ヴァン・ジョーヌとルメアージュな夜

今夜は出だしからつまずいた。さ、ビールって思ったら、何と冷蔵庫にビールがないじゃん! 僕の愛するサッポロラガーがまだ2ケースもあるんだけど、冷蔵庫に冷えたのがないよ〜
さ、困った。いま運悪く、シェリーも切れてる。迷ったあげくに選んだ食前酒は、スイスのレマン湖近郊のフランス側、ジュラで造る珍しい黄色いワイン、ヴァン・ジョーヌ。そのヴァン・ジョーヌとは、まさに”黄色いワイン”の意。

ヴァン・ジョーヌは100年は持つという。クラヴランと呼ばれる620ml入りの瓶に入ってて、シェリー同様、酸化熟成したワイン。常温で飲むのが普通だけど、僕は少し冷えた方が好きかな。
今夜開けたのはアルボアの町で17世紀から続く名門アンリ・メールが造る『ヴァン・ジョーヌ アルボア 1989』。まさに驚くほどの黄色です。酸化熟成してるのでシェリーのようだと言えば言えるのですが、もっと素直にワインな味わいがする。このちょっとエキゾチックな魅惑的な香りは凄みさえ感じさせる。

素敵な食前酒ヴァン・ジョーヌに続き、今夜のメインは南仏の若き革命家チームとも言うべきレ・ヴァン・ド・ヴィエンヌの『ルメアージュ』。レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌは3人の著名な若手ワインメーカが1996年に立ち上げたワイナリーで、南仏コート・ロティのローヌ河の対岸、ヴィエンヌを中心に活躍してる。
ヴィエンヌはローマ時代からブドウ栽培やワイン造りが盛んだったと言われる地。この地で伝統にチャレンジした3人には頭の下がる想いです。
今夜のルメアージュ、なぜかちょっとだけ抜栓当初、微発砲だった。これは超不思議です。昨年飲んだ時にはそんな事はなかったんだけどね。
でも大ぶりのブルゴーニュ・グランクリュのグラスでゆっくり飲むと、徐々に本領発揮。実に南仏らしい太陽の恵みを感じるワインに昇華した。
歴史と伝統。良い意味でも悪い意味でも、ビジネスをしていると常にその葛藤に苛まされること。歴史と伝統がなければ今の立ち位置はない。でも歴史と伝統に縛られていては先へ進めない。
これらのバランスが難しいんだよね〜 でも今夜のヴァン・ジョーヌとルメアージュ、どちらもそんな面倒な理屈を忘れさせてくれ、ただひたすら心地良く酔えるような素敵なワインでした。
ヴァン・ジョーヌとルメアージュな夜です!
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