2012年11月 Archives

クリスマスまでまだ1ヶ月もあると言うのに、ソウルの街中はクリスマス一色だった。
どのビルも素敵に電飾されていて、スケールも桁違い。
見ての通り、本当に美しい。
日本はいつからこのような勢いを失っちゃったのかね〜〜
節電&経費節約、何でも地味にって文化になっちゃったね。日本だってバブル期はこれくらいの派手さはあったと思うんだけどね。


さてさて、ディナーはカロスキル(新沙洞;街路樹通り)の裏路地にひっそりと佇む大好きなイタリアン『La Cantinetta Amano』。
若い女性のシェフが一人で切り盛りしてる小洒落たお店。
このLa Cantinetta Amano、いつ来てもテーブルごとに違うお花が活けてあり、まずは着席しただけで心躍るところからスタートする。

そしてパンが美味しい。オリーブオイルにチラッとバルサミコを垂らしたのに付けるパンは最高!


最初のお通し代わりのイチジクと生ハムとチーズも素敵な逸品。これだけで次のプレートへのワクワク感が高まる。
選んだワインは、ソノマでグルナッシュ 100%という珍しいワイン『MATHIS』。
まさに南仏スタイルの上品なワイン。ネットで見る限り、日本には入ってきてないっぽい。
このMATHIS、Peter Mathisという人が造ってるんだけど、彼はルーベンスウッドで20年以上働いていて、でもどうしてもグルナッシュのワインが造りたくって自分のワイナリーを立ち上げたそうだ。
そして今もグルナッシュしか造ってない。相当なこだわりを持ってる人だね。
お料理は、この濃いめのグルナッシュに合わせ、鴨のコンフィ、魚介のリゾット、豚のソテー。


二人でシェアしてちょうどいいくらいのボリューム。
鴨のコンフィだけでもかなりお腹いいっぱいになる。
毎度、La Cantinetta Amanoのお料理は繊細で美味しい。
今夜は日本では飲めないワインも飲んだし、お洒落で素敵なクリスマス気分な夜です。
お客様との会食で鶏の水炊きのお店『朝倉』に行った。そこは日本酒、焼酎のほか、カジュアルなワインが置いてある。

そこで何と、大好きなモンタレーのハーンが造るデジャヴを発見!!
それも2009年のピノ・グリージョ。こりゃ飲むでしょ!
フワッとした口の中で膨らむ果実味、ほどよいボリューム感と樽の香りが心地よい。
まさか今夜はワインが飲めるとは思ってなかったんだけど、大好きなハーンのデジャヴと出逢えるとはね。
先日はソウル(仁川)でハーンのメリタージュに遭遇できたし、今夜はそのファミリーの中からデジャヴに出逢えた。素敵なお客様と何ともラッキーな夜を過ごしました。
デジャヴ、最高!
PS.

食後に軽くワインバー『ラ・フェーヴ』に顔を出したら、素敵なペサック・レオニャンのワイン、開祖は15世紀にまで遡ると言う『シャトー・ラ・ルヴィエール 2000』がグラスで開いてた。こりゃ飲むっきゃないね!
僕はボルドーの中ではこのペサック・レオニャンって地域が好きなんだよね〜 シャトー・ド・フューザルとか、大のお気に入り。
今夜は最後の最後まで、実に素敵な夜でした!

大好きなワインバー「マルグリット・マリー」にて、素敵なワインに遭遇!
ナパのカベルネ・ソーヴィニヨンの名門、シェーファーのスペシャルキュヴェ「ONE POINT FIVE」があった!!
このONE POINT FIVE、創業者のジョン・シェーファーと息子のダグ・シェーファーが30年力を合わせてやってきた証、1.5世代という意味を込めて命名されたそうだ。
ギュッと包み込むような深さと重々しさと繊細な舌触りがとても素敵なワイン。

重々しくても濃過ぎる感じはまったくなく、2007年とまた5年の歳月しか経っていないにも関わらず、穏やかで静けささえ感じさせる繊細なワイン。
ONE POINT FIVEが日本で飲めるとはね〜 素敵な事です。

マルグリット・マリーはもちろんお料理も素敵です。
シェフにこのシェーファー ONE POINT FIVEを一口飲んでいただき、シェーファーに合わせたお料理をお願いした。
根菜のサラダでまずは体をきれいにし、マッシュルームが乗った素敵なカルパッチョ、そして最後はビーフシチューです。
このビーフシチューがシェーファーとピッタリ。こんなにも素敵なマッチングがあるのかというほどの組み合せ。

今夜はマルグリット・マリーでシェーファー ONE POINT FIVEと素敵なお料理に酔いしれる夜です。
リー・リトナーとデイブ・グルーシンという凄い組み合せのライブをブルーノート東京で観た・聴いた!!


