ジル・バージュのコート・ロティ「キュヴェ・プレッシー」で想う1997年な夜
日曜の夜は久々に自宅。開けたワインは南仏コート・ロティの老舗、ジル・バージュ家の『キュヴェ・プレッシー 1997』。

ジル・バージュ家は19世紀から続く名門。畑もギガル、シャプリィエの両雄のすぐ上らしい。自然派で農薬等を使わずノンフィルタにこだわってる。
このジル・バージュのコート・ロティ、ギガルなどとはかなり対局にあるワインだと思う。ギガルやシャプティエは果実の凝縮感の高いしっかりとした骨太い造りだけど、このジル・バージュのキュヴェ・プレッシーはとっても繊細でエレガントな造り。
13年の熟成を経て、かなり熟成香が出てる。色も若干エンジ色。エルミタージュのラ・シャペルなどの熟成に近く、上質なシラーが昇華した姿を見る想い。
1997年はスカパー開局2年目。僕はコンピュータ(サーバ)に入れたデジタル音楽と生の人間のディスクジョッキーを連動させるシステムの開発に取り組んでいた時期。スタート時点はいろいろトラブルもあり、DJが曲をテイクしても曲が始まらずシステムがハングアップしたり、いろいろ冷や汗をかいたもんです。でもルーシー・ケントさん、そんなトラブルがあってもどこ吹く風、いつも慌てずにこやかに喋ってくれてた。DJって心臓に毛が生えてるだな〜という想いが記憶に残る。
1997年の上品なワインでそんな時代を想い出す夜です。
そして金曜の夜に2泊四日の米国出張から戻ったまま休みのない体をワインで慰労する夜です。
あ、明日も福岡出張です。ふう〜
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