2009年3月 Archives
スペインの地からブルゴーニュの銘酒、ロマネ・コンティの偉大なワイン『ラ・ターシュ』を超えることを目指して挑戦した『レイシス1』を久々に開けた。このベンチャーっぽさがベンチャー企業を経営する僕のハートをクスグるんだよね~(^J^)
このワインの詳細は昨年6月に飲んだブログを参照! モナストレル(フランスで言うムールヴェードル)、テンプラニーリョ、ガルナッチャの組合わせでピノ・ノワールで造るブルゴーニュのワインに挑戦してるところがとってもベンチャー的! レイシス1には不可能を可能にする何かがある。
1本ずつにシリアルナンバーが付いてる。昨年のは No.12672、今夜のレイシス1は No.37778。1998年に一度だけ造られたこのワイン、11年の年月を経てどこまでも深い。確かにヴォーヌ・ロマネ的な味わいがある。なぜピノっぽく仕上がるのか不思議。
このレイシス、トップキュベのこのレイシス1だけが通常のコルクを使い、スタンダードに出してるテンプラニーリョとかはプラスチックコルク。青いコルクが印象的。正月に弟が持ってきた。行けつけのワインと焼肉の店『三幸苑』でもよく飲む。このテンプラニーリョも果実の凝縮感が素晴らしく、とっても素敵なワイン。
ちなみに、昨夜の3,000円ワインに続き、実はこのレイシス1も3,000円台で買える超プライス・リーズナブルなワイン。美味しいよ~~! 皆さん、ぜひお試しあれ!
スペインの辺境地からロマネ・コンティに挑戦したレイシス1に拍手!
疲れ果てた土曜の夜、なんか優しいワインが飲みたい! ホッとするようなワインがいい。
開けたのは南仏の若き醸造家、エマニュエル・ダルノーの造る『クローズ・エルミタージュ レ・トロワ・シェーヌ 2005』。一説にはまだ彼は20代後半~30歳くらいとのこと。
しかしエマニュエル・ダルノーの若さとは逆に、このワインは実にエレガントで穏やかで大人のワインって感じ。どこにもストレスは感じさせず、苦みや刺激もなく、どこまでもスムーズな舌触りのいいワイン。
シラー 100%で造るこのワイン、インクのようなディープ・パープルな色彩、スミレのような花の香りとなめし革のような香り、上品な果実味とスパイス香、どれをとっても素晴らしいと唸るようなワイン。
何で若いのにこんな達観したかのようなワインが造れるんだろう~? あまりに凄いんだけど、これがうまく日本語で表現出来ないのがもどかしい... 体に染み入る柔らかな南の風とでも言うか... 同じ南仏ローヌ地方でも最北の銘醸地コート・ロティはもう少しスパイシーでクールな感じがするけど、クローズ・エルミタージュで造られるこのワインは、もっと穏やかで暖かみのあるワイン。
たかだか数10Kmの距離しか離れていないだろうに、ワインってどうしてこうも土地柄で味わいが違うんだろうね。
疲れた体に本当に優しい素敵なワイン。今夜はまさにこんなワインが飲みたかった~
ちなみに写真では解らないかもしれないけど、真ん中の逆三角形、透けていて裏が見えるようになってる。これまたとってもお洒落!
PS. この素晴らしいワイン、3,000円台で買えます! 超お薦めです!
男A:僕と同じマザーズに上場する同業の社長さん
男B:僕の片腕の凄い男(何が凄いって全部が凄い!)
男C:僕
劇場:広尾『グレープチョイス』
支配人:河田 修治(グレープチョイス)
アシスタントディレクター:古荘 英美(グレープチョイス)
料理の鉄人:森 健一(グレープチョイス)
木曜の夜、3人の個性豊かな男たちが個性豊かなワインを前に語らった。男Aと男Cは同世代。お互いにパソコンの黎明期からこの世界に足を踏み入れており、いろいろと共通する話題は多い。
第1幕:シャンパンで乾杯
お互いのビジネスの背景を熱く語る。特に男Aと男Bが熱い会話を交わす。
第2幕:『テラ・ヴァレンタイン』の素敵なヴィオニエでソフトウェア業界の未来を憂える
ソフトウェア業界、時間を切り売りするようなビジネスはダメだ、と盛り上がる。本来もっと知識集約型産業なのに、なぜか超労働集約型の産業に見なされ3Kとか言われてることにお互いとっても憤慨!
会話を盛り上げるワインはスプリング・マウンテンのワイナリー『テラ・ヴァレンタイン』の素敵なヴィオニエ。テラ・ヴァレンタインはカベルネ・ソーヴィニヨン専門のワイナリーと聞いてがヴィオニエがあるとはビックリ! 以前、カベルネは醸造家のサイン入りのボトルを飲んだことがある。エビとホワイトアスパラにグレープフルーツのソースがかかったものを食べていたので、柑橘系の香りのするヴィオニエは素晴らしい組合わせ!
