成だな~~ 今夜のワインは1999年。つまりは9年もの時を経てこの輝き。奥が深い.....

火曜日の夜、この1ヶ月、土日もなく働いた自分へ、一区切りの意味もあって自身へのご褒美でいつものナイショのバーでちょっとマットリ~ このバーはシングルモルトの品揃えもすごいし手打ちパスタをはじめ食べる物も美味しいものだらけだけど、ワインもまたすごい。最初にオレゴンの銘酒『A to Z』のリースリングを食前酒代りに飲んだ。この『A to Z』はこのところ僕がよくのむ『タナヒル』を作るタナヒル夫妻が参画しているワイナリー。このリースリング、すっきりしていてオーストリアやドイツほど甘みもなく、食前酒には最適。酸がやわらかくてキレイ。

20080318-w1.jpg続いて大好きなクリュゼル・ロックの造る『コート・ロティ 2000年』のハーフボトルを開けた。この前、僕が最後の一本を飲んじゃってしばらく飲めなかったんだけど、また入れてくれた。開けた途端にカウンターの回りを魅惑の香りを包み込んで、思わず僕もバーテンダーの森浦君もニヤリ! 素晴らしい~~

そして最後に一杯、何かグラスで飲もうとしたら、マスターが面白いワインを開けてくれた。オーストラリア、それもあまりワインでは有名ではないヴィクトリア州のワイン、『タービルク・カベルネ・ソーヴィニヨン 2001年』。初めて聞くワイン。1860年創業という恐ろしく伝統あるワイナリー。オーストラリアの中でも最古の部類に入るワイナリーだと思う。ミントの香りとか森の草木の香りとかがして、とっても深い味わい。でもボルドーとはちょっと違うな~ ニューワールド的な甘みはなく、裏側にきれいな酸があり、清楚で、かつ力もあって奥行きもある素晴らしいワイン。

20080318-w2b.jpg「ターブリック」とは、アボリジニー(オーストラリアの原住民)の言葉で『タビルク』に由来するらしい。「タビルク・タビルク」って言うのがアボリジニーの言葉で「水たまりの多い場所」というのを指すらしい。この『ターブリック』は南仏系の品種、マルサンヌの世界最大の生産者なんだって。

しかしオーストラリアにこんなに古くからのワイナリーがある事に本当にビックリ! そして製法もまたビックリ! 古い木桶で発酵し、100年前から使用し続けている大樽で熟成させているらしい。いや~~、深いなあ~

実は僕はいま、オーストラリアが気になってしょうがない。昨年10月末、ある日突然、オーストラリアからデイビッド・片山って親戚が現れて大騒ぎになった。彼と日本で二度ほどワインを飲んだけど、何とも衝撃的な出来事。それ以来、妙にオーストラリアのワインが気になる日々。

それにしても毎度、僕のナイショのこのバーはいろいろなワインを教えてくれる。先月の『THE SHADOW』に続き、またまた素晴らしいワインと出会った。

もうみんなの世代は歌手・大塚搏堂の『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』なんて曲は知らないよね~~

ジェームス・ボンドは僕の若い頃からのスター。彼がオーダーするスペシャルドリンク、ウォッカマティーニ、別名ボンド・マティーニは僕の憧れ。このボンド・マティーニ、いろいろなレシピが語られてきたけど、ついに2006年のカジノ・ロワイヤルでレシピの謎がリアルに語られた。ゴードンのジンが3、ウォッカが1、そしてベルモット(オリジナルだとキナ・リネ)が 1/2。これをよ~~くシェークしてキンキンに冷やして飲む。

普通マティーニはシェークはせずにステアする。でもボンドは「ステアせずによくシェークして!」(有名なセリフ、"Vodka Martini. Shaken, not stirred")ってオーダーする。以来日本でもいろいろなバーでボンド・マティーニを出すようになったけど、中々ボンド気分を味わえるものはない。

先週の木曜日、福岡のバー『ヴェスパ』でこのボンド・マティーニをオーダーした。カジノ・ロワイヤルの話になり、まさにそのものずばりの艶っぽいマティーニが出てきた。造り手は菊池さんという女性バーテンダー。彼女、東京から移ってきたって言う。この素晴らしいボンド・マティーニ、おぬし只者じゃないな! お、お、お、これがなんと、僕がよくこのブログでも書く誰にも秘密のナイショのバーにその昔いた「キクちゃん」じゃないか! 超ビックリ!

