2011年5月 Archives

大ヒット作の「ハリー・ポッターと賢者の石」や「ダ・ヴィンチ・コード」に出て来る実在した錬金術師ニコラ・フラメル(Nicolas Flamel、1330年 - 1418年)。ハリー・ポッターでは、何と665歳という設定!
その彼の家は今もパリで最も古い建物として残されている。
建てられたのは、何と1407年。
そんな館が残っていることが凄い! そして、何とそこがレストランになっている!
大勢の観光客がこの古い館を訪れるんだけど、まさかレストランになってるとはね!

そのレストランが「オーベルジュ・ニコラ・フラメル(Auberge Nicolas Flamel)」。
パリ最後の夜に訪れてみた。古い佇まいが郷愁と中世への想いを誘う。
外見も見ての通りのレトロ感いっぱい。店内もいい雰囲気。ワインは地下に凄いセラーがあるらしい。
今夜のワインはペサック・レオニャンのシャトー・ド・フューザル。大好きなワイン。
その昔、六本木のベルファーレというエイベックスが経営するディスコがあり、その2階にモダンな鉄板焼き「香花」という素敵な空間があった。そこでよくこのワインを飲んだ。

当時のエイベックスの経営者がワインが大好きで、素敵なワインをたくさん取り揃えてた。
そんな懐かしい時代を想い出しながら中世の館で楽しむシャトー・ド・フューザル。
草木の香りを感じるワイン。森の紺さ、静けさを感じる。
素敵な料理の数々とシャトー・ド・フューザル。何とも幸せな時間が過ぎて行く。


そしてお会計がまたこりゃ凄い!
何と、玉手箱のようなものに伝票が入って来る。どこまでも中世の館。
素敵な時間を過ごしました。
超短期の強行軍の渡航だったけど、仕事も充実してたし、パリ、最高!
パリでの交渉当日、実にヘビーに議論は続いた。でもお互い、Skype以外では初めて”生”で顔を見て話せたことは大きく、実に前向きに話は進んだ。










そもそもフランスって、オフィス自体が素敵。パリの市街地全体が中世の趣を残してるけど、古き良き時代を思わせる石造りの建物にオフィスを構えている会社が今も多い。今回の取引先も同様。
建立から何百年経ったのか解らないけど、建物に後付けされた3人乗ればいっぱいで手で開け閉めするレトロなエレベータ、シャンデリアのある各部屋、何ともタイムスリップした気分。
ランチは彼らといっしょにビストロへ。パリではみな、あちこちで路上に椅子とテーブルを出して食べてる。我々も外の席へ。
陽射しがとっても強く、わずか2時間のディナーにて、しっかりとオデコが日焼けした。

そして彼らはランチでも迷わずワインを飲む。
今回もボトルでワインを頼んでた。開けたのはブルゴーニュ北部、メルキュレ村のワイン。ドメーヌはレニャー・ボーヌ(Regnard Beaune)。
昼からバカバカとアルコールを飲んで、これで午後は仕事になるのかと聞いてみると、答えは驚き! 「Wine is not alcohol. Wine is Wine.」だってさ!
彼らにとってはワインは完全に生活の一部。
そんな昼からワインを飲んだ夜ですが、ノンベーな僕は当然、夜もワインを飲みに街に出ました。
そりゃそうだよね、せっかくのパリです。

場所はエッフェル塔の近く。
エッフェル塔から歩いて行くと、途中のビストロ「LE SQUARE CAFE」でジャズのライブをやっていた。
窓が開いてるので通りでも楽しめる。
みな路上のテーブルで楽しげに食事をしている。パリに来たって感じがするよね〜


さて、向かったレストランはコルシカ島の料理とワインの店『La Villa Corse』。
コルシカ島って知ってますか? そう、あのナポレオンが生まれた島として有名。
ワインの生産も盛んで、日本にはあまり入って来ていないけど、6つもAOC指定地域がある。前に一度、ピノを飲んだことがある。
店内は超お洒落です。都会の片隅に佇むバーのような絵姿。薄暗い店内の壁面には一面の本棚。


