2011年1月 Archives
ワインとジャズ。これは切っても切れない縁がある。その組み合せがそれぞれ相手を引き立てる。

今夜はまずジャズを先に決めた。選んだにはイタリアのピアニスト、リッカルド・バッレリーニ(Riccardo Ballerini )の作品。
大好きなトランぺッターで僕のジャズレーベル『ハートノート』にも出演してもらったランディー・ブレッカーがゲストで出演してる『BLUE MESA
』。ランディー・ブレッカーのほか、ギタリストのスコット・ヘンダーソンが参加している1995年録音の渋い作品。
破天荒なリッカルド・バッレリーニのキーボードプレイに向けて、ランディー・ブレッカーは時にはメインストリームジャズな感じで繊細に、そして時にはブレッカー・ブラザーズ張りに豪快に吹き抜ける。壮大なジャージーな空気が部屋を舞う。

このリッカルド・バッレリーニのジャズに合わせるワインは、ロバート・パーカーが”ワシントン州のラフィット・ロートシルト”と称したデリール・セラーズの銘酒『D2 2003』。
デリール・セラーズにはトップキュヴェの"シャルール・エステート"、そしてセカンドワインとしてのこの"D2"の2つがあるが、いずれも甲乙付け難い逸品。
今夜のデリール・セラーズ/D2も8年近い時を経て状態は最高! 深く森の奥に分け入って湖の畔に佇むかのような静寂さを醸し出す粋なワイン。
リッカルド・バッレリーニとデリール・セラーズ。
素敵なジャズと素敵なワインに酔う夜です。
三幸苑でまたまた素敵なワインに出逢いました!

ロワールでは珍しくガメイから造られた『ドメーヌ・ド・ラ・ギャルリエール ガメイ サン・トラララ 2009(Domaine de la Garreliere Gamay Sans Tralala)』というワインです。エチケットが超可愛い!
ボジョレーで有名なガメイ種ですが、ワロールで造るとまたちょっと違った味わいになる。フランボワーズやイチゴのような可愛らしさはあまりなく、もっと芯がしっかりしていて飲みごたえがある。
ブルゴーニュの巨匠、ドミニク・ローランが造るボジョレーに似てる。酸がきれいで可愛らしさ、若々しさがあまり強く全面に出るのではなく、上質なピノのような艶を持ってる。よくぞこんなワインを見付けたもんだ。さすが三幸苑!

途中でイタリアの素敵なワインを1杯、そして最後に日本人、大岡弘武氏が南仏で造るル・カノンを1杯いただいた。
イタリアのワインはサンジョヴェーゼ特有の酸はかなり穏やかで艶のあるタイプ。
ル・カノンは果実味溢れる南の地のワイン。
いずれも素敵なワインでした。


シメには三幸苑の手製だと思うけど、柚子を漬け込んだグラッパ。これが何とも香り高く素敵。
今夜はガメイ サン・トラララに合わせてワインはタレをやめてすべて塩焼きにした。塩で食べる極上のお肉と極上の繊細なワイン。素敵な夜です。

ナパのレイルをご存じですか? 超レアなワインです。
そんなワインに武千代で出逢っちゃいました!
カリフォルニアワインの草分けで19世紀に創設されたイングルヌック。これはペトリュスのオーナーのムエックス家が経営するナパ最高峰のワイン「ドミナス」やコッポラ監督のルビコンなど、ナパを代表するワインの基礎となった歴史ある由緒正しきワイナリー。
既に130年近い歴史を持つこのワイナリー、残念ながら1960年代、いろいろあってオーナー家はワイナリーを手放す。でも歴史と血はワインを救った。

創業者の従兄弟の次女、ロビン・レイルさんが自身で立ち上げた超有名なワイナリー「メリーヴェイル」を売却し1995年に歴史あるイングルヌックの畑の一部を使って再開させたのがこのレイル。19世紀当時の畑はほとんどドミナスとかに売っちゃっていて、残ったのは本当に小さな畑だけ。
そんな小さな家族経営のワイナリーだけど、素敵なワインを造ってる。ずいぶん前にサンフランシスコで買い付けて持ち帰ったことがあったけど、日本では見掛けた事がなかったな〜
そんなレイルのソーヴィニヨン・ブランを開けました。柑橘系、トロピカルな風情を感じさせ、南の風、そう地中海とかの風を感じ、そして引き締まったところもあるスケールの大きなソーヴィニヨン・ブランです。冷やし過ぎない方がいい。
そしてもちろん料理も相変わらず最高! しめ鯖、和風カプレーゼ、寒鰆の西京焼、フォアグラの柚子ソース、シメはイラクご飯。溶けちゃいます...