人の縁は不思議だね。まさか1,000km離れたこの地でキクちゃんと会うなんて。そしてその素晴らしい艶っぽいボンド・マティーニの出来栄え。何か世の中って不思議だね~~

ちなみに彼女と遭遇したバーの名は『ヴェスパ』。ジェームス・ボンドが艶っぽい女性スパイ・ヴェスパーにホダされてハマッたウォッカ・マティーニの名前が『ヴェスパー』。何とも不思議な世界に迷い込んだ気分。こんどゆっくりカジノ・ロワイヤルを見てみようっと!

この土日、”福岡ショック”でボンド・マティーニ熱が炸裂し、自分で作ってみた。ジンはゴードンのイギリス国内向けブルーラベル、ウォッカはスミノフが手元になくってギルビー、キナ・リネなんてもちろんないのでノイリー・プラット。これを激しくシェークしてカジノ・ロワイヤル風にトライ!! ま、そこそこ美味しかったけど、でもやっぱりジェームズ・ボンドにはなれなかった.... 色気が足りないな...

僕ら中年にとってジェームス・ボンドはカッコイイ大人の代名詞。頑張ってシェークしてボンドになろうと思ったんだけどね~~

<若くして天に召された大塚搏堂
ダスティン・ホフマンになれなかったよ』:by WiKipedia>

深夜のテレビでダスティン・ホフマンの映画「ジョンとメリー」を見ながら、若き日を思い出す曲。若い頃を思い出しながら、周りは結婚して子供もいるのに自分には変化がなく、周りよりも時の流れが遅いのでは?、と感慨にふける。また「卒業」を見に行った時の事を思い出し、付き合っていた女性を、「卒業」のラストシーンのダスティン・ホフマンみたいに、結婚式場で奪いたいが出来なかった、もし、あの時・・・と言った事も考える。歳だけはとるが、自分は大人なのだろうか?、そう自問するような曲である。また、この時代の、ダスティン・ホフマンになりたいがなれない、そんな心境を代弁した曲である。

 

大塚搏堂は1981年、37歳で脳内出血で人生を閉じる。そう言えば我が父も37歳でクモ膜下出血で生涯を閉じたなあ... 何ともいろいろ考えるこの週末のボンド・マティーニだ~~

20080316.jpg先週に続きオレゴンのタナヒル。先週はオレゴンでは希有なシラー。今夜はオレゴンと言えばピノというほどオレゴンでは定着したピノ・ノアール。2003年物なので既に4年半くらい経過しているはずだけど、まだまだかなり若い感じ。

開けた直後はちょっと軽い発泡性を感じるほど刺激的。リーデルの一番大きな 1,050cc のグラスに注いでもまだ固い。ということで、デキャンタージュすることにした。う~ん、それでもまだまだ固い感じ。

飲み進みながら次第に温度が上がり、ワインも空気に馴染んできて、最後の一杯の頃にようやく真価を発揮! 最終的に国籍不明系のワインになった。ブルゴーニュ的なピノとはまったく違う世界。あえて言えば南仏・ローヌ近辺のシラーのよう。飲んでいる人の周囲にまき散らすほどの香り高さがあるわけじゃないけど、でも放っておけない引力を感じる。

ワインにおいて、人を魅きつける引力ってすごく大事だと思う。どんなに有名なワインでも、きれいに出来過ぎたワインは人の記憶に残らない。今夜のタナヒルのピノ、これは記憶に残るワイン。カリフォルニアによくあるようなジャミーな甘みもなく、でもブルゴーニュの酸とは違う、オレゴン・ウィラメットバレーの個性をそのまま持ちこんだワイン。数年後が楽しみだ。