まずは、昼から重いフレンチで胃が少し重かったので、カンパリを飲んで胃をスッキリ!
この店も前夜同様、英語はあまり通じない。カンパリソーダを頼んだんだけど、出て来たのはカンパリのオンザロック。
ま、でも美味しい本場のカンパリなのでこれでよし! 甘苦く香り高いカンパリが食欲をそそる。
後ろに写ってるのはお通しに出て来た冷製のトマトのスープ。自然の甘みで美味しい!
コルシカ島のプロシュート、パルミジャーノと卵の乗ったホワイトアスパラのグリル、コルシカ風の煮込み、チーズのたっぷり乗ったペンネなど、どれもフランス料理とは違い、少しイタリアンな感じの素敵な料理。素朴で素材の味が活きてる。とっても美味しい! そして何と、ミネラルウォーターまでZiliaというコルシカ島のものだった。


ワインはコルシカ島の6つあるAOCの中でも北部の「パトリモニオ(PATRIMONIO)」というところのドメーヌ・ジャンティーユ(Domaine Gentile)。ブドウは詳細不明なれど、エニルッチオという地場品種らしい。
グルナッシュなどの南の品種に近い味わいだけど、グルナッシュほど濃い果実の凝縮感はなく、もう少し物腰の柔らかい上品な佇まい。日本には入って来てないと思われるワインとブドウ品種。
デザートにはフルーツサラダを! これまた美味しい〜 太陽の恵みいっぱいのフルーツ。
ハードに仕事した夜に素敵なディナー! コルシカ島、行ってみたいものです。

出張で22年ぶりにパリに行きました。
創業当時、フランスから輸入しているソフトがあり、何度か行った事があった。
あれから長い年月と長い道程があったな〜
パリ初日の夕飯は、オペラ座近くにある食の都・リヨンの料理を食べさせてくれる店、『オー・リヨネ(Aux Lyonnais)』に行った。

オー・リヨネは今を時めくカリスマシェフ、史上最年少で3つ星を獲得し世界中でレストランをプロディースしているアラン・ディカスのレストラン。
元々は1890年から続く老舗のビストロだった。それを2002年、アラン・ディカスが買い取ったらしい。
リヨンはフランス中部の都市。紀元前にローマの植民地として建設された街。

フランスがまだヨーロッパの片田舎であった頃、文化の中心地イタリアのメディチ家仕込みの宮廷料理をリヨンは我が物としたことから、それ以来、食の都としてもてはやされてるそうだ。
またリヨンは文化の面でも進んでいる。リヨン生まれの作家、サン=テグジュペリの生誕100年を記念して、市内の空港は何と「リヨン・サン=テグジュペリ国際空港」と命名されている。
さて、期待して入ったオー・リヨネ、想定はしていたけど、まったくもって英語が通じないし、もちろん英語のメニューもない。かなり苦戦。
しばらくオタオタしてるうちに、ようやく少し英語の出来るスタッフに巡り会い、何とかオーダー出来た。
最初の付出しとして、マヨネーズを使ったクリームみたいなものにパンを付けて食べるのが出て来た。

ワインはコート・ロティ、造り手はパトリック・エ・クリストフ・ボンヌフォン。ソムリエがかなり怪しい片言の英語で、小さなブティックワイナリーでとってもレア物と言ってるようだったので、頼んでみた。
後でネットで見てみると、パトリックとクリストフという兄弟でやってるドメーヌ。最上位の畑のLes Rochains(レ・ロシャン)というのがロバート・パーカーにもの凄く高く評価されてた。
僕が飲んだのは日本では検索してもひっかからないCOLLINE de COUZOUというキュヴェ。とても柔らかく深みのあるワイン。2009年とまだ若いにもかかわらず、堅さはまったくない。
香り豊かでほどほどのボミューム感もあり、実に素敵なワインです。コテコテのフランス料理に合わせるより、今夜のリヨン料理のような卵、クリームなどを使った柔らかく油分も少なめな料理の方がこのワインにはよく合うように思う。

