2013年1月 Archives
またまたオーストリアの謎のワインです。
写真のヴィリー・ブリュンデルマイヤー(Willi Bründlmayer)という人が造るツヴァイゲルト (ZWEIGELT)というブドウからの赤ワインです。


色はかなり濃い目。目の詰まった凝縮感がある。
味わいは、コート・ロティのような感じ。ブラインドで問われたら、シラーと答えるであろうワイン。
このツヴァイゲルト (ZWEIGELT)というブドウは、先日飲んだラウフレンキッシュにSt.ラウレントというブドウを交配されて造られたものらしい。
交配した人がフリッツ・ツヴァイゲルト博士だそうで、彼の名前から名を取ったとか。
ウィーンから北西に70km程に位置するランゲンロイス(LANGENLOISER)というところで造られてる。自然の豊かなのどかなところにあるワイナリー。下の写真がワイナリーの中のどこからしい。タグ付けされてた。

オーストリアのワインがこんなにもレベルが高いとは、ほんと、驚きです。

お供のジャズがまたメチャ素敵!
最愛のビル・エヴァンスの発掘物、1968年10月23日、ニューヨークのTop of the Gateというジャズクラブでのライブ盤。それも2ステージを曲順の並べ替えもなく、そのままパックしている。
ジョージ・クラビンという当時22歳だった若手エンジニアが2chダイレクト録音をしたもの。
メンバーがまた貴重。新生ビル・エヴァンストリオ発足ということで、ベースにはエディ・ゴメス、ドラムスがマーティ・モレル。
ファースト・セットのEmilyからもうビル・エヴァンスの世界が目の前に広がる。演奏も音質も、すべてにおいて素晴らしい作品。目の前にTop of the Gateな世界が広がる。

今夜はオーストリアの珍しいワインとビル・エヴァンスの幻のジャズに心地よく酔う素敵な夜です。

最愛なるワイン、シエラ・ムーンの作者、市之瀬千代さんが来日しました! お会いするのは昨年7月にシエラ・ムーンを訪問して以来。
Welcom to Japan! お待ちしてました〜〜
現在オフィシャルな輸入が途切れてしまっている中、大好きな料亭『藍泉』直営のワインバー『RANSENなはれ』にだけ蔵直で入ってる。
なので、千代さんを連れてRANSENへ行き、店長の藤本さん(写真中央)にご挨拶をして来ました。
店内入り口のワインセラーに並ぶシエラ・ムーンにまずは感動!


そして八田料理長の創る素敵なお料理に合わせるシエラ・ムーンに感動!
今夜は鹿肉を焼いてもらったりしたんだけど、素晴らしいマッチング。
シエラ・ムーンと極上の和食、素敵な組み合せです。
早く輸入が再開されるといいな〜

チェコのワインに続いてまたまた謎のワインの登場です!!
オーストリアの地場品種、『Blaufränkisch(ブラウフレンキッシュ)』というブドウから造られた『Lenz Moser Prestige Blaufränkisch Barrique 2004』というワインです。
コルクじゃなくスクリューキャップ。
そしてキャップの頭にはオーストリアのワインの認証マークらしきものが貼られてる。

P.S.
さて、このボトルが寝かされてるパニエは何者でしょうか? (^_^)
地域はオーストリア内では赤ワインの名産地と言われるBurgenland(ブルゲンラント)と言うところ。
ハンガリーとの国境の州でNeusiedlersee(ノイジードラー湖)の周囲にワイン畑が広がっているとか。
写真で解る通り、本当に広大な湖。湖面の高さが時代によってずいぶん変わるみたいだけど、中央アジアで2番目に大きな湖らしく、琵琶湖相当とか。


さてこの『Lenz Moser Prestige Blaufränkisch Barrique 2004』、抜栓直後はかなり固い感じがして、そして香りが上がって来ない。そこでエアレーターを使ってみた。こんな奴です。
そうしたら途端に開いてきた! フワッと香りが立ち上がる。
味わいはかなりクール。タンニンの渋みはしっかりしていて、でもタバ臭くなく、少しツンとすましたクール&ビューティーなレディーのよう。

ブドウ的には、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランの中間くらいな感じかな〜 カベルネ・ソーヴィニヨンほどの厚み、重み、渋みはなく、カベルネ・フランほどの青い感じでもない。でもそれなりのしっかりとしたタンニンの骨格を感じる。
そして、Barriqueとあるが、あまり樽を感じさせない。樽香、バニラ香はほぼしない。2004年なのでそれなりに熟成してこうなったのかな?
とても冷涼な世界を感じる。本当の温度より舌触りとしては体感温度は低い感じ。長身でツンとすましていて笑わない女。スカートは短め、長く細い足を思いっきり組んでる、そんなイメージか?? ドラマ『ブラッディ・マンデイ』での芦名星とか?
シャトーも中々に小洒落てて素敵だね。