どんな時代にもどんな職業にも”旬”って事がある。オレゴンのワイン界ではまさにタナヒル夫妻が”旬”。オレゴンでいま話題の『A to Z』もこの夫婦による作。オレゴンワインの奥深さを思った夜。

ちなみにワイングラスのトップメーカ・リーデル社は、まだ日本には入ってきてないけどついに『オレゴン・ピノ』ってグラスをリリースしたらしい。日本では先日ブログにも書いたオレゴン州政府後援のワイン&レストラン『The OREGON Bar & Grill』に一早く登場した。オレゴンのワインはまだまだ進化する。そんな空気を感じる夜・・・

今夜は珍しいワインを飲んだ。日本人の私市友宏(きさいちともひろ)さんがカリフォルニアで立ち上げたワイナリー『幻(まぼろし)』。彼は1991年、ブルゴーニュの銘酒『ラ・ターシュ』に出会って人生が変わった。奥様でアメリカ人のレベッカさん、そして3歳になる長女・詠美ちゃんを連れ立ってブルゴーニュへワイン修行の旅に出た。そしてシャンベルタンの名門・アルマン・ルソーの下で1年間働いた。その後カリフォルニアに渡り、自身のワイナリーを立ち上げている。1999年がファーストリリースで、その後毎年高い評価を得ている。

20080315.jpgそんな中で今夜飲んだのは、奥様であるレベッカさんが作ったワイン。『Rebecca・K  Sonoma Coast Pinot Noir 2006』。ここはご夫婦揃ってワイン造りの名手。ご主人は名門・シュランベルジェのエノロジスト(ぶどうの栽培から、収穫、醸造、びん詰めに至るまで全行程を指揮し監督するスペシャリスト)。奥様のレベッカさんはスパークリングで有名なサイモン・レヴィ・セラーズにのワインメーカー(醸造責任者)として活躍中。その奥様が満を持して作ったのがこのワイン。

通常のカリフォルニアのピノに比べ早めにぶどうを収穫し糖度を抑え目にし、軽やかな造りに仕上げている。きれいな酸があり、ブラインドではカリフォルニアとは解りにくい。彼女が目指す大好きなブルゴーニュそのものの味わい。

抜栓直後、テイスティンググラスでチェックしてみるとこれが不思議にボジョレー・ヌーボーのような香りと味わい。2006年と若いからかな? やや小振りなブルゴーニュグラス、リーデル社のvinumシリーズのブルゴーニュ(700cc)で飲み始めた。でもやっぱりかなりボジョレー風。

redel.jpgう~~ん、そこで思い切って一番大きなソムリエシリーズのブルゴーニュグラス(1,050cc)に変えてみた。これが大当たり!! このグラスにした途端、ブルゴーニュの名門のような香りが立って、周囲に華麗な香りをまき散らす事になった。これだけグラスの差が出るワインも珍しい。でもよく考えると、2006年のワイン=つまりはまだ醸造してから1年半くらいのワイン。デキャンタージュしてもよかったのかな。僕はピノの場合、その繊細な味わいを壊したくないのであまりデキャンタージュせず、開いてない場合にはこのリーデルの1,050ccの大ぶりのグラスでゆっくりと空気に混ぜあわせて飲むのが好きだ。今夜はこれが当った。鉄分や血や獣の香りがブルゴーニュの名門に比べてやや弱いけど、でもブルゴーニュの名門も醸造後1年半の若さだとこんな感じかも。

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しかし噂には聞いた『幻(まぼろし)』。初めて飲んだけど、そのすごさを見た気がする。奥様のレベッカさんもすごい人なんだろうな~ カリフォルニアワイン界のカリスマワインメーカ、ヘレン・ターナー女史の助手をしていたとの話も聞く。才人、才女のカップル。

ちなみにこの『幻(まぼろし)』ブランドのワインのエチケットのこの絵、月の周りに、羊と鷲がいる。羊はフランス・ボルドーの名門ムートンを、鷲はナパのカルトワイン、スクリーミング・イーグルを、とフランス/アメリカを代表するワイナリーが月(まぼろし)を追いかけている様子をイメージしたものらしい。きっとそれらを超えていくつもりなんだろうね。

