2008年12月 Archives

大晦日を迎えた。もう年が明ける。世界経済大混乱の中、夜は明けるのか明けないのか!? 誰にも解らないんだろうけど、知恵と気力を振り絞って頑張って突き進んで行けは、必ずや活路は開かれると僕は信じてる。そんな活路が開かれる前の産みの苦しみ、夜明け前の大晦日。

今夜開けたワインはもう一つの夜明け前。『ベリンジャー ナイツ・ヴァレー カベルベ・ソーヴィニヨン 1998』。

ベリンジャー ナイツ・ヴァレー カベルベ・ソーヴィニヨン
1998年は想い出深い年。会社経営で超苦戦した1990年代初頭~中盤の時代から、もしかしたら夜が明けるかもと思え始めてきた年。それが1998年。まだ社員は一人もいなくって一人でやってたけど、外部から力強い援軍が僕の仕事を手伝ってくれ、そしてテレビは衛星放送にてデジタル放送が本格化し、僕の持ってる技術がお金に替り始めた頃。その翌年、1999年8月1日、本当に夜が明け始めた! 「信ずるもの、頑張るものは救われる!」とその時に確信した。

そんな1998年のベリンジャーを開けた。まとめてかなり買い込んだこのワインも残り5本となったけど、相変わらず最高のワイン。森の奥の草木の香り、森林浴をしている気分。静寂さが漂うシガーバーにまっとりと座る気分。僕が最高にリラックス出来るワイン。

それでも今日の1本は多少状態は荒れてるかな。大好きなベリンジャーは1本1本、その状態が僕には手に取るように解る。まとめて買い付けた後、しばらくワインセラーに入り切らずマンション地下のトランクルームに置き去りにされたのが数本あるんだけど、今夜のはそれかな~ ワインは愛情をかけないとすぐに状態は悪くなる。あ、ワインだけじゃないね。楽器だってそうだし、人間もいっしょだね。愛情をかけないといい音は出ないし、仲間や部下もグレちゃう。何事につけても愛情をもって接することが重要。仕事でも気をつけよ~うっと!

 

ベリンジャーを飲みながら大変だった1998年の僕の会社の夜明け前を想う夜。そして新年を迎えるにあたり、経済の夜明け前を想う夜。

明けない夜はない。僕にとっても、社会にとっても、そしてこの1年、僕のブログにお付き合いして下さった皆様にとっても、新年が良い年になりますように! 来年もよろしくお願いします。

さ、年が明ける!

PS. 2008年のお正月は今夜と同じ『ベリンジャー ナイツ・ヴァレー カベルベ・ソーヴィニヨン 1998』で幕を明けました! ベリンジャーで始まりベリンジャーで締めた2008年でした。

ベントン・レーン ファースト・クラス12月30日、大晦日の1日前。今日と明日で今年が終る。締めに相応しいワインを選んだ。オレゴンの『ベントン・レーン ファースト・クラス 2002』。もちろんオレゴンと言えばブドウはピノ・ノワール。

オレゴンという地は、ブルゴーニュに対抗した素晴らしいピノ・ノワールを造り続けている土地。ドメーヌ・ドルーアンドメーヌ・セリーヌトリイ・モアなど、ピノの銘酒には事欠かない。そんな中で今夜のワインはまた格別。

90年代、ナパで一世を風靡したワイナリー「ジラード」のオーナーが自身の名を冠したワイナリーを売却し、その資金でオレゴンで興したワイナリー「ベントン・レーン」。そのベントン・レーンのプレミアムワイン「ファースト・クラス」を開けた。そもそもジラードは僕の記憶ではジンファンデルの名手。僕らが2001~2002年にやってたワインバーにも置いてた。それがオレゴンに移ってピノを専門に造ってるとは!

開けてみるとワインは濃いガーネット系の色、心地よい引き締まった果実味と酸、わずかな鉄分や血の臭いなど、まさにブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネのよう。このワインはブラインドテイスティングではオレゴンと当てるのは難しいだろう。間違いなくブルゴーニュと答えそう。ジラード氏はジンファンデルに続きピノ・ノワールでも大成功!

そんな高貴なブルゴーニュ的なオレゴンのピノに酔い、残り1日と少々の2008年をいろいろ想う夜。この1年、本当にいろいろな事があった。1年を思い返し、反省し、そして新年に向かって突き進もうと気合を入れる夜。

世界中の景気が悪くっても、それでも生き残る企業はある。死力と知力を振り絞ってこの乱世の世を生き抜き、そして駆け抜けて行こうと思う。神は真面目に前を向いて頑張る者に味方すると信じてる。ジラード氏の2回目の大成功を味わいながらそんな事を考えた夜。

ピーター・レ-マン エイト・ソングス29日の夜、今年の仕事納めの夜はいつものナイショのバー No.2 で煮込みハンバーグとハヤシライスにワイン。開けたワインはオーストラリアはバロッサ・ヴァレーの名門ピーター・レ-マンが造る『エイト・ソングス 2003』。バロッサ・ヴァレーで造るシラーズの中でも指折りで、2007年ロンドン・インターナショナル・ワイン・チャレンジで銅賞を受賞した作品。

デミグラソースにまったりと沈んだ牛100%のハンバーグに合わせ、オーストラリアらしいシラーズ。かなりパンチの効いたワイン。エチケットはお洒落な印象派の絵画のようなんだけど、味わいはもっと近代的。アヴァンギャルドと言うか何と言うか、味わいをうまい日本語で言い表すことが出来ない。ココアの粉を舐めたようなパウダー感とか、皮の渋味をギュッと凝縮したような味わいとか、かなり強いワイン。誰かこのワインを飲んだ人、適切な日本語で言い表してみて! で、このワイン、デミグラソースとの相性は最高!

