ついに愛するシエラ・ムーンへと向かいます!

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ついに待ちに待ったシエラ・ムーン行きです! 今回はロサンゼルスで大活躍の若手日本人ワインコンサルタント、Ms. Alice Hamaさんといっしょに訪問です。

朝、サクラメントのホテルに市之瀬千代さんとご主人のEjさんが迎えに来てくれた。ワクワクします!

一路シエラフットヒルズへ向かいますが、まず最初に立ち寄ったのは、シエラ・ムーンの醸造を委託しているワイナリー、ミラフローレスです。

ミラフローレス

マルコ・カッペリ Marco Cappelli
シエラフットヒルズの中でもエル・ドラドAVAに位置するミラフローレス、ここでは名醸造家、マルコ・カッペリ氏(Marco Cappelli)が腕を振るってる。

もちろんシエラ・ムーンも彼が造ってる。

そしてすぐに移動し、シエラ・ムーンの畑へ向かいます。


見ての通りの広いヴィンヤードです。全部で面積は127エーカーもあり、そのうちブドウが植えられているのは約24エーカー。これはかなりの広さで、とてもブティックワイナリーとは呼べない規模。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards

すべてご夫婦二人で創り上げブドウを植えて来た自分たちの子供のようなワイナリー。建設関連のお仕事をしていたEjさんは本当に自分でブルドーザーを操ってこの畑を切り開いたそうです。井戸を掘って水を出すところからのスタートとか。まさに気の遠くなる作業です。

頂きの上には将来のゲストハウスとなるであろう小さな小屋が建ってる。Ejさんがその完成予想図の模型を持ち出してきて、みんなでわいわい。楽しい一時です。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards

ブドウは、シラー、プティ・シラー、ジンファンデル、ヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌと、完璧なまでにローヌ品種を育てている。そしてその土地の地質自体もコート・ロティと極めて類似しているそうだ。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards
そして一つ発見!

一昨日、トーランスの『Friends of the Vine』でオリン・スウィフト・セラーズOrin Swift Cellars)のザ・プリズナーThe Prisoner)』を飲んだけど、どうやらシエラ・ムーンはこのオリン・スウィフト・セラーズOrin Swift Cellars)と深い関係にあるらしい。

詳細は書けませんが、まさか2日前に飲んだワインとも関係するとは、何とも世界は狭い。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards
畑を一通り見て回った後、千代さんの邸宅たるログハウスへうかがった。

もちろん畑の中にあります。

入り口に可愛いワンちゃんがいて微笑ましい。



お宅の中では5種類のシエラ・ムーンのテイスティングをしました。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards
2005年と2006年のシラー、2006年のプティ・シラー、2007年のジンファンデル、そして市販していないという貴重なデザートワインの5種類です。

テーブルにはチーズにフルーツ、そして千代さんがご自身で育てたというオリーブが並び、ワクワク感は頂点に達しました。

2005年のシラーは、まさに完璧なまでのコート・ロティです。これ、ブラインドでテイスティングしたらコート・ロティと言うに違いない。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards
それくらい引き締まったシラーです。カリフォルニアのシラーにありがちな濃過ぎてボリュームがあるタイプとは対局にある、とってもエレガントなシラーです。

この2005年のシラーは完璧なワインと言えるでしょう。2008年の米国メディア、ワイン・エンスージアストWine Enthusiast)にて91点をたたき出した実力派ワインです。

僕も2008年に入手してストックしてたんだけど、地震でセラーから30本以上ものワインが飛び出し、哀しい事にシエラ・ムーンはほとんど割れちゃいました。

1本だけ、生き残ってそのままセラーに眠ってる。

そんな素晴らしい2005年のシラーに感動した後、続いては2006年。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards
こちらは2005年に比べると、もう少し華やかなシラー。

聞けば、5%ほどヴィオニエが入ってるそうです。

たぶんそのせいだと思うけど、華やかで香しいワインに仕上がってる。

この2006年は毎度、我がナイショのバーで飲んでるいつものシラー。素敵なワインです。

次は2006年のプティ・シラー。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards
こちらは日本ではほんの一瞬だけ入って来てすぐに飲めなくなっちゃった。数回、Ransen離れで飲んだんだけど、その頃(2010年)はまだ少し若く、濃さと強さがあった。

でも今飲んでみると、実にしなやかでエレガントなワインに成熟している。”美しい”という表現が一番かもね〜

これほど美しいプティ・シラーは珍しい。

たぶんシラー、そしてプティ・シラー、これらのエレガントさはワインメーカーであるマルコ・カッペリ氏の個性によるものなんだろうね。トラディショナルなヨーロッピアンスタイルで、実に洗練された味わいです。

この2006年のシラーとプティ・シラーは、2009年のサンフランシスコ・クロニクル・ワイン・コンペティションにて銀賞を受賞してます。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards San Francisco Chronicle Wine Competition サンフランシスコ・クロニクル・ワイン・コンペティション Wine Enthusiast ワイン・エンスージアスト

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards
そして2007年のジンファンデル。

こちらは樹齢の若さを感じさせない深みのあるジンファンデル。ジンファンデル特有のレーズンとかドライフルーツ系の香りはするものの、濃さや甘さは控えめで、こちらもシラー、プティ・シラー同様、エレガントな仕上がり。

