ヒッチングポストの魅惑的なロゼとジャズボーカルな夜

映画『サイドウェイ』で有名になったヒッチングポストに何と、ロゼがあった!
日本には未輸入。帰国した友人に手土産でもらいました。
ヒッチングポストはこの映画で大ブレークしたけど、ピノ・ノワールが中心。それ以外ではシラーは飲んだ事があるけど、ロゼがあるとは知らなかったな〜
ちなみに映画で取り上げられたハイライナーというピノは、いまだに本国のWEBサイトでもお一人様2本までと制限が付くほどの品薄。小さなブティックワイナリーだからね。

エチケットにHARTLEY OSTINIと書いてあるけど、Frank OSTINIさんとGray HARTLEYの二人で立ち上げ、そして今もこの二人とFrankの息子の3人だけで切り盛りしている想いっきり小さなワイナリー。そりゃ品薄になるわな〜
このロゼ、ブドウが珍しい! ヴァルディギエ(Valdiguie)という初めて聞くブドウが79%、ピノが21%。

ヴァルディギエ(Valdiguie)とは、カリフォルニアでは「ナパ・ガメー」と呼ばれているもので、グロ・オーセロワとも呼ばれるらしい。
さて、このヒッチングポストのロゼ『"Pinks" Dry Rose』、実に赤ワインチックなロゼです。
ロゼということで、最初は少し冷たくしたんだけど、温度が上がるにつれ艶が出て来た。常温近くまで上がってもその絵姿は崩れず、実に優美で妖艶。
素敵なロゼです。日本へも出荷して欲しいな〜

そんな素敵なロゼには素敵なジャズボーカル。
まずは男性ジャズボーカルの極み、ジョニー・ハートマンの『I Just Dropped By to Say Hello
』。
ジム・ホール、ケニー・バレルという偉大なるジャズギタリストが参加してるのが凄いな。そしてベースはミルト・ヒントン、ドラムスはエルビン・ジョーンズ、テナーサックスはイリノイ・ジャケーという各メンバーも、まさに60年代のジャズ界を動かしていった面々。
甘いテノールにヒッチングポストのロゼが映える。

そしてもう1枚、今度は日本の女性ジャズボーカル、中本マリの『NADECICO
』。
3人の名ピアニスト、岩崎大輔、山本剛、市川秀男、そしてジャズギタリストの中牟田貞則、それぞれとのしっとりとしたデュオ。静なる世界。
静かに沈みかえった空間にポッと中本マリの少しハスキーな声と渋いピアノやギターの音が広がっていく。水面に波紋が広がるかのようなじわっとした世界。
このNADECICOを聴く頃にはヒッチングポストのロゼの温度もかなり上がり常温に近くなってきて、さらに艶が増した。
日本のイイ女、大好きな中本マリの歌声とヒッチングポスト、最高!
今夜はサンタバーバラに彗星のごとく現れたヒッチングポストと妖艶なロゼと素敵なジャズボーカルな夜です。
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