ピーター・レ-マン エイト・ソングス締めはハヤシライスにした。皆さん、今シーズンのドラマ『流星の絆』って見てたかな? 東野圭吾原作でジャニーズの嵐の二宮君が主演のドラマ。主人公の3兄弟が幼い頃に両親が殺される。その両親がやっていた洋食屋の定番メニューがこのハヤシライス。ドラマの中でも何度もキーとしてハヤシライスが出てくる。このドラマ以来、世の中ではハヤシライスが隠れたブームらしい。

テレビドラマでのハヤシライスの味は解らないけど、今夜のハヤシライスは最高! そしてそれに合わせる強烈な押し出しの強さを醸し出してるオーストラリアのシラーズ『エイト・ソングス』も最高!

ただし、帰り際に飲み残しの温度の上がったワインを一口飲んでみるとかなりエグ味があった。温度が上がり過ぎるとダメかも。美味しいけれどかなり個性的なワインで好き嫌いが別れそうな感じ。でも今夜の煮込みハンバーグやハヤシライスには最高の組合わせでした。

これでこのバーも正月休み。新年はどんな年になるのかな~ 世界経済は大変な事になってるけど、少しは明るい光が見える1年になるといいな~と思ってる。

1年のバー生活(!?)の最後を締め括るに相応しい素敵な料理とワインを満喫した夜。そしてその美味しい料理とワインを満喫しながら新年の希望を願う夜。

オペレ ロゼ土曜の夜、60代の大先輩経営者ご夫婦何組かと忘年会。ゲストに日本が誇る偉大なオペラ歌手のご夫妻がいらしていた。場所は神楽坂にある京都風おでんの店「松」。おでんと言っても、僕らが普通に想像するおでんとはまったく異質。材料はきちんと下ごしらえがしてあり、オーダーが入ってから一品ずつ調理し、最後におでんのダシ汁が入ったおでん鍋に浸す。素材が1つずと個別にお皿に出てくるのには本当にビックリした。感動物です。

ワインはイタリアワインのインポータ『ヴィナリウス』さんが担当し、持ち込んでくれた。ヴィナリウスの社長、会長も出席。そして何とヴィナリウスの社長が事前に料理長と下打ち合わせをしており、料理の出る順番に合せてワインを用意してくれてる!

まずはイタリアの最高のスプマンテ、ヴェネト州の『オペレ』のロゼで乾杯! きりっとしていて果実味もあり、素晴らしいスプマンテ。

テッレロゼ ピガート 続いて白ワイン。出てきたのはイタリア北部、リグリア州のテッレロゼ社が造るピガート種のワイン。このピガート種というブドウはリグリア州の土着のブドウだそうで、僕は初めて知るブドウ。アプリコットや白桃、蜂蜜などの香りがする。白い花のような香りと僅かな喉を通る時の苦み成分もある。リースリングやゲヴェルツトラミナールなどに通じるものがあるかな。ボトルもドイツのリースリングのような細長く背の高いもの。

ブルーノ・ディ・ロッカ

続いては赤ワイン。スーパー・トスカーナの1つ、『ブルーノ・ディ・ロッカ』を開けた。トスカーナと言えばサンジョヴェーゼ種が中心。このブルーノ・ディ・ロッカはそのサンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィニヨンを半々程度に混ぜている。

スーパー・トスカーナと言われる連中が、サンジョヴェーゼに国際品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンを混ぜて次々と国籍不明な、でもスーパーのワインをリリースした1990年代。オーパスワンで有名なロバート・モンダヴィがイタリアの巨匠フレスコ・バルディとジョイント・ベンチャーとして立ち上げた『ルーチェ』などが有名。

このブルーノ・ディ・ロッカ、カベルネ・ソーヴィニヨンだけのワインと比べサンジョヴェーゼが入っている分、濃過ぎず酸もちょうどよく素晴らしいワイン。馬刺しや牛タンの味噌煮にとてもよく合った。

トゥーリガ最後にもう1本、サルディーニャ島の銘酒『トゥーリガ』が出てきた! これは以前ヴィナリウスさんからプレゼントされて一度飲んだ事がある。ヴィナリウスさんが輸入するワインの中でも最高峰の素晴らしいワイン。クラシックの著名な指揮者、リッカルド・ムーティサルディーニャ出身で、そんな縁からリッカルド・ムーティが実質的なオーナーとかヴィナリウスの社長が言ってたような気がするけど、最後の方だったので酔っぱらっててちょっと怪しいかな。

