2008年1月 Archives
今夜は初物尽くしの夜。食前酒代りにドイツのピノ・ノアールを開けた。数年前にドイツフェアで買った。ドイツと言うと甘めの白ワインがイメージされるけど、最近は冷涼な気候を利用してブルゴーニュ風のピノを使った赤ワイン造りに力を入れている。リーデル社の中くらいのブルゴーニュ型グラスで飲んでみた。ブルゴーニュのピノのような鉄分や血や獣の香りもかすかにある。でも大ぶりのグラスに鼻を入れた時に上がってくる匂い立つ感じはなく、香りは穏やか。喉を通過する際に若干の甘みを感じる。色はエンジ色。茶褐色。何かに似てると思い、ずっと考えていた。そう、熟成の進んだシェリーのアモンティリャードにとっても似ている。味わいも香りも。食前酒として軽いおつまみと飲むには中々いい感じ。
続いて今夜のメインは、木曜日に飲んだ粋な若手経営者から贈られた南アフリカのワイン。僕の南アフリカ初体験。南アフリカにはピノタージュという独特のぶどうがある。今夜のワインはそのピノタージュを使ったワイン。ピノタージュはこの南アフリカの地で1924年、ステレンボッシュ大学農学部のアブラハム・ペロルド教授がピノ・ノワールとハーミテージュ(サンソー)を交配して造った品種。現地では「南アフリカピノタージュ協会」というこのぶどうの普及のための団体もあるらしい。
ワイナリーは南アフリカではもっとも歴史があり1685年創設のグルート・コンスタンシア(GROOT CONSTANTIA)。ケープタウンから喜望峰へ向かって南下すると、途中にコンスタンシア地区という古いワイン生産地域があり、その中でも歴史ある農園が、このグルート・コンスタンシア。17世紀の政治家シモン・ファン・デル・ステル縁の農園で、彼が使ったレセプションルームは当時のままの様子を見ることができるらしい。
ワインはカリフォルニアは最南部のサンタバーバラの強いピノ・ノアールに似てるかな。かなり強く、かつ、酸の裏に独特の甘みもある。甘ったるいわけではなく、喉の奥で感じる甘み。イタリアの陰干しぶどうを使ったアマローネなどにも通じる甘みかな。鶏のトマト煮込みと合わせたけど、いい感じ!
今日はちょうど本を読んでいたら南アフリカにまつわる事が出ていた。今度またゆっくり紹介するけど、「そこに日本人がいた! ~海を渡ったご先祖様たち~」という書籍。幕末~明治にかけて海外に飛び出していって活躍した人たちの歴史を綴った本なんだけど、その第1章がまさに南アフリカの話。時は幕末、1865年(慶応元年)に徳川幕府のロシアへの使節団が立ち寄ったのが日本人として最初に南アフリカの地を踏んだ記録。そしてそれに続くのが、少し時間は経つが1898年(明治31年)。古谷駒平という若者が28歳の若者が妻を連れて乗り込み、日本の雑貨を売る店を立ち上げずいぶんと大きく展開したらしい。今から110年も前の事。半年もかけて日本から辿り着いたようだ。本当にすごい!
ちなみにこのグルート・コンスタンシアというワイナリーが出来た当時の南アフリカは、この本からすると、どうやら未開の地にオランダ人が入植したばかりの頃と思われる。18世紀末になるとイギリスが入植し主導権は変わった。たぶんここはオランダ人が立ち上げたワイナリーなんだろうな~
1685年からのワイナリー創設323年もの歴史、そして日本人が初めて足を踏み入れてから143年、日本人が最初に住み着いてから110年、その歴史を感じながらこのワインを楽しんだ。今夜は3つの初物、ドイツのピノ・ノアール、南アフリカのワイン、そしてピノタージュというぶどう、これをじっくりと味わった夜だ。たしか2010年には南アフリカでサッカーのワールドカップが開かれる。益々ワインもメジャーになるかな~ 歴史とワイン、切っても切れない関係。深いなあ・・・ そして僕に南アフリカ&ピノタージュ初体験をもたらしてくれた彼に感謝です。
仕事上の超難関が今週、一つ突破した。疲れた脳ミソにご褒美として、今夜は自家製の野菜たっぷりのビーフシチューに合わせ、ボルドーはポムロール地区の超銘譲酒、シャトー・ペトリュスを率いるクリスチャン・ムエックスがナパの地で造るドミナスの1996年を開けた。もう素晴らしいの一言。言葉が出ない。間違いなく今年飲んだワインの中では最高! 深い深い森の奥の草木の香り、ハーブの香り、そしてしっかりとした樽香、でもその裏にある恐ろしいほどの熟してむれた果実の熟成感。13年の時を経て至高の域に達した。前夜飲んだ大先輩への新年の挨拶に我が家のセラーからこのワインをお届けしたんだけど、僕自身、このワインはまとめて買い付けたまだ若い時に一本飲んだだけでそれ以来ずっと熟成させてきたので、今時点でどんな熟成を遂げているのか、とっても気になっていた。たぶんブラインド・テースティングではナパとは当らずボルドーの名立たるシャトーの名前を口にするんだと思う。素晴らしいワイン。
時を経て熟成するワイン・・・ 人間も頑張って人生を歩みいい歳の取り方をしていけば、老いて疎まれるのではなく、老いてなお、その人間の熟成・成熟によって価値は高まるんだと思う。もうすぐ46才を迎える僕もそんな歳の取り方をしたい!
金曜日は僕が会社を設立以来お世話になり、僕の結婚式の主賓としてもご出席いただいた大先輩経営者とのディナー。その方はIT業とは別に個人でイタリアワインの輸入会社も営んでいて、そのイタリアワインの会社のオフィスで待ち合わせた。実は期待してたんだけど、その会社に行ったらセラー見学の後、美味しいワインを試飲させてくれた。ヴェッキテッレモンテフィリ社の銘酒、ブルーノ・ディ・ロッカを1998、1999、2000年とヴァーティカル・テースティングさせていただいた。サンジョベーゼ中心のトスカーナ地域にてカベルネ・ソービニオンを混醸しているところが珍しい。WEBで見る限り、1998年はサンジョベーゼが45%、カベルネが55%と、何とカベルネ・ソービニオンの比率の方が高い。最近スーパートスカンと言われるボルドーを意識したトスカーナワインが流行っているけど、そんな感じの配合。開けた瞬間は2000年がすぐに華開いて美味しいと思ったけど、徐々に1999年も追い上げてきて、最後は1999年がグッと旨味が込み上げてきた。
この幸せなテースティングを終え、僕の友人の若手ソムリエ・大山氏が昨年11月に立ち上げたレストラン「アバスク」へ移動。フランスとスペインの国境沿いのバスク地方の料理に合わせ、そしてテースティングしてきたワインとまったく違う傾向にすることも意識し、ボルドーはサンジュリアンの知る人ぞ知る銘酒、我が家でも常備しているシャトー・グロリアの1995年を開けた(お店で写真を撮り損ねたのでこの写真は我が家の在庫から)。まさに正統派ボルドーそのもの。奥行きもしっかりあり13年を経た熟成感も素晴らしく、まさに今が飲み頃なワイン。このワインでバスク地方特有のバスク風トリップ(ハチノス)のトマト煮込みやパエリアを食べた。
いつもながら、この業界を30年に渡り引っ張ってきた社長の言葉の一つ一つは重く、その言葉を受け止めながらシャトー・グロリアの放つ社長の言葉と同じような重く深~いぶどうのメッセージを受け止めた。深い夜だ....
