スパニッシュな夜、DRCのフィーヌに酔う
日曜日、仕事もいろいろ忙しかった。開けたワインはナパの巨匠、クラーク・スミスの造るシラー。SO2(亜硫酸)などの酸化防止剤も一切入れないローマ時代の造り方で醸造した「Roman Syrah」。でも残念なことに、コルクがカビてたか、ブショネっぽいかなり傷んだ状態。酸化防止剤が入っていない分、わずかな変化に敏感なのかな... 調達してから少し時間が経ってた。もっと早く飲めばよかったのかも。
慌てて代打にだしたのは、スペインの『サンタ・クルス・デ・アルタス 2004』。ロバート・パーカーが試飲した途端に3回も Wow! と叫んだと伝えられるこのワイン、確かに素晴らしい。
樹齢100年以上のガルナッチャ(グルナッシュ)から造られるこのワイン、深いものがある。以前飲んだスペインの銘酒『レイシス1』同様、南の地である凝縮感は抑え目で、逆にきれいな酸をきちんと表に出し、ブルゴーニュのような感じの造り。とてもスペインのワインとは思えない!
重々しい果実香、きれいな酸味、これらが相まって素晴らしいワインとなった。でもこのワインも、もっと本質的には凄い潜在能力があるはず。今夜のサンタ・クルス・デ・アルタスは、ちょっと状態がイマイチ。開けた段階でコルクの状態が悪かった。本来、もっともっと力があるんだと思う。
と、2本ともイマイチだった腹いせ(!?)に、思い切って前からストックしてたロマネ・コンティ(DRC)のフィーヌを開けることにした!
すごく開放的で裾広がりな感じの香り方がしつつ、でも気絶するほどの凝縮感も! 香りを嗅ぐだけで”アッチの世界”にトラップしてしまいそうなほど、何とも日本語で言い表せない幸せな感じ~
スペインのカルトなワインとDRCのフィーヌ、それぞれ個性はまったく違うけど、それぞれの魅力で完全にノックアウトされた夜。
個性を活かすことこそ、次の世代への伝承。そう想えたこの夜が、僕にとっては何にも代え難い素敵な夜となった.....
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