20081227-5a.jpg と、6時半から4時間近い宴会は和やかに、そしてにぎやかに進みました。カウンター形式のお店なので横並びになるんだけど、それでも一番端と端でも十分に交わってた。オペラ歌手の方はさすがに専門家だからか、話す声もバーンと狭い場内に響き渡り、この先生が話しだすとみな聞き入った。

人生経験の長い大先輩たちの話に心を打ち、繊細な京都のダシ味に舌を打ち、そしてヴィナリウスさんの素晴らしいイタリアワインに心を射貫かれた夜でした。

ベリンジャー ナイツ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン金曜日、会社の関係者と軽い忘年会をした後、ナイショのバー(No.2 じゃなく初代ナイショのバー)へ移動した。マスターが僕のため(!?)にベリンジャーの古いのをストックしてくれてたようで、いきなりワインリストに1999年の『ベリンジャー ナイツ・ヴァレー カベルネ・ソーヴィニヨン 1999』が登場した!

1999年と言えば、僕が会社の再立ち上げにチャレンジした年。強力なパートナーが二人、僕の会社に移ってきてくれ、そこから今の会社を築いていった。1988年が登記上は創業年だけど、僕の心の中ではこの1999年が実質の創業年。すべては1999年の8月1日から。

僕は超が付くほどのベリンジャー好きだけど、今夜の1999年も素晴らしい出来栄え! グッと引き込まれるような深さがある。少し枯れたような果実味、でもエキス分はとっても濃い。

最近、若い女性たちの間で「カレセン」という単語があるそうだ。50代とかの枯れた渋い男を好む女性たちの事を指すらしく、『カレセン―枯れたおじさん専科』という本も出てるんだって。今夜のベリンジャー、「枯れ系ちょい悪オヤジ」的な渋さがある。微妙に枯れた感じはするんだけど、でもとってもエレガントでお洒落。この奥深さは若いワイン(若い男)では表現出来ない。

ベリンジャーに感嘆し、気がつけば午前3時過ぎ。土曜日も朝から仕事だったんだけど、ベリンジャーの魅惑には勝てませんでした~ 何度もオーナーが変わりながらも1876年以来132年間、3世紀に渡って続くワイナリー。う~ん、ベリジャー最高!

1年のストレスを最高のベリンジャーで吹き飛ばした夜。そして1999年の第2の創業期を想い出しながら飲む夜。が、、、翌朝は眠くて辛かった~(^J^)

シャブリ ドメーヌ・ベルナール・ドゥフェ恋人たちの夜、クリスマス! そんな夜、僕は少し遅くまで仕事をした後、いつものナイショのバー No.2 に駆け込んだ。クリスマスなんだけど、寒かった事もあってか店では鴨鍋を炊いてくれた。合鴨の旨味たっぷりの鍋を食べながら開けたのはドメーヌ・ベルナール・ドゥフェが造るシャブリのハーフボトル。1級畑(プルミエ・クリュ)「ヴァイヨン」で造られたもの。前夜の1988年のシャブリがあまりに強烈だったから今夜もシャブリになっちゃった~

今月はほんと、宴会が多かった。って、忘年会シーズンだから当たり前か~ 新年も1月は営業日が19日の中で、既にお客さんとかとの新年会が10件も入ってる。そんなヘビーな時期ゆえ、今夜はちょっと軽めにこのシャブリのハーフにした。

色は淡い黄色。シトラス系の心地よい香りが立ち上がる。熱々の鴨鍋に冷えたシャブリ。こんなクリスマスもいいもんだ~ そしてこのシャブリ、少し温度が上がったら、顔を変えた! 酸味が穏やかになり、そしてややまっとりとしてモンラッシェまでとはいかないけど、それっぽいバターの感じも出てきた。中々素敵なシャブリ

クリスマスをお気に入りのバーで過ごす夜。寒い中、熱々の鴨鍋に舌鼓をうち、そして素敵なシャブリを飲む夜。こんなクリスマスもいいもんだ。

PS. まったく同じ、ドメーヌ・ベルナール・ドゥフェシャブリのハーフをまったりと飲んでた方のブログを発見しました!

   今日はスッキリハーフでじゅうで~ん | 店長日記....

シャブリ ジャン・デュリュップクリスマスイブ、恋人たちはお洒落な店に集うのだろうけど、普通に仕事をしている僕は客人との忘年会で久々に京都やさい懐石『美登里』に行った。大将の繊細な料理に合わせ、最初にシャブリの1988年のハーフボトルが出された。美登里では基本、ワインは大将セレクト。

1988年と言えば僕が会社を創業した年。何ともその年号に魅かれ、開けてみた。それも名門ジャン・デュリュップ社のもの。ネットで見てみると、なんと17世紀のアンリ4世の流れを汲む由緒ある葡萄畑を中心とするドメーヌのよう。凄いな~

色がかなり黄色い。というか、もっとエンジ掛かっていてシェリーで言えばアモンティリャードみたいな感じの色合い。熟成に熟成を重ねてこういう色になったんだろうね~ シャブリと言うとキリッと冷やして引き締まった味わいを楽しむというイメージがあるけど、この20年物のシャブリはものすごくコクのあるワイン。ミネラル感がたっぷりとしていて、温度が上がるほどにシャブリらしくなくなり、最後はごく軽いバター香も出たりして、ムルソーなどのような感じに昇華した。

