電気も機械も使わずに造る
デュペレ・バレラの『ノワット』
今夜のワインは超エコ! ワインを造るのに一切の電気や機械の力は使わず人力のみで造られるワイン。場所は南仏・プロヴァンス。若きカップル、ローラン・バレラとエマニュエル・デュペレが1997年に始めた南仏のワイナリー、デュペレ・バレラの『ノワット』。名前の由来はそのものずばり、「No wat = 電気を使用せず造る」。
電気も機械も使わずにと言うが、これが半端じゃない。ブドウの枝から実を分離する除梗作業は手で、ブドウをつぶす圧搾は足で、醸造途中の攪拌は手で、とすべて人力。樽はロマネ・コンティが1年使用した樽を分けてもらい使っている。
その後、瓶詰めに際しては通常はオリとかを除くためにフィルタリングをするが、ここはそれもしない。瓶詰めは月の周期と気圧配置を利用しながら重力によってのみ行われる。月が下降の時期は重力が増す為、ワインに通常浮遊する微粒子が自然沈殿することを利用するらしい。ちょっとカルト的ではあるけど、月の満ち欠けと気圧、重力の関係は確かに科学的にはそうなるはず。裏面にもいろいろこの辺りの理念が書かれている。
ブドウはカベルネ・ソーヴィニョン25%、シラー25%、ムールヴェードル25%、カリニャン25%という配合。味わい的にはシラーのような感じはあるけど、通常のシラーに比べるとスパイシーさが抑えられていて非常にスムースで上品。ベルベットのような舌触り。色はかなり黒く、これはムールヴェードルが入っているからかな。南のワインという感じがとってもする。ものすごく美味しいワイン。かなりビックリした。
デュペレ・バレラのワインはあと2種類、樹齢50年以上のムールヴェードル主体に造られたバンドール・キュヴェ・インディア、樹齢100~110年の超古樹を使ったシャトーヌフ・デュ・パプが手元にある。まだ入ってきたばかりで飲んでみてない。超楽しみ~
月の満ち欠けや星座の動きを活用してワイン造りをするビオディナミという手法があるけど、その手のものに近いんだろうな~ 南仏でこうやって自然の摂理に任せてワインを造ってる若いカップルがいる。それをいま東京で飲む。ワインを飲んで今夜も世界を周った気になる。ワインは深いな~
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