第3幕:スーパープロジェクト『ロング・シャドウ』のカベルネで我々のスーパープロジェクト『iPhoneビジネス』を熱く語る
お互い、これからの新しいビジネスとしてiPhoneに着目していろいろトライアルをしている。このビジネスに関して熱く意見交換。男Bはこの1年半、このビジネスに執念を燃やしている。男Cは数日前にiPhone関連の講演をした。男Aも虎視眈々とこのビジネスへの準備を進めている。
会話をヒートアップさせるワインは、ワシントン州でフィリップ・メルカやミシェル・ロランなどの著名な醸造家やワインコンサルタントが8人で共同で立ち上げたスーパープロジェクト、『ロング・シャドウ』のカベルネ。ロング・シャドウはブドウの種類ごとに担当者が決まっているが、『フェザー』と名付けられたこのカベルネ・ソーヴィニヨンはランディー・ダンの作。ケイマスをはじめ、一時は男Cの愛するパルメイヤーも造っていたらしい。ギュッと引き締まった密度とエキス分の濃いワイン。この力強さが僕らに勇気を与えてくれる。
終幕:日本が誇るシャトー・メルシャンの長野メルローで明日に向かう
美味しい料理と素敵なワインと気の利いたスタッフのサービスに乗って会話は弾んだ。お互いこのご時世、業績はとっても厳しい。それでもベンチャー企業である我々は、こんな時期でも新しいマーケットに向かって挑戦を続けてく。いっしょに組んで何かやれたら面白いな~
明日へ向かう固めの盃は、ANAの国際線ファーストクラスにリストされたと話題になった日本が誇るシャトー・メルシャンの長野メルロー。グラスで1杯ずつもらった。すこぶる上品で素敵なワイン。
3種類のワインで3人の個性豊かな男がこれからのIT業界を熱く語り合う夜。熱いぜ! 劇場の皆様にも感謝です!
<ロング・シャドウの各種ワイン>
サンジョヴェーゼを主体に造られた『サッジ』
メルロー『PEDESTAL』
水曜日、福岡に行った。予定外にヤフードーム球場に行くことになり、ソフトバンクホークス vs. 阪神タイガースのオープン戦を貴賓室「スーパーボックス」(個室)で打合わせをしながら観戦することが出来た。高級な邸宅のリビングかのような居心地の良い部屋、ガラスを通して響き渡る球場の応援、歓声。思わず感動し過ぎて写真の1枚も撮るのを忘れたほど。
その後、もう1軒お客様と飲んだ後、大先輩経営者が待つ福岡の大好きなワインバー『モンターニュ』へ寄った。そこで思わず大収穫(!?) 別のグループの開けたワインを少しだけ御裾分け(^J^)
写真右は、ブルゴーニュの銘醸地、ポマールの1級畑、エプノの1985年のワイン。造り手はHUBERT D'ARNONVILLE(読み方不明、たぶんヒューバート・アーノンヴィル)。23年の月日を経て艶やかであり、かつ滑らかで、何とも言えない素敵なワイン。素晴らしい正統派のブルゴーニュの古酒。もっと酸が立ってきてるかと思ったけど、驚くほど芳醇な香り。
そして写真左、シャトー・ダルマイヤックの1997年。名門ロスチャイルド家(ロートシルト家)が所有する由緒正しきワイン。タンニンの渋味が熟成により丸くなり、ベルベットのような舌触り。
1985年、僕は大学の先輩や仲間たちとベンチャー企業の立ち上げにかかわった。怖いものなしだったあの頃。いま想えばオポンチな事もたくさんしてたな~ そして1997年は、スカパーが開局して1年。僕の仕事が軌道に乗り出す可能性が出てきた頃。次女が生まれた年でもある。
そんな時代を思い起こしつつ飲むワイン。そして、大先輩はイタリア、プーリア州のプリミティーヴォ・ディ・マンデュリアを開けてた。これもほんと、素晴らしいワイン。レーズンをかみしめるかのような果実の凝縮感が素晴らしい。
これで帰ればいいものを、ヘベレケ・ブラザーズはもう1軒、バーをハシゴ! 球場内での飲みから入れるとなんと4軒目(^J^) あちゃ~~ 埼玉県で日本人が造るウィスキーとして最近とみに話題になっている『Ichiro's Malt(イチローズ モルト)』のミズナラの樽を使った素敵なウィスキー、MWR(ミズナラ・ウッド・リザーブの略)を飲み、博多の夜は更けました。
素敵な夜に乾杯~~
年度末に向かう中、疲れはピークを迎え、体調は最悪。今日は喉も痛くなく鼻水も出ないのに、なぜか熱が出た! う~ん、もしかして”年度末決算恐怖症候群”か!?
で、そんな体調ゆえ、昨夜のアルザスのピノに続き、今夜もフルボディーなカリフォルニアとかを飲む気にはなれず、ロワールの『ドメーヌ・デュ・レフォールト 1996年』を開けた。
ロワール川中流、シノンで造られるこのドメーヌ・デュ・レフォールト、1700年代から続く老舗らしい。シノンらしく、ブドウはカベルネ・フラン 100%。カベルネ・フランと言うとピーマンとかの青い感じの香りが特徴的な気がするんだけど、今夜のドメーヌ・デュ・レフォールトの1996年、さすがに13年の熟成を経て熟成も進み、抜栓直後は少しブルゴーニュのようなピノっぽさを感じた。
でもデキャンタージュして時間が経つと、次第にスミレのような可愛らしい香りがしてきた。特にミモレットなどのチーズを出してきたら、余計に可愛らしい香りが表に出てきた。
熟成による重さもあり、適度な古酒っぽさもあり、中々楽しめたワイン。ロワールの古酒は初めて飲むので何とも判断は難しいけど、カベルネ・フランっぽい青さはなく、かなり枯れた感じがする。
僕はカリフォルニアのカベルネ・フランが大好きで、いろいろと飲んでる。特に、ベリンジャーのサード・センチュリーが大好き。今夜のドメーヌ・デュ・レフォールトももう少しカベルネ・フランっぽいかと思ったけど、見事なまでに古酒へと昇華してた。サード・センチュリーの1997年が1本だけあるんだけど、どういう熟成をしてるのか、飲んでみたいけど1本限りゆえ、中々飲めないな...
1996年と言えば、スカパー開局の年。僕の会社が日本初のデジタル放送”スカパー”開局の中で、デジタル映像の技術で復活の兆しを得られた年。とっても想い出深い年。皆さんの1996年はどういう年でしたか?