そういう意味では、片言の英語での議論をしたソムリエ君、中々いい選択をしたね。
お料理は卵のココット風なもの、アスパラのグリル、白身魚を卵でくるんだメレンゲのようなもの、そして小さなフライパンの上で焼かれたステーキと、実に変化に富んだプレートが続いた。
パリ初日、素敵なリヨン地方の料理とパトリック・エ・クリストフ・ボンヌフォンのコート・ロティで幸せな夜です。
さあ、明日は大事な大事な交渉事。頑張ろう!

今夜のナイショのバー No.2はワインもジャズも艶っぽい。
ワインはモンタレーの艶っぽくって上品なワイン、ハーンです。
サンフランシスコから南に下る事200Kmくらい、モンタレー湾沿いの素敵な街。夏にモンタレー・ジャズフェスティバルなどいろいろな音楽祭が開かれる事でも有名。そして自然が豊かな場所としても有名。
今夜のハーン、実に艶がある。いい女が横に寄り添うかのような情景が浮かぶ。
ハーンはワイナリーでウェディングを積極的にやってるらしく、サイトを見るとウェディングパーティーの案内がいろいろ出ている。自然が豊かなブドウ畑の写真とは同じ場所、地域とは思えない感がある。

石田純一と東尾理子がクロ・ぺガスで結婚式を挙げて話題になったけど、カリフォルニアではワイナリー・ウェディングはお洒落で流行ってるんだろうね。

流れるジャズも大人の艶のあるもの。ベテランピアニストのエディ・ヒギンズがギター(ジョン・ピザレリ)、ベース(ジェイ・レオンハート)というドラムレスのトリオで演奏する深く大人な世界『ベッドで煙草はよくないわ(Don't Smoke In Bed)
』。
ジェイ・レオンハートのボ〜ンと弾けるような太く重いベースがナイショのバー No.2の空間に静かに響く。
ジョン・ピザレリの軽やかでテンションのあるギターも小気味よく気持ちいい。
今夜のナイショのバー No.2はハーンとエディ・ヒギンズですっかり大人な世界となりました。素敵な夜です。
僕は映画監督フランシス・コッポラの造るワインが大好き。高級路線のルビコン、ルビコンの系統のカスク、ジンファンデルを造るエディツオーネ・ペニーノ、独特なシリーズのディレクターズ・カット、そして今夜なダイヤモンド・シリーズなど、どれも美味しい。
以下、僕がこれまでに飲んだコッポラを並べてみた。上段左からルビコン、カスク、エディツオーネ・ペニーノ、下段左からディレクターズ・カットの3種類、ダイヤモンド・シリーズのカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ。

よくもまあこれだけ飲んだもんです。僕は本当にコッポラのワインが好きなんだな〜

今夜は高層階から都心をながめながら、ダイヤモンド・シリーズの中でも珍しいマルベックです。
マルベックはフランスでは補助品種だし、単独のブドウとしてリリースしてるのもアルゼンチンくらいかな。
そんなマルベックをカリフォルニアで造っているとは驚きです。
味わいは予想に反して非常に繊細。
もっと凝縮感が高く濃い感じのワインを想像してたんだけどね。上質なプティ・シラーのような感じ。

この大人の味わいが今夜の高層階からの夜景にすっかり溶け込んでいる。モダン&ファッショナブルなワインだな〜
スパイス香も穏やかで、華やかな香りもありつつ、でも出しゃばり過ぎない。”清楚で仕事もできるけど控えめで、だけど芯はとっても強い女性”、ってイメージかな。
素敵な夜です。
都心の高層階にある大人のオアシスとも言うべきイタリアン。地上40階から見下ろす夜景は実に素晴らしい。さて、このイタリアン、どこでしょう?