シャトー・ラヤス ラ・ピアラード続いて赤ワイン。コート・デュ・ローヌの『シャトー・ラヤス ラ・ピアラード 2003』を開けた。シャトー・ラヤスと言えば、銘酒『シャトー・フォンサレット』で有名な名門ドメーヌ。フラッグシップ、シャトー・フォンサレットはローヌ地域でも最大級の高貴なワインだけど、そのシャトー・フォンサレットの畑の若木から収穫されたブドウのブレンドで造られるのがこの「ラ・ピアラード」らしい。毎年造ってるわけでもないようで、非常に貴重なワイン。

イチゴ、フランボワーズのような果実の甘い香りがふんわりと周囲を漂う。上質なジャムをポトっと落とした紅茶のような感じもする。色も明るめのルビー色で可愛らしい。

2003年と言えば、同じシャトー・ラヤスが造るシャトー・フォンサレット 2003』をこの美登里で飲んでるけど、造り手が同じでも味わいはまったく違う。今夜のラ・ピアラードはネットで見る限りグルナッシュ 80%,サンソー 15%、シラー 5%。対してシャトー・フォンサレットはグルナッシュ 50%、サンソー 30%、シラー 20%とかなりサンソーが多い。ラ・ピアラードが果実味たっぷりで南仏らしいワインなのに対し、シャトー・フォンサレットはブルゴーニュのピノ・ノワールのような鉄分や血、獣臭などがする。この2つはまったく違うワイン。ワインは奥が深いな~

2種類のまったく個性の違うワインで大将の最高の料理を食べた幸せな夜。

そしてその料理とワインに乗せられて自分の創業の頃を想い出した何とも素敵な夜。

モジョンズ・ベンチソノマはアレキサンダー・ヴァレーに『モジョンズ・ベンチ』という小さなブティックワイナリーがある。アレキサンダー・ヴァレーはカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地なれど、彼らはメルローとカベルネ・フランの適地と判断し、それだけを栽培している。

目指すはボルドー右岸のポムロールやサンテミリオン。メルローをベースにカベルネ・フランを軽く沿えてシルキーなワインを造ることに徹している。

今夜は『モジョンズ・ベンチ エステート・メルロー 2003』を開けたけど、この2003年がまさにファースト・ビンテージ。刺激成分は皆無で、シルキーな艶っぽい舌触り。まさにポムロールかのような高貴な穏やかで落ち着いた果実味と渋味。”ノーブルなワイン”という表現が一番合うかな。チョコ、カカオ、タバコなどの香り、奥深い静けさとしなやかさを持つワイン。そして絹をまとったような何とも妖艶なワイン。

クリスマスイブ前夜、とっても印象深いワインに出会った夜... 極上のシルキータッチに惑う夜。

ベリンジャー サード・センチュリー

僕の大好きな米国・ナパのベリンジャー。中でも1876年から132年の永きに渡り続いてきた伝統に敬意を表してミレニアムリリースとなった『ベリンジャー サード・センチュリー カベルネ・フラン 2001』は貴重なワイン。米国から直接買い付けてストックしてる。

まさかこんなレアなワインがレストランにあるとは思わなかった。客人と忘年会を兼ねて会食をしたんだけど、そのレストランにリストされていた。迷わずこれを選択! 我が家のストックはもう残り3本。国内在庫はまったくないので中々開けられなかったので嬉しいな~

高層階のレストランだったんだけど、その高層階からの夜景に似つかわしく、クールでディープなワイン。そして夜更けの静けさを感じる。夜の濃紺が忍び込んでくるような時間帯に森の奥深くでハーブや青草の香りに浸っている感じがする。ワインにも動のワインと静なワインがあるけど、このサード・センチュリーはまさに静なワイン。

3世紀に渡り続いているワイナリーのスペシャルなワインを摩天楼のレストランで飲む。素敵なこと、この上ない。そしてサード・センチュリーのごとく夜は更けていった...


PS. このところ、米国のカベルネ・フランを飲むことが多い。ボルドーでは補助品種なんだけどね。何とも素敵なカベルネ・フランが多いな~

<最近飲んだ米国のカベルネ・フラン
ワイン・スミス
オー・エス・ワイナリー
ベリンジャー サード・センチュリー

ワイン・スミス今夜はナパで造る珍しいカベルネ・フランのワインを飲んだ。奇才クラーク・スミスのワイナリー『ワイン・スミス』がリリースするカベルネ・フラン。ナパでカベルネ・フランを真面目に造っているところはかなり少ない。

カベルネ・フランはボルドーではカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローに対する補助品種。唯一カベルネ・フランを主役として造るのはフランスのロワール地方。フランス以外の新世界ではかなり珍しい。

ナパの盟主たるベリンジャーサード・センチュリーカベルネ・フランを何度か飲んだことがあるけど、森の奥の森林浴的な香り、ピーマンとかの青い感じの香りなどがするクールでドライなイメージがある。今夜のワイン・スミスもそんな感じで、森の香りが心地よく、そして青い感じの味わいがある。