日本人にもすごい人がいるもんだな~~~ 感動した今夜です。ほんと、美味しかった~

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10日ほど前に汐留の『The OREGON Bar & Grill』でオレゴンのブティックワイナリー、フランシス・タナヒルのシラーを飲んだ。2004年だったけど、これが素晴らしかったもんだからとっても気になって、タナヒルのファーストヴィンテージとなる2002年を入手してみた。サム・タナヒルとシェリル・フランシスのオシドリ夫婦が作るシラー。

最初、シラーの特徴を上品に表現した南仏・ローヌ北部系のシラーって感じだったけど、飲み進めて時間が経つうちに南仏・南部のジゴンダス等、グルナッシュを混ぜる地域のワインのごとく、濃厚な凝縮感が出てきた。最後の最後はシラーとは解るけど国籍不明って感じになった。恐ろしいほどの凝縮感と潜在力って感じ。

明日は実は僕の誕生日。忙しくってそれすら忘れてたけど、今夜は頑張ってきた自分へ、この素晴らしいシラー。自家製のビーフシチューに合わせた。フランスパンも用意し、タナヒルを飲むには素晴らしいシチュエーションになった。オレゴンはいま熱いね!

そして子供たちはジャズピアノにトライして祝ってくれた。最初に次女がビル・エバンスの「Waltz for Debby」、続いて長女が「ルパン三世のテーマ」。原曲チェックを兼ねてBGMに作曲・演奏している本人、ジャズピアニスト・大野雄三さんの演奏する「ルパン三世のテーマ」を流してワインを飲んだ。そして何の偶然か、9時になったらスカパーで劇場版のルパン三世が始まった~~ あまりに奇遇でちょっとだけ観てしまったら、これが最後までハマってしまった~~ 子供の頃、ルパン三世ってよく見たよね~! カッコイイな~

20080308.jpg土曜の夜はニュージーランドは北島の最南端、ワイララパ地区にて1995年からスタートしたワイナリー『メビュース・エステイト』のボルドーブレンド(2000年)のワインを飲んだ。カベルネ・ソービニヨン、メルローのほか、珍しくマルベックをブレンドしている。このマルベック、フランス本国ではロワール地区や南西地方のカオール地区などで使われたりはしてるけど、本領を発揮してるのはアルゼンチンの地にて。アルゼンチンではマルベックを使った高級なワインが造られている。

さてこのメビュース、市販価格も2,000円台と安く、それほど期待もしないで開けた。でもこれがビックリの美味しさ! 抜栓直後は軽い酸が目立ったけど、20分くらいで落ち着いてきて、最後はスーパーボルドーって感じになった。ラズベリーやドライフルーツのような香り、森の奥の草木の香り、ミントの香りなどを品良く喉の奥で感じるワイン。一番最後の段階では、たぶんブラインドテイスティングしたらほんと、ボルドーと言いかねないような状態にまで昇華した。素晴らしい! 最初テイスティングした段階で、強引にデキャンタージュしない方がいいような予感がして、1050cc もある大ぶりなリーデル社のブルゴーニュグラスでゆっくりと空気に触れさせながら飲んだ。ワインは値段じゃないね! 新世界、ニューワールドとか言われるニュージーランドのワイン。安くてもこんな美味しいものがあるって事をもっともっと知って欲しいな~

金曜の夜は経団連の大物やIT業界で東証一部上場している経営者など、そうそうたる面々にお呼ばれして会食。みなワイン好き。最初はニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランのトップブランド『クラウディ・ベイ』。ニューヨークでも東京でも、いま話題のソービニヨン・ブラン。軽やかできれいな酸と上品なトロピカルな香りが特徴。

20080307-w2.jpg続いて話題が中東問題になった事などから(みなさん高貴な方々なので世界情勢とかの話はなった...)、イスラエルはゴラン高原の『ヤルデン・カベルネ・ソーヴィニョン 2004』を開けることになった。アラジンの魔法のランプがトレードマークのワイナリー。僕の行き付けのワインバー『グレープチョイス』ではこのヤルデンのミュスカ(マスカット)100%のデザートワインが置いてあってたまに飲むことがあるけど、カベルネは初めて飲んだ。しっかりとしたボディーの厚みのあるワイン。コーヒー豆や樽のいい香りがする。欧州のワインって感じがする。