お供なジャズはお洒落なワインに合わせ、古き良き時代のお洒落なジャズを!
今夜はLPレコードです。1枚目はレッド・ガーランドの『Red Garland Revisited
』。コロコロと小気味好く転がるような軽快な指さばきが心躍るジャズ。大好きなベーシスト、ポール・チャンバースが入ってる。ゲストでケニー・バレルがギターを弾いているのもお洒落。
2枚目はピアニスト、トミー・フナラガン名義で出たり、トロンボーン奏者のカーティス・フラー名義で出たり、はたまたジャケットが2種類あったりと、いろいろ曰くのあるアルバム『Jazz It's Magic
』。

トミー・フラナガンのピアノ、ルイ・ヘイズのしなやかなドラムワーク、カーティス・フラーの色気あるトロンボーン、そして同じく艶のあるソニー・レッドのアルトサックス。とっても素敵でお洒落なジャズが出来上がってる。
ちなみに現在購入できるのは、写真のジャケットのものだけっぽい。これはたぶん再発になった際のジャケット。
今夜は初物のオーストリアワインと素敵なジャズを組み合せ、素敵な夜になりました。
それにしてもオーストリアにこんなエレガントな赤ワインがあるとはね〜
素敵なオーストリアワインに驚き、そして感動した夜です。

いや〜、チェコでワインを造ってるとは知らなかったな。
人生初の体験をしました。
飲んだのは、チェコのシャルドネで『U DVOU LIP』というワイン。ヴィンテージは2011年と若い。
味わいは、シャルドネにしては少し甘みがある。ややドイツワイン風の雰囲気。でもそこまで甘いわけじゃなく、甘い香りがすると言った方がいいかな。
このワイン、不思議な事にエチケットに楽譜が書いてある。
そしてネックには、このような折畳式の札が付いていて、その内側にも楽譜が書いてある。なんだろうこりゃ??


いろいろ調べてみました。ワイナリーのWEBを見付けたんだけど、何せ英語はなくすべてチェコ語。Google翻訳を掛けながら読んでも中々文脈がつながらず、結局は細かい事はよく解らない。
解った事としては、チェコの伝統的な音楽をロックアレンジで演奏するという『Čechomor』というバンドがあり、そのバンドとコラボしてリリースしているワインっぽい。
リーダーがKarel Holasという人。この方です。バイオリン奏者のようですね。

どうやらこの楽譜のモチーフ、飾りじゃなく本当に曲があってその譜面らしい。
「Johančiny slzy」という曲なんだけど、意味が解らないな。「Johančiny」はたぶん人の名前かな。「slzy」は涙という意味らしい。
YouTubeにブドウ畑の映像と共にこの曲がアップされてます。そしてワイナリーのWEBサイトからはMP3の楽曲データや歌詞カードのPDFがダウンロードできる。何とも気合いの入った対応です。
今夜は生まれて初めてのチェコのワインに驚き、そして感動した夜です。
カリフォルニアでデンマークからの移住などにより、街並全体がデンマークな感じの街がある。ソルバンク(Solvang)、初めて訪れたけど実に素敵な街並。風車があったり、可愛い色合いのお家があったり、おとぎ話の世界に迷い込んだかのような世界。

夕暮れて行く街並も素敵!

夕飯は前々からどうしても行きたかったヒッチングポストへ! そう、映画「サイドウェイ」で有名になったレストラン。自分のお店で出すようにワインを作っていて、それがこの映画で大ブレークした。

まずはバーカウンターに陣取り、テイスティングコースでヒッチングポストの種々のワインを試す。こんな素敵な事はないね。仕事の疲れが癒される。

壁のあちこちに映画撮影記念のパネルがあり、監督や出演者が写ってる!

