ナイショのバーでまったりジャージーに過ごす夜

本家ナイショのバーはいつも素敵な料理と素敵なジャズと素敵なワイン&ウイスキー&カクテルで僕を癒してくれるサンクチュアリ。
まさに地上の楽園!
今夜入った時に流れていたのは、聴いた事のない女性ボーカル。激しいバップ系のトランペットも入ってる。なんだこりゃ??

聞けば若手の女性ベーシストで歌も歌うエスペランサ・スポルディング(Esperanza Spalding)という人のアルバム「Esperanza
」とのこと。
ちょっと女性とは思えない太く沈み込むような弾けるベースのトーンが凄い! 大柄の黒人男性のベースとしか思えない。
このエスぺランサ、オバマ大統領がファンらしく、これまで2回もホワイトハウスでプライベートライブを開催してるそうだ。
そして、いまネットで見てみたら、本年2月、第53回グラミー賞にて見事“最優秀新人賞”を受賞してる!
う〜ん、こんな新しい人のアルバムを持ってるとは、本当にナイショのバー、恐るべし。

エスぺランサに合わせるスタートアップは、ブレンデッド・スコッチ、ザ・フェイマス・グラウス(The Famous Grouse)でハイボール。古き良きスコッチな世界。
穀物の香り豊かで美味しい〜
エスぺランサのベースも若手とは思えないレガシーな感じのトラディショナルなベース。このトラディショナルなスコッチとは素敵な組み合せ。
お料理もまたまた素敵。

まずはブロッコリーを茹でてタプナードソースで食べる。いつ食べても美味い! トラディショナルなスコッチと良く合う。
続いて万願寺唐辛子とプロシュートのソテー。これまた野菜としての旨味が幸せを感じるプレート。
ここでもう1杯、ハイボール。

イタリアンなお洒落なボトルを森浦君に選んでもらった。出て来たのはスペイサイドのモートラック。
詳細不明なれど、どうやらイタリアでボトリングされたレアな「MENSES 星座シリーズ」というものらしい。エチケットが実に素敵。これまた自然な旨味が詰まった骨があるけど香りがよく、そして舌触りも優しい素敵なウイスキー。

さてさて、次なるお料理は初物、山えのきとルッコラのバターソテー。美味い!! これはバターっぽいシャルドネに行くしかないね!
ってことで選んだワインは、カレドニア・オーストラリスのシャルドネ。ムルソーのような素敵なシャルドネです。山えのきとルッコラのバターソテーに実にピッタリ!
ここでジャズはポリー・ギボンズ(Polly Gibbons)の「バン・バン」に変わった。パワフルなボーカル。詳細は上記リンクにて!

ここで今夜のメインディッシュ、大和芋のローストの登場! 毎度、厚切りのパンチェッタに頬が落ちそう。
ワインは何とスペイン南西部、バレンシアでゲヴュルツトラミネールを使ったという素敵でかつ不思議なワイン「カサ・ベナサル(CASA BENASAL)」。
ゲヴュルツトラミネールはアルザスなど、冷涼な地域で栽培されるのが普通。

カリフォルニアでも北端のアンダーソンヴァレーとかでは造ってるけどね、まさか温暖なバレンシアで育てているとは。
柑橘系の穏やかな酸味とミネラル感が心地よい。ゲヴュルツトラミネールらしいライチや金木犀のような香りは控えめ。言われないとゲヴュルツトラミネールとは思わないかもね。
ここで次の3枚目のジャズ! って、一体何時間ここに居るんだろう!?

グレッチェン・パーラト(Gretchrn Parlato)の「In a Dream
」というこのアルバム、ミステリアスな歌声、そして骨太いニューヨーカーたちの演奏でかなり引き締まった作品。
アメリカの人材の底の広さを痛感するね〜 まだまだ知らなくても凄いミュージシャンがたくさんいるんだな〜
来週、久々にニューヨークに行きます!

過密スケジュールゆえジャズクラブに行く時間は難しそうだけど、本場のジャズを聴きたいな〜
ニューヨークならどこに行っても、誰が演奏していても、それが例え日本では無名な人だったとしても、きっと感動する演奏に違いない。
そしてワインはセレシンへ。
パンチェッタの脂をセレシンのきれいな酸で流す感じが心地よい。
シメはフルーツとカクテル。

マスターの増田さんが厨房から出て来たので、久しぶりにギムレットを創ってもらった。このギムレット、いつ飲んでも変わらずに美味い!
ギムレットに浸っていたら、またまたジャズが次へ進んだ。
ウルフ・ワケニウス(Ulf Wakenius)というギタリストの「Notes From the Heart: Music of Keith Jarrett
」というアルバム。

そう、このアルバムはキース・ジャレットの作品をギターを中心に演奏してる。
ギター、ベース、ドラムスのトリオ、ギターソロ、ピアノとのデュオと多彩。どこまでも美しく、そして透明感のあるサウンドに心酔う。
今夜は素敵なウイスキー、ワイン、お料理、シメのギムレットと、そして4枚のジャズのアルバムで実に長時間に渡りゆったりと、そしてまったりとした時を過ごしました。
そしてもちろん、こんだけ飲めば酔っぱらいました〜 でも幸せな酔いです。
ナイショのバー、最高!
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