木曜日はイケテる若者とワインを飲んだ。
彼は中目黒で会社を経営している。南アフリカのワインが好きという活力溢れる魅力的な若者。お土産に南アフリカのワインをもらった。僕にとっては初めての南アフリカ。飲むのが楽しみ~
さて、この夜は最初にカリフォルニア・ソノマの隠れたピノの銘酒、ノールを開けた。ノール・ワイナリーはリー&ダグ・ノールと二人の息子、長男アンドリューと次男サムの家族4人で運営しているワイナリー。
続いて開けたのはワシントン州のカルトワイン、レオネッティ。ここのカベルネ・ソービニヨン、メルローは実に素晴らしく、我が家にも2004年のカベルネ、2005年のメルローが2本ずつあるけど、日本には本当に割当てが少なく、また現地の日本人に頼んでも地元ですら中々手に入らない逸品。
この夜は粋な勢いのある若い経営者とこの2本の美味しい豊潤なワインを飲みながら、お互いの仕事や生活を語った。前日のベテランな先輩格の経営者の方々とのワインナイトと対極のような若手との対話。今夜はも素晴らしい夜となった。いいワインは会話を盛り上げる。そして若い人に刺激され、僕もまた仕事に気合いが入った夜だ。
水曜日は福岡で僕よりも経験も実績もある先輩格の経営者二人とワインを飲んだ。最初の一本はシビレた~ 2001~2002年に僕がカリフォルニアワインをメインとしたレストランをやってた時の我がレストランの一押しのワイン、カリフォルニアはルシアンリバーのピノの名門、ミューラー!! 最近あまり日本には入ってきてないようで、2002年9月に自分の店を閉めて以来、初めて飲んだ。いっしょに飲んだ福岡の先輩社長が最近お好きで、その方の行き付けのワインバーには常備しているらしい。ルシアンリバーらしい濃厚なピノ。南のサンタバーバラのピノと濃さを競うよう。でも濃いけど滑らかな舌触りでもあり、素晴らしい。1991年の創設と若いワイナリーだけど、オーナーのロバート・ミューラーさんは最近までバイトすらいれずに一人で全ての作業をやっていたという凝りよう。凝縮感のあるルシアンリバーを代表するようなワイン。国内在庫はかなり少ないのか、ネットでもほとんど出てこない。
続いて飲んだのはシャトー・モンテレーナの珍しいジンファンデル(2004年)。シャトー・モンテレーナは先日紹介した通り、1976年のフランス vs カリフォルニア対決で白ワインの部で優勝したワイン。僕のセラーにはカベルネソービニオンがストックされてるけど、ジンファンデルを造ってるとは知らなかった。干しぶどうのようなギュッと凝縮した甘い誘惑系の香りと、でも実際の味わいは甘いわけではない深く沈む込むかのような味わいのバランスが素晴らしい。さすがシャトー・モンテレーナ。
そしてヨッパライ中年3人はさらにもう1本、南仏はサン・ジョセフのワインを飲んだ。地域からしてシラー種と思うけど、銘柄は酔って忘れちゃった。最初の2本がそれぞれ傾向は違うけど凝縮感が強いギュッと絞ったようなワインだったので、まったく違いタイプという事でソムリエが選んでくれた。軽いスパイシーさもあって南仏らしいワインだった。
ということで、経験豊富な経営者のお二人と素晴らしいワインを飲みながらじっくり語り合った素敵な夜でした。前にも書いたけど、自分より何かで秀でている方、自分より経験豊富な方、そういった諸先輩方とワインをともにして語り合うのはこの上ない幸せだ~
ようやく激務の1週間が終って今日は土曜日。中々ブログも週末しか更新できない... 今週は毎日宴会が続きヘビーだった~ でもその中の唯一の救いは月曜日を除いては毎晩ワインだったこと! 今週はお偉いさんとの会食が多かったんだけど、経済人にはワイン好きな方が多い。
火曜日は月に一度の役員会。自分がオーナーとは言えいろいろな部署や子会社もあり、毎月のこの日は脳ミソがクタクタになる。この疲れ果てた脳をほぐすべく、今夜は鮨にクロ・デュ・ヴァルの2003年(写真は2004年)。クロ・デュ・ヴァルはナパの銘譲酒で先日このブログにも紹介した1976年のフランスワイン vs カリフォルニアワインの戦いにも出品された逸品。その時にはフランスに敗れたけど10年後の1986年、ニューヨークでの再戦ではフランスの帝王ムートンやオー・ブリオンも破って第1位となったワイン。
オーナーのベルナール・ポーテさんはフランスの醸造家の息子。お父さんは銘譲酒シャトー・ラフィットの醸造を担当するという名門の血筋。1972年、ニューヨークのビジネスマンだったジョン・ゴーレット氏とともにナパ・ヴァレーのスタッグス・リープ・ディストリクトに創設したワイナリー。2003年は深い森の奥に迷い込んだかのようなグッと僕を吸い込むような香りでまずは一発ガツンとやられ、そしてじっくり温度が上がるのを待って飲んでいるとぶどうの凝縮感が出てきて素晴らしい状態! 疲れた脳を癒す素晴らしいワイン。これがかなり醤油に合うんです。皆さんも一度ダマされたと思ってナパのディープなカベルネに醤油、合せて見ることをお薦めしますよ!
それにしてもフランスの名門の醸造家に生まれながらにカリフォルニアの新天地での挑戦という人生を選択したポーテさんのパワーに感動です。人は生まれながらの環境に甘んじてちゃいけないんだね。ま、僕は失うものもないような家に生まれてるから関係ないっちゃないけど(^J^)
いま楽天とかで検索してみてもほとんどどこも在庫がない。貴重なワインだ~ 我が家のセラーには下の娘の生まれた年、1997年が1本保存されてる。成人式くらいまでは保管かな。
今夜の食後酒はボンド・マティーニ。そう、カジノ・ロワイヤルでボンドがオーダーする「ステアじゃなくよくシェークして!」ってやつ! さすがに映画同様のリレ・ブランは手に入らないのでドライベルモットのノイリー・プラットで代用。細雪のような氷が出来るくらいのハードなシェークでカクテルグラスに注ぐ。レシピはいろいろ言われてるけど、直近のカジノ・ロワイヤルでは下記の通り。今夜はこれに従った。
ボンドって粋だよね~ こんな飲み方の出来る奴は仕事も出来るんだろうな・・・ ハードボイルドって仕事にも酒の飲み方にも共通する、何ともバシッと一本芯が通った粋な男の生き方って気がする。
[レシピ]
ゴードンジン:3
ウォッカ:1
ノイリー・プラット 1/2
南仏・ローヌの巨匠ミッシェル・シャプティエがオーストラリアの地で造ったシラーがこのDomaine TOURNON Mount Benson 2004年。ブラインドテイスティングだとローヌと答えてしまいそうなシラー系の香りに惑わされる。さすが自然農法を付き詰めたビオディナミ農法(星や天体の動きと合せて栽培、収穫を考える方式)の父シャプティエ。1808年から続く伝統あるワイナリー。彼は1995年に南オーストラリアの地にぶどう畑を開墾し、1998年をファーストビンテージにオーストラリアでも独自のワインを造り続けている。オーストラリアっぽりスパイシーさも持ちながら、ローヌ系の複雑な奥深さも持っており、素晴らしいワイン。今夜は自家製のオニオングラタンスープと骨付きソーセージで飲んだけど、まさに南仏系の味わい。素晴らしい~~