今夜はまずはスプマンテで。フランチャコルタです。一口のアミューズといっしょに。
サラダは季節の風物、ホワイトアスパラを使ったサラダ「ホワイトアスパラガスのスフォルマート “オルトラーナ~菜園風”」。彩り鮮やかで野菜の自然の甘みが素敵な逸品。
そして最高なコンソメスープとパスタは「春野菜と筍のタリオリーニ」。
これまた野菜と筍をふんだんに使い、カラスミのパウダーを用いた逸品。美味過ぎる!

そしてメインのワインは、1772年からヴェローナに存続する老舗ワイナリー「マアジ(MASI)」のアマローネ。
アマローネは、陰干しした糖度の高いブドウから造られる凝縮感の高く風味豊かでレーズンのような味わいが特徴なんだけど、このMASIのアマローネはもっとずっと自然な感じで、無理な強さや濃さは微塵も感じられない。
ワイナリー自体も古代ローマを想い起こさせるような素敵なところです。


メインは牛のランプ肉を塩麹で漬けてグリルしたもの。
お肉を麹に漬けるなんて驚き!
もちろん、初めての体験です。
漬け込まれたことでお肉は実に柔らかくなり、そして旨味が増してる。アマローネととってもいい組み合せ。
そしてこの上質なMASIのアマローネに合わせ、最後はチーズプレート。

ワゴンで届けられるチーズの数々。僕はブルー系、ウォッシュ系、ハード系(パルミジャーノ)の3種類を少しずつもらった。
そのブルーチーズにはハチミツを少しもらった。これまたアマローネの凝縮感とよく合う。
そしてソムリエに乗せられ、シメの1杯はグラッパ。

サッシカイアやオルネライアなど何種類か持って来てくれたけど、いずれも僕の大好きなもの。
選んだのはルーチェ。アメリカのロバート・モンダヴィがイタリアの巨匠フレスコ・バルディとジョイント・ベンチャーとして立ち上げたルーチェ、そのグラッパは実に美味い。官能的な艶と淡いピンクに近い色合い。
デザートは”モスカートダスティのジュレ レモンとライムのグラニー”。
何とモスカートダスティが封じ込められてる! スプーンで崩すごとに出て来るモスカートダスティの味わいとルーチェのグラッパにメロメロにされました。
高層階の夜景と素敵なお料理とMASIのアマローネで幸せに酔う夜です。夜空に乾杯!

大好きなバー、『RANSEN はなれ』の店長の古舘さんが4月末で辞め、新たに藤本店長が就任した。4月に一度、古舘さんから紹介は受けていた。
さて、藤本店長になった「RANSEN はなれ」を訪れてみた。
いつもと何も変わらぬ落ち着いた佇まい、静かな空気と大人なお客様。いい空間です。
さて、まずはサントリーの響のハイボールから夜はスタート。
そして2杯目、ブレンデッド・スコッチのハイボールで藤本店長が既にその凄みを見せた!
ジョニーウォーカーをソーダで割った後、ジョニーウォーカーのブレンド比率の中で一番高いと言われているモートラックを最後にフローティング。

こんな旨味のあるハイボールには中々出逢えない。
そのモートラック、1989年の16年物。スペイサイドの中心、ダフタウンに7つある蒸留所の中で最も古い蒸留所らしい。この原酒、そのままストレートで1杯飲んでみればよかったな...
そして今夜はグラスワインの用意が凄い!
アルマン・ルソーのシャンベルタン(2005年)、フロッグス・リープのメルロー(2006年)、そしてカプコンの辻本憲三さんが立ち上げたケンゾー・エステイトの銘酒『rindo(紫鈴)』(2007年)。どれも素晴らしいワインで、そして僕の大好きなワイン。
こんなワインがグラスで出ているワインバーはないよね! 凄い!
有機野菜、アスパラの炭火焼、鰆、牛の炭火焼、チーズなどでこれら3種のワインを思いっきり楽しんだ。