森の奥の木陰でグラス片手に青い空を見上げて飲むワイン。そんなイメージの素敵なワインでした。

なんかさ、こういう青い感じのカベルネ・フランに出会うと、僕自身の生き方や僕らの会社の生き方に似てるって言うか、何かそんな親近感が湧くんだよね~

土曜の夜は、長女が明日からスキー教室に出てしばらくいないので、自宅で一足早いクリスマスをした。

クロ・デュ・ヴァル
開けたワインはクリスマス・スペシャルなワイン。1976年、パリで行われたボルドー vs. カリフォルニアワインのブライドテイスティング『パリスの審判』でカリフォルニアが圧勝した際の勝ったワイナリーの1つ、『クロ・デュ・ヴァル』。カベルネ・ソーヴィニヨンが有名なんだけど、今夜のワインはジンファンデルの1999年。

クロ・デュ・ヴァルジンファンデルの古酒は中々飲む機会がない。今年の6月、株主総会を終えた夜に会食があった際に飲んだのみ。その時にも思ったんだけど、スパイシーなジンファンデルが熟成すると南仏ローヌ地方のワインの長期熟成などと同様、ブルゴーニュのピノ・ノワールのような感じになる。今夜のジンファンデルもまさにそんな感じ。グラスもリーデルのブルゴーニュ・グランクリュにした。写真で解るかどうか、熟成したエンジ色で、かつ淵に向かってグラデーションがきれいに出ている。まさにブルゴーニュ的な出来栄え。

クロ・デュ・ヴァル

詳細不明だけど、クロ・デュ・ヴァルは1998年、1999年にこういったクリスマス柄のワインをリリースしたらしい。我が家にはあと1本、1998年のメルローがある。

誘惑香ときれいな酸味が心地よく、とっても高貴な感じ。南仏ローヌ地方のシラーの長期熟成の古酒とかなり近い味わい。ジンファンデルの古酒に感動し、その素敵なワインでクリスマスを祝った夜。

ル・ガラピアン・ド・ボーリュー金曜日は8月初旬以来の福岡。普段、月に1~2回は行くんだけど、この秋はバタバタしていて行けなかった。4ヶ月ぶりに福岡の夜はいろいろな方々と計3軒の飲み!

2軒目に大先輩経営者に大好きなワインバー『モンターニュ』へ連れてっていただいた。カジュアルだけど面白いワインが多く、そして料理も素晴らしい店。そしてこのワインバーは、私の取得した米国のワインの資格『CSW(Certified Specialist of Wine)』が日本でも受験出来るようになった初期の頃に合格したパイオニア的な方がやっている店。シャンパンで皆に祝ってもらった。

ここに来ると基本的には店主のお薦めのワインを開ける。まず1本目はフランスのボルドーの南、南西地方と言われる地域の中でも「コート・デュ・マルマンデ」という地区のワイン『ル・ガラピアン・ド・ボーリュー』。裏面を見る限り、メルロー、カベルネ・フラン、シラー、マルベック、アブリューが使われているようだ。この中でもアブリューは絶滅品種と言われる貴重なブドウ。この地域のワインは日本にはあまり入ってきておらず、特にコート・デュ・マルマンデとなると僕も過去に1回飲んだのみ。開けた直後は強過ぎるというか濃過ぎるというか、ちょっと硬かったけど、次第に丸みを帯びてきて、最後の1杯はものすごく果実の凝縮感が高くなり、力強いけど気品のあるワインに昇華した。

シャトー・ラ・ガスパルド シモンシッヒ ティアラ続いてこのワインと対比するべく、メルロー主体の柔らかい高貴な香り高いワインを開けた。もちろん店主のチョイス。開けたのは『シャトー・ラ・ガスパルド』。ボルドーの右岸系と言われる地区「コート・ド・カスティヨン」のワイン。本当に柔らかい。疲れた脳味噌を包み込むような優しさがある。素敵なワイン。

さて、今夜は既に1軒飲んできているので、4人で来たんだけどワイン2本の予定だった。ところがここで急遽、いつも仕事でお世話になっている大先輩がゲスト参加! もう1本開けることになった。しっかりとしたル・ガラピアン・ド・ボーリュー、柔らかく高貴なシャトー・ラ・ガスパルドと来て、最後に何を開けるか? 店主のチョイスは、なんと我々の予想を大きく裏切って南アフリカのワイン『シモンシッヒ ティアラ』。南アフリカの銘醸地ステレンボッシュで造られるこのワイン、大好きなカリフォルニアの強烈なワイン『ダリオッシュ』のような凄味と強さがある。カベルネ・ソービニヨン主体。ブラインドテイスティングするとナパと言いそうな感じ。ネットで見てみると、なんと初代オーナーは1688年にフランスから渡ってきてブドウを植えたと書いてある。凄い!! 歴史あるワイン。

な~んてあっという間に3本のワインを飲み尽くしてすっかりヨッパライました。3種類のまったく個性の違う素敵なワインを飲み、そして大先輩方とじっくりと語り、時間を忘れ、ほんと幸せな夜でした! そしてお互いのビジネスについて肩の力を抜いて本音で語り合えた有意義で素敵な夜となりました。

ベストなワインチョイスとお料理でこの場を演出してくれたモンターニュと店主の山室裕子さんに感謝!