リー・リトナーのブルーノート東京は2年ぶり。デイブ・グルーシンに至っては、GRPオールスターズ以来だから20年ぶりくらいか...
二人とも大好きなアーティスト。特にデイブ・グルーシンは僕がミュージシャンをしていた頃からの憧れの人であり、憧れのアレンジャー。
幻のアルバムと言われる1964年録音のクイテット作品『KALEIDSCOPE
』もLP盤で持ってる。その後、GRPレコードを共同経営することになるラリー・ローゼンがドラムスを叩いてる。超レアです。

そう、GRPレコードは、デイブ・グルーシンとラリー・ローゼンの二人の名前を取った「Grusin/Rosen Productions」の略なんだよね〜
トランペットがサド・ジョーンズ、テナー・サックスにフランク・フォスターという往年のハードバップな面々との素敵なジャズです。
デイブ・グルーシンとリー・リトナーは共同で3枚のアルバムをリリースしてる。

何とも開演前からワクワクと心躍る夜です。
メンバーも凄い!

ベースにエイブラハム・ライボリエルが来てる!
ドラマーは初めて名前を聞く若手のクリス・コールマンという人。
でもこのクリス・コールマンがかなり凄い!
茶目っ気もあるし、素敵なドラマー。

ディナーももちろんブルーノート東京は最高!
有機温野菜、フォア・グラのテリーヌ、そしてメインが凄い! 「フランス産 シャラン鴨と冬野菜のポ・ト・フ コリアンダーと八角風味」という素敵な逸品。
温野菜は体に良い味してるし、フォア・グラのテリーヌは旨味がたっぷり詰まってるし、そしてメインのシャラン鴨は濃厚な肉汁がワインと最高の組み合せ。


ワインは今夜は珍しくカリフォルニアではなく南仏。ピエール・ガイヤール(PIERRE GAILLARD)の『サン・ジョセフ(Saint Joseph) "Les Pierres" 1999』です。
このSaint Joseph "Les Pierres"はシラー 100%で、かついくつかの最高区画のものを選別してベストなものを選んでるというピエール・ガイヤールのサン・ジョセフの中でもトップキュヴェなワイン。
南仏のシラー 100%の13年熟成。これは深いったらありゃしない。実に深く艶やかで大人な世界が展開する。
サン・ジョセフ自体はそれほど高級な地域ではないけど、南仏の最高峰、コート・ロティかと思わせるほどの円熟ぶり。素晴らしい。

ライブは最後のアンコールでデイブ・グルーシンの大ヒット作、ロバート・デニーロとメリル・ストリープ主演の映画「恋に落ちて
」の主題曲としても有名なマウンテン・ダンスで大盛り上がりで終わった。
そう、今夜はブルーノート東京の最終日の最終ステージ。
ミュージシャンたちもノリに乗ってた。

デイブ・グルーシンとリー・リトナーの素晴らしい演奏、そしてブルーノート東京の素敵なお料理、そしてピエール・ガイヤールのサン・ジョセフ、それもスペシャルキュヴェの"Les Pierres"、これらが三位一体となって最高に素敵な夜を演出してくれました。
最後にドラムスのクリス・コールマンと記念撮影です! デイブ・グルーシンとも撮りたかったな〜
5日に渡る長〜い深圳出張から帰ります!

まずはフェリーポートへ行き、そこから香港へ。ところがこれがまた中々大変で...
ホテルでフェリーポート行きのタクシーを手配してもらい、定額制で料金もホテルで支払ったはず。なのにタクシードライバー、フェリーポートに着いたらお金を払えと!!
ホテルに電話するも、中々英語の話せる人に行き着かない。そうこうしているうちにチェックインタイムが過ぎてしまった!

どうしても海外にいると通貨の換算がすぐにできないんだけど、落ち着いて考えたら、どうやらもめてる金額は日本円にしたら1,000円くらい。
よ〜し、もう払っちゃるぜ!!
と、タクシーに支払ってダッシュでフェリーのチケットカウンターに行くも、既にタイムアウトで荷物はチェックインできず。自分で持ち込んで香港の空港で荷物を預けないとならない。

でもとにかく乗れてよかった。
そして最後の最後まで、ともかく疲れる旅。
香港から羽田に帰る気満々だったのに、よく聞けば、なんと、成田着だ〜〜
夜遅くに成田に着くのは最悪。
20時過ぎると成田エクスプレスも本数が1時間に1本。
仕方なく京成のスカイライナーにて日暮里へ。