人もワインも年を経るごとに熟成する。そしてそれぞれの個性により、熟成した結果も違ってくる。個性があるから面白い。素敵なことだ。
僕も人生の折り返し点は通過してしまった。残り時間はそう多くはない。今夜のドメーヌ・デュ・レフォールトのごとく、いい熟成をして素敵な人生を送りたいな~
今夜は珍しくアルザスのピノ・ノワールを開けた。アルザスと言えばゲヴェルツトラミネールなどはよく飲むけど、ピノは初めて!
この1週間、あまりの激務。体も脳もぼろぼろ。なんかこう、優しい感じのワインが飲みたかった。カリフォルニアやスペイン、あるいは南仏でもグルナッシュ系はちょっとパワフルだし、いろいろ考えた末、アルザスのポール・キュブラーのピノを開けた。
ポール・キュブラーは1620年から続くアルザスの名門。エチケットにも1620の数字がシルエットで見える。年間わずか3,000本しか造られない貴重なワイン。
このピノ、ブルゴーニュ的ではあるけど、どこまでも優しくスムーズな感じ。刺激性はかけらもない。チェリーやベリー系の可愛らしくも優しい香りがし、そしてどこか儚く消え去る陽炎のような感じもする。”淡く消え行く恋”って感じのワイン。
疲れ果てた今夜の体調に最適なワインだな~ 体に染み入るワイン。色も淡く素敵なピンク。
ポール・キュブラーの素敵なピノ・ノワールに体と心を休める夜~
水曜日の会食は、大好きな『アバスク』。当日はかなり暑かったので、スタートアップはシャンパンじゃなくジンリッキーでスッキリ・ゴックリといき、続いてブルゴーニュのロゼに進んだ。
暑い時期にすっきりとしたロゼっていいよね~ 今夜開けたのは、ブルゴーニュ最北の村、マルサネの『フィリップ・シャルロパン・パリゾ』の造る素敵なロゼ。抜栓直後、キンキンには冷えてない段階で、既に凄~く美味しい。甘味は控えめなんだけど、とってもフルーティー。ブドウから造られたことが実感できるワイン。
そして、少し温度が冷えてくると、これまた違った顔を見せる。普通は冷えた方が軽く感じられると思うんだけど、このロゼはどちらかと言えば冷えた方が中身が詰まったしっかりとした感じになった。暑くなるこの初春の季節に最適なロゼでした!
この後、もう1本、モンラッシェを飲んで夜を終えた。素敵な料理と素敵なワインで会話も多いに盛り上がった夜でした。
ロゼが美味しい季節になってきましたね~~
火曜日の夜、ビックリするシャンパンを試飲した! 名門テタンジェ社のフラッグシップ『コント・ド・シャンパーニュ ブラン・ド・ブラン』のなんと1986年!! エチケットに描かれている馬に乗った騎士は、テタンジェ社のシンボルであるチボーⅣ世が十字軍に向かう姿だそうです。なんと4世紀に建てられた修道院の下のカーヴで熟成されているんだって! 凄い~~
この日はお客様と会食したんだけど、実はこのシャンパン、途中、トイレに行った際、マスターがナイショでこれを試飲させてくれた! 他のお客様が開けて飲み残したものらしい。
こんなに古いヴィンテージ物を飲むのは初めて。23年を経過したコント・ド・シャンパーニュは淡い黄色できれいな泡が立ち上る。トーストやナッツのような感じもあり、香ばしいという表現が合うかな。
1986年といえば、僕は大学を卒業して先輩たちと最初のベンチャー企業の立ち上げをしていた頃。超尖がっていて若かった(バカかった?)頃。そんな頃のシャンパンに心酔う夜。
ちなみに、会食自体は実に楽しく和やかに進みました。オバマ大統領の就任披露パーティーに採用されて騒ぎになったダックホーンの白からスタートし、オレゴンできれいなピノ・ノワールをリリースしているトリイ・モアへ進み、最後はワシントンのしっかりとしたボルドースタイルのカベルネ・ソーヴィニヨン『アマヴィ』でシメた。
アマヴィはワシントン州の素敵なワイナリー。アマヴィという名前の語源は、ラテン原語のam(愛)とvi(人生)を組み合わせだそうです。それに相応しい、暖かみのある深い味わいのワインでした! な~んて、3人で3本のワインを飲んで超ヨッパライになってたので、実は記憶がちょっと怪しいのですが...(^J^)
このところ、仕事でいらいらする事が多く、ストレスは溜まるし肉体的な疲労もピーク。まあ毎年、年度末はそんな感じではあるけど、今年は経済危機の中、今までの年の普通の年度末とはワケが違う。さすがにヘビーな毎日。
そんな中、ストレス解消にこの週末は土日ともに思いっ切りいいワインを開けちゃった! 昨日のナパのシャトー・マルゴーこと『スポッツウッド』に続き、今夜はソノマの超カルトなピノ・ノワール専門のワイナリー『ウィリアムズ・セリエム』。
このウィリアムズ・セリエム、ワイン好きのウィリアムズさんとセリエムさんの二人が趣味が高じて始めちゃったワイナリー。最初の頃は二人とも本業があり週末だけ作業してたらしい。
小さなワイナリーなので今でもアメリカの国内ではワイナリーのメーリングリストに登録した人だけへの直販。
僕はこのワイン、シリコンバレーへの出張の時に知った。シリコンバレーに行くと必ず立ち寄るサンフランシスコのレストラン『カーネリアンルーム』でこのワインを初めて飲み、ものすごい感動をした。このレストラン、サンフランシスコ市内のフィナンシャル・ディストリクト(金融街)のド真ん中にあるバンカメのビルの52階にある。窓から市内やサンフランシスコ湾も一望できる最高のレストラン。
米国内は直販のみと言うのに幸運にもサンフランシスコ市内のワインショップで1本だけ入手出来たので、それを大事に大事にハンドキャリーで日本に持ち帰った。それから3~4年、我が家のセラーで寝かせてあった。
期待をこめて抜栓する。テイスティンググラスに注ぎ、色と香りを確認し、口に含む。もう~最高! あの時の52階から夜景を眺めながら飲んだ感動がよみがえる!