伝統の重さと歴史を感じるワインだ。実業の世界で生きる僕も、古き良き時代や人を否定するのではなく、歴史を真摯に受け止めて、そして僕らの力で新しい時代を創っていけたらな、って思う。
年末~年始、大好物のシェリーが我が家から欠乏し泣きそうだったけど、ようやく先週末に届いた。このところ食前酒は、スペインはサンルーカル・デ・バラメダの地酒とも言うべき「マンサニージャ」が大のお気に入り。ヘレスで作ればシェリー、そして海沿いのサンルーカル・デ・バラメダの地で造ったものはマンサニージャとなる。そのうちまた書くけど、僕はワインと同様、シェリーも気狂い系。今夜のマンサニージャはシビレる。
造ってるガスパル・フロリド社はわずか8名でやってる家族経営の小さな造り酒屋。長期熟成にこだわり生み出されるナッツやシナモンの味を裏側に隠しながらドライでシャープな味わいは超絶技巧! たぶんどんな和食にでも合うと思う。ただし、深みが強いので、和食もダシ味が弱いとちょっと厳しいかな... そういう意味では普段の常備食前酒となってるマンサニージャ「エル・ロシオ」の方が安くてもっとどんな和食にも合わせ易いかもね。
ちなみに日本のシェリー委員会では和食とシェリーのコラボレーションをテーマにした小冊子を作ってる。お鮨や天ぷらなど、和の食材にシェリーはとってもよく合う。
この本は、「ワインと言えばフランス」と今でも思っている人、そしてカリフォルニアワインをあまり飲んだことのない人にぜひ読んでもらいたい本です。
まだフランス以外のワインはまったく評価されていなかった1976年、歴史的な出来事が起きた。パリの地でフランスワインとカリフォルニアワインをブラインドテイスティングして評価しようというイベントだ。アメリカ建国200周年を記念したこのイベント、フランスのワイン界やマスコミからはまったく相手にされず、当日取材に来たマスコミはただ一人、タイム誌のパリ支局特派員、ジョージ・テイバーだけだった。その彼自身による執筆。2006年にこの歴史的なイベントから30年経った事を記念して再度フランス vs. カリフォルニアのブラインドテイスティングが催されたが、それを記念しての出版。
日本版の副題は「カリフォルニア・ワイン vs. フランス・ワイン」、帯には「カリフォルニア・ワインがフランスを破った日」とたいそうに仰々しく書かれているけど、この本の本質はその勝負にあるんじゃない。1950~1970年代、まだワインの未開の地であったナパ・バレーでワイナリーを苦労して立上げた面々の歴史を丹念に拾い上げてまとめているところに価値がある。ユーゴスラビアから何ヶ月もの苦難の旅を続けてナパ・バレーに辿り着いた移民のマイク・ガーギッチなど、数名の苦労人が主役。
ガーギッチはこの本の主題である1976年のイベントで白ワインの部でフランスを破ったシャトー・モンテレーナの醸造責任者になってこのワイナリーを世界に送り出した。そして今では自分のワイナリー、ガイギッチヒルズを主宰している。85才になってもまだ血気盛んにワイン造りに励んでいるらしい。彼の生まれ故郷クロアチア(当時はユーゴスラビアの支配下)では実はワイン造りが盛んだった。貧困な国クロアチアを脱して西ドイツを目指した彼はそこでビザが切れて難民となり、そこから苦心の末に9日間の船旅を経てカナダに上陸し、そこからさらにまた苦難の道を経て計8ヶ月もの時をかけてナパ・バレーまで辿り着いた苦労人。これを読むとシャトー・モンテレーナ、ガーギッチヒルズともにおいそれと気軽には飲めないなと思う。マイク・ガーギッチの苦難を読むとほんと、心して飲まないと! 我が家にもわずかなストックがあるけど、しばらくは保管かな。
その昔、アメリカの大手ソフト会社でベリタスって会社があった(現在は買収されてシマンテック社)。ここの経営陣が大のワイン好きで、毎年クリスマスの頃に世界中の取引先にベリタスブランドのワインを日ごろの取引きの御礼に配っていた。毎年、違うワイナリーから調達したワインのエチケットの上にベリタスブランドのエチケットを上から貼っていた。僕のその当時ベリタス社と取引きがあったので毎年そのワインをもらってたんだけど、ある年のベリタスワインがあまりに旨く、エチケットを注意深くはがしワイナリーをチェックした。それがガーギッチヒルズだった。これが僕の初めての『ガーギッチ体験』。熟れた果実の凝縮感に圧倒された記憶がある。
この『パリスの審判』から10年後の1986年にはニューヨークの試飲会で、そして時を経て2006年に開かれた30年ぶりの対決でも、やはりカリフォルニア・ワインはフランスを破った。勝ったこと自体はどうでもいいんだけど、どっちが上とかではなく、カリフォルニアには美味しいワインがたくさんある事を知ってもらえると嬉しいな~ 飯山ユリさんが「カリフォルニアワイン as ナンバーワン」という本を書いているけど、深く掘り下げるとカリフォルニアには本当に美味しいワインが実にたくさんある。僕は2001年~2002年、友達とカリフォルニアワインをメインにしたレストラン経営に手を染めた事があるんだけど、まだその当時の日本ではカリフォルニアワインの地位はあまり高くなかった。そんな中で本当に美味しいカリフォルニアワインを日本に紹介したのは僕たちのレストランだったって自負がある。いつかは再開したな~
という事で、ワイン好きな方、ぜひこのドキュメンタリー本、ご一読あれ!
PS. 速報ですが、この本が映画になったようです。『Bottle Shock』という映画。
YouTube にアップされている予告編(こっちの方がサクサク見れます)
昨年の秋、じいちゃんの弟が亡くなった。98才。90才を超えてから再婚してた。葬儀で初めて聞いたんだけど、明治時代のおっちゃんのパワーにはビックリ! でもその葬儀の日からもっとビックリすることが続々と・・・
僕のじいちゃんは長男。今回亡くなった弟が98才という事でもわかるように、じいちゃん含めもうほとんど兄弟は生き残ってない。で、前々から親族の間では、我が一族には江戸末期にポルトガルの血が入ったって噂があったんだけど、どうやらこれが本当っぽいんだよね~・・・
じいちゃんの弟が死ぬ間際、「自分にはポルトガルの血が1/8入っている!」って言ったそうだ。慌てていま、いろいろ調べてる。現時点では、幕末の頃、ポルトガル人の宣教師と日本人の女の人がいっしょになったのが我が一族の起点って説が有望。怪しい部分もいろいろあるけどね。で、じいちゃんが1/8の血ってことは、じいちゃんのじいちゃんがポルトガル人と日本人のハーフだった、ってことになる。そしてじいちゃんを1/8とすると孫である僕はなんとも1/64。でもそう言われてみるとじいちゃんの兄弟やその直接の子供に鍵鼻でどうみても欧州人って顔の人が何人もいた。それなりに確度の高い話かもね。
