2014年5月 Archives
夕暮れにはまだ少し早い薄暮な時間に久しぶりにワインバー・インディゴに顔を出した。相変わらず居心地の良い場所です。
まずは一口アミューズと泡! 乾いた喉に嬉しいな〜

そしてお料理のトップバッターはムール貝のワイン仕立て。

合わせる白ワインは、オレゴンのチュヘイラム(CHEHALEM)のINOXというシャルドネ。完熟した果実の旨味がたっぷりと詰まった素敵なワイン。ヴィーテージは2012年。

ここでメインのワインを開ける。選んだのは、カリフォルニアの風光明媚な海のリゾート地、モンタレー近郊、サンタルチア・ハイランズのピノ『ルチア 2005』。
ルチアは名門ピゾーニ・エステートのもう1つのブランド。葡萄はもちろんピゾーニ・ヴィンヤード、そしてゲーリーズ・ヴィンヤードから。ゲーリー・ピゾーニの2人の息子、マーク(ヴィンヤード・マネージャー)と次男ジェフ(ワインメーカー)によってプロデュースされる大好きなワイン。

まさか2005年のヴィーテージが飲めるとは思ってもみませんでした。超感動!!
9年の時間を解きほぐすべく、デキャンタしてもらいました。
果実味もまだまだ十分にしっかりとしていて、そして土の匂い、鉄分、ミネラル感も心地よく、まさにブルゴーニュの極上のワインを飲んでいるかのようです。

合わせるお料理は、ワインバー・インディゴの名物、野菜のグリル。色とりどりの加賀野菜を炭火焼にして、オリーブオイルとパルサミコで食べる。何と素敵な世界!

素敵なピノとお野菜って、実はよく合うんだよね〜


そして鴨の串焼きなどを食べた後、ノンベーな我々はナイショのバーへ移動し食後酒タイム!

季節が暑くなってきたので今夜はシャンパンカクテルな気分。

イチゴとオレンジをおつまみに、イチゴのシャンパンカクテル、キウイのシャンパンカクテルなどにまったりと浸る。相も変わらずナイショのバーは何を飲んでも最高!

スタファン・グラペリの「Shades of Django
」を聴きながら素敵なシャンパンカクテルを飲む。何と贅沢な世界!
ワインバー・インディゴ、ナイショのバー、何とも素敵なバー巡りな夜です。

シンガポールで最高の高さを誇る高級ホテル『スイソテル・スタンフォード・ホテル』の最上階に素敵なフレンチレストラン『Jaan』というのがある。シンガポールでの最高のフレンチらしい。
人生初のシンガポール、連日連夜、ランチも含め会食続きだったけど、最終日の夜だけ身体が空いたので、Jaanに出掛けてみた。

席に着くだけで、もう夜景の美しさに心ヤラレてします。摩天楼の夜とはまさにここのことだね〜

まずは1729年創業の世界最古のシャンパン・メゾン、ルイナールのロゼで乾杯! 3泊4日で会食3回、会議多数のハードに働いて疲れた身体と心をルイナールで癒す。何とも幸せな瞬間!

素敵な泡が立ち上がる。ロゼの素敵な色が夜景に映える。メゾンもお洒落。


まずはアミューズ。とっても素敵!

続いて、前菜をつまみながらワインを選ぼう!

前菜は、小さな茶碗蒸しのようなものに上から紅茶を流し込むという手の込んだもの。美味いです!

Cepes Sabayon and mushroom tea
「アイルランドSabayonのセップ茸とマッシュルームティー」

パンとバターもお洒落! なお各メニューは僕のつたない語学力で訳してるので、ニュアンスとか違うかもしれない。ご勘弁を!

