客人をもてなす『びのむ』の素敵な夜

今夜は福岡からいらした先輩経営者ご夫婦との会食。場所はとっておきの『びのむ』。この経済環境ゆえ、お互いに厳しい状況を抱えているけど、でも今夜はゆっくりと食事をし、明日への英気を養い、おしてお互いの信頼関係をさらに深める夜。
まずは珍しいJ.ラサールのロゼのシャンパンで乾杯! 香り高く旨味たっぷりの逸品。続いてはヴーヴレイのまっとりとした白を一杯。少しシェリーのようなトースト香がする。温度が上がって来るととってもふくよかに昇華した。

そして次ぎが凄い! ニュイ・サン・ジョルジュのレアな白ワイン、ドメーヌ・ラルロのモノポール畑『クロ・ド・ラルロ 1992』。ハーフボトルをデキャンタージュして3人でグラス一杯ずついただく。フランス・ジュラで作る珍しい黄色いワイン、ヴァン・ジョーヌに近いような熟成香がする。そもそもニュイ・サン・ジョルジュで白ワインがあるとは知らなかった。初体験! 素晴らしい白ワインです。
そしてメインの赤ワインが凄い! 今は無きポムロールの『シャトー・セルタン・ジロー 1975』。ネットで見て初めて知りましたが、1998年にペトリュスのムエックス社に買収され、このシャトー名は消えちゃってるんだって!

34年の時を経て、静かに静かに熟成されてきたワイン。土とカビ、草木の香りがする、とっても静かな静寂のワイン。今夜の客人は、なんと139年前のシャトー・ラフィットを飲んだことのある方。印象としては、そっちの世界に凄く近いそうです。
いや〜、深いワインです。びのむの料理自体、上品で静の料理。肉食系の動の料理とは世界が違うので、この静のワインとは素晴らしくよく合う。時間とともに少し若返ってふくらみを持ってきたけど、それでもほんと、静寂という言葉がピッタリくるワイン。

最後に一杯、ドメーヌ・デ・シェゾーの特級畑『グリオット・シャンベルタン 1994』をいただく。ギュッと旨味が凝縮された実に美味しいワイン。先程のシャトー・セルタン・ジローの静のワインに対し、こちらは躍動感がある。うまい対比で持ってきたな〜、ソムリエの山川玲子さん!
最後に洋梨のデザートに合わせ、食後酒に1999年のヴィンテージ・ポートをいただいて素敵なびのむな夜は更けました。

帰路、東京にいらっしゃるのが初めてという奥様に少し東京っぽい夜をと思い、我がジャズレーベル「ハートノート」のメンバーが出演している都ホテルのラウンジにお連れして軽く一杯飲んだ。ギター・細野義彦、ベース・成重幸紀というまさにハートノートを支えてくれたメンバーが出演してた。
景気も最悪で殺伐とした悩ましい問題を抱える経営者どうし、奥様も含め、今夜だけは仕事を忘れ、ゆったりつくつろいだ夜です。
さ、また明日から戦いが始まるな〜
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