そして家なき子で腹ぺこの僕は、久しぶりにマルグリット・マリーへ顔を出した。
疲れた体をニコルスの1999年のピノでまったりと癒す。最高です!
最後はシェフがニコルスに合わせ、あえてお肉ではなくお魚料理に挑戦してくれた。
疲れ果てた夜の最後に素敵な時間を過ごしました。
深圳、疲れたな〜〜

会議漬けな深圳4日目、ランチは前日の手打ち蕎麦の日本食の隣りの和食の店に入った。こちらも入り口に蕎麦を打つコーナーがあった。でもこちらの店はランチには蕎麦はやってない気配。
日本の居酒屋みたいな店で、壁にはモツ煮や牛タンなど、馴染みのメニューが並ぶ。ランチメニューは限られていて、僕はカツカレーにしたけど、香り高いスパイシーな素敵なカレーでした。
夜は再びシェラトンのイタリアンレストラン『メッツォ(MEZZO)』です。

今回はレストランのマダムにやられた〜〜
日本人と見ると高い物を売りつける(>_<)
シチリアのワインをいくつかリストから選ぶも、ことごとく品切れとか。そして唯一の高級ワイン、イタリアの巨匠フレスコ・バルディのワインを薦めるだよね〜
押しの強さに負け、また実は当日、ちょっとだけ良い知らせが日本から入ってきたこともあり、フレスコ・バルディを開けることに。珍しいフレスコ・バルディのキャンティーです。ボルドーブレンドばかりと思ってだけど、キャンティーも造ってるんだね〜
お料理は、牛のカルパッチョ、オマール海老のスープ、そして最後はステーキです。

濃いめのフレスコ・バルディのワインとよく合う。組み合せ的には素晴らしいね。でもちょっとさすがにフレスコ・バルディは高いな〜

食後に一昨日と同様、ライブバンドの入るバーに行き、軽く飲みました。メンバーは前夜と同じだったけど、今夜は割とソフトな曲をやってた。
と思ったら、ギターを背中に担いで弾いてみたりと、相変わらずファンキーな連中です。
さ、長かった深圳滞在の日々もこれで終わり。明日は帰国です。

3日目は昼に日本食に行ってみた。
暴動の傷跡などもなく、店はきれいな感じ。
そして驚いたことに、入り口で本当に蕎麦を打ってる!!
こりゃ驚き! 食べてみるっきゃないね〜!
まさか深圳で手打ち蕎麦とは。

カレー丼ともりそばのセットにしてみた。
カレーは中々のスパイシーさで美味い!
そして蕎麦もコシがあり、実に美味い!
最後にちゃんとそば湯も出て来たし。
素敵なランチです。

夜はまたカリフォルニアから来てる社長と会食。
今回はステーキハウスに出掛けた。その名も『Super Steak』!
でも巨大な店内には鉄板焼きコーナー、寿司コーナー、中華コーナーなどもあり、まあ何でも屋という感じかな。
で、もちろんステーキを頼んだ。前菜代わりにオニオングラタンスープも。

合わせるワイン選びが難航した。というのが、ワインリストが中国語のしかない。そのリストに写真付きでワインが出てるんだけど、みな国名が「意大利」となってる。すべてイタリアワイン??
でもシラーズとか書いてあるワインもあり、とてもイタリアとは思えない。
で、取りあえずシラーズ、行ってみました! やはり予想通り、出て来たのはオーストラリアのワイン。そりゃそうだよね〜
ギュッとしか果実の凝縮感の高い濃いめのワイン。「88」と書かれてるけど、一旦なんだろうか? ネットでも出て来ないな。でも中々美味いし、ステーキの味付け的にはよく合う。
ステーキは、なぜか横に七味唐辛子がテンコ盛りになってる。不思議だな〜 でもこれが付けてみると中々美味い。新しいステーキの食べ方を発見!

オニオングラタンスープは、以前香港で飲んだ鉄観音茶が入ったコンソメに似た味がした。もしかして中国圏では下味に鉄観音茶を入れる??
食後、歩いてシェラトンへ戻る途中、前夜同様、90年バブルを思わせるような深圳のビル群の素敵な夜景を見た。幻の都市かのような光景。


そして客人が止まってるシェラトンまで戻り、ホテルのバーへ行く。
これが不思議で、生バンドが入ってるんだけど、ジャズとかじゃなく、バリバリにロックをやってる。
会話も出来ないほどの音量。不思議だね〜〜〜


で、もちろん僕はボンド・マティーニを。
中々のシャープなボンド・マティーニ。美味い!
バンドはホテル・カリフォルニアを奏りはじめた。
場内は結構盛り上がってきた。
そして後半、ノリノリの曲に合わせ、何と客がステージに引っ張り出され、踊らされるハメに、、、
これは思わぬハプニング。隣りのテーブルの今回の会議の主催社のメンバーもステージに引っ張り出される。そして、仕舞にはマイクもって歌い出すアメリカ人も!