少し暗めのルビー色で、イチゴやカシスなどの可愛らしい香りをわずかにさせつつも、ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネなどのようなしっかりとした鉄分と酸、軽い獣臭などがあり、何とも素晴らしいピノ。時間と共に温度が上昇すると、それと逆比例してヒンヤリとした舌触りで土の香りも出てきて、どんどん引き込まれていく。
極上のソノマのワインを飲み、ストレスを解消する夜。そして、僕の会社が多角化でシリコンバレー関連のビジネスをいろいろ手掛けていたあの頃を想い出す....
今はこの経済環境ゆえ、集中と選択の中でほとんどのシリコンバレー関連のビジネスは辞めちゃってるけど、結果はどうあれ、シリコンバレーに飛び込むことでいろいろな事を学んだし、どんなピンチの時でも常に前向きな気持ちで臨むことの大切さを学んだことなどは何にも代え難い経験。そしてアップル本社の方々といろいろお付き合いしたことなどは、今まさにビジネスで活きてきてる。シリコンバレーには実に大きな経験をさせてもらった。
シリコンバレーの底抜けに青い空を想い出しながらウィリアムズ・セリエムを飲む夜。深い夜だ~
土曜の夜はストレス解消にバリバリに好きなワインを開けた!
かのロバート・パーカーが『ナパのシャトー・マルゴー』と言い放ったナパの銘酒『スポッツウッド』。クラシカルなカベルネ・ソーヴィニヨンだ。19世紀に開祖したブドウ畑から生み出されるこのワイン、どこまでも静かに深い。
1年前に飲んだ時にはまだ樽香、バニラ香が強めだったけど、かなり落ち着いてきた。ワインにも動のワインと静のワインあるんだと思うけど、このスポッツウッドは静のワイン。一人静かにまっとりと飲むと最高! デキャンタージュして少し温度を上げたんだけど、物理的な温度は上がったんだけど、でもなぜか舌触りはちょっとヒンヤリとしている。誰もいない深い森の奥で飲むワインって感じがする。この先の変化、熟成がすごく楽しみ。あと数本あるストックは当分は保存だな~
人もワインも1年という時間で大きく変化する。その変化が楽しいよね~ だからワインはやめられない! 自分自身の1年前、自分の経営する会社の1年前を想い出しながら、まっとりとスポッツウッドを飲む夜....
金曜日、超ヘビーな出張帰り。水曜日の午後に福岡へ移動し、夜は昨夜のブログ通り、「ヘベレケナイト・イン福岡」。木曜日は早朝、福岡から長崎に移動し、午後は長崎から陸路・電車で大阪に移動。そして今日は午後、大阪から戻ってきた。二泊三日の2,000Km以上の移動。こりゃキツい... 背中も腰もパンパンに張ってる。
でもそんな夜に、仕事とは言え、素敵なワイン&ディナー。場所は西麻布のウフ。フレンチシェフとして有名な佐藤浩二さんがいろいろな店をプロデュースする傍ら、社長業とは別に自身が自ら腕をふるう店がこのウフ。
インテリアもお洒落で都会の喧騒から離れた別世界が展開する。特に今夜は店の一番奥のプライベートっぽいスペース。高級な邸宅の応接にいるかのような素晴らしい世界がそこには存在する。そんな中で飲むワインはボルドーの銘酒『シャトー・ポンテ・カネ』のなんと1981年!
このウフではメニューは有るような無いような、そんな感じで、僕はいつもシェフにお任せ。今夜はシェフには疲れた体に優しいメニューをお願いした。
生カキにポン酢をゼリー状にしたものが乗っている素敵な前菜からスタートし、アワビが乗ったプチ・リゾット、刺し身でも食べられるサクラマスを軽くソテーしたもの、そして最後にお肉という素晴らしいコース。
そして、それに合せたこのシャトー・ポンテ・カネの1981年。ややピークは越えたかもしれないけど、古酒独特の蔦の絡まるカビたような深い香りがして美味しい。少し酸が立ち始めてきた感じもあるけど、それでも28年という時の重みを背負っただけのことはある素晴らしいワイン。もっと早くに抜栓して時間をおけばさらに状態はよくなったかもしれないな~
1981年と言えば、僕は大学2年生。学生の傍ら、まだ頑張ってプロのミュージシャンもやっていた時代。そんな時代に異国の地で造られたこのワイン。実に深い!
シメはチーズとデザートと食後酒にはソーテルノ。とってもピンクの色合いが濃い素敵なソーテルノ。上品な甘味がチーズやデザートに最高!
と、気付けば12時近くまでワインを飲んで語り合った夜。久々のウフはやっぱり素晴らしいな~
素敵な空間と、素敵な料理と、素敵なワインと、そして素敵な客人。毎度の事ながら、素敵なお店で美味しいものを食べ美味しいワインを飲みながら話をすると、いろいろ深い話が本音で出来る。今夜はベンチャー企業の経営についてじっくり語り合った夜でした!
僕はその昔、プロのミュージシャンだった。高校2年でプロになったんだけど、ロックやポップスがやれるって話はまったく嘘でさ、演歌歌手のバックバンドとかカラオケの録音とか、そんな仕事ばっかりやらされてた。同じ音楽事務所に演歌歌手の箱崎晋一郎って人がいたんだけど、その人のヒット曲で「ブルーナイト・イン札幌」って曲があった。今夜はブルーナイト・イン札幌ならぬ
ヘベレケナイト・イン福岡....(なんのこっちゃ!?)