PS. ノンベーな我々はこの後もう1軒、バーへ行ってしまいました(^J^)

シャプティエ ジゴンダス月曜の夜、会社の宴会の続きで五反田のワインバーに入った。たまに寄る『エシェゾー(Echezeaux)』というワインバー。ホームページはなさそう。

普段は最後の締めの一杯のために入るのでグラスで空いてるワインを飲むんだけど、今夜は3人だったので大好きなシャプティエの造るジゴンダスをボトルで開けた。グルナッシュ主体でシラーとムールヴェドル、サンソーが少し混ざってると思う。イチゴやフランボワーズのジャムを想わせる果実味にうっとり。

今日は日中、嫌~な話があって経営者として血管が切れそうな一日だったけど、その興奮した脳味噌をシャプティエジゴンダスで癒す夜。ワインは精神安定剤にいいな~ 

クルクルと酔って仕事を忘れ熟睡した夜。

今夜は珍しいワインを開けた。ワシントン州のワインでカベルネ・フランから造られた『オー・エス・ワイナリー』。

オー・エス・ワイナリー カベルネ・フランワシントン州は全米でカリフォルニアに次ぐ第2位のワイン生産地。でも赤ワインではカベルネ・ソーヴィニヨンが主中心。ロバート・パーカーが「ワシントン州のラフィット・ロートシルト」と形容するデリール・セラーズが有名。まさかカベルネ・フランを専門とするワイナリーがあるとはビックリ!

そのワシントン州で頑にカベルネ・フランを造り続けているのがここ『オー・エス・ワイナリー』。ワシントンやオレゴンに強いこのワインの輸入元・オルカインターナショナルの創業者の家族によって運営される小さなファミリーワイナリーらしい。

カベルネ・フランと言うとどこか青い感じ、ピーマンみたいなとか、そういうイメージがある。例えば僕の大好きなベリンジャーの『サード・センチュリー カベルネ・フラン 2001』。これ、カベルネ・フラン 100%というのが凄いんだけど、青さ、森林浴のような香りもありつつ、シルキーな舌触りがたまらない(最近サッポロビールが輸入してるサード・センチュリーとは別の本当のプレミアムなブランドだった頃のもの)。その他、ナパではPEJEのカベルネ・フランも素晴らしいが、夏の地震によるセラー倒壊で最後の1本がなくなっちゃった....

でも今夜のオー・エス・ワイナリーはこれらのカベルネ・フランとはちょっとニュアンスが違う。クールな感じ、静けさなどは同様なんだけど、青臭さはあまりない。どちらかというと複雑な味わい、スパイシーな感じ、ハーブ香などがしっかりと出ている。温度が低いうちは少し固いし軽い印象もあったんだけど、デキャンタージュして空気に触れさせ温度も高くなってくると次第に重々しい静けさに変わっていった。

ガリバーのような巨人になって森林を飲み込むとこんな感じなのかな~ 飲んだ後まですごく森の香りが残る余韻の長い素敵なワイン。オー・エス・ワイナリー、恐るべし!

大好きなダリオッシュになんと、シャルドネがあった!! カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーしか造ってないと思ってた。

ダリオッシュ期待して開けたけど、ほんと、超素晴らしい! これは超絶なワイン! 色はかなり黄色。味わいはブルゴーニュの銘酒・モンラッシェのよう。ミネラル感がたっぷりとしていてシトラスやレモン系の香りが素敵。カリフォルニアに有りがちな樽香が強過ぎるような感じはまったくない。とっても高貴なワイン。最初はやや冷やし気味にして、そこからは自然に任せ徐々に温度を上げていった。温度が上がってきた方がよりワインのコクが出て高貴な感じが高まった。

裏面を見ると、紀元前の古代のペルシャのダレイオス王に敬意を表したワインといったような記述があった。このダレイオス王は Darius と書くんだけど、Darioush と書くダリオッシュさんのスペルとそっくり! もしかしてダリオッシュさんは王族の出だったりして... 詳細は不明。

いや~、それにしても久々に濃厚なコクと味わいのある香り高い素敵な白ワインに出会いました。ブルゴーニュもウカウカしていられない。そんなナパの素敵な風に酔い、そして古代ペルシャ王朝のロマンに思いを馳せた夜。

木曜の夜、ナイショのバー No.2 にて鴨鍋とブルゴーニュのワインで疲れた頭と心を癒した。

ドメーヌ・パラン開けたのは『ドメーヌ・パラン 2004』。ドメーヌ・パランは17世紀から続く名門。村名指定ではない単なる「ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」は価格も手ごろで素晴らしいワイン。その昔、米国のジェファーソン大統領が駐フランス大使だった時に大量に買い込んで本国に送って話題となったワイナリー。

このドメーヌ・パラン、とってもチャーミングなワイン。イチゴ、ラズベリーなどのようなベリー系の香りと果実味、そして何より素敵な淡いルビーの色合いが飲むものを魅了する。

鴨鍋、これは醤油系のダシで煮るいわゆる鴨ネギ。昆布とカツオ節の香り、そしてそこに混ざる鴨肉と鴨のツミレの濃厚な味わい。それらとチャーミングなこのワインが実によく合う。

歴史あるドメーヌ・パランの素敵なワインと腹ぺこの欠食児童(!?)を癒す美味しい鴨鍋。仕事は超忙しかった一日だったけど、それを忘れさせるかのような夜になった.... ワインと美味しいものの力って凄い!