いや〜、笑えるね〜〜
こうして深圳の3日目もディープに終わりました。少し疲れが出て来たな〜、、
深圳2日目、朝10時から18時過ぎまで、ず〜〜〜と英語で会議漬け。さすがに脳みそが疲弊した...
夜はホテルのコンシェルジュお薦めの中華に出掛けた。いけすがあり魚が泳いでいる中々の風貌のレストラン。


ここで超ディープなワインに遭遇しました!
万里の長城のワイン『GREAT WALL 1992』です!
この『GREAT WALL』、その昔に一度飲んだことがある。若いビンテージを旅行者からもらった。その時の印象はあまり良くなかったと記憶してる。
さて、20年を経て熟成したかもしれないGREAT WALLに挑戦!!
木箱から厳かに出て来る。
出だしは中々だね〜

味わいは、イタリアの陰干し系のブドウ、ヴァルポリチェッラのアマローネのような感じ。
喉の奥を通る時に干しブドウ系の甘みを感じる。
でも中々よく熟成していて美味い!
ホタテのスープ仕立てや回鍋肉とよく合った。
中々いいチョイスかも。
あまり渋くてドライ過ぎるワインだと、これらのお料理の甘みと合わないからね。
深圳2日目、仕事はヘビーだったけど、夜は素敵な万里の長城のワイン『GREAT WALL 1992』でまっとりする夜です。
ホテルへの帰路、90年バブルを思わせるような深圳のビル群の夜景を見た。素敵な光景です。

出張で中国の深圳に行くことになった。今を時めく某米国大手コンピュータメーカとの会議。

しかしなぜ深圳??
アジアの関係者を招集したのかと思いきや、世界32カ国の関係者を呼び集めてた。もうビックリ! Why Shenzhen?
まずは行き方からしてよく解らない。
旅行代理店でチケットを取ったが、飛行機のチケットは香港まで。さて、そこからどうする??
前日の夜遅くまでバタバタ仕事してて、深圳までの旅程を考えてる暇もなかった。

到着した香港国際空港にてハタと考える。回りをキョロキョロ。
どうやらここからフェリーに乗るらしいことが解った!
よく空港のターミナルに到着し、シャトルトレインで移動したりすることってあるよね。成田にもある。それと同じ扱いで、香港では入国しないまま、荷物もキャリーしてフェリーに乗り、深圳にて入国処理をするらしい。

ということで、フェリーのチケットを買い、次の便に乗る。いや〜、初めての体験。
フェリーに揺られること約30分、目指す深圳のフェリーポートに到着した。そしてここで荷物を受け取る。写真の通り、降りたタラップの先でいきなりガラガラと荷物が置かれ、そこから自分でピックアップする。出口で搭乗した際の荷物の半券と照合がある。

そして入国審査官のところを通り、外に出る。ここは暴動も激しかったところ。あまりキョロキョロせず、お上りさんのように回りを見ず、すぐさまタクシーに乗って一路ホテルへ!

そして深圳に到着したその夜、カリフォルニアのベンチャーの社長との会食があった。
場所は今回の会議の場所でもあるシェラトン深圳福田ホテル。福田ってのは、地域の名前。フーティンと発音するっぽい。
ほぼ2年ぶりに会うCEOとガッツリ握手をし、会食会場へ。向かった先は、ホテル内のイタリアンレストラン『メッツォ(MEZZO)』です。
オーストラリアのスパークリング、それも8月に訪問したドメーヌ・シャンドンのスパークリングで乾杯し、会食はスタート。

ワインはイタリア中心なので、中々カリフォルニアのプティ・シラーなどディープな系が好きな彼の好みに合うワインがない。最終的に無理してイタリアで合わせず、アルゼンチンのマルベック、『テラザス(TERRAZAS) 2009』にした。
グッと果実の凝縮感の高い深みと旨味と重みがある素敵なワインです。どうやらモエ・ヘネシーが経営してるらしい。
お料理は、日本ではもはや食べることが出来ない生の牛を使ったカルパッチョからスタート。
そして素敵な野菜たっぷりのミネストローネにステーキです。