そしてシメに藤本さんに腕を振るってもらいました。


まずは何と言っても大好きなヴェスパー・マティーニ(ボンド・マティーニ)。
とってもクリスタルな感じで、かつ舌触りの柔らかい艶のあるマティーニ。素敵なヴェスパー・マティーニです。
最後のシメのシメでもう1杯、大好きなブルックリンを。でもRANSEN はなれ、苦み系のピコンがないと!
さ、どうする。
ここからが藤本さんの凄さ。

何と持ち出して来たのは、アンティカ・フォーミラー。幻のベルモットと言われるもので、僕も寝酒用に家に置いてたこともある大好きなもの。
そしてウイスキーはオールドオーバーホルトかと思いきや、オールド・グランダット。
実に艶っぽい素敵なブルックリンが出来上がりました。
毎度、RANSEN はなれ、最高です!

ナイショのバー No.2でパソ・ロブレスの銘酒『EOS(イオス)』に遭遇した夜です。
このEOS、現地ではプティ・シラーで有名。昨年4月にサンルイス・オビスポを訪問した際、初日の僕を歓迎するディナーでご馳走になった。
今夜のEOSはジンファンデル。とても艶ぽっく、そしてベタつかない。濃過ぎる干しブドウのような感じはまったくなく、どちらかと言うとプティ・シラーに近い。これはEOSの伝統的な造りなのかもね。

牛ヒレ肉をスープで茹で上げてソースを絡めた素敵なステーキによく合う。
EOSは見ての通り、素敵なワイナリーです。
僕もこの近くには行ったんだけど、ほんと、自然の豊かな地。こんな場所でブドウ畑に囲まれて幸せに過ごす人生っていいね〜
そして今夜もナイショのバー No.2はジャズが凄い!
ちょうどEMIから名盤が999円で再発されるという『ジャズ名盤ベスト&モア999シリーズ』が4月にリリースされ、そのシリーズからいろいろ調達されてた。

まずはジャマイカ出身のファンキーなピアニスト、モンティ・アレキサンダーの『スパンキー
』。
スパンキーとは自身のニックネームらしい。スパンキーと言うと僕は別のジャズを想像しちゃうんだけどね〜
ちなみにこの『スパンキー』、モンティ・アレキサンダーのセカンドアルバムです。
「ジャマイカン・シェーク」でのキラキラ、コロコロと指が流れるファンキーなジャズ。
そして「ハートストリングス」でのシリアスなトーン。
若き頃の作品だけど、単にファンキーなだけじゃなく、すごく奥行きのある作品。

そしてもう1枚は、サックスのバド・シャンクがトランペットのチェット・ベーカーと組んでビートルズの名曲「ミッシェル」などを演じた『ミッシェル〜ガール
』。
ミッシェルの哀愁漂うサックス、シェルブールの雨傘のまさに雨のモンマルトルをイメージするかのようなアレンジなど、心に響く作品。
素敵なジャズに乗ってEOSのジンファンデルに酔う夜。昨年のサンルイス・オビスポを想い出すな〜
久々にニコルスのカベルネ・フランを飲んだ。それも極上の鮨で!
まずは白州のハイボールを飲みながら、季節の風物詩とも言える筍の炭火焼、白魚の唐揚げ、そして薄味で上品な茶碗蒸しに舌鼓を打つ。


鮨に合わせたワインは、大好きなニコルスのカベルネ・フラン 1998年。もうこりゃたまりません!
そもそもニコルスはピノもカベルネ・フランもジンファンデルも、10年超しないと出荷しないという超熟のワイン造りで有名。この1998年も満を持して出て来た感じ。
フワッと漂う艶のある香り。13年の時を経てまろやかに熟成された舌触り。果実味は少しだけ枯れた感じで大人の味わいに変わってる。カベルネ・フラン独特の青臭さ、ピーマンのような香りはなく、もっとずっと深い味わい。
素敵な大人の女性をイメージさせます。