水曜日、午後から福岡に入り、いくつか打合わせを経た後、地場のお世話になっている方々と宴会。4人で焼酎の一升ビンを1本、ペロっと何事もなかったかのように開けた! そして、普通の肝臓の持ち主ならそれでお開きなんだろうけど、我らノンベー4人組はそれからワインバーに移動した。
行った店は、米国ワインエデュケーター協会日本支部(SWEJ)の九州地区の地区長を務める山室さんの「モンターニュ」。僕の大好きなワインバー。
我らヨッパライは、まずはスペインの銘酒「ペスケラ」を開けた。
銘醸地リベラ・デロ・デュエロのこのペスケラ、確かロバート・パーカーが「スペインのペトリュス」と叫んだワインだったと思う。昔に一度だけ飲んだことがある。とっても飲みたかったので嬉しい!
テンプラニーリョから造られるこのワイン、上品な果実の凝縮感が素晴らしい! プラムなどの香りと若干のスモーキーさ。そしてシルキーな舌触り。どれをとっても特上のワイン。
素敵なペスケラの後は、もっとずっと濃い感じでイタリアはプーリア州のプリミティーヴォ・ディ・マンデュリア。濃縮されたレーズンのようなワイン。アマローネのような濃い果実の凝縮感を感じる。
焼酎をヘベレケに飲んでもうワインの味など解らないのではと思ってたんだけど、やっぱり美味しいワインは酔っぱらっててもよ~く解る(^J^) いま思い返しても素晴らしさを想い出してよだれが出る。
素敵なワインバーで素敵な仲間と素敵なワイン。素晴らしい夜です。
最近知り合ったワイン仲間といつものナイショのバーでワイン。ここはグラスワインが赤、白ともに6~7種類揃っていてとっても楽しい。
シャンパンで乾杯した後、二人していろいろなワインをグラスでオーダーし、飲み比べた。たくさんの種類を楽しめ、まさに至福の時!!
まず白ワインはオレゴンの雄『A to Z』のリースリングとイタリアはフリウーリ・ヴェネツィア・ジューリア州のピノ・グリ『スカルボロ』。
『A to Z』はオレゴンのオシドリワインメーカとして有名なタナヒル夫妻など、4人の著名なワインメーカーが参画するドリームプロジェクトなワイナリー。酸がきれいなシャープなリースリング。白い花の香りがする。イタリアのスカルボロは濃い麦藁色のマットリとしてピノ・グリとは思えない深いワイン。蜜の多いリンゴ、蜂蜜などの香り。そして温度が上がるとまた違う顔を出す。実に素敵なワイン。
続いて二人してニュージーランドはスパイ・ヴァレーのソーヴィニヨン・ブランを飲む。柑橘系、シトラスなどの香りが爽やかで素敵なワイン。ポテトやブロッコリなどのグリルを食べてたのでちょうどよく合う。
そして赤ワイン。スパイ・ヴァレーのピノ・ノワールとナパのカルトなワイナリー『ストラータ』のメルロー。スパイ・ヴァレーのピノは完璧なまでのブルゴーニュタッチ。ストラータも本家ボルドー右岸系と見間違うかのような素晴らしいワイン。でもストラータは一般には入手は難しそうだな... ネットでも見掛けない。
その後、確かもう2種類飲んだような... ナパの歴史ある名門『シャトー・スーヴェラン』と南仏の何か。酔っぱらって写真を取り忘れた~
気が付くと11時過ぎ。開店時間の7時に入ったので、なんと4時間も飲んでたことになる! ワインは会話を盛り上げる。ワインは人と人を親しくさせる。とても盛り上がった楽しい夜。
毎度こんな素敵な夜を演出してくれるこのバーに感謝です!!
皆さん、ソノマのワイナリー、『ジョーダン』って知ってますか? 決して超高価なカルトなワインじゃないんだけど、とっても旨いワインです。
ワイン・ステクテイター誌が年に1回、全米のレストラン業界2,000カ所以上にアンケートを送ってその結果によってワインランキング「レストラン・ポール・アワード」を発表してるんだけど、常にこの上位に入っていて、2007年には全米1位を記録! 料理人たちからもとっても支持されてるワイン。1976年のボルドー vs. カリフォルニア対決で話題となった『パリスの審判』の主役のアンドレ・チェリチェフが晩年にコンサルタントとして参画してることでも話題になった。
その昔、僕はこのワインが好きでよく飲んでたんだけど、ある時期からなぜかあまり出回らなくなった。
今夜、久々にジョーダンの1998年を開けた。残りあと1本。
この1998年、最後に飲んでからたぶん4年くらいは経つ。久々の対面。驚くほど成熟し、老成している。前に飲んだ時は、上品ではあるけど溢れかえらんばかりの果実味とタンニンの渋味、樽香、押し出しの強さがあり、まさにカリフォルニアの古き良きカベルネ・ソーヴィニヨンという感じだった。でも今夜のジョーダンは、実に上品なボルドー右岸系のワインに昇華してた。角はどこにもなく、とっても柔らかい。洒落た雰囲気を醸し出すワイン。
元々晩熟型で、醸造後3年しないと出荷しないワイナリー。11年経過したこのワイン、いい感じに歳をとった。僕も明後日で47歳になるんだけど、このジョーダンのように味のあるお洒落なカッコイイ中年になりたいな~
PS. 昨夜のヌマンシア、なんとあのモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)に買収されてた!