ステーキはパルミジャーノと香草が乗った素敵な逸品。
そしてイタリアンらしく最後はグラッパでシメて素敵なディナーは終わりました。
シェラトンのロビーで2年ぶりの再開を祝って写真撮影をパチリ!
いい表情だな〜
その後、僕らは自分たちのホテルに戻りました。
インターコンチネンタル系のクラウンプラザというホテルなんだけど、これがまた何とも、、、
僕は出張すると必ず泊まったホテルのバーに一度は顔を出し、ボンド・マティーニをたのむことにしてる。

さて、今夜のクラウンプラザホテルのバー、こりゃたまらん、、、
写真のようなお子ちゃま二人が出て来て、ボンド・マティーニを注文したはいいが、誰が造るのと聞けば、どうやら自分たちと言ってるっぽい。
そう、ここ深圳ではシェラトンもクラウンプラザも、これだけの外資系なのにホテルマンのほとんどが英語が通じない。驚きです!
で、ともかくお嬢ちゃんたちが造り始めようとするんだけど、まったく見当違いなことを始めそうになったので、仕方ないので1つ1つレシピを使え、造ってもらった。左の娘が持ってるのがゴードンのジン、右の娘が注いでるのがスミノフのウォッカ。

そして、"Shakin' Not Stirred!"と叫んでガンバってシェークしてもらったんだけど、それをまたロンググラスに氷と一緒に入れようとする。
待て待て、これはね、カクテルグラスに注ぐんだよ〜と手振り身振りで指示をする。
いやはや大変なボンド・マティーニでした。
最後にバーフロアにあった白いピアノを何となくその場の雰囲気で弾くことになり、数曲さらっと引いて夜は更けました
初日から深圳のディープな一日です。
明朝、激早で起きて中国の深圳(Shenzhen)に飛ばないとならない前夜、何とも哀しく24時近くまで仕事。ふう〜
さすがに都心に飲みに出るのは辛いので、帰路の途中の五反田で軽い夕飯。行き付けのショットバー「82」です。
まずは最初の1杯は乾いた喉をグイッと癒すべく、ボタニストでジンリッキー。ウイスキーの名門ブルイックラディ蒸留所で造る珍しいジン。そう、アイラ島で造るジンです。


美味い! しなびた花が水を得て復活するかのような爽快感。
そしてウイスキーはディープです。
今夜は珍しいシングルモルトがいろいろ出てた。
まずは、グレンロセスのセレクトリザーブ。
ボトルがお洒落だね〜
グレンロセス蒸留所は1879年、当時マッカランのオーナーによって立ち上げられた老舗。蒸留所も緑が豊富で素敵なところ。
シングルモルトで出荷するのは製造量のわずか5%とか。貴重品です。
実に柔らかく、軽いバニラ香、シトラスやレモンピールのような香りが素敵。


続いては、キャンベルタウンで125年ぶりにできた新規蒸留所、グレンガイル蒸留所の造る『キルケラン(KILKERRAN)』。
スプリングバンクでフロアモルティングされた麦芽と、スプリングバンクと同じクロスヒル湖の水を使用し、2回蒸溜で造るとか。
キルケランとは地元の聖人、セント・ケアランの教会のことらしい。
とてもクリーミー&フルーティーな素敵な誘惑系のシングルモルト。

最後はジョニー・ウォーカーのキーモルト、カーデュー(CARDHU)。
とても華やかでスケールの大きなシングルモルト。美味い!
カーデュー(CARDHU)とはゲール語で黒い岩を指すらしい。そんな印象じゃないな〜 もっとずっと華やか。
蒸留所は中々お洒落だね〜


さ、これで帰ればいいところ、お腹はペコペコ。
「82」の向かいには、馴染みのラーメン屋(支那そば屋)、「かづ屋」が!
毎度の82後のラーメン屋。
ビールとメンマとキャベツ漬けをつまみ、最後は和風の節系のラーメン。
これを控えると体にいいんだけど、中々できない。

煮干、昆布、サバ節などから造ったであろう自然体のラーメン。
麺も自家製麺、チャーシューも焼き上がってから2時間おいてから出すこだわり。
そんな素敵なラーメンで明日からの深圳行きへ気合いを入れる夜です。

今夜は米国在住の友人からもらったサンタバーバラの素敵なワイン『ジェファーズ(Jaffurs)』のシラーとジャズに浸る夜です。
主宰者たるクレイグ・ジェファーズ(Craig Jaffurs)は航空宇宙業界から身を転じた人だとか。
ジェファーズは自社畑は持たず、名門のメリーヴェルなどからブドウを調達してるらしい。