このジンファンデルも一度だけRansen離れで飲んだけど、それっきり見掛けなくなったな〜 残念。

実にシルキーで艶のある高貴なワインです。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards
これらシラー、プティ・シラー、ジンファンデルすべてに共通なのは、土の香りがすること。

土とミネラル、大地の香り。自然の恵みを活かした素晴らしいワインです。シエラネバダ山脈からの水もいいのかもしれないね。

確かに水を飲ませていただくと本当に美味い! この水も商売になりそう。

さ、最後はデザートワイン。

千代さんにお孫さんが生まれた際にその記念に少しだけ造ったそうで、市販はしていないレア物。

上品な甘さと艶が素敵なデザートワインです。

そしてランチへと出掛けました。シエラ・ムーンが位置するFair PlayというAVAの一つ隣り、エル・ドラドAVAのダウンタウンへ向かいます。

エル・ドラド Taste
入ったレストランは「Taste」という小粋なフレンチです。

残念ながらシエラ・ムーンは置いていないので、他の地元のワインを頼みました。

選んだワインは、近郊アマドール・カウンティFORLORN HOPEというワイナリーの『Mil Amores 2007』というもの。

ブドウが珍しい!

アマドール・カウンティ FORLORN HOPE Mil Amores
何と、トゥーリガ・ナショナル 60%、テンプラニーリョ 40%というポルトガルとスペイン品種です。

テンプラニーリョはポルトガルではティント・ロリスと呼ばれ、FORLORN HOPEのWEBサイトでもトゥーリガ・ナショナルとティント・ロリスと書かれてるから、ポルトガルを意識したワインなのかな。

不思議とWEBサイトではティント・ロリスと書かれているけど、実際のボトルの裏面にはテンプラニーリョと記載されてる。この辺りがおおらかなアメリカンな感じですね〜

エル・ドラド Taste
凝縮感の高い少し濃い目のワインです。エレガントなシエラ・ムーンをこれだけテイスティングしてきちゃっているので、ちょっと強過ぎるかな〜 まさにカリフォルニア的なワインです。

そしてこのワインに合わせるお料理は、ラグーソースを絡めた手打ち麺のパスタです。

ラグーソースの旨味がワインとピッタリ! 実にナイスな組み合せでした。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards ANDIS
食後は、シエラ・ムーンへの帰路、ANDISというワイナリーに立ち寄り、ここでもいろいろ試飲をしました。

ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンほか、テイスティングし過ぎてだんだん酔っ払って来るよね〜

さて、楽しかったシエラ・ムーンへの旅も終わりです。

シエラ・ムーン 市之瀬千代 Sierra Moon Vineyards
朝8時にサクラメントに迎えに来ていただいてからおよそ9時間を千代さん&ご主人のEjさんと過ごしました。またとない素敵な旅となりました。

愛するシエラ・ムーンが永きに渡って続く事を祈ってFair Playを後にしました。

シエラ・ムーン、最高です!

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4 コメント

ryoko noda said:

すごい旅をなさいましたね!
いまだにシエラムーンに行ったことのない私がまるでそこにいるような気分になりました。
千代さんとEJもどんなにか嬉しかったことでしょう。
忙しい中時間を作って出かけてくださったことに感謝します。
いつか我々のワイン会でその体験を直接伺えたらと思います。

Keiichiro Katayama said:

野田さん

こんばんは。はい、頑張って行って来ました〜〜 木曜の深夜(金曜の0:45発)の飛行機で飛び、現地木曜の夜にLAに入り(&もちろんワインを飲み)、金曜日にサクラメントまで移動し(&もちろんワインを飲み)、そして土曜日、ついにシエラムーンに行ってきました。

このブログに掲載した数枚の写真では説明し尽くせないほどの素敵な畑でしたよ。そして市販していないデザートワインの試飲など、感動に次ぐ感動な一日でした。

土曜の夜にはLAに戻り(&もちろんワインを飲み)、日曜の昼にはLAを発ち、月曜の夕方に成田についたまま入国せずに韓国へトランジットという、まさに弾丸トラベラーな生活でしたが、でも体に無理をして行っただけの価値は十分にあった素敵な旅でした。

この素敵なシエラムーンをぜひ後世に残したいものです。いつか野田さんもぜひシエラムーンへ!

ryoko noda said:

私もこのワインはどうしても後世に残したくて仕方がありません。
片山さんのような方が見ず知らずの千代さん夫婦のことをとても気にかけてくださって、私にとっても本当に有難くてたまりませんでした。土を耕すことから始めたブドウ畑が彼らにとってどんなに愛着のあるものなのか遠くにいる私にも伝わってきます。
写真を食い入るように拝見させていただきました。
なかなか手入れの届いた畑で、広いのですね。

浜さん?でしたか。同行してくださった方にもくれぐれもよろしくお伝えください。
お体ご大切に。ソウルの話も楽しみにしています。

突然訪問します失礼しました。あなたのブログはとてもすばらしいです、本当に感心しました!
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This page contains a single entry by Keiichiro Katayama published on 2012年7月22日 21:50.

シエラ・ムーン前夜のサクラメントな夜 was the previous entry in this blog.

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