先週の日曜日に続きスパニッシュな土曜の夜。1週間働いて疲れた体と心を癒すのは、銘醸地リベラ・デル・ドゥエロのすぐ右隣、トロの銘酒『ヌマンシア 2005』。樹齢70~100年のブドウを使ったプレミアムワイン。
リベラ・デル・ドゥエロとかトロはカスティーリャ・レオン州というスペイン中北部にあるんだけど、この辺りはスペインの前身、カスティーリャ王国の首都があったところ。とっても伝統的な地域。と、前にも紹介した書籍『スペイン・ワインの愉しみ』に書いてあった。ちなみにこの本はとても面白く、読むとスペインのワインにもっともっと親しみが湧きます。
カリフォルニアのしっかりとしたカベルネ・ソーヴィニヨン系に近い感じの力強さ、樽からくるであろう軽いバニラフレーバー、カカオやコーヒーのような香り、溢れかえらんばかりの果実の凝縮感などなど、こりゃ素晴らしいワイン!
ティンタ・デ・トロという地場のブドウ(テンプラニーリョの亜流)を使ってるんだけど、地元ではスペインのスーパー・プレミアムワイン「ベガシシリア・ウニコ」よりも高い評価をうけてるというこのワイン、国やブドウの品種といった事を超えて深遠なる神の恵みを感じる。
素敵なスペインのワインに出会った夜。まだ2005年のワイン。10年熟成させて飲んでみたいな~
金曜の夜、遅くまで打合わせがあり、その後は宴会に突入と思いきや、何と宴会なし!
よっしゃ~ 超久々にプライベートな夜だ! 久しぶりに訪れたナイショのバー No.2。和風の昆布ダシ系の煮物でワイン。ワインに合わせ、水菜とタコの京風煮びたしから始まり、筍の梅肉添え、厚揚げの濃厚な醤油系ダシの煮込みへと、薄味から濃い味にステップしていった。
開けたワインはボルドー南部、グラーブの銘酒『シャトー・オーバイイ(CH. HAUT-BAILLY) 1996』。これは艶やかで美味しい! 奥深い香りと色合い。周囲に香りをまき散らしながら一人素敵な夜を過ごす。
夕暮れ時の森の奥の草木の香り。蔦の絡まるシャトーの青くカビたような香り。映画の一シーンに出てきそうなワイン。
素敵なワインと素敵な料理で1週間戦った体と心を癒した夜。
最近のニュースときたら、倒産だのリストラだの、嫌な話ばかり。ほんと、こんな記事ばっかり読むと気が滅入る。もう少しマスコミも景気を盛り上げる方向の論調で記事を書いてくれないと困るよね~
もちろん僕の会社だって強烈に不景気の影響は受けてるし、日々この経済危機を実感することばかり。でもそんな経済危機を心の底から体感する夜があった。木曜の夜、仕事で複数の会社の人が集まったんだけど、その中で1名、リストラ通告にあった人がいた! さすがに自分の身近なところで起きるとショック!
そんな彼を励ますべく、みんなでカジュアルなイタリアンの店でワインを飲んだ。まずはランソンのシャンパンで乾杯をし、続いてオーストラリアのトルブレックのシラーズでギュッとして、最後はスペインの銘醸地リベラ・デル・ドゥエロの『コンダード・デ・アザ』でシメた。このコンダード・デ・アザはタバコやココア、黒系のベリーの香りがして果実の旨味が凝縮されていて印象に残る。
景気の悪い話ばかりの昨今、カジュアルでもいいので美味しいものを食べて美味しいワインを飲んで元気を付けよう!! 特に僕らベンチャー企業にとっては、どんな時期だろうと、明るく元気よくって精神は大事。下を向いて仕事してたら大手企業には勝てない。
さ、明日からまた頑張ろうっと!
水曜日、金融系のお客様と会食。たらふく日本酒を飲んだ。で、それで帰ればよかったんだけど、帰りの方向がいっしょの僕と会社のスタッフは、なぜか五反田でいつものワインバー『エシェゾー』に入っちゃった。しまった...
そして、1杯だけと言って入ったんだけど、なぜかボトルでワインをオーダーしちゃった。しまった....
開けたワインは南仏ローヌ地方の『ラ・グランジェット・サン・ジョゼフ 1996』。北部ローヌにサン・ジョゼフという地区があるけど、詳細不明なれど、どうやらこのラ・グランジェット・サン・ジョゼフはそのサン・ジョゼフとは違って南部のジゴンダス地区のドメーヌらしい。1800年代創業の老舗。
南部ローヌらしくブドウはシラーではなくグルナッシュ。13年を経たこのワイン、きれいに酸化熟成が進んでいて、ブルゴーニュのような感じの素敵なワイン。まさに南仏の古酒。きれいに歳をとった艶のある50代って感じかな~ 上品でとっても柔らかい女性的なワイン。
1996年と言えば、僕自身にとっても、僕の経営する会社にとっても、まさに復活のノロシを上げた年。スカパーの開局にともない映像系及びネットワーク系のIT技術を持つ会社には、会社規模は小さくても大きなチャンスが巡ってきた年。それが1996年。
そんな1996年の素敵なワインを飲みながら、会社で僕を支えてくれてる二人とこの経済混乱下の生き残り作戦を語り合った。素晴らしいワインは素晴らしい知恵を生み出す。
素敵な議論を呼び起こす場を演出したラ・グランジェット・サン・ジョゼフのワインとワインバー「エシェゾー」に感謝!!
月曜日、IT業界の経営者仲間と飲んだ。お互いに大勢の社員を抱えている身。さすがに今回の経済危機はこたえる...
お互いを励ます夜を演出したのは、20数年間通ってる青山にあるジャズとおでんと焼き鳥の店『青山ジョイ倶楽部』。ジャズが流れる中、ご夫婦が何十年に渡り修行時代から継ぎ足し継ぎ足して伝承してきたおでんのダシや焼き鳥のタレが香る。初めて行ったのがたぶん1986年。もう23年になるのか~ でもこの青山ジョイ倶楽部、今年で閉めるらしい。寂しいな...