気になって仕方ないのでお正月に「南蛮医アルメイダ ~戦国日本を生きぬいたポルトガル人~」(柏書房刊)って本を読んだ。1550年代、なんと今から450年以上も前の日本にポルトガル人はやってきた。第1陣のフランシスコ・ザビエルは信長に面会してワイン(たぶん今で言うポート酒)を献上して一杯やったらしい。これが「日本で一番最初にワインを飲んだ人は信長!」と歴史クイズで言われる由縁。その直後に第2陣としてアルメイダは来日した。
このアルメイダは450年も前の時代に、当時の戦乱の世の中で大分県辺りを支配していた大名・大友宗麟の信頼を得て、大分県内に日本で最初の病院を造った。これはすごい事です! 部屋(入院病棟)は内科、外科、癩病(今のハンセン氏病)の3つに別れ、外科では銃弾に倒れた患者の外科手術も行われていたらしい。日本での外科的手術はこれが初めてと思われる。その後の秀吉のキリシタン禁止令でかなり活動は停滞したようだけど、450年も前の時代に南は鹿児島から西は京都まで精力的に動き回って活動したすごいポルトガル人がいたことに感動するばかり・・・ ぜひこの本、皆さんにも機会があったら読んでみて欲しいな~ 450年を経ても人間の欲望や行動に変わりはない事がよく解る。そして電話やインターネットといった通信手段がないにもかかわらず、かなり詳細な情報のやり取りが書簡で日本とポルトガルの間で交わされているのが超不思議。船だってしょっちゅう難破してた時代だからね。
で、この450年前のポルトガル人が我が一族の先祖なのかどうか、それが気になるところなんだけど、よくわからない。つ~か、まったくもってトレースのしようがないかな・・・ ま、そのうち歳取ったら時代考証の調査でもやろうっと! いずれにせよ、先日も「歴史の重み」としてブログに書いたけど、僕たちの日々の活動に比べれば何万倍も密度の濃い命がけの時代を生きた人たちがいたってこと、これは感動するよね~~ 人生観が変わる。
今夜は勝利のワイン”V”!!(『V』 ヴィアデア(VIEADER) ”V” 1999)。なんか、こういう正面切っての”V”印っていいでしょ! 昨年4月、僕が経営する会社の子会社に社長を送り出す際、昨日書いたパルメイヤーともう1本、この勝利のワイン(!?)を渡して景気付けにした。
この「ヴィアデア(VIADER)」ってワイナリー、ほんと、ディープでカルトなワイン。アルゼンチン出身の美女、デリア・ヴィアデアさんがボルドーはサンテミリオンのシャトー・シュヴァル・ブランに惚れこみそれを目指して立上げたと言われるワイナリー。クリントン元大統領のお友達って話が出回ってるけどどうなんだろうね~? で、自身の名前を付けた『ヴィアデア(VIADER)』。これはボルドーでは補助品種的な扱いになる事の多いカベルネ・フランをメインとして醸造している中々カルトな造り。僕も年代別にいろいろストックしてるけど、超絶な素晴らしさ。そしてもう1つのラインナップが今夜飲んだ『V』というシリーズ。
さ、この『V』って何の”V”だ?? VIADER の”V”? いや、違う。「サインはV!」、それはアニメでしょ! 勝利の”V”? 若干ニュアンスとしてはあるけどまだまだ違う。この『V』、プティ・ヴェルドというボルドーではほんの数%混ぜる程度の補助品種をメインに使ったという超レアなワイン。世界にも例がないと思う。最近のビンテージ(2003年)では半分以上プティ・ヴェルドを使ったと記載されている。不思議だなあ~~
ディープなボルドースタイルのワインで、1999年というともう9年の熟成。『V』はなんとも素晴らしい熟成を遂げてきました! 深い森の奥にいるかのような香り、そして昨夜のパルメイヤーに比べるともっと果実が熟してむれた感じの人を魅き込むような強さを持ったワイン。人によってはニューワールドっぽいと言うかもしれない。でもワインの権威で彼が点数を付けることでワインの売上が変わると言われるロバート・パーカーさんがこういった豊潤で熟成感の強いワインが好みな事などから、最近のボルドーの若いワインもみなこんな感じに造ってきてたりする。ちょっと世界が画一的になっているようで嫌だけど、ともかくこの手の味わいがいま世界的に評価されている事は事実。今夜は甘みを抑えて野菜の旨味を表に出したビーフシチューとフランスパンでこのワインを飲んだ。昨夜のパルメイヤーとは押し出し感が少し違うけど、甲乙付け難い素晴らしいワイン。
ちなみにヴィアデアのワインは昔から大好きで、いまもかなりストックを持っている。最近は中々入ってこないようだから、大事に飲まないと! そしてデリア・ヴィアデアさんには見習うべき所がいろいろある。アルゼンチンから一人で出来てきてからの生き抜く強さ、そしてこのプティ・ヴェルドをメインにしたワインの他にもスペイン名産のぶどう「テンプラニーリョ」を使ったワインをナパで造るなど、既成概念にとらわれない独創性とそれを貫く強さは賞賛に値する活躍。ワイン造り一つとっても人の生きざまは解るもんだね。経営者稼業の僕にとっては日々これ勉強です。
昨夜はブログに書いた通り、寵愛するナパのスーパーカルトワイン、パルメイヤーを飲んだんだけど、書き忘れたけどちょっと食べ物との組合わせが”変態”的だったので報告まで。
普通はしっかりとしたソースでもかけた洋食系をイメージするんだろうけど、昨夜は違った。年に何度か行く鍋専門店で『露地やま祢』って店が西麻布にある。博多の料亭の二代目が東京に進出してやっている。冬以外は博多風の鶏の水炊き、冬はフグのちり鍋を出すんだけど、どちらもタレはポン酢。これさ、どう考えてもワインとは合わなそうに思うでしょ! でもこの店、数年前まではなぜかカリフォルニア・ナパのベリンジャーとかハインツとか、強くって多少バニラ香のあるカベルネ系のワインを多く置いてた。いまは残念ながらあまりワインは置かなくなっちゃったんだけどね。で、行き始めた当初は騙された気分でオーダーしてたんだけど、これが不思議、意外に合うんです。ちょっとこの店のポン酢に仕掛けがあるんだけどね! 酢の酸味が抑えられていて生醤油の旨味が多い。
で、昨夜は実は鍋でした。年末にお歳暮で冷凍のフグのちり鍋セットをもらった。かなり大きなな物体で冷凍庫でかなり場所を占めてたからそろそろ食べないと。最初はフグのちり鍋として食べ、続いて、フグはパッケージは大きくても中身はそれほど入ってなかったので、それを予想して牛のしゃぶしゃぶ用のお肉を買ってあったので、しゃぶしゃぶとなった。タレはフグちり鍋付属のポン酢はかなり甘ったるくってダメダメだったので、生醤油に生のカボスを絞って自分流のポン酢を創った。ワインに合せてちょっと醤油を多めに濃くした。これがパルメイヤーとバッチリ! 特に牛のしゃぶしゃぶが出てきたところからは完璧。牛の旨味とパルメイヤーのぶどうの旨味がなぜかカボスの酸味を飛び越してマッチング~ 不思議な体験。『露地やま祢』も昔のようにまた面白いワインをいろいろ置くようになるといいのにな・・・
でも醤油とカベルネ系のディープなワインはイケテると前から思ってる。渋いカベルネ系にタコの刺し身を特上の生醤油につけて食べるとかなり合う。人間、既成概念にとらわれずにいろいろトライしてみることだね!