武千代の素敵な料理と歴史あるレイルにまったり浸る夜です。
福岡の大好きな大好きなワインバー「モンターニュ」が閉店しました。超ショック!
その店主の山室裕子さんが東京にいらしたのでワインを飲むことに。場所は大好きな広尾のグレープチョイス。山室さんの友人も参加し3人でモンターニュの閉店を惜しんで飲んだ。
サンタバーバラのディアバーグのピノ、続いてはジラードのプティ・シラー、そしてシメはダリオッシュと、素敵なワインのオンパレード。

ディアバーグは艶っぽさ満開のピノ。いい女系でむんむんする感じ。
ジラードのプティ・シラーは、プティ・シラーとは思えない繊細なワイン。骨格はしっかりしてるけど、とってもシルキーで優しい。素敵なワイン。
そしてシメのダリオッシュは言わずもがなの最高峰ワイン。僕はオーパスワンなどよりずっとダリオッシュの方が好き。
2005年を開けたんだけど、6年の時を経て強さや濃さがかなり落ち着いてきていて、若いうちとは違った透明感があって碧い空気を感じる繊細なワインになってきてる。
僕がストックしてる2003年もこの感じだとかなりの熟成をしてそうだね。楽しみ!
そしてグレープチョイスの素敵なところは食後酒の揃いがこれまた凄い点。20〜30本並べてもらったその姿は壮観なもの。
チリのレイトハーヴェスト、アンリ・ジローのラタフィア・ド・シャンパーニュ、そして超珍しいカリフォルニアのブランデー「GERMAIN-ROBIN」など、この品揃えには度肝を抜かされる。
気が付けばいい時間。モンターニュを惜しんで酌み交わすワイン。寂しいな...
日韓戦な夜、我が頼れる相棒と武千代な夜です。

いろいろ鬱憤も溜まりシンドい今夜は、思いっきりレアワインな夜。
1本目は1997年のアンジュの白、シュナン・ブランを使ったラ・フェルム・ド・ラ・サンソニエール(La Ferme de la Sansoniniere)のル・フシャルド(Les Fouchardes)というワイン。
14年の熟成を経てワインは黄金色。まっとりと深みがあり艶っぽさが最高に素晴らしいワイン。白ワインでこれだけ深みがあるものには中々出逢えない。武千代の繊細な和食によく合う。

続いては、何と1972年のワイン!
僕が10歳、相棒が11歳のまだ鼻垂れ小僧だった頃に造られたワイン。
ジャン・ビトゥーゼ(Jean Bitouzet)というドメーヌのヴォルネイ。エンジ色に艶やかに輝く魔法の液体かの如く君臨するワイン。ワインの艶とはこういうものを意味するんだね〜
39年の時を経ていま目覚めるこのワイン、実に素敵です。

そしてノンベーな僕らはもう1杯、ルモワスネ・ペール・エ・フィス(Remoissenet Pere et Fils)のサヴィニ・レ・ボーヌ(Savigny-LES-Beaune)をいただいてしまいました。トラディショナルなブルゴーニュに浸る幸せ。
でももう僕ら、完全なる酔っぱらいです!
ここでよしとけばよかったものを、酔っぱらい&鬱憤溜まりまくりな僕らはもう1軒行っちゃいました!