ヘス・コレクション ヘス・セレクト シラー火曜の夜は帰りがけにいつものバーで軽くグリル料理とワイン。今夜はイサキとハムの塊を石焼きグリルにしてもらった。

開けたワインはヘス・コレクションの造る『ヘス・セレクト シラー 2004』。ヘス・コレクションがシラーを造ってるとはビックリ! そして飲んでみてまたビックリ!

南仏・ローヌ系のシラーとは一線を画した太陽をさんさんと浴びた果実味たっぷりなシラー。イメージ的にはスペインやイタリアのシチリア島って感じ。スパイシーさを持ちながら、でも大らかさ、暖かさ、伸びやかさを感じる。まさに viva California! という感じ。

石焼きにした豪快なグリル料理とカリフォルニアのスケールの大きなシラー。最高の組合わせ! この豪快な組合わせに圧倒され、今日一日の仕事の細々とした悩みやストレスをガッツンと解消した夜。

月曜の夜、永年に渡り経営面でアドバイスをいただいている大先輩と会食をした。場所は鉄板焼きの店『青山牛彩』。六本木のディスコ「ヴェルファーレ」の2階にあった大好きだった鉄板焼きレストラン『香花』の安慶名さんが同店閉店後に料理長として赴任している店。

ポール・ジャブレ コルナス秋田牛に合わせるワインは南仏の名門ポール・ジャブレコルナスで造るワイン。シラー 100%。2001年のワインなんだけど、いい感じで熟成が進んでおり、ややブルゴーニュのピノ的な味わいが出始めてきている。

ポール・ジャブレの造るエルミタージュの古酒『ラ・シャペル』は実にブルゴーニュのピノ的になるんだけど、たぶんポール・ジャブレってそういう造りなんだろうね~ 2001年のワインですら、早そういう気配が見え隠れする。実にエレガントで妖艶。

シラーらしいスパイシーさを持ちながら、上品なブルゴーニュのピノのような果実味と酸味を持つ素晴らしいワイン。

素敵なワインは素敵な夜を演出する。ここ数ヶ月の経営面でのバタバタした動きをご説明の上、今後の活動のための貴重なアドバイスをたくさんいただいた。

名匠・安慶名料理長の料理と名門ポール・ジャブレのワインで素敵に演出された夜でした

映画監督の巨匠フランシス・コッポラの造るフラッグシップワインはルビコンだと思ってた。でももう1つのルビコンがあった!

コッポラ ルビコン カスク最近コッポラはワイナリーを、通常のワインを出すフランシス・コッポラとプレミアムワインを出すルビコン・エステートの2つにわけた。そのルビコン・エステートのもう1つの影の主役がこの『カスク』。

コッポラのワイナリーの前身は、1880年にスタートしたナパのワイナリーの開祖、イングルヌック。そのイングルヌックのジョン・ダニエルが1949年にリリースした「カスク」というワインに敬意を表してその当時の製法を基に造ったのがこのカスク

このワイン、もう日本語では表わせない美味しさ! 抜栓直後はいわゆるカリフォルニアのボルドー系ワインのような感じでタバコや葉巻の香りがしてたけど、デキャンタージュして少し時間が経つと、もうこれは国籍不明の深い深いワインとなった。

コッポラ ルビコン カスクタバコ、葉巻、ユーカリ、ミント、腐葉土、キノコなどなど、これらの香りが混ざったとっても複雑な香りと味わい。グラスを走るティアーズもゆっくりとして優雅。フィニッシュも驚くほど長い。裏面のシールには「カスク」という赤い文字が浮き上がるというお洒落さも! このワインを飲むと、ワインを「どこどこ風」とか「何々系のワイン」と表現するのが馬鹿らしくなる。何の形容もいらない、ただひたすらに美味しいワイン。天の恵みか!

このカスクコッポラの傑作です。今夜飲んだのは2003年。残念ながら現在セラーに余裕がないんだけど、本当ならまとめて1ケース買い込んで10年保存してみたいワイン。

~ コッポラな世界 ~
『ルビコン川を渡る夜』

『前夜に続いてコッポラな夜 ~今夜は妖艶な小悪魔』

『コッポラは熟し、そして昇華した!』

ダックホーン キャンバスバックナパの銘酒『ダックホーン』。このダックホーンが現地のワイナリーでだけ売っているワインが今夜の『キャンバスバック』。日本には限定で100本だけ輸入されたらしい。

このワイン、ナパとは思えないセパージュ。裏面を見ると何とシラー 61%、グルナッシュ 24%、カリニャン 11%、カベルネ・ソーヴィニョン 4%という、まさに南仏系の配合。味わいもまさに南仏! かなり上質なローヌ系のワイン。そもそもナパでグルナッシュやカリニャンなんて造ってるんだ~と素直に驚き!