ちなみに昨夜のパルメイヤーはリーデル社の口吹きの手作りグラス、ソムリエシリーズの「ボルドー・グラン・クリュ」で飲んだ。860cc とかなり大ぶりなグラスなんだけど、この中に顔と言うか鼻と言うか、突っ込んで嗅ぐ香りはこの世の物とは思えない香しさ。ちょっと高いグラスだし割ったら哀しいけど、ぜひぜひお試しあれ! 我が地元の池上では「エスポア かまたや」って酒屋さんがワイン教室をやっていて、その中でリーデルのグラスによる味わいの違いを認識するって講座をやっていた。これは価値のある経験です。リーデルのグラスのいろいろなラインナップを取り揃える事の出来ない人は、ぜひかまたやさんの講座で自分にぴったりのグラスを探すといいかも。興味のある方は、直接のホームページが見つからなかったんだけど「エスポアかたまや」でネットではひっかかるのでぜひ問い合わせてみるといいと思う。
そう言えばその昔に行った箱根のある秘湯のような温泉宿で、料理長がこだわりでその日の勝負の懐石料理にボルドーのシャトー・マルゴーを合わせてたのを思い出す。和の食材とカベルネ系のワインの組合わせ、これまた、中々いいもんです(^J^)
この週末、「老人と海」、「日はまた昇る」、「誰がために鐘は鳴る」などで有名な偉大なる作家「ヘミングウェイ」に関する書籍を読んだ。って言ってもそんなに固い書物じゃない。ヘミングウェイは死ぬまでお酒を寵愛した。どの作品にもカクテルとかがさりげなく出てくる。そのヘミングウェイの作品の中に出てきたお酒をエッセイ風にまとめたのがオキ・シローさんの本作『ヘミングウェイの酒』(河出書房新社刊)。
オキ・シローさんはお酒にまつわる短編が得意な作家。ちょっと前までANAの機内誌に毎月1つのカクテルをテーマに数ページの短編ラブストーリーを連載していて、僕は出張の傍らにそれを読むのが大好きだった。
さて、そのヘミングウェイ、酒の中でも死ぬまでこだわったのがジン。それも英国製のゴードンのジンにこだわった。著作の中でも『ミスター・ゴードン』とか『ミスター・ゴードン・ジン』などと呼んでいる。そして強烈な解釈として、「身体の内部の傷にも外傷にもよくきき、傷を軽くし、痛みを麻痺させる」とまで述べているそうです。う~ん、健康診断で僕の数字に文句を言う医者に読ませたいなあ~
そんな記述を読んでしまうと飲まないわけにはいかない! 僕は遠い昔はジンと言えばゴードンを飲んでいた。でもここ数年は名門タンカレーが古来の製法で造ったというプレミアムジン「タンカレー No.10」にハマっていてそればっかりだった。慌ててゴードン・ジンを買いに酒屋に行った。昔懐かしいラベルは少しリニューアルされてしまったけど、いまも変わらずゴードンは売っている。でもその横で、初めて見る普通のゴードンよりちょっとだけ高いプレミアムジンを見つけた! 「ゴードン・スペシャルドライジン」となってる。通常のゴードンのアルコール度数は40度。それに対してこのプレミアムジンは37.5度。ヘミングウェイに敬意を表するにはスタンダードなゴードンを買わないとならないんだけど、どうしてもこの珍しいプレミアムジンが飲みたくなった。
というわけで、この「ゴードン・スペシャルドライジン」を買ってきて、ヴェルモットはノイリー・プラットを使ってマティーニを創ってみた。かなり柔らかでスムースな味わい。自分で創っておきながら、とっても美味しい! でもヘミングウェイが寵愛したミスター・ゴードンは40度なんだろうな~ なんて事を思いながらいま手元でもう一度この本のいくつかのページをめくってます。1話数ページのショートショートなので何かの空き時間いサラッと読めます。本とお酒のお好きな方にはお薦めの本です。
お酒にも人生にもこだわって生きていきたいね!(あ、十分もうこだわった人生か!?)
今夜は今の僕のストックの中で一番のお気に入りのワイン、ナパの知る人ぞ知る銘酒、パルメイヤーのメリタージュの赤ワイン(Pahlmeyer Proprietary Red Napa 1998)を飲んだ。カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルド、マルベックをうまくブレンドして造っている。このワイナリーの白ワインは1994年の”逆セクハラ”をテーマにしたマイケル・ダグラス、デミー・ムーア共演の映画『ディスクロージャー』でここぞという場面の証拠で使われて有名になった。
僕はその昔、2001~2002年まで、副業として友人たちとカリフォルニアキュイジーヌのレストランを経営していた事があるんだけど、その時にも我がレストランの一押しのワインだった。パルメイヤーさんは元々は弁護士。ワインにハマってその世界に入ったんじゃないかと思う。今やかなり入手難の逸材。
それも90年代となるといま楽天を見てみたけど、もうほとんどない。かろうじてメルローが少しあるみたい。僕はこのワインを死ぬほど寵愛してるもんだから、ある時期にまとめて購入した。1998年はあと13本。たぶんこれは国内在庫すべてかな!? これまでに知人のソムリエや友人に分けてあげたりしたけど、もう残りは長期熟成! といいつつ、今夜は飲んじゃった...
| PAHLMEYER RED | 1995 | 3本 |
| PAHLMEYER RED | 1996 | 2本 |
| PAHLMEYER RED | 1998 | 13本 |
| PAHLMEYER RED | 1999 | 11本 |
| PAHLMEYER RED | 2000 | 5本 |
| PAHLMEYER RE | 2001 | 5本 |
| PAHLMEYER MERLOT | 1996 | 1本 |
| PAHLMEYER MERLOT | 2000 | 1本 |
深い森の奥で草木の下生えの香り、軽いハーブの香りをかいで、その森の中で長期熟成した奥行きのあるワインを飲んでいるって感じ。たぶんブラインドテイスティングしたらボルドーの大物と区別がつかないんじゃないかと思う。若い頃は樽香がやや強くカリフォルニアっぽいバニラフレーバーがあったんだけど、10年の時を経て素晴らしいワインに仕上がった。1976年、そして30年後の2006年と、フランス vs. カリフォルニアのワインのブライドテイスティングでそれぞれカリフォルニアが勝ったんだけど、まさにその場に出したかったワイン。
コルクも写真じゃ解らないかもしれないけど、結晶の付き具合など、もうそれだけでディープな味わいを期待させる。1999年までは名手ヘレン・ターリー女史がワインメーカーとして陣頭指揮。2000年からはヘレンの助手だったエリン・グリーンが担当していると思われる。ワインメーカーが交代した際にラベルも代り、今は真っ白なビックリするようなシンプルなもの。中身だけを見て下さい、と言わんばかりのラベルに代わった。
ワインも人も、熟成した成果で年相応の深い味わいが出るようになりたい、そんな風に歳をとっていけたらと思って過ごしている僕です。僕の経営する会社で昨年4月、子会社の社長に送り出した人物がいるんだけど、その人の壮行会でこのワインを渡し、健闘を祈りました。僕にとっては自分でレストランをやっていた時代からの本当に想い入れの深いワインです。永遠にこのワインを飲み続けたい、そう思わせるすごさがある。そして何より最近感じるのは、カリフォルニアの地でもいい物は10年寝かせて熟成させると本国フランスを追い越すようなワインが出来上がるって事。素晴らしい! どうやって”いい歳”をとるか、これが最近気になるテーマだなあ~
お正月休みにたくさんの歴史書を読んだ。その1つがこの本「F.ベアト写真集〈1〉幕末日本の風景と人びと」(明石書店刊)。日本がまだチョンマゲを結って刀をぶる下げていたこの時代に、写真家として日本に来日し、数々の歴史的瞬間を記録している。まだ日本にはもちろん写真なんてなかった時代。
ベアトはヴェネチア生まれのイギリス人。1854~1856年のクリミア戦争を従軍カメラマンとして取材し貴重な写真を残して頭角を現した。そもそも今から150年以上も前の時代にそんな戦争に記録を写真で残していたって事がもうビックリだよね!