そしてワインリストは、何と、、iPadでした!! いろいろ噂には聞くけど、遭遇したのは初めて!

iPadでページをめくり、ワインを探す。これは中々に楽しいな〜
赤ワインを選んでる間に1杯白ワインをいただく。

出て来たのはペサック・レオニャンの名門『シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール(Château Malartic-Lagravière) 2003』。ソ-ヴィニョン・ブランとセミヨンからなるまさに伝統的ペサック・レオニャンの味わい。

シャトーも素敵だね〜

続いてのお料理は、これまた素敵なシーフードプレート。
‘OCEAN’
Seafood composition, ‘oscietra’ caviar
「シーフードプレート オシェトラ・キャビアを添えて」

キャビアとお魚の旨味がシャトー・マラルティック・ラグラヴィエールによく合う。

次はちょっと不思議なプレート。写真で見ていただくのが一番いいかな。ホームページの記載などからすると、たぶんメニューは以下のものだと思うんだけど、何だか見た目からすると違う気もするな〜
BEETROOT ‘COLLECTION’
Burrata ‘artigiana’, honeycomb, preserved blackberry
「ビーツ・コレクション ブラータ・チーズ、ハチの巣、ブラックベリーのドライフルーツ」

次もまたまた仰々しい”作品”的なお料理!
55’ ROSEMARY SMOKED ORGANIC EGG
Ratte potato, chorizo iberico, buckwheat
「ラット芋、チョリソ、イベリコ豚、蕎麦の揚げにローズマリーでスモークした玉子を添えて」


ドライアイスのスモークがたかれたプレートにローズマリーでスモークした玉子が乗って出て来た。これをラット芋、チョリソ、イベリコ豚、蕎麦の揚げの入った器に上からトロッとかける。

黄身を潰して混ぜて食べるこのお料理、いったいどこの国のお料理? フレンチと言えばフレンチだけど、スタンダードなフレンチじゃないね。シンガポールスタイルなのかな?

玉子の黄身と絡むことで甘みと深みが出て、実に美味しかったです!

ちなみにラット芋とは、写真のような小ぶりな縦長なお芋。日本では見た事ないな〜

さ、ここで赤ワインです。オーストリア人のソムリエと相談した上で選んだのは、大好きなシルバー・オークのアレクサンダー・ヴァレー。ヴィンテージは2008年。

ギュッと凝縮された果実の旨味、しっかりしたタンニンとベルベッティーな舌触り、艶やかな香りなどなど、一流のワインだけが持つ威厳と風格を備えたとっても素敵なワイン。
合わせるお料理は、まさにシルバー・オークにピッタリなフォアグラです。
GRILLED ‘LANDES FOIE GRAS’
Victoria pineapple, vadouvan spices
「ランド産フォアグラのグリル ヴィクトリア・パイナップルとバドゥーヴァン・マサラのソース」

ヴィクトリア・パイナップルとうパイナップルの種類にも依るのか、とてもフルーティーな香りがする。そしてインドのスパイス「ヴァドゥヴァン・マサラ」を添えているのが、いかにもシンガポールらしい。

次は、カレイのグリル。ザリガニのビシソワーズ風ソースを合わせるという離れ業を演じてる。このザリガニのビシソワーズ風ソースが赤ワインとよく合う。
GRILLED ATLANTIC BRILL ‘TOURNEDOS’
Vichyssoise, crayfish
「大西洋のカレイのグリル ザリガニのビシソワーズ風ソース」

メインディッシュは、本来僕はやや苦手なんだけど、小鳩です。
PIGEON ‘PLOUNEOUR’
Barley, winter mushroom, vin jaune
「小鳩 冬のマッシュルームとヴァン・ジョーヌのソースで」

何だか凄い鉄の器に焼かれて出て来た!

黄色いワインと言われ、100年持つとも言われる酸化熟成したワイン『ヴァン・ジョーヌ』をソースに使うとは凄過ぎる! クラヴランと呼ばれる620ml入りの独特な瓶に入った素敵なワインで、シェリーに似た感じのするもの。僕はヴァン・ジョーヌが大好きで、家にも置いてます。

以前は日本ヴァン・ジョーヌ協会なんて組織があったくらい、日本でも好きな人はいて、天婦羅などとよく合うと言われてる。そんなヴァン・ジョーヌをソースに使うとはね〜〜
このヴァン・ジョーヌのソースが小鳩の臭みやエグ味を消し去り、とってもジューシーに仕立て上げてる。シルバー・オークと最高の組み合せです。
ちょうどここで窓辺の席が空いたので、移動させてくれた。何とも素敵な夜景に見蕩れてしまいます。


そしてチーズが運ばれてきた!
FINEST CHEESE SELECTION and CONDIMENTS
By Bernard Anthony, ‘éleveur de fromages’
「最上のチーズプレート アンソニー·バーナードの農園チーズ」

ブルーチーズに合わせた蜂蜜が3種類もあり、これまた素敵!