行った先は元アイドル歌手の仁科ともみさんがやってる店。
今ひとつ皆さんの記憶はないかもしれないけど、例えば1982年の第15回新宿音楽祭で中森明菜が「少女A」、三田寛子が「色づく街」、石川秀美が「ゆ・れ・て湘南」などで賞を取った際にいっしょにノミネートされ、銀賞を受賞した人。
今も歌手として活動されていて、一昨年、『lover
』というアルバムもリリースしてる。

で、軽く1杯のつもりだったのですが、普段はカラオケ用のスクリーンになぜか日韓戦が流れてる! それも延長に入ったばかり。
さすがに店にいる人みんなで見入ちゃった! 延長前半で得点した日本が守り切るかと思いきや、延長後半の最後の最後で追いつかれ、まさかのPK戦。
GK川島の懸命のプレーによる勝利に全員歓喜の輪。大酔っぱらいな僕たちは完全にこの流れに乗っちゃいました!
気付けば歌い過ぎて喉はからから、飲み過ぎて頭がへろへろ、おまけに時間は3時半と、平日に思いっきりやっちゃいました!
久々に我が頼れる相棒ととことん飲んだ夜です。
今夜もディープにジャズ&ワインに酔う夜!

ワインは年末の渡米で買い込んできたベル・グロス(Belle Glos)。モンタレー近郊、サンタ・ルチア・ハイランドのワイン。
このワイナリーはディープです。そう、ナパのカルトなカベルネ・ソーヴィニヨン『ケイマス』を主宰するチャック・ワグナーが、実の母親の名「Lorna Belle Glos Wagner」にちなんで命名したピノ・ノワール専門のワイナリー。モンタレー産のほか、ソノマ産もあるらしい。
かなり濃い感じでギュッと凝縮感が高く、アルコール度数も14.8%とかなり高い。イチゴジャムのような濃縮された感じがある。
香りはフランボワーズのような可愛らしい感じがするけど、色はかなり濃く、そして深く重い。
そしてこのワイン、なんと鑞で封印されてる! まずは鑞を切る所からスタート。厳かに開けるこの時間が、また何とも言えない感じ。


このベル・グロスに合わせて流すジャズは11月の渡米時にライブを観たジャック・シェルドンが参加してるアート・ペッパーの『小さな恋の物語
』。名義はアート・ペッパーだけど、実質的にアート・ペッパーとジャック・シェルドンの共作。
アート・ペッパーのアルト・サックスとジャック・シェルドンのトランペットがハモって極上の旋律を奏でる「エンジェル・ウィングス」からスタートし、最後までリリカルでお洒落なジャズを奏でて行く。
実はこのアルバム、1980年の日本のレーベルの制作です。古き良き西海岸のジャズ、ウェスト・コーストのジャズを求めて制作されたもの。ちょっと今は入手難かな...

そしてベル・グロスに合わせてもう1枚! ビル・エヴァンスの『タイム・リメンバード
』。このアルバムはビル・エヴァンスの死後に発掘された貴重な未発表音源。ピアノソロを含めた長い盤とトリオだけの短い盤が存在するけど、僕の持ってるのはトリオのみのやつ。
当時ビル・エヴァンスはベースのスコット・ラファロ、ドラムスのポール・モチアンと究極のピアノ・トリオを結成していた。従来のピアノ主導のトリオではなく、ピアノ、ベース、ドラムスが三位一体となったジャズ。
そんな矢先、ベースのスコット・ラファロが交通事故で死んでしまう。哀しみに暮れたビル・エヴァンスはそれから1年、ほとんど演奏活動をしなかった。

演奏を再開した時のメンバーがベースはチャック・イスラエルズ、ドラムスがラリー・バンカー。活動期間のとっても短いトリオだったけど、このタイム・リメンバードは素晴らしい作品だし、この二人はもっと評価されてもいい逸材。
ラリー・バンカーの繊細なブラシ・ワーク、心地よく弾むチャック・イスラエルズのベース。まさに黄金トリオと言われたスコット・ラファロ、ポール・モチアンとのトリオを彷彿させる。
素敵なジャズに酔っていたらあっという間にベル・グロスが空いちゃった! 素敵なワインに素敵なジャズ!
今夜はジャック・シェルドンとビル・エヴァンスとベル・グロスに酔う夜です。
今夜のナイショのバー No.2は超豪華! 素敵なサラダにポトフ、そしてローストビーフ。上品なビーフコンソメで煮たペコロスやブラウンマッシュルームがたっぷり入ったポトフ、ジューシーなローストビーフ。最高のディナー!