そして1861年頃、日本へ来たらしい。日本は黒船が到来して開国・討幕へ向け時代が大きく動いていた時代。長州藩が無謀にも下関海峡で英国艦隊などと戦ってボコボコにされた下関戦争の状況もベアトは写真に残している。このベアトが下関戦争など含め、日本で過ごした幕末の状況をたくさん写真に残しており、これを横浜開港資料館が刊行したのがこの写真集。詳細な歴史的な解説が付いている。解説自体もその時代に書かれたものをそのまま記載しており、それを横浜開港資料館側で加筆・訂正等している。続編の第2巻も買った。
しかしこれを読むと人生観が変わる。150年前と今、時代は大きく違う。当時は電気もガスも電話もコンピュータもない。今は何でも便利に揃っている。でも、人のやる事ってそれほど変わってない事がよく解る。当時だっていろいろ政治は考えながらやっているし、勉学もある。道路はもう舗装路という概念が出てきていてベアトの写真にも舗装された道がいくつも写っている。事業を立上げようという人もたくさんいて、海外にアクションしようとしてる人もたくさんいた。ここ数年、幕末の改革記を読む事が多い。坂本竜馬の活動もトレースしてみたりした。何かさ、こういう歴史の変革期を見ていると、僕らの日々の仕事の中での戦いなんてちっぽけなもんだな~とつくづく思う。もっと大きな視点で人生を考えていかないとならないんだろうな~
いつの時代も時代を変える人ってすごいパワーを持っている。僕もそういう人に少しでも近付けるよう、自分自身を鍛えていきたい。歴史書は、ついつい日々の生活の中でちっちゃな人間になりがちな自分の気持ちを奮い立たせてくれる。
ちなみに来年、2009年は横浜開港150周年だそうだ。1859年、安政の五カ国条約に基づいて開港したらしい。歴史の重みってすごい。一度この資料館に行ってみようと思う。
食前酒『コナンドラム』に続いて開けた昨夜のワインはオレゴンの星、ドメーヌ・ドルーアンのトップキュベ、ロレーヌ(Domaine Drouhin Laurene 2000)。
いま米国オレゴン州はブルゴーニュに対向するピノ・ノワールを使ったワイン造りが盛ん。そのトップを走るのがこのドルーアン。フランスはブルゴーニュのトップブランドで、1880年から続いている名門ジョセフ・ドルーアン。この4世代目当主がロベール・ドルーアンが愛娘、ヴェロニク・ドルーアンを送り込んで立上げたのがこのオレゴンのドメーヌ・ドルーアン・オレゴン。そしてそのヴェロニクが一番いい出来のワインに名付けたのは自分の愛娘の名前、ロレーヌ。つまりはブルゴーニュのロベールからすれば孫娘の名前。
このトップキュベ、素晴らしく美味しい。昨年の大晦日もこのワインで1年を締めくくった。ブルゴーニュで言えばヴォーヌ・ロマネ地区のワインが味わいとしては一番近いかな。熟したぶどうの感性はこのオレゴンのドルーアンの方が強い。鉄分や表現は悪いけど血のような香り、獣の香りなどを裏側に隠し持ちながら、かつ果実が熟した豊潤な誘惑香もする、ほんとうに素晴らしいワイン。昨年木箱で1ケース、調達した。僕が仕事する業界の尊敬する大先輩のある社長さん、元々はガッツリとしたカベルネ系がお好みなんだけど、ある時レストランでこのドルーアン/ロレーヌの1994年を飲んだ途端、ピノに目覚めたようで、ほんと、オレゴンのトップクラスのワインには人を感動させる力がある。1994年に天皇陛下が訪米した際、ホワイトハウスでクリントン大統領が天皇陛下に献上したワインがこのオレゴンのドルーアンらしい。
ただし昨夜飲んだワインは、開けた際にコルクの上面(キャップシール側)が妙に黒ずんでおり、コルクの状態があまりよくない嫌な予感がしてた。飲んだ感じとしては、コルクによる偏見、先入観もあるかもしれないけど、大晦日に感動した熟したふくよかさが薄いような気がした。1月5日にブログにも書いたサンタバーバラのスーパーなピノ・ワイン、ヒッチングポストを飲んだせいもあり、そっちに引っ張られてるのかもしれないけど、昨夜の状態はヒッチングポストに負けてたかな。大晦日は完璧だったんだけど。ま、その時の体調や気分、合わせる食べ物にもよるしね。昨夜はトマトのスープに鶏肉のオリーブオイル焼き。本当はイタリア系か南仏物の方がよく合ったかもね。でも美味しいワンを飲むと幸せな気分になる。
このオレゴンのドルーアン、お父さんであるロベールがある時思い立ってプロジェクトをスタートさせた。ワインってさ、専門用語でテロワールって言うんだけど、その土地の土壌や気候などにより味が形成される。素晴らしいワインが出来たといって、その隣の畑を買い増してぶどうの樹を植えても中々同じワインは出来ない。超高価(100万円以上)のワインとして有名なロマネ・コンティは超狭い畑なんだけど、その周辺の畑のワインはもちろん美味しいけどロマネ・コンティにはどうやっても追いつけない。ワイン造りは不思議だね。で、ロベール・ドルーアンは自分のワイン造りをもっともっと事業として広げたかったんだけど、そもそもブルゴーニュという地域自体、地図で見るとわかるけどとっても狭い小さな地域。既にぶどう栽培に向いた土地はすべて開拓されていてそう簡単には新しい土地は手に入らない。そこで思い付いたのが、世界中を調査してブルゴーニュと同じような土壌と気候の土地を探す事。1960年代からオレゴンに目をつけて調査を続け、ついに1988年、オレゴンに土地を入手しワイナリー設立にこぎつけた。そしてカリフォルニアでワイン造りを勉強した娘のヴェロニクを送りこんで立上げた。
仕事をしていると、数々の障壁にぶつかる。例えば社員の数ってそんなに簡単に劇的に増やすことって出来ない。そうすると今ある戦力で出来るビジネスはこれだけって簡単に諦めてしまいがち。でもロベール・ドルーアンなら、東京で人の採用が難しいなら地方や後進国に事業所を立上げてでも人を確保して事業を広げよう、って思うんだろうね。すごいバイタリティーのある人だと思う。事業を営む僕としてはとっても尊敬します。
PS. このドルーアン、とっても繊細なワインです。ジャバっとデキャンタージュとかしないこと! パニエに入れて静かに大ぶりのグラスに注ぎ、ゆっくりとお飲み下さい。
ドメーヌ・ドルーアン・オレゴン
(輸入元による公式サイト)
昨夜は食前酒で困った~~ 普段、僕の食前酒はシェリー。実は僕はワイン同様、シェリー狂でもあり、自宅にはマンサニージャなどの辛口の食前酒系からまったりした食後酒系のアモンティリャードや甘いオロロソなど、様々なシェリーをストックしてる。ワインでいうソムリエのような資格がシェリーにもあり(ベネンシアドールと言います)、昨年は最終50人選考まで残ったんだけどね。ま、詳しいシェリー狂の話はまた次の機会にね。
そんなシェリー好きの僕ですが、実はお正月休み中にドライなものは全部飲み干してしまった。うっかり在庫補充を忘れた~ 慌てて休み明けに手配したけどまだ手元に来ない。ふう~ で、昨夜の食前酒はマジカルな白ワインとして知る人ぞ知るコナンドラム(Conundrum 2004)にした。 連休なので3日間、食前酒として一杯ずつ飲む予定。このワインは日持ちがよく、数日なら実に美味しく飲める。
さて、このワインの名前のConundrumって英語で「謎」という意味。何が謎かって、その製法にある。赤ワインの場合、ボルドーとかではメインのぶどうの他に数種類のぶどうの種類を混ぜ合わせ、味を整えたりする。でも白ではそういう事は普通はしない。でもこのワインはその常識を打ち破った。何とこの白ワインには5種類ものぶどうが使われている。シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴィオニエ、セミヨン、マスカットの5つ。それぞれのぶどうの品種を使った白ワインは星の数ほどあれど、これを混ぜちゃったワインはこのコナンドラムしかない。
カリフォルニア・ナパにケイマスっていう超カルトで素晴らしいワイナリーがあるんだけど、コナンドラムは元々はそのケイマスで作ってた。ケイマスの白ワインの醸造責任者である Mr. Jon Bolta が担当。2002年からどうやらブランドをケイマスとは別けたらしい。いまもジョン・ボルタが作っていると思われる。青リンゴや洋ナシといったソーヴィニヨン・ブランの特徴が前面に出てるけど、そこにヴィオニエやセミヨンを入れたことで少しトロピカルな香りとスパイシーな香りを演出してる。本来僕はこのコナンドラム、食前酒というより食後酒として洋ナシ(ラ・フランス)などをつまんで飲むんだけど、家中をさがしたけどシェリーがなく、やむなくの登場。おまけに在庫が最後の1本。普段、在庫が1本になったワインは補充をするまで開けないようにしてるんだけど、待てなかった~