前回ニコルスさんが来日していっしょに飲んだ際、カベルネ・フランを僕のためにと持って来てくれたんだけど、話が弾み過ぎて結局その貴重なカベルネ・フランを開けちゃった!
後からもう1本、送ってくれたんだけどね。これは貴重過ぎて中々開けられない。まだセラーに眠ってます。
素晴らしい熟成を遂げたニコルスの最高のカベルネ・フランで食す最高の鮨。いい夜です。
ほんと、ナイショのバーは何でこうも素敵でニッチなユーロジャズが揃ってるんだろう? ジャズ喫茶だってこんなに揃えてるところはないと思う。

今夜、店に入った時に流れていたピアノトリオにいきなり耳を奪われた。誰だ、これ?
シャープな研ぎ澄まされたタッチで1音1音を紡いでいく。ゴリゴリと聴く者を押し込んでいくかのような音圧とタッチ。それに呼応する迫力のあるベースとドラム。
ライブ盤らしいんだけど、まさにその熱気が伝わってくる。
聞いた答えは、ステウィ・フォン・ワッテンウィル・トリオ(Stewy Von Wattenwyl)というピアノトリオの『Live & Elsewhere
』というアルバム。ステウィはスイス出身のピアニストで、アート・ファーマーの晩年にこのトリオがバックを勤めていたらしい。
いや〜、ナイショのバー、なんでこんなニッチなアルバムを持ってるのか! 驚きです。

このステウィ・フォン・ワッテンウィル・トリオの演奏を聴きながら飲む酒は、まずはアイラの名モルト『ブルイックラディ(BRUICHLADDICH)』をイタリアでボトリングしたエチケットの素敵なウイスキーでハイボール。
アイラっぽい海な感じはあまりなく、とても穏やかで香りの良いウイスキー。
ネットで見るとブルイックラディにはイタリアン・コレクションと言って、イタリアワインのワイン樽で熟成させたシリーズがあるらしい。バローロだのボルゲリだの、イタリアのワイン関連の名前が付いたものがネットに出てた。
今夜のワインがそれかどうかは不明。アイラ島を描いたのか、素敵なエチケットが心そそる。
続いてもう1杯、ボーモアでハイボール。プロシュートと合わせたんだけど、塩気を考え森浦君が選んでくれた。こちらは確かに典型的な海の香りがするハイボール。いいね〜

そうこうしてるとまたまたジャズが変わった。今度は女性ボーカル。
誰だ?
答えは、イギリスの女性ボーカル、ポリー・ギボンズ(Polly Gibbons)の「バン・バン
」というアルバム。
イタリアはローマでの録音。

1曲目のマイ・フェイヴァリット・シングスでいきないビックバンドをバックに炸裂! この瞬間にこのアルバムが誰か知りたくなって聞いた。
一転して哀愁漂うタイトル曲「バン・バン」へ。とても幅の広い歌手。艶気もある。
写真を見ると、撮る角度でかなり変わるかな〜 艶っぽいショットもあれば、ライブの風景を見るとかなり大柄でぽっちゃり!?

でもこのしっとりとしたボーカルはいいね〜 このポリー・ギボンズに合わせるワインは、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の撮影監督マイケル・セレシンが立ち上げたニュージーランドのワイナリー、『セレシン・エステート』のレア(LEAH)。
とってもトラディショナルでスマートなピノです。まさにブルゴーニュそのもの。無理な華やかさを演じず、落ち着いた大人の女性を演じてるイメージ。
素敵なジャズで素敵なウイスキーとワインで心休める夜です。
PS. 元アイドル歌手の仁科ともみさんがやってる店が本日で閉店。酔っ払いながら行っちゃった! 寂しいな〜
ナイショのバー No.2で心そそる素敵なワインに出逢いました!