チーズに合わせて食後酒をいただく。ソムリエに選んでもらったのは、『ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ(MUSCAT DE BEAUMES-DE-VENISE) 2011』というもの。

後でネットで見てみると、南仏はシャトーヌフ・ド・パプに程近く、ジゴンダスの南辺りに位置するボーム・ド・ヴニーズ村の高名なデザートワインだとか。

ワインの発酵中にブランデーを入れて発酵を止めて甘味を残すいわゆるヴァン・ドゥー・ナチュレル(Vin doux Naturel)です。

ボーム・ド・ヴニーズ村は、この黄金のミュスカ・ワインで「素晴らしき味覚の地」(フランス全土で約100の名所)にも指定されているとか。
ブルーチーズと蜂蜜にこのミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ、こりゃトロケちゃうな〜
一口、素敵な小さな瓶に入ったシャーベットが出てきた。お口直しです。

そしてメインのデザートは、チョコナッツ・タルト。
CHOCONUTS ‘TART’
「チョコナッツ・タルト」

チョコの甘みにミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズが寄り添う何と素敵な世界!

そして最後の最後にまたまたスモークが登場!

何やら一口のシメが出ましたが、詳細不明です。すっかりワインと夜景に酔っ払っちゃって記憶がない、、、

気付けばすっかり夜も更け、素敵な高層階の摩天楼でのディナーは、人生の記憶に残る最高のディナーとなりました。

シンガポールに生まれて初めて行ってきました。2009年に新しいソリューションをロサンゼルスのパートナーと開発してたんだけど、その時のリーダー格でいまはシンガポールに拠点を移して仕事してる人がいる。今夜は着いて早々、その彼と再会した夜です。

シンガポール最大にして最高級なモール「マリーナ・ベイ・サンズ(Marina Bay Sands)」。ショッピングモール、最高級なホテル、オフィスビルが統合された巨大な施設ですが、彼はそのモール全体のシステムを担当している。

薄暮のマリーナ・ベイ・サンズの遊歩道を歩く。素敵な光景です。

そして珍しい清掃車に遭遇! 黙々と(?)路面を掃除していくかわいらしい姿に苦笑。

湾をクルッと回ってマリーナ・ベイ・サンズの向こう側の海沿いのイタリアン『PROCACCI』に入りました。


それも店内ではなく海沿いのテラスに!

テラスから眺める対岸のマリーナ・ベイ・サンズの美しいこと! 素敵な薄暮な光景です。

テラスで飲むビールは最高! シンガポールの地場のビールもあったんだけど、スタッフのお薦めでアイリッシュビール『キルケニー(KILKENNY)』を飲んでみた。

苦味迸る男のビール。そしてその旨さを夜景が後押しする。

このキルケニー、アイルランドのキルケニー州で1710年から造り続けられてる伝統のあるビールだそうだ。ギネスグループとネットに出ていた。合わせるお料理は、骨付き豚のグリル。この店のイチオシだそうだ。

今夜は客人があまり飲まない方なのでワインがなくって残念だけど、ともかく夜景が素敵。ちょうど20時からマリーナ・ベイ・サンズでウォーターショーがあった。光と水による幻想的な景色にしばし言葉を失って見とれてしまいます。
その後、よくテレビに出て来るマリーナ・ベイ・サンズのホテルの最上階にあるボート型の巨大な施設に入れてもらいました。

ここにはプール、プール際のバー&レストラン、ジャグジーなどがあり、まさに地上の楽園。バベルの塔を思わせる世界が展開してます。

素敵なシンガポールの夜です。

裏路地にひっそりと佇む一軒家、鴨のコンソメ出汁のおでんとワインの店『びのむ』へ久しぶりに顔を出しました。

まずはシャンパンから! 出て来たのは、ニッチな逸品『ルノーブル(LENOBLE)』です。泡が奇麗で酸とトースト香が軽やかで、実に素敵なシャンパン。泡も見事!