コナンドラム、5つのぶどう品種のマリアージュ。会社を経営する僕にとって、組織とか人の組合わせとか人事って、一番頭を悩ます事。5つの強い個性を持つぶどうをうまく組合わせて1+1+1+1+1=5じゃなく8とか10とかに仕上げているジョン・ボルタの技量・腕前には感服です。ぶどうも人間も個性があればあるほど面白い。でもその面白さが無秩序になっちゃ意味がなく、個性を活かしながらどう連携パワーを創るか、これが難しいんだよね~ と、Conundrum「謎」を胃袋と脳ミソで解析しながら仕事の事を思ったりする僕でした。ビジネス界のジョン・ボルタにならないと・・・・
10日(木)は仲間とユドロ・バイエのシャンポール・ミュジニ(Domaine Hudelot-Baillet : 2005 Chambolle-Musigny Vieilles Vignes)を飲んだ。二人して仕事に疲れ果てた夜22時30分。なんかさ、こんな時間だからたいしたもんじゃなくていいんだけど、ちらっと気の効いた美味しいものをちょこっとつまんで美味しいワインが飲みた~い! で、前日も行った渋谷の「アバスク」。友人のソムリエ・大山君が11月から頑張って立ち上げてるんだけど、23時までは食事が出来るし、その後もバータイムとして軽いタパスは食べれる。ここしかないと二人で勇んで向かった。
今夜のワインは仕事で疲れ果てた二人の心を癒すよう、ガツンと強いカベルネ系ではなく、僕たちを包み込むかのような柔らかさを持ったブルゴーニュのピノ系から選ぶ事にした。選らんだワインはこのところ話題になる事も多くなってきたドメーヌ、ユドロ・バイエのシャンポール・ミュジニ。さすがに2005年ものなのでまだ固いかと思いきや、既にもうしっかりとしたミュジニらしさの風格も持った素晴らしい出来栄え。オレゴンのピノを思わせる熟したぶどうの濃度を感じる。でも超柔らかい。心疲れた中年男二人を癒す言う意味では最高のワイン。
このユドロ・バイエのワイン、1998年までは他の大手ネゴシアン(裏方のワイナリーからワインを購入しブレンドして出荷する業者)に出荷する裏方のワイナリーだった。でも当主の娘婿でフランス空軍で技師をしていたドミニク・ル・グエンが参画してから状況は大きく変わった。除草剤、殺虫剤等は一切使用せず減農薬栽培を実践し、天然酵母のみで醗酵するなど、時代の先端を走る作り方でファンを増やしていった。
和田料理長の精細な料理とのマッチングも素晴らしく、遅い時間にもかかわらず素晴らしいディナーになった! そして、疲れた心を癒すには、気持ちと価値観が通じる友と美味しいワインが一番だってことを再確認した夜だった。
遅い時間でもタパスとワインが楽しめる素敵なレストラン
「アバスク」
昨夜は事業を営む僕を永年に渡り指導して下さっている大切な方と会食をしてワインを飲んだ。場所は友人の若手ソムリエ、大山さんが昨年11月に立上げたばかりのレストラン「アバスク」。フレンチ系ではあるけど、フランスとスペインの国境沿いにあるバスク地方の料理をメインにした個性的なレストラン。大山さん含め、スタッフはみなフレンチの名門、「ミュージアム1999 ロアラブッシュ」出身の若手。
飲んだワインはChateau Latour a Pomerol (ラトゥール・ア・ポムロール)の1997年。バスク料理ってわりと内蔵系を扱うんだけど、ここアバスクの料理はホルモン臭さがなく柔らかい感じの香り豊かな自然の力を感じさせる料理。ビゴール豚っていう、国境を超えてスペイン側に入るとイベリコ豚と言われる系統の豚の生ハム、そしてその豚の骨を煮込んだ日本で言うところの豚骨系スープ、仔羊胸腺肉を使ったバスク風トリップ(ハチノス)のトマト煮込み、魚介のパエリア、牛のステーキというメニューをセレクトし、それに合せてこのボルドー・ポムロール地区の秀作のワインを開けた。
料理が穏やかで柔らかい味付けゆえ、カベルネソービニオンを使った強いワインだと料理の旨味を壊す怖れがあったので、柔らかみを持ったこのワインにした。森の下生えのような香りや香草の香りなどを裏に持ちながらどこまでも柔らかく、そして果実味も十分にあって料理とベストマッチ。重過ぎず、でも余韻も長い素晴らしいワイン。ペトリュウスで有名なムエックスグループが作っているワイン。
昨夜はこの素敵なワインとアバスク・和田料理長の素敵な料理を食べながら、尊敬する業界の大先輩からいろいろアドバイスをいただいた。自分より経験、知識、ノウハウのある方とこうやって時間を共有する事は自分の大きな肥やしとなる。そしてその場を飾ったこのワインも僕に明日へのエネルギーを与えてくれる。素敵な夜だった。そして忙しいなか時間を作ってくれた恩師に感謝です!
渋谷の素敵なフレンチレストラン
「アバスク」
今夜のワインはナパバレー・ワインオークションで彗星の如く表舞台に登場したスーパーカルトワイン、ダリオッシュのカベルネソービニオン '2003。ペルシャ(イラン)で生まれ育ちホメイニ革命に前後して米国へ移住し、1997年、ついに自分のワイナリーを開設するに至ったダリオッシュさん。我々にには縁遠いイラン、でもそのイランがペルシャと言われていた時代にShiraz(シーラーズ)という都市に州都があり、そこではいまやオーストラリアとかで超メジャーになっているぶどう、シラーズによるワイン造りが盛んだったらしい。ダリオッシュ氏によればこのペルシャの地こそが“シラー種の起源”だそうです。
で、このダリオッシュ氏が作るスーパーカルトなカベルネ、これを今夜は飲みました。最初何本か入手した後、あまりに美味しいので木箱1ケースを調達し、現在僕の在庫は残り6本。深遠なる森の奥でたくましいヘラクレスに遭遇した、って感じの素晴らしいパワーを持ったワイン。ただ単に力強いだけでなく、深みと奥行きを持ったワイン。わずかにシラー系の香りを感じるような気がするのは先入観かな!? 2003年物なのでもう10年瓶熟成させて飲もうと思いつつ、あまりに美味しくどんどん飲んでしまっていて... いまわずかながら日本に流通しているのはもう2003年ではなく2004年物のようでかなり貴重なんだけど、正月休み最後の今夜、お気に入りの1本を飲みました!
ちなみにこのダリオッシュ、ちょっと”変態的な組合わせ”だけどタコの刺し身とよく合います。北海物なら生で、モーリタニアとかのアフリカ産なら茹でタコで、醤油で食べたりオリーブオイルで食べたり軽くあぶったりするとかなり合う。今夜はタコのほか、牛肉やブロックの塊のハム、ソーセージなどをシンプルに鉄板で塩・胡椒で焼いてこのワインに合わせました。もちろんタコは刺し身でも食べました。
なおダリオッシュは自国ペルシャの起源に合わせたわけでもないだろうけど、シラーズもわずかながら作ってます。我が家の貴重な在庫は残り2本。しばらくは熟成かな...
ダリオッシュさんはホメイニ革命前後に渡米した後、スーパーマーケットなどのビジネスで苦労の上で成功を収め、その稼いだすべてを投入して人生の目標だったワイナリーを開設したらしい。何事にも人生の着地点を見据えて頑張る事って大事だよね~~、とダリオッシュさんの成功を見て思う次第です。写真のようなペルシャの御殿のようなワイナリーがそびえ立っているらしい。すごいなあ~ 事業を営む我が身としては心から尊敬する次第です。
東京でダリオッシュが飲める広尾の素敵なお店
グレープチョイス
| 2005年の映画「サイドウェイ」。カリフォルニアのサンタバーバラをしがない中年男二人がワインを飲みながら旅をするという、ストーリー的にはちょっとパッとしない映画だけど、なんと言っても主役はカリフォルニアワイン、それもカリフォルニア南部のサンタバーバラのライン。主人公の中年男・マイルスが恋するのがレストランのウエイトレス、マヤ。このレストランは実在し、そこで作っている超レアなワインが HICHING POST。マヤもこのワインを愛している。映画に出てくるのは複数の畑からのワインをブレンドした”HIGHLINER”というもの。この映画が当った際、この超レアなHICHING POSTのワインがごく少数だけど日本にも輸入された。カリフォルニアワイン狂の僕はもちろん頑張って入手! HIGHLINERのほか、ぶどう栽培家として著名なピーター・カルガサッキ氏の畑のぶどうだけで作ったこの”CARGASACCHI”。僕はこっちの方がより好きです。日本にはわずか60本しか入ってこなかったんだけど、そのうち4本をゲット! 今夜飲んじゃって残りはあと1本になっちゃった~ |
ヒッチングポスト カルガーサキヴィンヤード 2003年 HITCHING POST CARGASACCHI PINOT NOIR SANTA RITA HILLS 2003 |
映画「サイドウェイ」
(このサイトのタブの右端「SPECIAL」をクリックすると映画で取り上げたワイナリーが地図付きで見れます!)