このブログを読んで行ってみたいと思った人は急がないと今年で無くなっちゃうよ~! 伊藤忠商事本社ビルのすぐ近く。地下鉄・銀座線の外苑前からすぐです。青山一丁目からも歩ける。
今夜はジャズとおでんと焼き鳥に合せてワイン。まずはオーストラリアのトーマス・ミッチェルのカベルネ・シラーズ。パワフルで果実味たっぷり。エチケットの花のごとく、カシスなどの可愛らしい香りのする美味しいワイン。ここのおでんはいわゆる関東煮。つまりは、セブンイレブンなどにある透明なダシじゃなく醤油系の濃いダシ味。そのダシや焼き鳥のタレによく合う。輸入元のページでも、相性の良い料理として「焼肉、焼鳥、スペアリブ等のタレやフルーツソースを使った料理」と出てる。
そしてもう1本開けた。ベリンダ・コーリーのキャンティ。カジュアルだけどルビー色に輝く素敵なワイン。柔らかいベリー系の可愛い香りがする。
ワインを飲みながら、お互いに頑張ろうと励まし合った夜。この経済混乱の下、会社を切り盛りしていくのは誰が経営しても大変なこと。経営者は結果がすべてで評価される職業。僕もマスコミからいろいろ叩かれてるけど、でも何を言われても生き残っていけば勝機はある。
ワインとジャズとおでんと焼き鳥でお互いに勇気と気合いを入れ合った夜。
青山ジョイ倶楽部でのこの夜、何年かしてこの不景気を乗り越えたなら、きっと想い出すに違いない。そんな素敵な夜でした~
日曜日、仕事もいろいろ忙しかった。開けたワインはナパの巨匠、クラーク・スミスの造るシラー。SO2(亜硫酸)などの酸化防止剤も一切入れないローマ時代の造り方で醸造した「Roman Syrah」。でも残念なことに、コルクがカビてたか、ブショネっぽいかなり傷んだ状態。酸化防止剤が入っていない分、わずかな変化に敏感なのかな... 調達してから少し時間が経ってた。もっと早く飲めばよかったのかも。
慌てて代打にだしたのは、スペインの『サンタ・クルス・デ・アルタス 2004』。ロバート・パーカーが試飲した途端に3回も Wow! と叫んだと伝えられるこのワイン、確かに素晴らしい。
樹齢100年以上のガルナッチャ(グルナッシュ)から造られるこのワイン、深いものがある。以前飲んだスペインの銘酒『レイシス1』同様、南の地である凝縮感は抑え目で、逆にきれいな酸をきちんと表に出し、ブルゴーニュのような感じの造り。とてもスペインのワインとは思えない!
重々しい果実香、きれいな酸味、これらが相まって素晴らしいワインとなった。でもこのワインも、もっと本質的には凄い潜在能力があるはず。今夜のサンタ・クルス・デ・アルタスは、ちょっと状態がイマイチ。開けた段階でコルクの状態が悪かった。本来、もっともっと力があるんだと思う。
と、2本ともイマイチだった腹いせ(!?)に、思い切って前からストックしてたロマネ・コンティ(DRC)のフィーヌを開けることにした!
すごく開放的で裾広がりな感じの香り方がしつつ、でも気絶するほどの凝縮感も! 香りを嗅ぐだけで”アッチの世界”にトラップしてしまいそうなほど、何とも日本語で言い表せない幸せな感じ~
スペインのカルトなワインとDRCのフィーヌ、それぞれ個性はまったく違うけど、それぞれの魅力で完全にノックアウトされた夜。
個性を活かすことこそ、次の世代への伝承。そう想えたこの夜が、僕にとっては何にも代え難い素敵な夜となった.....
僕には中1と小5の二人の娘がいる。土曜日は彼女らのピアノの発表会。今日、彼女たちは大冒険!? 第ニ部の連弾コーナーのトリで、二人はジャズに挑戦!
元々僕は破天荒なアドベンチャー人生。高校2年でプロのロックミュージシャンになり、学校には行かず毎日仕事し(でも悪い大人に騙され毎晩演歌のバックバンド)、大学に入ったらみんなで音楽事務所を設立。パソコンの黎明期だった大学4年の時にそっちの仕事にハマり、卒業はするも就職はせず先輩が設立した会社を手伝い、そして25歳で自分の会社を立ち上げた。そして2001年、本業とは別に、自分の人生を賭けて私財を投じてジャズレーベル『ハートノート』を立ち上げた。
そんな向う見ずで恐いもの知らずの人生を子供たちなりに引き継いだのか... 演奏はややガチャガチャしてたけど、でも多少の間違いはあってもハイテンションで一気に最後まで駆け抜けていった! クラシックのピアノ発表会での異例の出来事に場内は湧きに湧いた。ベンチャーオヤジの子はやっぱり恐いもの知らずのベンチャー魂~
そんな夜に飲むワイン。食前酒代りに498円で買える凄い白ワイン、ラ・プール・ブランシュを1杯飲み、そして先週のCSW合格祝賀会の場に持ち込んだとっておきのパルメイヤーの1999年を開けた。会場ではほんと一口しか味わえなかったし、そしてこういう場だとデキャンタージュすることもできず、時間で変化することを味わう間もなく無くなってしまうので、本当の魅力を味わうことは難しいよね。このパルメイヤーの1999年、じっくり飲むのはかなり久しぶり。まだ1995~1998年の本数がそこそこあったので、1999年はもう少し熟成と思ってたから。
久々にじっくりと飲むパルメイヤーの1999年。こりゃ最高! ただし、10年は経ってるんだけど、まだ抜栓直後は樽から来るであろうカリフォルニアっぽいバニラ香がやや強い。開けてすぐの状態だとボルドーと間違う人はいなくって、たぶん皆、カリフォルニアって言うかな。でもデキャンタージュして1時間半くらいかけてゆっくり飲んだんだけど、後半になると香りも落ち着き、ボルドーの柔らかな味わい、そう、地区的にはサンジュリアンとか、そんな感じのワインに昇華した。素晴らしい! ま、でもこの1999年はもう数年、熟成かな。いま、1995年が超ピークの飲み頃です(が、残りあと数本...)。
子供たちが挑戦した夜に大好きなパルメイヤー。いい夜だな~
金曜の夜、今年始めて『スペイン食堂石井』に行った。ずいぶんとご無沙汰しちゃったな~
そこでビックリするワインに遭遇した。通常はシェリーを造るのに使うブドウ、パロミロ種を使った白ワイン『プルポ・アスール(Pulpo Azul)』。フレッシュで青リンゴのような香りがする。最後のフィニッシュに軽い渋味というか苦みのようなものを残し、軽いようだけどキレがあり、なんか『青春の香り』、って感じ。
アルコール度数は11%と軽め。ポルトガルの度数の軽いフレッシュな白ワイン、ヴィニョ・ヴェルデに似てるかな~ とても爽やかなワイン。なぜエチケットがタコなのか!?
