食後酒はミッシェル・クーブレイの造る
至福のシェリー!
『アラヤン』のプティ・ヴェルドをディープに味わった後の食後酒は、ブルゴーニュの巨匠(変人という説も...)、ミッシェル・クーブレイが造る”シェリーもどき”で幸せに浸る...
このミッシェル・クーブレイ、かなりの変わり者。ブルゴーニュの地でワインの醸造組合の長も務めたこともある長老なれど、ここ数十年はウィスキーに命をかけている。
英国・スコットランドでウィスキーを醸造するんだけど、法定の熟成期間(4年だったかな...)を満たす前にフランス・ブルゴーニュの地に運び込み、シェリー樽で長期熟成に入る。
絶滅に瀕した伝説のベレ麦から造る『Bere Barley』、シェリー樽で35年熟成した『Very Sherried』など、これらを我が家にもストックしてるんだけど、ほんと珍しいウィスキーのオンパレード。どれもシェリーの甘い誘惑香が香しく、幸せの極み! 本数がほんとに少なくって日本へ入ってくるといつも争奪戦になる。
そのミッシェル・クーブレイがシェリーに挑戦した。シェリーと言っても、法的にはスペインの南部、ヘレスの地で造らない限りシェリーとは名乗れない。詳細不明なれど、ヘレスの地で醸造後、ウィスキー同様、ブルゴーニュに持ち帰って長期熟成をしているのではないかと推測される。よってシェリーとは名乗れず単にリキュールと書かれてる。
彼は2種類の”シェリーもどき”を造ってるようだ。『PL』及び『PX』がそれ。『PL』はシェリーで言うところのアモンティリャード相当。アモンティリャードは熟成香がして色が濃い辛口のまっとりしたお酒。僕はアモンティリャードが大好きで、「公爵のアモンティヤード」という別名を持つ『デル デューク』を自宅に常備してる。
クーブレイの『PL』はさらにディープで艶っぽい~ 大ぶりのブルゴーニュグラスに注ぎ、香りを楽しみながらゆっくりと飲む。本場スペインのアモンティリャードでもここまで艶っぽいものは中々ないと思う。ニュアンスを伝えるのが難しいんだけど、アルコール度数は違うけど最上級のブランデーを飲んでるような感じと言えば伝わるかな~ 僕的には、史上最高の食後酒って感じ。昨年、わずかな日本割り当て入ってきた際、まとめて4本調達出来た。残り3本は長期保存!
ちなみにもう1種類の『PX』はシェリーで言うところのペドロヒメネス。黒蜜のような香しく甘~い食後酒。普段あまり甘いお酒を飲まないので日本上陸時に購入しなかったんだけど、いつものナイショのバーで飲んでみたらこれがまた最高に艶っぽい甘さだった。購入しなかったのは超大失敗! もう日本国内在庫はない... 『PL』、『PX』ともにいつものナイショのバーで教えてもらったんだけど、このバーにコモると幸せになれるし常に新しい発見もある。皆さんにお教え出来ないのが残念(^J^)
ちなみに噂では、ブルゴーニュの地に行くと、クーブレイさんが造るワインがあると言う。門外不出で一切輸出はしてないようだ。この噂、ほんとかな~~? これをどうしても飲んでみた~い! どなたかブルゴーニュへ旅される方がいたらぜひ入手にトライしてみて下さい! そしてクーブレイ狂の僕に1本お分け下さ~~~い!
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