サラダに入ってた丸くって可愛らしいトマトは「カンパリトマト」って言うらしい。お酒のカンパリから来てるらしいけど、カンパリのような苦みはなく甘みたっぷりで美味しい!

流れるジャズは大野雄二の『THE BEST COMPILATION of LUPIN THE THIRD 「LUPIN! LUPIN!! LUPIN!!!」
』。そう、ルパン三世のテーマずくしのCD。いろいろなアレンジで響き続けるルパン三世のテーマの数々。
何だか無性に懐かしく浮き浮きした気分になる。合わせたワインはナパのマーカム・ヴィンヤーズが造るグラスマウンテンのシラー。

マーカム・ヴィンヤーズは超老舗。19世紀末にボルドーから移民出来た人が立ち上げたワイナリー。ナパでも4番目に古いワイナリー。カベルネ・ソーヴィニヨンは何度も飲んだことがあるけど、シラーは初めて。
ソフトで渋みも穏やか。果実味はたっぷりしてるけど甘みはなく骨太い。男前なシラーだな。ルパン三世にピッタリ!
素敵な夜に乾杯!

ナイショのバー No.2でまたまた深夜、店を乗っ取り(!?)、ジャズライブDVDな夜です。
流したのは大好きな大好きなランディー・ブレッカーがニール・ラン・ドーキーなどと“New Morning”というクラブで行ったライブ映像
。On Green Dolphin StreetやSoftly As In A Morningなど、スタンダードなジャズを奏でる最高に好きな作品。
興奮してスクリーンをメチャ撮っちゃった! 弾けるトランペットに心震える。

今夜はメインはウイスキーにしたんだけど、最後にちょっと珍しいロゼを開けた。ドイツのロゼでピノ・ノワールで造られてるブリー(bree)というワイン。見ての通りのお洒落なボトル。
ちょっと甘いかな。女性向きなワイン。でもボトルの可愛らしさでハナマルあげちゃう!

一人ナイショのバー。心地よい夜です。
オールドパーのハイボールからスタートし、2杯目は疲れてグレた心に響くグレた感じでオールド・オーバーホルトのハイボール。ライ麦のグレた感じがこれまた心地よい。
今夜もナイショのバーは素敵なジャズが全開!

扉を開けた時に流れていたのは気鋭のテナーサックス奏者、ジョシュア・レッドマンの『ムード・スウィング
』。同じく若手No.1ピアニストと言われたブラッド・メルドー、ベース界を引っ張る若手クリスチャン・マクブライドなど、若手で創りあげた弾けるようなエネルギーを内包したアルバム。
自分にもこんな勢いの時代があったのかな〜などと、ふと思う。元気付けられる作品だね。

ワインは自然派で知られるティエリー・ピュズラの『トゥーレーヌ・ブラン ロルモー・デ・ドゥ・クロワ(L'Ormeau des Deux Croix)』。アプリコットのような香りのする素敵なワイン。
そしてジャズは最高峰へ!
ジャズ界の歌姫、カサンドラ・ウィルソンの『ラヴァリー~恋人のように~
』が流れた! パワフルで黒い感じの太く温かみのある歌声がワインのお供に心地よい。

合わせたワインはブルゴーニュのコート・シャロネーズの地のニッチな村、AOCジブリのクロ・ド・ラ・ブリュレ(Givry Clos de la Brulee)。ドメーヌ・マッスというジヴリの奥にあるバリゼイ村で4世代続く歴史のあるドメーヌのワインらしい。丸みがあり柔らかく、素敵なピノ。疲れた体と心に心地よいな。
シメは森浦君のスペシャルでジンと確かグレープフルーツのカクテル。名前は忘れちゃった〜
と、ジャズとワインの素敵なナイショのバーな夜は更けて行きました!


