盟友を送り出す夜

僕の会社の大切な頼りになる参謀が一人、会社を去った。
子会社を任せてたんだけど、その子会社を売却した。彼はそのまま社長として次の里親たる会社へ行くことになった。
子会社を譲渡した夜、彼と杯を傾けた。何とも寂しい夜です。
出掛けた場所は大好きな和食の店『くずし割烹 かのふ』。
さ、気持ちを切り替えよう。

新天地での彼の活躍を期待して、門出の杯はヴィクトリア女王、エドワード七世から「ロワイヤル」の称号を受け、今でもチャールズ皇太子やアンドリュー皇子の結婚式などの指定シャンパーニュとして君臨する『ジョセフ・ペリエ ブリュット キュヴェロワイヤル』。
とっても柔らかくて旨味があるシャンパン。冷やし過ぎない方が美味い。シャンパンにしては少し温度を高めにして飲んだ。

このジョセフ・ペリエ、シャンパンの熟成と保存をする地下のカーヴは、何と2,000年以上前のローマ時代に掘られた洞窟で、全長3Kmもあるって! 凄い!
続いてはドメーヌ・モド(Domaine MODOT)のシャンボール・ミュジニーを開けた。聞けばこのドメーヌ、この2004年が遺作となるらしい。
当主の息子が実質的に仕切って醸造してたんだけど、交通事故で亡くなったそうで、引退していた当主が最後に醸造したのがこのワイン。これを最後に畑も売ってしまったらしい。

何とも深いワイン。味わいはそんな重苦しい話とは逆に、華やかで軽やか、そしてとってもしなやかな柔らかさを持ってる。素敵なワインです。
2004年と言えば、僕の経営する会社が上場した年。いろいろな事が大きく変化した年。
激動の2004年、そんな年のワインで盟友を送り出す夜。深いな...

そして、ノンベーで、かつちょっと心が重い僕たちは、何と、もう1本ワインを開けちゃった! ジョルジュ・リニエのモレ・サン・ドニの2001年です。とっても華やかで果実味があり、そしてスケールの大きなワイン。目のパッチリとした大柄で妖艶な女性、例えば藤原紀香とか、そんな感じのワイン。
3本のシャンパン&ワインと香山さんの素敵な料理ですっかりご機嫌に酔っ払った僕らは、またまた大失敗なのことに、街に歌いに出掛けちゃいました! 例のところです。トホホ...
あ〜あ、こんな風に彼とヘベレケに飲める夜ももう中々ないかもね〜 何とも重たい夜だな〜
0 TrackBacks
Listed below are links to blogs that reference this entry: 盟友を送り出す夜.
TrackBack URL for this entry: http://www.heartnotemusic.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/749
コメントを残す