今夜はサンテミリオンの古酒『ヴァンサン・サンクリ 1983』

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年度初めって事もあり、そして来週末に大きなイベントを控えているって事もあり、今日は終日仕事をしてた。夜は何か気晴らしに物珍しいワインでも飲もうと思ってセラーを探索~

サンテミリオン ヴァンサン・サンクリそうだ、これがある! 地元、大田区は西馬込の駅裏に、不思議な酒屋がある。ある時、コッポラ-監督の銘酒『ルビコン 1989』を破格値で出してたり、たまにびっくりする値付けのお買い得なワインが出る酒屋。今夜のワインは先日立ち寄った際に破格値で出てたので買ったサンテミリオンの古酒『ヴァンサン・サンクリ(VINCENT SAINCRIT) 1983』。醸造後、24ヶ月の樽熟成を経て、その後、2006年初頭までステンレスタンクの中に保存して熟成してきたというもの。つまり、醸造後23年も経ってから瓶詰めされたワイン。そして1本ずつボトリングナンバーが付いている。メルロー 90%、カベルネフラン 10%。

これだけの古酒、そして年数からすると有り得ないような破格値で出ていたこのワイン、さてさてどんなワインか~~ 抜栓後、テイスティンググラスで確認した感じでは、ちょっと酸が立っていて固い。セラーで1ヶ月近くは寝かせてたんだけど、まずはパニエに斜めにして抜栓の衝撃から20分くらいは落ち着かせる。そしてその後デキャンタージュした。

グラスはリーデル社の最高峰、ボルドー・グランクリュ。860cc も入る大ぶりのグラス。飲み始めはやや強めの樽香と鋭い感じの切れ味、その裏にある酸味など、男性的かつ筋肉質な感じがした。でも飲み始めて小一時間が経過した頃から、実にスムーズになってきた。さすがに25年の時を経て、現世にすぐには馴染まないのか、最後になってすごく深い味わいになってきた。最後のメインディッシュ、お肉の感じがぷんぷんする自家製ハンバーグが出てくると、それまでの筋肉質な感じが逆に和らいで、周囲も香り立って心地よい空気に包まれた。

25年前、僕は何をしていたか・・・ そう、1983年は大学4年生。高校2年生でプロになったミュージシャン稼業を諦めてソフトウェアにチャレンジをし始めた頃。大好きだった音楽や映画やミュージカルの世界を諦め、それを契機にタバコもやめた。ちょうど僕の人生の転換期の年に造られたワイン。何とも深いな~

ちなみに、我が家のストックには1980年代のカリフォルニアの銘酒が多数ある。ベリンジャーパルメイヤインシグニアルビコンコッポラー)、オーパスワンなどなど。前にも書いたけど、パリスの審判という本でも紹介された通り、長期熟成後のフランスワイン vs. カリフォルニアワインのコンペティションにてカリフォルニアが1986年、1996年、2006年とフランスを破っている。今夜飲んでみて、その傾向を感じる気もする。今夜の『ヴァンサン・サンクリ 1983年』も十分に美味しいけど、本当に熟成したカリフォルニアの名門には負けてる気がする。

世界は動いている。10年後、20年後、どこの国がワインの主役になっているのか、とっても楽しみだ。ワシントン州には『ワシントンのラフィット』と形容されるワイン『デリールセラーズ』がある。カリフォルニアには昨夜も書いたロマネ・コンティを超えたと言われる『カレラ』もある。こういった新興勢力 vs. ボルドーやブルゴーニュの伝統勢力の競い合い、これが世界中のワインのレベルを向上させるんだと思う。またまたワインを飲んで世界観を新たにしたというか達観したというか・・・ ワインは深い・・・

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This page contains a single entry by Keiichiro Katayama published on 2008年4月 6日 22:48.

珍しいデュブッフのシャルドネ、続いて世界 No.1 ピノ『カレラ・ジェンセン』 was the previous entry in this blog.

素材も人材も活かすのは腕次第! オレゴン『A to Z』のロゼと南仏・シャトーヌフ・デュ・パプの白 is the next entry in this blog.

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