ブルゴーニュには珍しく、ピノ・ノワールとボジョレーで使われるガメイのセパージュで造られるワイン『ブルゴーニュ・パストゥグラン』を飲んだ! ドメーヌはLES MAITRES GOUSTIERSというところ。
そもそも日本ではあまりブルゴーニュ・パストゥグランを見掛けない。いつものナイショのバーでグラスで開いてたのを飲んだ事があるな。
フワッとボジョレーのようなガメイというブドウ特有の可愛らしい香りがする。でもピノが入ってる分、味わいと酸がより繊細で深い感じがする。

合わせたジャズはちょっと艶っぽく柔らかいシルキーな感じをイメージし、若手ギタリスト、ラッセル・マローンがストリングスを入れて作った作品『ハートストリングス
』にした。
名手ケニー・バローンのピアノ、若手No.1ベーシスト、クリスチャン・マクブライドのベース、そしてドラムはジェフ・ワッツ。甘い心地よさがスピーカーから流れて来る。体ごと溶けてしまいそうな官能的なジャズ。いいね〜
ここでブルゴーニュ・パストゥグランの温度が少し上がってきてピノらしさが出てきたような気がする。最初セラーから出したばかりの温度がやや低めの時にはガメイらしさ、ボジョレーっぽさがあったけど、次第にピノっくなっていく。この変化が楽しい!

続いてもう1枚CDを! 流したのは、大ベテランピアニスト、ハロルド・メイバーンの日本制作のCD『ストレート・ストリート』。ディスクユニオンが1991年にリリースしたバブル絶頂期の頃のCD。
もうこの当時でもかなりの年齢になってたと思うけど、ハロルド・メイバーンの演奏は実にエネルギッシュでコロコロと鍵盤の上を指が踊ってるかのような軽やかな演奏。ベースはローン・カーター、ドラムスはジャック・ディジョネットという黄金トリオ。
この演奏でワインはより心躍るうような味わいに!
ワインとジャズ。これは切っても切れない組み合せ。毎度のナイショのバーがそれを教えてくれる。
今夜もワインとジャズ、最高!

リストラック・メドックのワイン『シャトー・セメイヤン・マゾー(Château Sémeillan Mazeau) 2004』をジャズを聴きながらワインな夜です!
リストラック・メドックは日本ではちょっと馴染みが薄いけど、ボルドーのメインストリームであるポイヤックなどから南西に少し下がったところ。
小さなワイナリーが多いけど、小さくとも光るワインがあったりもする地域。

このシャトー・セメイヤン・マゾー自体はクリュ・ブルジョワに格付けされてるワインで、歴史もあるようだ。既に1775年の地図には「Sémillan」という名前で出てきてるって。
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロが50%ずつのワイン。そのセパージュ通り、とっても穏やかで柔らかく、心を鎮めるかのような静的なワイン。抹茶をいただいている時のような気分というか、何とも凛としたところがある。
この空気感に合わせるジャズはクリスタルな響きがいいなと思い、ヴィブラフォンにしてみた。ゲイリー・バートン&フレンズの『ディパーチャー
』という作品。

ドラムスがピーター・アースキン、ピアノがビル・エヴァンス派のフレッド・ハーシュ、ギターはジョン・スコフィールド、ベースはチック・コリアと長いジョン・パティトゥッチという凄腕のメンバー揃い。
クリスタルな響きのヴィブラフォン、それに絡み合う叙情派のピアノ、撫でるようなタッチのギター、クールなパティトゥッチのベース、繊細なピーター・アースキンのドラム、どれもワインを引き立てる素敵な演奏。
そしてシャトー・セメイヤン・マゾーをじっくりと、まったりと飲んだので、CDはもう1枚必要となった。ワインとゲイリー・バートンの雰囲気を壊さないよう、次の選択は中々難しい。

選んだジャズはドン・フリードマンの出世作『サークル・ワルツ
』。ビル・エヴァンス派の第一人者とも言うべきドン・フリードマンがこれまたビル・エヴァンスと名演を残してるベーシスト、チャック・イスラエルズ、そしてリリカルなドラムを叩くピート・ラ・ロッカと組んだトリオの作品。
こちらもシャトー・セメイヤン・マゾーとぴったりな感じのリリカルな作品。ワルツのリズムのタイトル曲「サークル・ワルツ」から始まるどこまでも小粋でお洒落なジャズです。
今夜はリストラック・メドックのシャトー・セメイヤン・マゾーとジャズな夜です。最高!
週末のナイショのバー。今夜の(も?)主役はジャズです!
入った途端、素敵なジャズが流れてる。もうこれだけでメロメロに心ヤラレてしまう...

