歴史の重み
お正月休みにたくさんの歴史書を読んだ。その1つがこの本「F.ベアト写真集〈1〉幕末日本の風景と人びと」(明石書店刊)。日本がまだチョンマゲを結って刀をぶる下げていたこの時代に、写真家として日本に来日し、数々の歴史的瞬間を記録している。まだ日本にはもちろん写真なんてなかった時代。
ベアトはヴェネチア生まれのイギリス人。1854~1856年のクリミア戦争を従軍カメラマンとして取材し貴重な写真を残して頭角を現した。そもそも今から150年以上も前の時代にそんな戦争に記録を写真で残していたって事がもうビックリだよね!
そして1861年頃、日本へ来たらしい。日本は黒船が到来して開国・討幕へ向け時代が大きく動いていた時代。長州藩が無謀にも下関海峡で英国艦隊などと戦ってボコボコにされた下関戦争の状況もベアトは写真に残している。このベアトが下関戦争など含め、日本で過ごした幕末の状況をたくさん写真に残しており、これを横浜開港資料館が刊行したのがこの写真集。詳細な歴史的な解説が付いている。解説自体もその時代に書かれたものをそのまま記載しており、それを横浜開港資料館側で加筆・訂正等している。続編の第2巻も買った。
しかしこれを読むと人生観が変わる。150年前と今、時代は大きく違う。当時は電気もガスも電話もコンピュータもない。今は何でも便利に揃っている。でも、人のやる事ってそれほど変わってない事がよく解る。当時だっていろいろ政治は考えながらやっているし、勉学もある。道路はもう舗装路という概念が出てきていてベアトの写真にも舗装された道がいくつも写っている。事業を立上げようという人もたくさんいて、海外にアクションしようとしてる人もたくさんいた。ここ数年、幕末の改革記を読む事が多い。坂本竜馬の活動もトレースしてみたりした。何かさ、こういう歴史の変革期を見ていると、僕らの日々の仕事の中での戦いなんてちっぽけなもんだな~とつくづく思う。もっと大きな視点で人生を考えていかないとならないんだろうな~
いつの時代も時代を変える人ってすごいパワーを持っている。僕もそういう人に少しでも近付けるよう、自分自身を鍛えていきたい。歴史書は、ついつい日々の生活の中でちっちゃな人間になりがちな自分の気持ちを奮い立たせてくれる。
ちなみに来年、2009年は横浜開港150周年だそうだ。1859年、安政の五カ国条約に基づいて開港したらしい。歴史の重みってすごい。一度この資料館に行ってみようと思う。
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