1994年のファーストリリースでワインスペクテーター、ワインアドヴォケイト両誌でいきなり90点をたたき出したという逸材。
まさにローヌのワインそのもの。
コート・ロティなど、北部ローヌ系の味わい。
ボリュームはあるんだけど濃過ぎず強過ぎない。とてもエレガントなワイン。
合わせるジャズは、弱冠12歳でデビューしたセルジオ・サルバトーレ(Sergio Salvatore)の2枚目のアルバム『枯葉
』。

僕の敬愛するデイブ・グルーシンが主催してたGRPレコードからの作品。当時のGRPに所属してたチック・コリア、大好きなランディー・ブレッカー&マイケル・ブレッカーやゲーリー・バートンなどが参加する豪華な作品。
たぶんこの時セルジオ・サルバトーレは13歳。
もはやこれは怪人。世界に名だたるミュージシャンたちと互角に渡り合ってる。


このセルジオ・サルバトーレを聴きながら、食後酒にはフレスコ・バルディとロバート・モンダヴィの共作、ルーチェのグラッパ!
そしてシャトー・メルシャンの桔梗ヶ原メルローのグラッパ。
この2種類の飲み比べは楽しいな〜
いずれも深くブドウの果実の旨味を引き出した素敵な逸品にセルジオ・サルバトーレとランディー・ブレッカーの演奏が絡み合い、素敵なジャズクラブな空間が目の前に現れる。
今夜はジェファーズの上品でエレガントなワインとセルジオ・サルバトーレの躍動感あるジャズに酔いしれる夜です。

場所は白金高輪の素敵なレストラン『アルヴィナール』。
お料理とニコルスのワインを1つずつ合わせて行くペアリングディナーです!
ワクワクするね。
まず最初は「マテ貝のポワローのア・ラ・クレーム」という小さなスプーン状のものに可愛らしく乗って登場して来た素敵な逸品。
合わせるワインは、2005年のソーヴィニヨン・ブラン。7年の時を経て素敵な熟成を遂げてる。


グレープフルーツの皮の苦味というか渋みというか、裏にそんな味わいもあって、そしてトロピカルな感じは抑えられた大人のソーヴィニヨン・ブラン。
それこそボルドーのペサック・レオニャンとかのワインのよう。
「マテ貝のポワローのア・ラ・クレーム」のクリームのまろやかな味わいがニコルスのソーヴィニヨン・ブランとよく合う。
続いてのお料理は、「タスマニアサーモンとアボカドのタルタル スダチとアネット風味のサワークリーム添え」というこちらも可愛らしいお料理。
合わせるワインは、何と1999年のシャルドネ!
13年の時を経て、濃いレンガ色のような熟成を遂げた素敵なワイン。
サーモンの旨味と自然の甘みにサワークリーム、この味わいにピッタリな大人な大人なシャルドネです。

次は、「カナダ産オマールエビと薫製ホタテのテリーヌ トマトのサバイヨンソース」というこれまたお洒落な逸品。

これは先ほどのシャルドネで合わせた。

続いては、「フランス産フォワグラのソテー ソース・ペリグー」。
下にリゾットのようなものを敷いた素敵なお料理。
ポルト系のおソースかな、とっても旨味がある深い味わい。
合わせるワインは、ピノ、それもエドナ・ヴァレーのエドナ・ランチ・ヴィンヤード 1999年。
こりゃもう素晴らしい逸品です。

ちなみに僕は自宅にこのエドナ・ランチ・ヴィンヤードの1997年をまだ数本持ってる! いいでしょ〜〜
さて、この1999年のニコルスのエドナ・ランチ・ヴィンヤード、もうそりゃ美味いったらない。深いルビーなトーンの中に沈み込んだ深い味わい。動と静と言えば、間違いなく静のワイン。
土の香りがする。ミネラル分もしっかりとしていて、ヴォーヌ・ロマネをさらにもう一歩地に足付けて腰を据えた感じで、でも少しシルキーなタッチで、そしてチョイ悪オヤジ系な枯れた味わい。そんな微妙な味わいに仕上がった最高のピノです!

最後のメインは、「エゾ鹿モモ肉のロースト 洋梨風味の赤ワインソース」。
これまでに見た事もないほどの分厚い鹿です!
いや〜、色合いも素晴らしいし、肉厚でかつジューシー。
こんなに旨味のある鹿ってあるんだね〜
合わせるワインはジンファンデル。
こちらもシャルドネやピノ同様、1999年のもの。

とても普通にはジンファンデルとは思えないほどの実にエレガントなジンファンデル。
13年の時を経てタンニンの渋みは丸くなり、レーズンのようになりがちなジンファンデルを実に上品に仕上げてる。
キースは日本人女性が大好きで、今夜もお嬢さんをお掛け回してたけど、そんなエロオヤジ(^_^)が創ったとは思えない繊細でエレガントなジンファンデル。
美味過ぎる!
もちろんエゾ鹿とはピッタリ。

シメは、「マロンのマカロン モンブラン風」という小洒落たデザート。
こちらも大人の味わい。
ビターな感じがたならない。
こうして素敵なパーティーはあっという間に時間が経ちお開きに。素敵な夜です。
で、ここからがディープ!