スティーヴィー・ワンダーやジョニ・ミッチェル、キャスリーン・バトル、チック・コリアなどなど。もうこれだけでこのCD、買いだよね! ジャズファンが涎を流しそうな作品。チック・コリアとのデュオがあったり、スティーヴィー・ワンダーがハーモニカを吹いていたり、もう凄過ぎる!

今夜のお供は、まずは大好きなベルのハイボール。続いてバランタイン 17年のハイボール。
そしてワインも相変わらず凄い! 何と、ニコラ・ポテルのムルソーがグラスで開いてた! こんなワインバー、ないでしょ! ビックリです。もちろん、飲みました。黄金色に輝く艶っぽい逸品です。
続いてイタリアの珍しいメルロー 100%なワイン『テヌータ・レ・ヴェレッテ ガウディオ 2005』。イタリアワインとは思えない、まさにフランス的なメルロー。艶のある甘い誘惑香を持ちながら、ボディーも厚みがありミネラル感もたっぷりとしていて素敵なワイン。

ウンブリア州のオルヴィエートで造られてるんだけど、オルヴィエートとは古代エトルリア人が、そしてローマ人が、それぞれ歴史を積み上げてきた要塞都市だそうです。こんなワインとハンコックのジャズにメロメロに酔っちゃう...
ちなみにオルヴィエートでは、年末から年始にかけての5日間、町中がジャズ一色になるヨーロッパ最大級のジャズの祭典「ウンブリア・ジャズ・フェスティバル・ウィンター」というのが開かれてるそうだ。イタリアでそんなにジャズがホットとはね〜 この1月はなんとチック・コリアが出てる!

写真はイタリアのジャズ・ピアニストで日本でもヴィーナスレーベルからCDをリリースしているステファノ・ボラーニとのピアノ・デュオのシーンらしい。
最後のシメは洋梨に合わせ素敵なカクテルを1杯。コンチネンタルの変形とか言ってたかど、ラムベースだと思う。碧く爽やかな香りが素敵な逸品。
今夜はハービー・ハンコックな夜だな〜 最高!
帰国し今年初めてのナイショのバー。いつもの通りに心地よい。

スタートアップのハイボールはウィルソン&モーガン 12年でハイボール。穀物甘く艶のある素敵なハイボールが出来上がった。
そして、新年なのでワインはボトルで開け、お店の二人といっしょに飲んだ。開けたのは、大好きなアイアンストーンのルース・ヴィンヤードのジンファンデル、それも1903年に植えられた古樹から造られた『アイアンストーン ルース・ヴィンヤード オールド・ヴァインズ・ジンファンデル・リザーヴ 2007』。

樹齢100年超の古樹から造られるこのワイン、とってもスムースで柔らかく、ベルベッティな感じ。通常の濃い目のジンファンデルとは違い、もっとずっと深く穏やかな印象。カカオ、モカ、チョコレートなどの香りはすれど、甘ったるさはなく芯の通った骨格のしっかりしたワイン。芯があるけど強過ぎずベルベッティなワインって中々ないよね。素晴らしい!
そして今夜は音楽も最高! 毎度、ナイショのバーのジャズの選曲は素晴らしい。よくぞこれだけワールドワイドにCDを集められるもんだ。
今夜の音楽は、フラメンコギタリストのニーニョ・ホセレ(Niño Josele)がビル・エヴァンスへのオマージュとして制作した作品『Paz
』。

Waltz For Debby、Turn Out The Starsなど、ビル・エヴァンスのオリジナルをはじめ、My Foolish Heartなどビル・エヴァンスのお得意のナンバーが満載。Pazとはスペイン語で「平和」を意味するらしい。本人はこのアルバムについて「ニーニョ・ホセレがビル・エヴァンスに捧げるラブレター、聴く人すべてがその美しさに心を動かされる」と語ってる。
ちょっと入手難ですが、上記のリンクからアマゾンで購入出来るようです。
素敵なジャズと素敵なワインで幸せな新年のナイショのバーな夜です。
おやすみなさい!

