ナイショのバー No.2とワインとジャズで心癒す夜

ナイショのバー No.2な夜です。久しぶりかな。
シシリアン・ルージュって言う縦長でフルーティーなトマトで仕事漬けの気分をリセットしてスタート! 縦長なイタリアンなトマトって素敵だよね〜

流れてたジャズはビル・エヴァンスを支えた名ベーシスト、エディ・ゴメスの『ストリート・スマート』
。エディ・ゴメスは大好きなベーシストでもあり、そして大好きなトランぺッター、ランディー・ブレッカーが参加してるのが最高!
1曲目のタイトル曲「ストリート・スマート」が夜の大人の世界を塗り広げる。3曲目のランディー・ブレッカーが炸裂する「アイ・カランバ」など、もう最高!

合わせたウイスキーはブレンデッド・スコッチのクレイモア。穀物甘さのある大人のスコッチ。
クレイモアという名前はゲール語で「剣」の意味だそうで、エチケットにも剣が描かれてる。
ジャズは西海岸へと向かった。
ドン・グルーシンのソロアルバム『ピアノ・イン・ベニス』
。古き良き西海岸の香りのする素敵なアルバム。でも夜というより昼間のカリフォルニアの青い空が似合う感じもするな〜

僕のレーベル「ハートノート」でも古き良き西海岸での録音のアルバムを1枚リリースしてる。
「伊藤和馬/Dear Mr. West Coast」。伊藤和馬が米国留学中の1986年にLAで録音したもの。
その当時は無名のミュージシャンの集まりで録音してたけど、その中からスターがたくさん出た。

ピアニストのケイ赤城なんてマイルス・デイビスに抜擢されたからね。
そんな西海岸のサウンド、僕は大好きです。もちろん底抜けに明るい青い空もね!
サウンドの明るさに合わせて開けたワインはスペイン南東部、バレンシア近くのフミーリャ(Jumilla DO)の『サバタチャ モナストレル 1990』。

モナストレルは南仏で言うムールヴェードル。
南のブドウで濃いイメージがあるけど、このサバタチャはうまく造ってるな。軽やかで、かつ深みがある。太陽の恵みをたっぷりと浴びた大らかな感じと、でも目の詰まったきめ細かい繊細な部分もある。
モナストレルと言えば、スペインの地からブルゴーニュの銘酒、ロマネ・コンティの偉大なワイン『ラ・ターシュ』を超えることを目指して挑戦した『レイシス1』がこのブドウをメインにしてる。

何でモナルトレルから極上のピノのような味わいのワインが造れるのか、とっても不思議です。
モナストレルとは思えない繊細なサバタチャを飲みながら料理は特大の和牛100%のハンバーグ、そしてチーズのたっぷりとかかったキノコいっぱいのドリア。美味い!
続いてワインはベリンジャー。
カジュアルなレンジのカベルネです。ちょっと薄いというかコクがないような気がするけど、でもベリンジャーって感じはある。


ジャズはビル・エヴァンスの
繊細でトロけるような甘美な世界。ちょっとエロスな感じすらある晩年の逸品。
ベースは先のエディ・ゴメス、ドラムスは名手エリオット・ジグマンド。リリカルな素晴らしい作品です。僕は疲れた日とかツラいことのあった日とかによくこのアルバムを聴きます。

ワインをもう1杯。スペインはラ・マンチャ地方の『セニョーリオ・デ・グアディアネハ グラン・レゼルバ 1991年』。
20年を経過したテンプラニーリョはきれいに熟成していて旨味もあって素晴らしい。状態もいいな。瓶もエチケットも素敵!
と、気付けばいい時間。
本家ナイショのバーには負けるけど、地元のナイショのバー No.2も料理、ワイン、ジャズ、このところ頑張ってるね。
いい夜です!
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