会場でご一緒の方と自分の素敵なワインバー自慢をしていたら、どうもその方と店がかぶってそう。せいので名前を明かしたら、何と麻布十番のラ・フェーヴ!
ありゃ〜〜
で、その方はお開きですぐにお帰りになり、僕はしばらく残って参加者やニコルスと歓談してた。
そして僕は最後のシメの1杯のため、場所も近かったしラ・フェーヴに向かった。そうしたら、お店のすぐそばで先ほどの方とすれ違ってビックリ!
彼はニコルスのパーティーが開いてすぐ、ラ・フェーヴに来て1杯飲んで帰るところなんだって。
こんな奇遇もあるもんだね。僕はそれからラ・フェーヴで1杯、あ、違う、いっぱい(?)飲んで帰路に着きました。


で、酔っ払いになった僕は禁断のラーメン、食べちゃいました。せっかくしばらくラーメン断ちしてたのにな〜
「屋台の味 麻布ラーメン本店」にてググッと屋台系のラーメンを食べて夜を終えました。
今夜は素敵な素敵なニコルスな夜です。

某日某夜、厳かなるラ・フェーヴ(la feve)のディナー。傍らには素敵な方が。
さて、まずは生ガキ、それも三重県の名産、的矢カキ!
合わせるワインは名門アンリ・ブルジョワ(HENRI BOURGEOIS)のサンセール。
地元には「アンリ・ブルジョワ通り」とも呼ばれるストリートがあるらしい。
この地に10代続く歴史を持つ一族の造るサンセールは、ミネラルたっぷりな洗練された酸が魅力的。
生ガキの潮な感じと素晴らしいマッチング。一人3ピースずつ的矢カキを食べたんだけど、もっと食べれば良かったな〜


そして根菜たっぷりのサラダ。
健康的で、かつ美味い!
サンセールにはピッタリ。
メインは鴨のコンフィと和牛ホホ肉の赤ワイン煮込みにした。
合わせるワインは、南仏の名門、シャトー・ド・フォンサレット 2003年。
先日、店主の永嶋佳代子さんのブログでこのシャトー・ド・フォンサレットをグラスで開けちゃったという書き込みを見てとってもそそられた。
9年熟成のグルナッシュな味わいはシルキー、ベルベッティーな妖艶な世界。


でもグルナッシュ 100%とかと思いきや、どうやらネットで見るとグルナッシュ 50%、サンソー 35%、シラー 15%というセパージュらしい。
サンソーが入ることで濃過ぎずきれいな酸が表現できてるのかな〜
鴨のコンフィ、和牛ホホ肉の赤ワイン煮込みとも素晴らしい組み合せ。

このシャトー・ド・フォンサレットはシャトー・ラヤス(Chateau Rayas)というドメーヌが造ってるんだけど、名門の名を冠してから2代目、写真のエマニュアル・レイノーが造ってる。
官能的と表現されるシャトー・ド・フォンサレットは彼の代になってさらに艶っぽくしたとも言われる。
今夜は素敵なお料理とシャトー・ド・フォンサレットに酔いまっとりと疲れを癒す素敵な夜です。

2ヶ月半ぶりくらいに訪れたイテウォンの大好きな素敵なビストロ『La Cigale Montmartre』。
相変わらず小洒落てて居心地も最高!
既に店内はハロウィンな飾りです。
さて、回りを見回すと、La Cigale Montmartre名物のお鍋いっぱいのムール貝を食べる初老の方々が。今回こそこれを食べるぞと気合いを入れる!