メゾンもお洒落だね〜


そしてシャンパンに合わせる前菜は、ホタテか何か魚介のつみれ風のもの。

続いて白ワインを1杯。選んでもらったのは、シチリア島のアジェンダ・アグリコーラ・コス(AZIENDA AGRICOLA COS)の『Ramì』というワイン。ガラスのコルクを用いた最新鋭のワイン。

ブドウ品種が珍しい地場品種で、グレカニコとインソーリアというもの。聞いたことないな〜

ミネラル感がしっかりしていて深みと重み、深遠さのある素敵なワインです。色がかなり濃い目のエンジ色で、ロゼに近いくらい。

このシチリア島のワインに合わせるお料理は、小エビと葱を使ったもの。お料理の旨味とワインのミネラル感が素敵な組み合せ。

メインのワインは大好きなオーボンクリマ。その中でもオーナーの息子の名前を付けた「ノックス」です。

いつ飲んでも本当に美味しいワイン。ブルゴーニュのような上品な味わいに頬が落ちそう。


そしてここ『びのむ』のメイン料理・おでんは、タコ、春菊、玉葱、牛すじなどをいただきました。いずれも鴨のコンソメ出汁の香りが素敵な逸品。



シメには毎度の炊き込みご飯。最初はそのまま、後半な鴨のコンソメスープをかけて食べます。いつもこのスープをもらって帰りたいと思うんだよね〜 それほど素敵なスープです。

デザートはシャンパンを使ったゼリー。なので当然、食後酒はルノーブルのシャンパン!

何とも上品で風情のある「びのむ」な夜です。

P.S.
ノンベーな我々は食後酒が飲み足らず、ナイショのバーへ移動! イチゴのシャンパンカクテル、チナールを使った苦味酒系、そしてギムレットなどなど、しっかりといただきました。

流れるジャズもお洒落で、若手トランぺッター、ロイ・ハーグローヴの「Nothing Serious
」。トランペットとサックス、そして曲によってはトロンボーンも入る3管構成のビバップな世界のジャズ。
今夜は最後の最後まで超素敵な夜になりました! さすがナイショのバー!
空が微妙に青い夕暮れる直前の時間帯にセルリアンタワー東急ホテルの最上階のバー「ベロビスト」に出掛けた。いつ来ても夜景のきれいな素敵なバーです。

最初の1杯は、今夜は何と、ルイ・ロデレールのロゼがグラスで開いていたので、まずはそれ!

薄暮の青い空をバックに映えるロゼなシャンパン。何とも素敵です!

おつまには、まずは生ハム、ピクルスからスタート。

そして温野菜のバーニャカウダ。根菜や茸も入って実に健康的。

続いて、メインに合わせて開けたワインは、大好きなベリンジャーのナイツヴァレー。いつ飲んでも深い森の香り、湖の湖畔の静けさをたたえた素敵なワインです。

4種類の海老のアヒージョが出て来たけど、これが旨味たっぷりで赤ワインでちょうどいい。

メインのお肉は分厚い岩塩のプレートで食べるという何とも凄いもの! 写真手前の半透明な板状のものがその岩塩プレート。

そして『鮫皮おろし 長次郎』の上に降ろしたての山葵が乗ってる。

岩塩と山葵で食べるお肉とベリンジャー、これはもう最高!!
ふと気付けばすぐ横でジャズピアニストの静かな演奏が始まった。僕の大好きな「My Old Flame」や「All The Things You Are」など、素敵な曲が静か〜に流れていく。

この素敵なジャズピアノをバックに生ハムと茸のペペロンチーノをいただく。

そしてシメはチーズプレートとカクテル。ブルーチーズに合わせてハチミツをお願いしたら、とっても素敵な味わい深いハチミツが出て来た。さすが一流ホテル!

そしてイチゴのカクテルの美しさと果実味とその艶に魅かれる。

薄暮からスタートし、気付けば夜も更けだした摩天楼のバーのひととき、何物にも代え難い素敵な時間です。