3本目はフランスはブルゴーニュの銘醸地、ヴォーヌ・ロマネ地区のワイン。残念ながら10名もいるパーティーで、かつ僕は一番各下のぺいぺいだったので造り手はチェック出来なかったけど、まさにブルゴーニュらしい高貴で華やかな香り。ヴォーヌ・ロマネは100万円以上もする事で有名(!?)なロマネ・コンティがある地区。今夜の主賓の方はご自宅に1本持っているとおっしゃってた。すっごい~~

20080307-w4.jpg最後は、ヴォーヌ・ロマネを追加しようとしたら在庫切れだったので、ソムリエのお薦めでまたまたニュージーランドへ戻った。南島の南部、とっても高緯度な地、セントラル・オタゴのワイナリー『リッポン・ヴィンヤード』のピノ・ノアール。昨今ニュージーランドでは、白はソーヴィニヨン・ブラン、赤はピノ・ノアールが世界的に評価されている。リッポンは僕も初めて飲むワインだったけど、ピノらしさをうまく表現した上品で穏やかなワイン。いま2代目が造っているらしいけど、この2代目、1998年から2002年までブルゴーニュに住みロマネ・コンティなどで修行をしていたというツワモノ。冷涼な地のワインだけど、ピノの上品さ、華麗さをうまく引き出している。

私を含め、10名のIT業界の経営者が集まった会合。元IT業界大手のトップで今は経団連の幹部の方、東証一部上場企業の社長さん、JASDAQ に上場している会社の創業者などなど、私など足元にも及ばない立派な方々といただくワイン。みなさん、海外赴任経験なども長いようで、ワイン文化には長く触れ合ってきているみたい。ニュージーランドから始まり中東・イスラエルに飛び、そこからフランス・ブルゴーニュへ旅し、最後はまたニュージーランドへ戻るという世界一周旅行のようなワイン紀行。ワインって、所違えば味も香りも違う。東京に居ながらも世界中の風土に触れることが出来た気になれるのもワインの楽しみ。ゴラン高原のワインは特に記憶に残るワインだったなあ~ 中東戦争やテロリスト問題などでよく話題になるけど、そんな事をみじんも感じさせず、政治とは無縁にただひたすら美味しいワインを作るヤルデン。素晴らしいなあ~ なおヤルデンの創業は比較的若く、中東戦争もちょっと落ち着いた1983年。早く中東問題も片付くといいね~~

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この週末もハードに仕事.... 疲れ果てた脳には美味しいワインが一番。今夜は南仏・ローヌの名門ポール・ジャブレの造る『シャトーヌフ・デュ・パプ2001 年』。ポール・ジャブレは、7代にわたり家族経営を守り続けているフランス・ローヌ地方の銘醸造ファミリー。特にローヌ地方の中でもエルミタージュの地で造る『ラ・シャペル』は20世紀最高の一本と表され世界の話題をさらった。

法王のワインと言われるシャトーヌフ・デュ・パプ。先週のブログにも書いたけど、オーストラリアでこのシャトーヌフ・デュ・パプに敬意を表したと思われる『NINE POPES』(9人の法王)というワインがあり、それを飲んだばかり。このところ妙に南仏、シラー系のワインに心魅かれる。

こんなにシラーの良さを表現出来ているワインは中々ない。素晴らしい出来栄え。ぶどうの皮の裏側にある渋味をごく軽く感じさせるもタンニンが強過ぎるわけではない。かなり重たく渋さもあるけど、でもそれが果実味と樽の香りと合わさって和んでいる。骨付きハムや自家製ピザと合せて飲んだ。このところのシラーは当り続き~ 先週の木曜日のオレゴンのタナヒルもかなりいけてる.... そして『THE SHADOW』も... 