HICHING POST
でもほんと、素晴らしいワイン。ピノ・ノアールを使ってブルゴーニュ風に作ってるけど、まさに上質でシルキーなブルゴーニュ風。スムースな酸の上に深みのある果実味。太陽の日差しをさんさんと浴びて育った事が香りと味からもわかる。ブルゴーニュよりも圧倒的に日差しの強い地域ゆえ、ぶどうの糖度が高い分、アルコール度数が14.5%とやや高く(ブルゴーニュは12.5~13%程度)、後半は強さが少し出てワインに押し倒されそうな感じがあるところがブルゴーニュとの違いではあるけど、日本にもっと入ってくれさえすれば、ぜひぜひみんなに飲んでもらいたいワイン。このレストランに行ってみたいなあ~~
それに対してウイルスはDNAとかの遺伝物質がたんぱく質の殻をかぶっただけで主体的に行動する事は出来ない物資なんだって! 限りなく”物”に近いんだけど、唯一”物”と違うのは、増殖する事。でも細菌と違って自分で増殖する事は出来ず、人間の特定の細胞に入り込んでコピーを作らせる。相手が生き物ではないから殺す薬はないらしい。タミフルもウイルスを殺す薬じゃなく、人間の細胞に入り込んで増殖したウイルスが細胞から外に飛び出すのをじゃまする薬だそうだ。
う~ん、ウイルスってすごいね~ よく血液製剤の肝炎の事件や裁判が話題になってるけどさ、何で薬で肝炎が治らないのか、ずっと疑問だった。相手が生き物じゃないから殺す事は出来ないんだね。増殖をブロックするような方法しかない。「ウイルスと人類の戦いに、おそらく終わりはない。」という言葉で新聞は締めくくってた。う~ん、勉強した!
そういやビジネスでも相手によって攻め方って違うよね~~ 力づくで戦うべき相手(抗生物質型)、戦っても徒労に終るから協業するとか避けるとか別の事を考えなければいけない相手(ウイルスや共存型治療をするガン型)とか、いろいろあるよね。人とのコミュニケーションもいっしょだね。相手のキャラによって伝え方も変えないと伝えたい事が伝わらない。細菌とウイルスの違いと同様、ビジネスでも相手によって対処方法が違うね。! でもインフルエンザウイルスや肝炎のウイルスは誰か何とかしてくれないかな~~ 理論上殺せないと解っていても何とかして欲しい、節にそう思うのです。
2日の日は弟一家がやってきた。彼からの手土産はイタリアの歴史あるワイン、ラクリマ・クリスティ。何かどっかのバンドの名前みたいだけど、これ、イタリアではとっても歴史のあるワインで、別名「キリストの涙」と言う。その昔、ローマ帝国の時代に、ナポリでヴェスヴィオ火山が噴火してナポリが一夜にして廃墟になった事があるんだけど、その廃墟となった美しの都を天のキリストが嘆き悲しんで流した涙の滴からすばらしいぶどうが育ち、そして素晴らしいこのワインが出来たという伝説がこのワインの由来。何かそういう伝説っていいよね! このラクリマ・クリスティはどちらかと言うと白ワインの方が有名だけど、弟が持ってきたこの赤も柔らかい酸とぶどうの果実味が組合わさってとっても爽やかで美味しい。重過ぎずミディアムボディーだから日本の食卓には合わせ易い。
続いてはイタリアの地物のぶどうとしては個性があって美味しいアリャーニコ種から作ったワイン『アリアーニコ・コンタド 2003』。このNORANTE社のワインはサッカーの中田選手も好きで飲んでいるとの噂! 酸がしっかりしていながらプラムやチェリー、スパイス系の香りもあり、締めのワインとしてはいい感じ。我が家のワイン在庫450本の中ではカリフォルニア&オレゴンのワインが2/3を占めてるもんで、イタリアは数ヶ月に1本飲むくらいなんだけど、たまに違う系統の国のワインを飲むと気分も一新、いい感じ~ 元々ワインを飲み始めた頃はイタリアワインにハマってて、イタリア全州のワインを飲んで地図に丸を付けていった時期もあった。懐かしい気分もあり、久々の新しい気分もありで、弟が持ちこんでくれたお蔭で今夜はイタリアンナイトになったけど、仕事でも遊びでもディナーでも、たまに気分を変えて違う世界に飛び込む事は大事だね! 固定概念にとらわられず、いろいろなものに接し、試し、触れていく事が人生に深みをもたらすと感じる今日この頃。
| 初詣は地元・池上本門寺へ! 境内はすごい人。露店を見てると何とも懐かしさが込み上げてくる。そしていい香りに誘われ、シャカシャカポテトにたこ焼きを買う。バーベキュー味のポテト。お賽銭を投げた。健康やビジネスや趣味の事などなど、投げ入れてる金額の割りにはテンコ盛りで願い事をした。毎年恒例の猿回しが今年もいた。 |
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元旦の夜は、数の子やマグロで乾杯! 普通は日本酒なのかもしれないけど、夜はフランスのジュラで作る100年は持つという珍しい黄色いワイン、ヴァン・ジョーヌをシェリー代りに飲んだ。ジュラはもうスイスのレマン湖に近い辺りにあり、独特のワインを作って(創っての方が合ってる?)いる。クラヴランと呼ばれる620ml入りの瓶に入ってて、シェリー同様、酸化熟成したワイン。常温で飲むのが普通だけど、僕は軽く冷やしたくらいが好きかな。この黄色いヴァン・ジョーヌの専門の普及団体が日本にもある。このお正月は1989年のARBOISを飲んだ。和食にはとってもよく合うので、ぜひ皆さんもお試しあれ! 1989年は僕が会社を始めて2年目の年。このARBOISを飲んで初心に帰り、さ、気合いを入れて新年の活動を開始だ~~ |
| アンリ・メール ヴァン・ジョーヌ アルボア 1989年 Henri Maire VIN JAUNE "ARBOIS" 1989 |
| さあ、2008年が始まりましたね! 僕も心機一転、大好きなワインを飲んで幸せな気分な夜は、ちょっとだけメッセージングしてみようかと思ってこのページを立上げました。技術者なもんで、いろいろブログの世界の可能性を探りたくって、プロバイダーに委託せず自分のサーバ内にテストで置いてます。まだいろいろ使いこなせてないけど、さ、ぼちぼち行こうかな~ これが最初のページです。 で、私の新年のワインの口開けは、この大好きなベリンジャーのナイツバレー '98で始まり始まり~~ カリフォルニアのワインも、多くは最若いうちはバニラフレーバーが強いけど、本当にいいものは10年近く寝かせれば、限りなくボルドーと同じ香り、味わいになります。今夜のワインもその通り、森の下生えの香り、静寂さなど、ブライドテイストだとカリフォルニアとは見分けにくいくらい、いい感じで熟成している。特にベリンジャーの古いものはいいな~ ベリンジャーは1985年以降、各種20本くらいストックしてる。この’98もあと残り5本かな。 大好きなワインで幸先良くいい一年をスタートさせたいと思ってる。今年も頑張ろうっと!! |