新年最初の武千代な夜です! そう、新年早々、24時近くまで仕事したもんで...
そして開けたワインは大好きな大好きな市之瀬千代さんが造る『シエラ・ムーン』のプティ・シラー。そう、東京では「ransen はなれ」でしか飲めないと思ってたんですが、武千代にもシエラ・ムーンがあるんですよ! 凄いでしょ!
毎度の事ながら、シエラ・ムーンのプティ・シラー、実に美味い! 鰤(ブリ)の照り焼きと最高に合う! そして、溜り醤油に温野菜を付けるのにいい感じ。
今夜はその他、カニと三つ葉の出汁巻き玉子、ポッコンチーニ入り茶碗蒸し、鶏とつみれの鍋と来て、そして最後はカニ雑炊でシメました。

深夜の夕飯、実に健康的(!?)で幸せです。今年も武千代な夜が多くなるんだろうな〜

ようやく日本に戻って1日だけのお正月。
開けたワインはフランスの南西地方、ボルドーの南東、ベルジュラックで造られるVignerons de Sigoules(何と読むのか!?)というワイナリーの『キュヴェ・マリア・テレサ(Cuvée Marie Thérèse)』というワイン。エチケットのマリア・テレサの絵が可愛らしい。
南西地方のワインと言うとマディラン地区のタナ種を使った濃いワインの印象が強いけど、このキュヴェ・マリア・テレサは実にスムースな心地よいワイン。
こんなワインを飲むと、ほんと世界は広いなって思う。

カリフォルニアでもナパ・ソノマ近郊とサンタバーバラ近郊ではまったく味わいが違うし、フランスでもボルドーと南西地方ではまったく違う。だからワインは楽しい!
1975年録音のピアノトリオの逸品です。当時のカリスマ・レコーディングエンジニア、神成芳彦によるヤマハ・エキピュラスでの録音。

あの頃はこの神成芳彦とヤマハ・エキピュラスという組み合せで制作される骨太い混じりっけなしのリアルなジャズが流行ったものです。ベース・大由彰、ドラムス・小原哲次郎によるお洒落なジャズ。ワインのお供にピッタリ! お薦めのジャズです。
ただし今は中古でしか手に入らないかも... 上記のリンクに中古をリストしておきました。
ベルジュラックのキュヴェ・マリア・テレサと山本剛のジャズで心地よく酔った夜です。
帰国したら、まずは美味い鮨が食べたい! ロサンゼルスでも鮨を食べたけど、やっぱりね...
そもそも、正月料理を食べ損なったので、まずはつまみにお正月料理!
昨年も正月料理をまったく食べてないので、実に2年ぶりの正月料理! 黄金色に輝く数の子が美味い!


開けたワインはナパのハウエル・マウンテンの『ラ・ホタ(La Jota)』というワイナリーのカベルネ・フラン。たぶん普通には日本に出回ってないレアなワイン。なぜ日本の鮨屋にこれがあるのか!
僕は無類のカリフォルニアのカベルネ・フラン好き。特にこれがハウエル・マウンテンとくれば最高!

大好きなベリンジャーのサード・センチュリーというワインがカベルネ・フラン、それもハウエル・マウンテンのワイン。
あ、ここで言う僕の大好きなサード・センチュリーとは、最近はベリンジャー社が別の安いワインのシリーズにこの名前を付けちゃってるので、2000年代前半までのサード・センチュリーのことですが。
このラ・ホタもサード・センチュリー同様、実に碧く深い湖の底に沈むような静けさの中のワイン。素晴らしい!
ワイナリーの見た目は地味で田舎の小屋みたいだけど、ワインは実に洗練された繊細で優雅でスケールも大きいなワイン。
ラ・ホタと極上の鮨で渡米の疲れを癒す夜です。最高!