南仏の銘酒を飲んで疲れた脳を癒した夜.... さ、3月だ。もう年度末。益々忙しくなるにゃあ... 美味しいワインを飲んで頑張ろうっと!

20080301.jpg福岡出張から疲れ果てて帰ってきた。いろいろあった。ほんと、疲れた旅。そんな心を癒すべく開けたのは、イタリアはサルディーニャ島の銘酒、グラジオラス社が造るトゥーリガ(TURRIGA) 2000年。イタリアワインのインポーター、ヴィナリウスさんからいただいた貴重なもの。スーパー・トスカーナと言われるサッシカイア、ソライアなどを造るジャコモ・タキス氏がエノロゴ(ワインメーカー)を務める逸品。

僕は昔からイタリアワインでは南の島国、サルディーニャ島、シシリア島のワインが好きだ。このサルディーニャ島には『カンノウナウ種』という地元のぶどうがある。このカンノウナウを主体にしたワイン。昨今の各国のワイン事情としては、世界的な品種であるカベルネやメルロー、ピノ・ノアールなどを使ったワインが多いけど、イタリアという地は地元のぶどうを大事にしているのが大きな特徴。凝縮した果実味、深い奥行き、このワインの国籍は難しい。カンノウナウ種とは、南仏で言うグルナッシュ、スペインでいうガルナッチャと同じ系列。スパイシーで凝縮感がありボリュームもある。でもジャミーではなくニューワールド的な樽香が強いわけではなく、上品な力強さを持っている。ヴィンテージは2000年。まだ8年だ。もっと熟成したらどうなるんだろう? カンノウナウ種はあまり長熟ではないと言われてるようだけど、このトゥーリガについてはもっともっと先の姿を見てみたい気がする。

鶏のトマト煮込みと合わせた。まさに地中海風の料理とワインの取り合わせ。エチケットがまたそれっぽいというか艶っぽいというか、まさに飲んだ通りの印象。素晴らしい~~ このワインで疲れた脳を修復!

木曜日は僕の会社の右腕、左腕とも言うべき男ども二人とワインを飲んだ。場所は汐留シティセンターの最上階・42階にあるオレゴン州政府の全面的なバックアップで日本に誕生したオレゴンワインと炭火焼グリル料理のレストラン『The OREGON Bar & Grill』。大手町で3人揃って会議に出たあと、飲みに出た。そう言えば昨年末、デビッド片山なるオーストラリア人が突然親戚だと名乗り出てきて日本で会い、そのデビッド夫妻と飲んだのもこのレストラン。

20080228-w1.jpg前菜に合わせまずは、ブルゴーニュの名門ジョセフ・ドルーアンがオレゴンで立ち上げたワイナリー、ドメーヌ・ドルーアンのシャルドネ『アーサー(Arthur)』からスタート。ドルーアン家の長女、ヴェロニク・ドルーアンがオレゴンで立ち上げているワイナリーなんだけど、このシャルドネの『アーサー(Arthur)』は、ヴェロニクの長男の名前。長女の名前からとった赤ワイン、ピノ・ノワールの銘酒『ロレーヌ』のロレーヌは長女の名前。ヴェロニクは子供に想い入れがあるんだね~~ で、僕は家にはロレ-ヌは木箱で取り寄せていてかなり本数を持ってるけど、シャルドネは初体験。これはちょっと感動物! ニューワールドとは思えない。とっても上品できれいな酸が溢れ、そして温度が上がってくるとアーモンドやナッツ、蜂蜜のような香りも出てきて複雑さが増す。何とも官能的なワイン。さすがドルーアン!