小豆島 オリーブクリームソース系のドリアと合わせたんだけど、とっても素晴らしい組合わせ。バターの甘みを柔らかいけど奥にスパイシーさを持つこのワインがうまく引き出した。また、今夜は小豆島の大粒の塩だけで漬けたオリーブがあったのでそれにも合わせた。これも最高の組合わせだった。

カリフォルニアでは南仏・ローヌ地域のブドウ品種を育ててローヌブレンドのワインを造る通称「ローヌレンジャー」と言われる造り手が出てきてるけど、このダックホーンの造るキャンバスバックは、まさにそのローヌレンジャー系の最高峰を行くかのようなワイン。

素晴らしいローヌ系のワインに酔いしれ土曜日にもかかわらず働いて緊張している心と頭を解放した夜。

シャトー・ラ・ルヴィエール水曜の夜は仕事が遅くなり、まともな夕飯は無理と思いきや、ナイショのバー No.2にてボルドーワインと”ミニ鴨鍋”にありつけた。

ボルドーはグラーブのペサック・レオニャン地区のワイン『シャトー・ラ・ルヴィエール(Ch. La Louviere) 1996』と鴨鍋。このシャトー・ラ・ルヴィエールは、メディアにもよく登場するボルドー大学デュブルデュー教授がコンサルタントとして参画している。

このワイナリー、ネットと調べる限り、開祖は15世紀にまで遡る由緒のあるワイナリーらしい。1476年にギロッシュ家という貴族が最初のブドウの苗を植え、「La Lobeyla」と命名され、それが転じて今の「La Louviere」となったそうだ。

それから幾多の人の手に渡ったワイナリーではあるけど、創設から530年以上を経ていまなお素晴らしいワインを送り出しているって、それこそ神の力、土地の力なのか! 驚嘆に値します。

タバコや葉巻の香りがする。高貴なシガーバーにいる感じ。でも嫌らしくはなく、渋い男の生き様をトレースするかのようなワイン。

シャトー・ラ・ルヴィエール濃口醤油と昆布だしをベースにした京風の鴨鍋とこの苦みがほとばしるボルドーワインのマリアージュが素晴らしい。2年の時を経て、渋味はあるけど包容力のある優しさと、そして少し斜に構えた艶気があり、何とも飲むものを魅惑する。

ロバート・パーカーもこのシャトー・ラ・ルヴィエールをお買い得な過小評価のワインとして紹介しているらしい。エチケットもシャトーが湖に写っている芸術的なもの。素敵なワインに出会った夜でした。

グロセット・ガイヤ 火曜の夜は仲間と珍しいオーストラリアのワインを開けた。『グロセット・ガイヤ 1997』。オーストラリアではかなり珍しいボルドーブレンド。カベルネ・ソーヴィニヨン 75%、カベルネ・フラン 20%、メルロー 5%という配合。

まさにスーパーボルドー。11年の時を経てまろやかに、そして深く熟成した素晴らしいワイン。舌触りはとってもシルキー。1989年がファーストヴィンテージのようだけど、初めて聞くワイン。そもそもオーストラリアで、それも南オーストラリア州でこんなワインを造っているとはビックリ!

グロセット・ガイヤオーストラリアでは西端、マーガレットリヴァーではこの手のボルドースタイルのワインを造ってたりするんだけどね。南オーストラリア州と言えばバロッサ・ヴァレーのパワフルなワインがイメージされるけど、このグロセット・ガイヤバロッサ・ヴァレーのすぐ近く、クリア・ヴァレー産。

オーストラリアとは思えない円熟のボルドースタインのワインを飲んだ夜。もちろん、このワインによって会話はとっても進んだ夜。素敵な夜になりました~

ウルファー月曜の夜、ローストビーフをつまみながらニューヨークはロングアイランドのワイン『ウルファー』のメルローを飲んだ。このウルファーはシャルドネを飲んだことがあるけど、赤ワインを飲むのは初めて。ニューヨークの赤ワイン自体、ロングアイランドベデル・セラーズを一度飲んだことがあるだけ。

抜栓した直後はボルドー右岸系、ポムロールみたいな味わいでローストビーフといい感じだった。でも温度が上がってくるとやや雑っぽい感じ、アルコールっぽい感じが出てきて、ボルドー右岸系の最高級なワインとの違い、格差がはっきりと出てきた。

でもまさに Mr. NewYork と言うような豪快なローストビーフとニューヨークのロングアイランドのワイン『ウルファー』のメルロー、素敵な組合わせだ。エチケットもアヴァンギャルドな感じでいかにもニューヨークって感じがするよね! ニューヨークの風を感じた夜。

2006年5月、仕事でニューヨークに行った。2日間で驚くほど多くのお客様を一気に回った。生ガキならぬブルックリン名物の生アサリを美味しく食べしっかり”当ったり”して、ともかく短時間でニューヨークを満喫した2日間。ウルファーを飲んでその貴重な時間を思い出した夜。

子会社が誕生し急に人員が2倍になったばかりの2006年初夏、急に大きくなったが故に苦労しまくったそれからの苦闘の2年間、ウルファーを飲んでいろいろな事を思い起こす夜。

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