が、しまった、、メニューを読み損ねた。
ムール貝はMussel、間違ってエスカルゴをオーダーしちゃった。韓国ではムール貝の事をエスカルゴと呼ぶとばかり思ってた。
ってのがさ、どこを探しても初老の方々のテーブルに出ていたムール貝のお料理がメニューから探せなかったんだよね〜

で、アペタイザーのところにエスカルゴが出てた。だもんで、きっとこっちではムール貝の事をエスカルゴと呼ぶに違いないと思ってオーダーした。
答えははずれ! 本物のエスカルゴが出て来ました〜〜
ま、これはこれで美味いからいいや。

さ、ワインを選ばないと。今日はこの後、サラダ、オニオングラタンスープ、パスタと来るので、白ワインにしてみた。
選んだのは、スターリング(STERLING VINEYARDS)のシャルドネ。
STERLINGは日本版サイドウェイズで有名になったナパのニュートン率いるピーター・ニュートン氏が1964年に立ち上げた老舗のワイナリー。
その後、1977年にコカ・コーラ、1983年にはシーグラムに買収されるという、大手が狙う素晴らしいワイナリー。
たぶん現在は日本へは輸入されてない。ナパ・ヴァレー最北端、温泉で有名なカリストガの街にあるワイナリー。小高い丘の上にあり、ワイナリーの入り口からはロープウェイで登るという何ともお洒落なワイナリー。行ってみたいものです。


まったりとしたグラマラスなシャルドネ。白桃、洋梨などの素敵な香りがする。香しいとはまさにこういうもの。
サラダはチーズや黒オリーブが入った健康的、かつワインのおつまみに最高なもの。
そしてフランス本場のオニオングラタンスープは絶品です。

シメにムール貝が入ったフェットチーネのパスタをいただく。これがまたSTERLINGのシャルドネによく合う。本当にムール貝のソースの味わいが引き立つ。
最後にデザート代わりにチーズをいただき素敵なSTERLINGをまっとりと味わう。
途中でクーラーから引き上げ、冷た過ぎないようにして飲んだ。

温度が上がっても崩れず艶もキープしてる。
実によく出来た素敵なシャルドネ。最高!
今日は久々にイテウォンのビストロ『La Cigale Montmartre』で大満足なランチでした。
で、その後が実は大変で、、、

まっとりと、ゆったりとランチをし過ぎたお陰て、仁川国際空港に着いたのは離陸15分前。いや〜痺れた!
何とか掛け合って、荷物もすべて手荷物だと言い張って乗せてもらい、事なきを得ました。
でもこの最後のバタバタをしてでも、それでも『La Cigale Montmartre』は素敵なビストロでした。素晴らしいランチに乾杯!
久々の渡韓。それも今回は翌朝に仁川国際空港近くにある工場とミーティングがあったので、成田から仁川に飛び、初めて仁川の街に泊まる事にした。

さ、その仁川ですが、仁川も広いらしくいろいろ地域があるようだ。ホテルやコンベンションセンターがあるのは、仁川の中でも松島(Songdo-Dong)という地域。仁川市は国策で国際会議などを招致しようとコンベンション事業に力を入れているそうで、そのため国際ブランドのホテルも多数。
今回泊まったのは、シェラトン仁川ホテル。もっとカジュアルなところで十分だったんだけど、この時期、何かイベントがあるらしく、飛行機は遅い便は取れないし、カジュアルなホテルはみな満室。なんだろうね〜〜
夜はホテルの中のレストラン、イタリアンな『ベネ(BENE)』で食べました。回りは何もないからね。
このベネ、中々ワインリストがいい!
何と、、大好きなモンタレーのワイン『ハーン』が置いてある! それも日本では見たことのないメリタージュ。

後でネットで調べてみると、セパージュは通常のボルドーブレンド(メルロー 33%、カベルネ・ソーヴィニョン 31%、プティ・ヴェルド 17%、カベルネ・フラン9 % )+マルベック 12%というもの。マルベックが入ってるのが中々珍しい。
深みと複雑味、カベルネ・フランから来ると思われる青い感じ、ピーマンのような香り、きめが細かくかつシルキーな口当たり、どこから見ても飲んでも上品な大人な世界のワイン。
お料理は、日本ではもう禁止になり食べれないであろう牛のカルパッチョ。そう、生の牛です! たっぷりのお野菜とスライスされたパルミジャーノが旨味を引き立てる。

相棒は色鮮やかなカプレーゼ。お洒落な一皿だね〜

続いての一皿は、僕はラザニア。

相棒はグリルしたお野菜。これは実に健康的な逸品。見た目にも美しいよね〜

メインは僕は鴨のグリル。こんな大降りなモッチリとした鴨は日本では食べれないな〜 ハーンの奥深い旨味と鴨の味わいが最高!


相棒のメインはサーモンのグリル。こちらも素敵な逸品。
遅くに到着し初めて泊まる仁川、中々素敵なレストランがあるな。おまけにソムリエの方は済州島に7年間勤めていたそうで日本語が実に上手。
肩の力を抜いてゆっくりと、そしてまったりと過ごす素敵な仁川な夜です。