このプルポ・アスールでつまむ生ハムやオリーブは最高! 真夏の暑い日にこのワインで喉の渇きを癒してみたいな~
木曜日はグレープチョイスで客人とディナー。今夜の客人はオーストラリアへの赴任歴10数年というオーストラリア通。グレープチョイスの河田さんはオーストラリアのワイナリーに修行に行ってたこともあるしオーストラリアワインの品揃えもいいのでちょうどいい。
シャンパンでお互いのビジネスの前途を祝したあと、まずはバロッサバレーのチャールズ・メルトンが造る『NINE POPES』を開けた。何と発音するかは不明。シャトーヌフ・デュ・パプを目指し(「法王の新しい城」という意味)、それをもじって9人の法王(POPES)と命名したと言われるワイン。とっても上品かつ繊細な味わい。でも何で9(NINE)...?
ベリー系の華やいだ香りに加え胡椒のような軽いスパイシーな感じもあり、キノコや草木、そしてハーブっぽさもある。とても複雑で奥深いワイン。オーストラリアに有りがちなジャミーなシラーズとは対象的で、非常に繊細な大人のワイン。
続いて、西オーストラリアの銘醸地、マーガレット・リバーのヴァス・フェリックスのシラーズ。しっかりとした深みのあるシラーズ。ベリー系の果実香、樽から来るであろうシナモンやバニラなどの香り、チョコやカカオのようなホロリと甘い誘惑香などがして、とっても素敵なワイン。
素敵な2本のワインを囲み、永年のビジネスで培った客人の様々な人生のノウハウを聞く。美味しい料理と美味しいワインはそういった深~い会話を引き出す効果抜群! 勉強になる素晴らしい夜だな~
水曜の夜は経営者同士で語る夜。場所は大好きな渋谷のアバスク。
店に入ったのは7時。ふと気付くともう12時半。お、5時間半も語ってたのか.... 話題沸騰+やっぱりこういう場を演出するのは素敵なワイン。
今夜のワインは南仏の名門、ルネ・ロスタンのコート・ロティ。とても繊細なワイン。果実味はありながら糖質は少なく、きれいな酸とミネラル感も豊富で、まさに自然の恵み、大地の恵みを感じる味わい。
思い起こせばお互いにこの4~5年、いろいろな苦労を背負ってきた。そんな同士と語らう場を盛り上げるルネ・ロスタンのコート・ロティ。色合いも艶っぽく輝きも美しい。
美味しい料理と粋なワインで大いに語り明かした夜でした! この素敵な場を演出してくれたアバスクに感謝です。
PS.
ちなみに今夜の客人は女性の経営者で、お酒はほとんど飲まない。つまりはさ、ルネ・ロスタンのコート・ロティに浮かれたのは僕の方でして... でもアバスクの名バーテンダー、Mr. 佐々木が客人にはバッチリとノンアルコールカクテルを提供し、場の空気を華やいだものにしていただきました(^J^)
火曜の夜、またまた遅くまで働いた。夜中の食事はいつものナイショのバー No.2。
開けたワインは鴨(ダック)がトレードマークのダックホーンのデコイ。ダックホーンと言えば、先日書いた通りオバマ大統領の就任披露の昼食会で赤白ともに使われて話題になったナパの老舗のワイナリー。大統領が飲んだワインはピノだけど、このデコイはカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドによるボルドーブレンド。ダックホーンのボルドーブレンドはかなり珍しい。
このデコイ、かなりしっかりとした骨格を持ち、スパイシーさと果実味の凝縮感を併せ持つワイン。南の地域のブドウ、例えば南仏のグルナッシュとか、そんな果実味も感じる。
マスターがこのデコイに合せて作ってくれたのは、ラムのトマト煮込み。ローズマリーの香りがして美味しい。トマトが太陽と大地の恵みって感じの味わいを醸し出し、そしてこのダックホーンのデコイがカリフォルニアの日差しをさんさんと浴びた果実味を醸し出す。それらが相まって素敵な世界を創り出す。まさにカリフォルニアの青い空の下でピクニック気分で食べて飲むって感じ。
そんなミニカリフォルニアキュイジーヌを味わい、深夜まで働いた疲れを癒す夜。想えば2001~2002年、自分たちでカリフォルニアキュイジーヌのレストランに挑戦した日のことを想い出すな~
遅くまで働いて疲れた体と頭をラムとダックな夜でリセット!