古き盟友と酌み交わす『くずし割烹かのふ』の夜
〜ジャンボ海老フライとアルテミスとスロベニアの食後酒に酔う夜〜

彼の人生において大変なご迷惑をかけてしまった古き盟友と久々に食事をした。
場所は大好きな和食のお店、『くずし割烹かのふ』。大将の香山中宣さんは今や和の料理人の中では一流中の一流な時の人。
まずはシャンパンで乾いたのどを潤す。今夜のシャンパンは250年以上の歴史を誇る『ドゥラモット(DELAMOTTE)』。
泡がとってもきめ細かく、そして旨味成分がすごく濃く、ブドウのエキスがたんまりと詰まってる感じがする。このちょっとした凝縮感がお料理と素晴らしい組み合せ!

お料理は、穴子の鮨から。塩とタレの2種類。美味過ぎて頬が落ちてしまいそう。

そしてアスパラ、筍など、旬のお野菜が並ぶ。


器も美しい上品なお出汁のお椀、佐賀県唐津市から直送のお刺身などなど、シャンパンと和食って本当に素晴らしい組み合せ。このマリアージュに心から魅かれる。
メインのワインはスタッグスリープのアルテミス。
スタッグスリープと言えば、1976年、まだカリフォルニアワインがまったく無名な時代にパリでのボルドー物とのブラインドテイスティング『パリスの審判
』で1位になって世界中大騒ぎとなったワイナリー。
このアルテミスとは、「野山を支配する野生動物の守護神」、つまりは山神を意味するらしい。
カベルネ・ソーヴィニヨンが過半なワインですが、たぶん少しメルローをブレンドしてるんじゃないかな。味わい的にはボルドーの右岸系のワインです。とっても穏やかでジェントルで、和の薄味の出汁にもよく合うワイン。
そしてワイナリーもとっても素敵です!

さて、ここで素晴らしい逸品が登場! 佐賀・唐津であがる特大の車エビの海老フライです!

このジャンボ海老フライのジューシーで旨味たっぷりなこと、これには感動します!
元の海老はこんなにビッグ!!

カプッとかじる海老フライにトロッとトロけるような味わいのスタッグスリープのアルテミス。何とも素敵な組み合せ。
そして毎度の名牛、美熊野牛もワインと最高のマッチング!


シメの手打ち蕎麦は今回はスペシャルでスダチ蕎麦。
スダチのフレッシュで穏やかな酸味と白醤油系のお蕎麦の出汁が相まって、何とも素敵なシメ物になりました。
そして、最後の食後酒がこれまた凄かった〜〜
何と、人生初体験のスロベニアの食後酒です!

Traminec(トラミネッツ)というドイツやアルザスで言うところのゲヴュルツトラミネールを使ったデザートワイン。
このワイン、さすに日本ではあまりに情報が乏しく詳細不明だけど、ネットで見る限り、ラベルの色から「黒トラミネッツ」と呼ばれて、スロヴェニアのトラミネッツを代表するワインらしい。
古典的なデザインのラベルの中央の上部の絵は、この地域を象徴する鳥除けの木製の風車、「クラポテツ」だそうだ。
ちなみにクラポテツってこんな奴だそうです。確かにエチケットの真ん中に書かれた絵がそれだね。

すっかりとした甘さと心地よい酸味が素晴らしいワインです。こんな食後酒まで持ってるとは『くずし割烹かのふ』、恐るべし!

お手製の和なデザートとこのスロベニアのワインで久しぶりの盟友との夜をシメました。
数々の困難な局面をいっしょに帆走した彼と語り食べて飲む食事は最高です!
0 TrackBacks
Listed below are links to blogs that reference this entry: 古き盟友と酌み交わす『くずし割烹かのふ』の夜
〜ジャンボ海老フライとアルテミスとスロベニアの食後酒に酔う夜〜.
TrackBack URL for this entry: http://www.heartnotemusic.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1039
コメントを残す