アン・アントニオとバルネ・ウィランな夜

今夜は食前酒は17世紀から続く名門アンリ・メールが造る『ヴァン・ジョーヌ アルボア 1989』。シェリーのごとき酸化熟成とナッツのような香り。食欲をそそる。
そしてメインのワインがレア物です!
日本には入って来てないパソ・ロブレスのワイン『サン・アントニオ(San Antonio)』。
ローヌブレンドの名手らしい。年末の渡米で買い付けて来たもの。詳細は不明なれど、小さな家族経営のワイナリーっぽい。

そのサン・アントニオの中でも「Artisan Series」と名付けられたラインナップの中で今夜の「Heritage」と命名されたワイン、これはシラー、プティ・シラー、ムールヴェードル、グルナッシュから造られたまさにローヌブレンドの極み。
シャトー・ヌフ・デュ・パプを思わせるようなワイン。目の詰まった密度が濃い感じはあるけど、いわゆる濃過ぎる感じの人工的な味わいじゃなく、とってもスムーズな舌触りで穏やか。
素敵なワインです!

そして合わせるジャズはこのお洒落なワインに合わせ、お洒落な作品を選んだ。
そう、洒落たサックスの演奏で有名なバルネ・ウィランの『ニューヨーク・ロマンス
』です!
ジャケットが実にソソリます。

バルネ・ウィランは映画「死刑台のエレベーター
」に参画したことで表舞台に立ったサックス奏者。この『ニューヨーク・ロマンス』に中でも「死刑台のエレベーター」のテーマ曲、「危険な関係のブルース」を演奏している。
そしてこのアルバム、実は不思議な事があります。よく見てもらうと、再発になるたびに微妙にジャケットが変わり、実は女の人の姿勢で2種類、また1つの種類の中でアルバムタイトルの表記位置が上か下かがあり、計3種類のジャケットがある。カラーとモノクロもあり、超不思議。
1つのアルバムでこれは珍しいよね〜
そんな艶っぽいバルネ・ウィランのサックスと深みのあるサン・アントニオに酔う夜です。
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