まずは「PINKS Dry Rose 2011」という素敵なロゼからスタート。このロゼは以前、ロサンゼルス在住で今回もアテンドをしてくれた友人からいただき、飲んだことがあるけど、ゴクゴクと飲むんじゃなく実に旨味のある味わって飲む奥行きのあるロゼです。


写真のメニューの通り、計7種類を楽しめました。
このリスト中の「GEN RED」は、やはり上記の友人からいただき、2013年の年初に飲んだけど、カベルネ・フラン、メルロー、シラー、そして上のロゼでも使われているヴァルディギエ(Valdiguie)という珍しい品種が使われている。
とっても素敵な深みがあり彫りの深い果実も豊かな素敵なワイン。
テイスティングを終え、テーブルに移動しディナースタート!
開けたワインは、サンタバーバラの名門サンフォードのブドウを使った『ヒッチングポスト サンフォード&ベネディクト・ヴィンヤード(Sanford & Benedict) 2004』というワイン。AVAはサンタ・リタ・ヒルズ。

このサンフォード&ベネディクト・ヴィンヤード(Sanford & Benedict)というワイン畑はブルゴーニュと気候、風土も似ていてこの地で最高な畑と言われてるところ。
その畑のブドウを使って8年熟成されたワイン。こりゃ美味いに決まってるよね! 実にエレガントで本家ブルゴーニュチックなワインです。
鉄分、土の香りなどもしっかりしていて、かつきれいに熟成してとってもエレガント。
合わせるお料理は、マッシュルーム、アンティチョーク、スープにサラダ、そしてガッツリとステーキです。

このヒッチングポスト、映画の影響でもっともっと観光地化してるかと思ったけど、気取らず飾らず、地元の普通のお客さんで満杯で、そしてスタッフがとっても気が利いてヒューマンな接客をする。素晴らしいレストランです。
とても安らいだ素敵な夜です。

P.S.
ノンベーな僕は、シメの一杯(いっぱい?)にホテル近くの大好きなワインバー『Friends of the Vine』に顔を出し、今や日本には入って来なくなっちゃった大好きなタイタスを飲んでシメました!
上海で007気分で飲んで以来のタイタス、幸せです!
ほんと、僕はカリフォルニアの底抜けに青い空が大好き。ほら! こんな空を見ると、もう日本に帰りたくなくなるよね〜

そしてこの底抜けに青い空の下、創造力豊かにいろいろなビジネスが生まれるカリフォルニア。本当に僕はカリフォルニアが大好き。出来る事なら住みたいな。

ランチはその名も「WINE CASK」というワイン好きな僕にはたまらないレストラン。お店も本当にお洒落。ま、業務中なのでバリバリ飲むことはできず、シャンパン1杯のみで、アメリカンな感じにバリッとハンバーガーを行ってみました〜

実に久しぶりのアメリカンなハンバーガー、美味い! トマトのスープも旨味たっぷりでいい感じです。

カリフォルニアの底抜けに青い空の下、素敵なランチで心癒す午後です。

早くカリフォルニア特有の底抜けに明るい青い空を見たいけど、到着したのが夕方の17時過ぎ。外はもう暗い。
久々の定宿、トーランスのMiyako Hybrid Hotelへ直行。まだクリスマスっぽいイルミネーションが残ってる。

ここは湯船に浸かれるゆったりとしたお風呂があるし、朝食にはご飯と味噌汁と焼き魚とお漬物が食べれるし、最高にゆったりできて仕事だけに専念できるホテル。
夕食は友人が訪ねてきてくれて、ホテル内のレストラン『権八』にてディナー。ワインは友人が持ち込んでくれた。アメリカは日本と違ってほとんどのレストランで持ち込みができるのが羨ましい限り。

持ち込んだワインはソノマのマヤカマス・マウンテンの『HIDDEN RIDGE(ヒドゥン・リッジ) 55% Slope Cabernet Sauvignon 2007』という初めて聞くワイン。
この55% Slopeには意味がある。そう、55度の急な傾斜のある斜面で作られてるワインだそうだ。コート・ロティとかみたいだね。下の写真で急斜面って事、伝わるかな?
深みがあり、冷涼感もあり、奥行きの深い余韻の長い素敵なワイン。引き締まった甘さ控え目なドライフルーツっぽさもある。お刺身やお鮨とよく合う。
僕はしっかりした鮨の煮切り醤油と渋めのカベルネ・ソーヴィニヨンの組み合せは大好きなんだよね〜


そういや珍しいお料理と言えば、ハマチのカルパッチョにハラペーニョの薄切りを乗せたものを食べた。山葵の代わりなんだろうと思うけど、中々の小洒落た一皿。
久しぶりのロサンゼルス、到着初日の夜は、素敵なワイン『HIDDEN RIDGE(ヒドゥン・リッジ) 55% Slope Cabernet Sauvignon 2007』で素敵なスタートを切りました。