20080228-w2.jpg続いて2本目は、オシドリ夫婦のタナヒル夫妻が2001年に立ち上げたワイナリー『フランシス・タナヒル(Francis Tannahill)』の珍しいシラー(2004年)。恐ろしいほどの凝縮感と力強い果実味。素晴らしいワイン。言われなかったらオレゴンとは当らない。オーストラリアなどの強烈なシラーとは違う上品な力強さ。南仏系そのものという気がする。コート・ロティとかではなくエルミタージュとかが一番近いかな。まだ日本ではほとんど出回ってないそうで、レストランにも1本だけとの事。ソムリエの石塚さんの心づかいで出していただいた。僕の会社の両輪、粋でエネルギッシュな男二人を連れて飲んだけど、まさにこの二人にピッタリのワイン。さっそくこのワイン、手配しちゃいました! 飲んだのは2004年だったけど、2002年も入手出来た! 2001年にワイナリーを立ち上げて、この2002年がファーストヴィンテージらしい。届くのが楽しみ~~

20080228-w3.jpgそして我らが『フォアグラ肝臓ブラザーズ』3名はまだもう1本! 2本目のタナヒルのシラーが強烈だったので選択は迷ったけど、ベルグストロームのピノを開けた。このベルグストローム、僕は2005年の春、いくつかのヴィンヤードのものをまとめて購入したんだけど、その当時飲んだ時にはかなり強烈な強さ、アルコール感があって、ピノにしてはちょっと行き過ぎの感もあったと記憶している。メモを見る限り、2003年物を飲んでいる。それに対してこの夜飲んだのは2004年。久々に飲んだベルグストロームは深~い。グッと引き込まれるような香りがあり、ベルグストローム独自の深遠なる世界へ引き込まれていく。直前にシラーを飲んでいたことを忘れさせるような凝縮感があり素晴らしい。

と、今夜はまたまた個性豊かな3人で、ワインもまったく違う3種類の個性を摩天楼の夜景といっしょに楽しんだ。このレストラン、ワイングラスで有名なリーデル社がリリースしたまだ日本未発売の『オレゴン・ピノ』っていうグラスを持ってる。これで飲むオレゴンのピノはほんと、香しい。素晴らしい夜を過ごした。


オレゴンのワインと夜景を楽しめる高層階のレストラン
『The OREGON Bar & Grill』

火曜日の夜遅く、大好きなワインバー『グレープチョイス』でとっても鼻っ柱の強い男とワインを飲んだ。僕の会社を手伝ってくれているフリーのエンジニア。溢れかえる強烈な個性。組織にはなじまないかもしれないけど、僕たちが忘れてきた何かを持った男....

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この男を含め、4人でワインを囲んでビジネスについてディスカッションした。先発ピッチャーはワシントン州の爽やかなソーヴィニョン・ブラン『ウォーターブルック(Waterbrook)』。青リンゴ、ライム、そしてトロピカルフルーツ系の爽やかな香り。でも甘ったるくなく切れ味があり、シャープできれいな酸もある。スタートアップには素晴らし過ぎる~~

続いてもう1本、白ワインを飲んだ。同じくワシントン州の素敵な白ワイン、K ヴィントナーズのヴィオニエ。ヴィオニエは南仏系の品種なれど、最近北米ではとっても流行っている品種。花屋さんの前に立った時の香り、ユリのようなというか、ほんと何やら香しい誘惑系の香りがする。ヴィオニエというと南仏はローヌのコンドリューが有名だけど、このKはそれらに十分勝負出来る素晴らしいワイン。

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これを飲み終えてようやく食前酒終了って感じの大酒飲み4人。お肉料理が出てきた事に合せてオレゴン州はダンディーヒルズの銘酒『ソーコル・ブロッサー ピノ・ノワール』。これまた誘惑系というか官能的というか、魅かれるワイン。何やら幸せな空気が漂う。

そして最後はビシッとハードボイルドにきめた。オーストラリアはバロッサバレーの『NINE POPES』。南仏の銘酒、シャトーヌフ・デュ・パプを真似てオーストラリアで造ったワインらしい。詳細は不明なれど、法王(POPES)のワインと言われるシャトーヌフ・デュ・パプをもじって9人の法王というワイン。複雑かつスパイシー、でも上品なスパイシーさで、極上の味わい。感動ものです!

と、むさ苦しい男どもが4種類のまったく個性の違うワインを楽しんだ。そうやって見回すと、僕を含めこの4人、まったく違ったそれぞれ強烈な個性を持つ。面白いもんだなあ~ 4人の強烈な個性を持つ男と4本の個性的なニューワールドのワイン。何とも素晴らしい夜・・・

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