コート・デュ・ローヌのジゴンダス地区、そこの名ドメーヌ、ドメーヌ・サンタ・デュック。ロバート・パーカーをして「ジゴンダスに君臨するチャンピオン」と言わしめたドメーヌです。
今夜のワインはこのドメーヌ・サンタ・デュック(Domaine Santa Duc)の中でもレア物の『レ・カトル・テール(LES QUATRE TERRES)』。

カトル・テールとはフランス語で「4つの土壌」の事らしい。そう、4つの土壌とは、ヴァケラス、セキュレ、ロエ、ラストーという4つのローヌの村々のブドウを使ったワインだから。
それも手摘みで丁寧に収穫されたブドウから造られてる。
ブドウは、グルナッシュを中心にシラー、サンソー、ムールヴェードル、クレレットが入ってる。典型的なローヌブレンド。
グルナッシュはタンクで熟成、シラーは樽で澱(おり)と共に熟成、フィルターは通さずに瓶詰めという、実にこだわりのワイン。
深い紫に輝く液面は至福の時を告げる。
黒系の果実の香り、ハーブ香、ごく軽いペッパーっぽさなど、南仏ワインの正統派、王道を行くワイン。
さすがロバート・パーカーが惚れただけの事はある。

合わせるジャズはビル・エヴァンスの晩年の発掘物。亡くなる前年、1979年のローマでのライブ盤『LIVE IN ROME 1979
』。
Re: Person I Know、Laurie、Very Early、On Green Dolphin Street、My Romanceなど、ビル・エヴァンスの十八番ばかりの素晴らしいライブ。
マーク・ジョンソン(b)、ジョー・ラバーバラ(ds)の若手二人に支えられた最後の2年間。生き急ぐかのように疾走する演奏。
リリカルと表現されるビル・エヴァンス本来の演奏とは少しニュアンスの違う鬼気迫る演奏が時に顔を出す。

色鮮やかな赤と黄色のトマト、そしてモッツァレラチーズをふんだんに使ったサラダ、いさきのカルパッチョ、、ホワイトアスパラ、ベーコンブロックのグリルとハンバーグなどなど、料理も充実! レ・カトル・テールと最高の組み合せ。
今夜は素敵なドメーヌ・サンタ・デュックのレ・カトル・テールとビル・エヴァンスの熱い演奏、そして素敵な料理に心躍るナイショのバー No.2のエヴァンチックな夜です。
今夜はしっとりとしたクリスタルな響きのユーロジャズな夜です。

ベーシスト、マッズ・ビンディングがイタリアの名ピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ、そして北欧を代表するドラマー、アレックス・リールと組んだトリオ作「ザ・キングダム
」。1997年、コペンハーゲンでの録音です。
1曲目のエンリコ・ピエラヌンツィ作曲のアルバ・プリマ(Alba Prima)。泣けるようなストーリー性のある美しさの極みとも呼べる曲で幕を開ける。

途中、キース・ジャレットかのごときフリー・インプロビゼーションな曲があったり、最後のアイ・リメンバー・クリフォードはしっとり聴かせるなど、素敵な大人なジャズが目の前に展開される。
こんな素敵な大人のジャズに寄り添うワイン選びは中々難しい。
選んだのはワシントン州のレアなワイン、レオニッティ!
2004年のワインですが、まさにスーパー・ボルドーなワイン。

レオネッティはオーナーであるゲーリー・フィギンスが母方の祖父母であるフランク&ローザ・レオネッティの支援の下、立ち上げたワイナリー。
今もファミリー経営で、奥様のナンシー、息子でワインメーカーのクリス、娘のアミーが総出で運営している。


森の奥深くの紺碧な空の下、ユーカリやハーブなどの香り、微かに感じる土の香り、骨太いミネラル感、口に含んだ瞬間にふわっと口の中で膨らむボリューム感、そして滑らかな舌触り。
どこをとっても最上級のワイン。
今も本国ではメーリングリストの会員になって数年待たないと手に入らないという超レア物のワイン。
日本の方がまだ入手しやすいのかも。何に数ケース入って来るようで、僕も数本ストックしてる。
今夜はマッズ・ビンディングとレオネッティの素敵な夜です。
